英会話の楽しみ

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B

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Be able to

会話文音声speaker

Hiroko : This is where we get off. Give the stub back to the conductor. Watch your step, please. We must cross the street.

Stranger : I'm right here with you.

Hiroko : This is the store. The bamboo store is one block down.

Stranger : I'm sure I'll be able to find it.

Hiroko : I'm going that way.

解説

Be able to ・・・することができる

Hiroko : This is where we get off. Give the stub back to the conductor. Watch your step, please. We must cross the street. ここで降ります。切符の控えは車掌にかえします。足元に気をつけてください。道をわたらなければなりません。

This is where we get off. とは We get off here. を強めた表現です。stub とはタバコや鉛筆のように細くて長いものがちびて短くなった残りの部分。これが転じて切符の”半券”です。

Stranger : I'm right here with you.あなたのすぐそばについていましょう。

right という副詞が here につくことによって強調されています。

Hiroko : This is the store. The bamboo store is one block down. ここがその店です。竹製品の店は1ブロック向こうです。

This is a store. と比較してみましょう。a を the にすることによって”前々から目指していた”店だということがわかります。副詞の down は話者のいる位置から離れた場所をさすことがあります。

Stranger : I'm sure I'll be able to find it. 自分で見つけられると思います。

be able to は助動詞の can の意味と重なる場合も多いですが、”能力、体力、状況のおかげで可能である”、というときに使うのが普通です。過去形ですと、was able to (実際に・・・できた)、could (・・・する能力があっただけ)と、かなり意味あいが違ってきます。

Hiroko : I'm going that way. わたしもそっちのほうへ行くのです。

that way は副詞的表現ですので、前置詞は不要です。cf. I'm going to that place.

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Be friends with

会話文音声speaker

Norman : I wanted to see you, because there are several things I want to give you.

Seiji : Give me? Please don't feel that you must.

Norman : I don't feel that I must. You've been such good friends with me.

解説

Be friends with ・・・と親しい

Norman : I wanted to see you, because there are several things I want to give you. 僕が君に会いたかったのは、君にあげたいものがいくつかあるからです。

先頭を There are で始めることによって、several things の存在がことさら強調されます。人にものをプレゼントするときに好んで使われる言い方です。several things はもともと I want to give you several things. の位置から前に出て先行詞になったもの。だからそのあとに関係代名詞の which が省略されています。

Seiji : Give me? Please don't feel that you must. 僕にくれるものが?どうかそんな風に考えないで。

Give me? とは Do you want to give me? の前半が省略されたものと考えられます。こういう場合の「考えないで」は think ではなく feel にしていることに注目しましょう。これは理知的な問題ではなく、心のあるいは感情の問題だからだでしょう。you must のあとには give me が省略されています。

Norman : I don't feel that I must. You've been such good friends with me. そういう意味でいっているのではありません。盛次君にはとても仲良くしてもらったからです。

こちらも同じく、I must give you の省略です。このように動詞を省略して助動詞だけを残すやり方があります。be friends with は人間が複数いないと成立しないので、friend のあとに必ず s をつけるわけです。「・・・と友達になる」は make friends with です。ここで「 such このような」が使われているのは、これまでの二人の友人関係をさしてのことです。同じ強調でも very good friends とは違うことがわかるでしょう。

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Be interested in

会話文音声speaker

Miss Iida: I have some new ideas up my sleeve I'd like to try out, too.

Mr.Pierce : Before we get too far, may I ask you a few more questions?

Miss Iida : Certainly, Mr.Pierce.

Mr.Pierce : Are you interested in our organization because of a chance to travel abroad?

Miss Iida : I hope to earn that opportunity some day, but that is not my