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核密約 |
Hyde |
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2010/03/10 12:03 |
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この60年以上の間、政府は何食わぬ顔をして、日本に来るアメリカ軍の船舶は核を積んでいませんといい続けてきた。そして今そのうそが明らかになった。政治家とはうそをつくのが当たり前とはいえ、ここまでするのだろうか。ヒットラーの「小さなうそはすぐにばれるが大きなうそはみんなが信用する」という言葉通りが起こった。そしてこれからも起こり続けるだろう。国民はもっと賢く、用心深くなるべきなのだ。 |
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クロマグロは絶滅へ |
Hyde |
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2010/03/23 19:39 |
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クロマグロを捕獲禁止にしようという提案は否決された。日本代表が「きちんと管理すれば大丈夫だ」などと適当なことを言って、”現金が欲しい”開発途上国の協力を得たのだ。今までの歴史を振り返れば、管理がうまくいったためしはないし、いよいよこれでクロマグロの将来は絶滅しかなくなった。人間の欲をとめる方法はない。行き着く先は仏教でいうところの血の池地獄だけなのだろう。
個人的にはマグロ、エビ、ビーフは極力食べないようにしている。味覚的には嫌いではないが、これらが日本人の貪欲さによる環境への悪影響についての象徴的な食物だからだ。マグロは生態系の高いところに属する、バランス維持に重要な生物だし、エビはその養殖池のために東南アジアのマングローブ林は徹底的に破壊されているし、牛は広大な土地と水の浪費によって環境破壊を加速している。これら3つはべつに生命維持に不可欠な食品ではない。「金があるんだから何をしてもいいだろう」という考えは捨て、維持可能な食生活の未来を探ってみたらどうだろう。 |
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普天間基地問題 |
Hyde |
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2010/05/07 10:23 |
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普天間基地の移設問題は、これまでの60年以上にわたる日本政府の対応にかかわるだけに、きわめて困難な情況を呈している。この60年間、自らは経済的な利益に驀進する一方で、アメリカに頼り自分たちの外交軍事的責任を放棄してきた罪は実に大きい。
民主党現政権を擁護するつもりは毛頭ないが、これまで自民党政権が戦後以来、アメリカに対してぺこぺこしてきたツケが、今どっとあふれ出ているのだ。現政権は今尻拭いからはじめなければならない。
アメリカは「何をいまさら・・・」と思っているであろう。しかし沖縄県民の生活がこの間ずっと犠牲にされてきたことは、今回すべて清算しなければならない。一方で、日本近海では中国の船との異常接近や小競り合いが増えている。これまでの軍事バランスが大きく変わろうとしているのだ。もはや説得や妥協案では、全面的な解決はまったく不可能だということが見えてきた。
どんなに費用がかかっても、無人島に基地をすべて移設し、沖縄を完全に基地から開放する一方で、この海域でのアメリカ軍頼りではなく、日本が自ら戦略的に中心的役割を果たしてアジアの外交と軍事バランスを保たなければならないのではないか。 |
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首相辞任 |
Hyde |
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2010/06/04 21:51 |
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首相がやめた。だが、もはや大事件でもなんでもない。所属政党も何の関係もない。コイズミ、アベ、フクダ、アソウ、そしてハトヤマ。単なる小人物の羅列だけで、もはや老国となった日本を背負うにはあまりにも能力がなさすぎるため、誰もが途中で行き詰まり、やめるしかないのだ。もっとも、コイズミだけは郵便局という大きな金の詰まった肉塊を金融業者というハゲタカが食べやすいように切り開き、非正規労働者を搾取の道具にしたという点で、日本の崩壊を大いに加速させた”功績”を認めてやってもよい。他の首相たちは、ただひたすら国の借金を増やし、一時的に景気が浮揚しているかの錯覚を起こさせた以外、何もしていない。次の首相も寿命は1年ぐらいだろう。その次も、その次も・・・首相になる人物の器が足りないせいなのか?それとも日本人の手に負えないほど、状況は深刻化してしまったのか? |
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参議院選挙結果 |
Hyde |
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2010/07/13 08:39 |
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参議院選挙の結果は、民主党の惨敗に終わったが、これは単に消費税値上げの波紋によるものだけなのだろうか。鳩山、小沢らによる金権腐敗や、政策の失敗が少し陰に隠れてしまったようだ。残念ながら、どこの国民もそうだが”増税”の話となれば、それがどんな内容であれ、大反対するのが常だ。国民は長期的な展望にたって判断することはまれである。増税があれば、明日からの生活に困る。だから反対するだけだ。
しかし消費税の是非はともかく、これまで日本政府が浪費してきたツケは厳然として存在し、それが将来的には財政破綻を招くことはほぼ確実なのに、増税も含めてその解決策を探っていかなければならないことをわかっていながら、先を見通す政治家がどうして生まれないのだろうか。ビジョンを持つことはプロの政治家の必須条件のはずなのに。
増税を唱えれば間違いなく選挙に負ける。誰もが及び腰になっている。小物政治家が国中にあふれる。場当たり的な政策の繰り返しだけ。これこそ現代日本の悲劇であろう。だが、これまで”衰退”した国々の歴史を探ってみると、みな同じパターンをたどっていることがわかる。 |
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民主党の代表選 |
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2010/09/07 08:37 |
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今日の山積する問題は、すべて民主党のせいだ、とするのはフェアではないだろう。何しろ政権交代のきっかけになったのが”この国の完全な行き詰まり”なのだから。あまりに長い間、腐敗し無能な自民党に政権を預けたために起こった、政治センスのない国民が選択してしまった悲劇なのだが、一方で民主党が、その総力と知恵を結集しても、その解決を図ることはこれまた非常に困難だ。しかも、うまくいかないとなれば、それは民主党が悪いのだ、とされてしまう。このような状況の下での代表選であるから、管、小沢のどちらが勝っても、事態は少しも改善されるどころか、またまた短命の首相が大量生産されるだけなのだ。 |
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コーラン焼き捨て中止 |
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2010/09/10 11:18 |
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フロリダの牧師がコーランを焼き捨てるといいながら、中止を表明した。アメリカ合衆国では、たびたびこのような”幼児性”に満ちた出来事が起こる。南部でいくら制度的に改革されても変わらない白人の人種差別、進化論を教えた教師の追放、など世界的に見て首をかしげる態度が目につく。
これはなぜだろう。一つには彼らは”とんでもない田舎”に住んでいて情報が限られ、自分たちの世界がちょうどヨーロッパ中世において地球は平たいと信じていた人々と同じように、非常に視野の狭い状況に置かれているせいなのかもしれない。
しかもそれだけではなく、ソクラテスやブッダがいつも口にしていた”謙虚な気持ち”を持ち合わせない社会的風土を見逃すこともできないだろう。自分たちの国が世界の最強国であるという意識は一丁前にあるから、なんと言っても傲慢さが前面に出てしまうのであろうか。
同時テロの現場の近くにモスクができることに反対している人が大勢いるようだが、もしニューヨークのイスラム教徒がそのような圧力に屈してモスクを建てることを中止したならば、自分たちもテロリストであることを認めてしまったのと同じことになる。彼らは勇気を持ってモスクを建設し、頭の固いアメリカ人(もちろんそうでない人も少数ながらいるが・・・)に”世界は広い”のだとわからせてやらなければならない。 |
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尖閣諸島問題 |
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2010/09/23 09:32 |
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尖閣諸島で逮捕された中国漁船の船長の釈放を要求する、中国の強硬な態度は、これからの太平洋における中国の領土拡張の動きを象徴するものだ。 歴史的には、いかなる大国も、必ず隣国との戦争を通じて領土を広げている。アメリカの米墨戦争、ロシアの日露戦争、日本の満州事変、などと例を挙げればきりがない。
21世紀の世界では中国が、13億人という人口圧力もあって、ウイグル地区やチベットに移住を強行するだけでは足りず、周辺領域、つまり東南アジアから東アジアにかけて領土を広げようとするのは当然の成り行きであろう。
これに日本が対抗するのは、従来のアメリカ依存でゆくのだろうか。だが、アメリカはイラクやアフガニスタンで巨額の戦費を使い果たし、自ら仕掛けた経済ゲームによる不調により、戦力を維持することができても拡大する可能性は低い。しかもアメリカへの依存度を高めれば、この戦後65年のあいだに見てきたように、国家としての独立性が犠牲にされる。最悪の場合は米中間の取引の材料にされるだけになるかもしれない。
むしろ、インド、フィリピン、韓国、台湾、など中国の周辺諸国と対等な関係で緊密な軍事同盟を結んで、中国の膨張に対する対抗勢力を確立すべきである。今日も、中国の海軍は着々と空母を建造し、将来の侵略に備えている。これを手をこまねいてみていると、すでに時が遅し、ということになる。相手と同じレベルのパワーを備えていてはじめて、軍事的な均衡が保たれる。 |
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続・尖閣諸島問題 |
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2010/09/24 09:29 |
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尖閣諸島問題がこじれると、次に中国がとる方策は、日本が必要としている品物の輸出禁止や、さまざまな通商制限をかけてくることだろう。そしてそれぞれの国民のあいだに、「日本人は大嫌い」「中国人は大嫌い」という機運が盛り上がる。境を接する各国民の歴史認識の少なさが、愚かな紛争へと駆り立てるのだ。自分たちが「歴史は繰り返す」という大きな流れの只中にいることに気づかない。たとえば、かつてフランスとドイツは長い国境線で接し、3回の大きな戦争(普仏戦争、第1次大戦、第2次大戦)はいうまでもなく、しょっちゅう尖閣レベルの争いを繰り返してきた。両国の力のバランスは同じくらいであったが、それがくずれると大戦争になった。これが一方の国の力が強大だと、弱いほうは簡単に侵略される。65年前の満州事変がいい例だ。今回はその立場が逆転したのである。大国は、例外なく必ず周辺国に侵略を始める。弱小国は必ず侵略され悲哀をなめる。戦後長いあいだ、特にソ連崩壊後は、大国といえばアメリカ合衆国であり、一人勝ちの状態が長く続いた。そのあいだにこの国が引き起こした戦争や紛争は数え切れない。アメリカの勢力はやや衰え、今度は中国にその番が回ってきたようである。これまでの歴史的な流れを見ると、中国は領土拡張に走り、経済支配を、南アジアはもとより、アフリカの奥地にまで及ぼうとしている。もちろんインドという強力なライバルがあるのだが、その他の国々が団結する力に乏しいから、押し寄せる中国の影響をせき止める力はない。日本は高齢化社会のトップを走っている国だから、もちろんどうにもなすすべがないだろう。 |
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続々・尖閣諸島問題 |
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2010/09/25 10:03 |
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尖閣諸島で衝突事故を起こした中国人船長は、不起訴になり釈放された。日中関係から見れば、明らかに日本は中国の圧力に屈したことになる。この船長は中国政府によって仕組まれた芝居を見事に演じたのに違いない。その目的とは、紛争領土で意図的に事件を起こし、自分の国に有利なようにもっていくことである。
ここでは純粋に力関係だけが有効だから、弱い国は歯噛みをする以外に方法はない。まさに今回の事件は日清戦争のとき、勝ち誇った日本政府が、中国に対して次々と領土を割譲することや賠償金を要求したこととまったく同じ図式だということがわかる。完全に立場が逆転したのだ。”歴史は繰り返す”とはこのことだ。今回、日本が弱腰を暴露したために、今度は中国が次々と更なる要求を出してくることは想像に難くない。強食弱肉の世界では最終的に弱いものは尻の毛まで抜かれてしまうのだ。清朝時代までに中国が世界の列強から受けた屈辱を今、晴らし始めたといっても過言ではないだろう。日本には及び腰の政治家しかいないことから、さっそく中国は行動開始したのだ。
決然たる意思を表明できない外交は、必ず敗北への道をたどり始める。第2次世界大戦の前、ナチスの台頭に対してイギリスやフランスは弱腰だった。結局ドイツの暴走をとめることができなかった。逆に強気の出方が功を奏することもある。フォークランド紛争では、イギリス領の小島をアルゼンチンが占領したが、当時のサッチャー首相は国家財政が苦しいにもかかわらず、艦隊をはるばるアルゼンチン沖まで出動させ、戦死者まで出して、この領土を取り返した。決然たる意思表示が、問題解決に至らせたのである。
高齢化社会の日本にはもはやそんなエネルギーはない。空母を建造し、核兵器を搭載して、日本近海を監視することももはや不可能だ。戦後60年以上にわたって、経済だけを偏重し、アメリカだけに防衛を依存してきた不幸な歴史はもう取り返しがつかなくなった。平和ニッポンは皮肉にも、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という日本国憲法前文の通用しない、この21世紀初頭の世界にいるのだ。 |
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メドベージェフ大統領の北方領土訪問 |
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2010/11/02 08:44 |
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やはり、予想されたことが起こった。日本が、尖閣諸島問題で、中国に対して、強い態度をとらなかったことを、北方領土問題を跡形もなくなくしてしまいたいロシアの首脳部はちゃんと見ていて、直ちに行動に移る。現代の国際社会は、帝国主義の時代ほど露骨ではないにせよ、強国が行動する原理は依然として同じである。”老国”日本がこれから先、自力で周辺の列強に対処していくことはきわめて難しい状況となった。領土拡張を目指す各国の恰好の餌食になってしまうのかもしれない。 |
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劉暁波氏のノーベル平和賞受賞 |
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2010/12/11 08:52 |
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中国が、劉暁波氏にノーベル賞を与えていることに非常に強い反発を示している。これは、70年以上前のナチの迫害を受けた人への授賞以来とのことで、その類似性もひときわ強い。残念ながら、天安門事件といいい、今回の授賞に対する態度といい、中国の権力者たちは民主主義や、人権というものは、国家の統治にとって邪魔なものとみなしていることは明らかだ。民主主義は非効率で、しばしば迷走するから国家建設の障害である、というのが彼らの言い分であろう。だが、民主主義は”多様性原理”である。生物は進化の過程で、多様化したために、環境の激変に対してもその一部が生き残ることができた。中国も現在の経済的成長の時代はともかく、将来における時代環境の激変に対して、警察国家のままで柔軟な対応ができるのか危ぶまれる。さらに、これまで一国主義で世界を支配しようとしてきた米国のもたらした数え切れない災厄に代わり、これから先の世界が、中国やロシアの権力者たちによって牛耳られるとなると、どうも暗い予想を立てずにはおれない。今回の授賞式には、中国の意向を汲んで、かなりの国々が欠席した。明らかにこれらの国々の政治家たちは、人権よりも中国がもたらしてくれるであろう自国の経済的利益を優先したからだ。これまた今後の世界の先行きが、専制や利権保持の方向へ向かっていることを明瞭に示している。 |
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スーダンの国民投票 |
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2011/01/10 08:33 |
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スーダンの国民投票が行われ、国を南北に分割して新しい国ができるかを国民に問うことになる。ここまで来るのに悲惨な流血と破壊があった。また経済発展どころではなかった。だが今回、民主主義的な方法で解決が図られるということは非常に喜ばしい。
世界中には分離独立を望む集団、民族が多数存在している。だが、ロシア、中国のような大国は、それらをすべて力で圧殺しているのが現状である。彼らは画一的で専制的な価値観を国家の隅々まで押し付けようとしている。だが、多様な人類集団をそんな枠の中に収めておけるはずがない。
これからの世界は大国同士がその勢力を張り合うような、19世紀的な状況を続けていくべきではない。ヨーロッパ連合のように、小国がそれぞれの発言権を得て、全体の統一へゆっくりと持っていくべき時代である。
分離独立は積極的に推進し、それぞれがまとまった共同体を形成し、いったん落ち着いたあとで、再び統合への流れを作っていけばいいではないか。 |
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チュニジアの政変 |
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2011/01/18 11:29 |
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チュニジアで大統領ベン・アリが国外に逃亡したニュースは、2011年が中近東、アフリカ諸国にとっての”1789年”になるのかもしれない予感を与えている。
これまでこの地域でのほとんどの国々では、専制的長期支配に民衆が苦しみ、無気力と腐敗と非効率が経済的、社会的、政治的発展を妨げてきた。 今回、民衆が団結して抗議行動を起こし、政変を引き起こしたということは、周辺諸国の人々を勇気づけ、一気に政治体制の変革が起こるかもしれない。これはいつかは起こらなければならなかったことだが、ついにそのときが来たのだ。
だが、楽観してはいけない。フランス革命の場合のように、殺した人々はさらに別の人々に殺され、さらにその人々は別の人々に殺されるという、歴史につきものの連鎖反応がしばらく続くであろう。だが、人間の歴史は血を流さなければ、前進しないのだ。 |
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ムバラク大統領は居座るか? |
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2011/02/11 08:41 |
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チュニジアでの政変は、中東の中心的な国であるエジプトに飛び火したが、ムバラク大統領は9月の任期が終わるまで辞めるつもりがないという。しかし中東諸国における専制と富の独占は、すでに沸騰点を上回っており、権力者たちがまだこれからもその地位に固執すると、ますます多くの犠牲を払わされることになろう。ムバラクがあと8ヶ月政権についていると、この8ヶ月のあいだ、ピラミッドに観光客がいないことになる。観光が大きな収入であるエジプトにとってこれは致命的な事態だ。
フィリピンなど、アジアの国々の多くが一応形だけにせよ、民主体制を確立した。中東諸国はその点で後れを取っており、貧富の格差による民衆の不満は、グローバル化も伴って、今までになく大きいものになっている。ムバラクがやめると、それが次々とほかの中東諸国にも飛び火して、この地域は大変な不安定化を招き、石油の生産にも大きな影響が及ぶであろうが、ここのところはこれらの国々がどうしても通らなければならない”通過点”なのだ。 |
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ムバラク辞任 |
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2011/02/12 08:49 |
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今、人類はベルリンの壁崩壊やソ連の崩壊に匹敵する大きな歴史的転回点を目撃しているのかもしれない。ただし喜ぶのはまだ早い。スムーズな民主体制への転換など、これまでの歴史になかったからだ。
まず、おそらく富裕層が中心であるムバラクの残党がこれからも国政に大きな影響を及ぼすであろう。あるいは富裕層がみな国外に逃げてしまってエジプトは資本不足に苦しむかもしれない。さっそく選挙が行われるが、他の国々に見られたように不正やアイボリー・コーストにみられるように旧権力者の居座りがあるかもしれない。そしてなんと言っても大変なことはこれからほかの中東諸国へ民主化要求の運動が波及することだろう。今頃アルジェリアの首脳部、リビアのカダフィ大佐、サウジアラビアの王室などは、大慌てで、すでに国外脱出の準備を始めたかもしれない。
南アフリカも、今日の状況に達するにはずい分いばらの道を歩いた。それでもそこはマンデラというすぐれた政治家が存在したことが幸運であった。エジプトはどのような政治化が輩出するのだろうか? |
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カダフィ大佐の演説 |
Hyde |
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2011/02/23 08:54 |
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国営テレビによる、リビアの独裁者、カダフィ大佐の演説は、まさにチャップリンの映画、「独裁者」の演説場面を髣髴(ホウフツ)とさせる。まさに内容もそっくりで、改めてチャップリンの先見の明に驚かされる。それにしても北朝鮮の首脳が、このようにテレビで国民や全世界に向けて演説するだろうか?ここに東洋と西洋における政治家の立ち現れ方の違いが大きく出ている。東洋では密室での合議が中心であり、政策は上意下達の仕組みによって下層部の役人によって伝えられ、最後に国民に到達する。これに対して西洋では遠くローマ時代にさかのぼり、カエサルの演説にもあるように、直接国民に達するような方法がとられるのだ。いったん演説をして自分の意見を言った後では、あとに引くことはもはやできない。そして今回の演説の内容はまさに、あの天安門広場の事件を思い出させるのだ。 |
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だから言ったじゃないの |
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2011/03/15 19:42 |
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「だから言ったじゃないの」。この歌は演歌歌手、松山恵子によって戦後しばらくしてヒットした曲で、男にだまされた女友達に話しかける内容だ。東北関東大震災は自然災害だが、原子力発電所での事故はそうではない。メルトダウンになる確率はある本によると10万年に一回だという。だがこれは今から10万年後に起こるという意味ではない。明日起こったら、そのあとの9万9千9百90年間は起こらないだろうと考えておいたほうがいい。そして今回の福島原発の事故は早々とその予測が現実化してしまったわけだ。この40年ぐらいの間に、次々と原発は建設され、地域の人々は、”絶対安全”で事故などありえないと信頼していいといわれてきた。原発反対派は奮闘したけれども、札束の力にかき消され、原発の供給する電力によって便利な生活が実現すると、国民は誰もそれに注意を払わなくなってしまった。よく「自動車保険をかけていると事故が起こらないが、自動車保険をはずしたとたん事故が起こるものだ」とよく言われる。まさに今回もその事例だろう。自動車保険にあたるのは、原発関係者の”不断の警戒心”だ。これがはずれたとたん、今回のように事故が起こる。最悪の結果にならないことを祈る。 |
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病気にならない避難所生活 |
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2011/03/15 19:58 |
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大震災のあと、交通網が遮断されて、どの地域でも物資、特に食料品が不足している。多くのスーパーでは在庫品のある限り、それを売り出しているが、人々が主に買うのはカロリー源になるものばかり。もちろんタンパク源も欲しいが、そのようなものはすでに品切れになっている。少量ながら(しなびた)野菜類もおいてあるが、長い列が終わった頃でも、それらの多くが残っている。なぜなら、それらの食品は「飢餓感」を満たしてくれないからだ。残念ながら、多くの人々が栄養学の知識をきちんと持っていないために、まず肉、そしてカロリー源になるものを求めようとしている。なるほど、たんぱく質は体を作り、炭水化物はエネルギーを供給してくれるが、それらが少々不足しても命にかかわるものではない。ただ動けなくなるだけだ。だが避難所のような、普通の健康を保つのが困難な場所でもっと大切なのは、ビタミン、ミネラル、などのいわゆる”微量栄養素”なのだ。これらは体調や気力を保ち、免疫力を強め、気温や湿度の変化に対する適応力を高めてくれる。その上、放射線への抵抗力さえ高めてくれる場合もある。このような要求をかなえてくれるのは「青菜、きのこ、海藻」の3つである。つまり上の話で”売れ残った”ものばかりだ。避難所生活が長期化すればするほど、これらの食品は重要である。避難所の責任者に、これらの食品の調達をお願いしよう。 |
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太平洋岸再興のチャンス |
Hyde |
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2011/03/15 21:43 |
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東北関東大震災は本州北部太平洋岸に壊滅的な被害をもたらし、そこに根付いていた産業も根絶やしにしてしまった。だが、これは新たな出発のチャンスでもある。というのは、今や、漁業権やら、縄張り争いやら、長年にわたるさまざまな絡み合った利権が一掃され、妨害なく事業を進めることができるからだ。私はこの津波にやられた地域を、「食料自給達成先進地域」に指定したい。零細な漁業者には再建の力はない。国がまず各県にまたがる食糧増産公社を作り、就職難に悩む都会の若者達を多数雇用するのだ。これまでの年老いた漁業者達には現役を引退してもらって、若者達の技術育成のための顧問として働いてもらう。それに加えて最新の技術を導入し、たとえば牡蠣やコンブの養殖でも自然の猛威に左右されにくい、新たなシステムを作り上げる。これは今までの、ばらばらな漁業者にはできなかったことである。こうして今回震災にあった沿岸地域を食糧自給の中の水産物部門でのメイン部門として復活させるのだ。そして明治時代における「殖産興業」の場合と同じように、事業が軌道に乗ったら、民間の希望者に払い下げればよい。かつてガレキだらけの戦後の焼け野原から日本が生まれ変わったように、今回再びそれを再現するチャンスが訪れたのである。 |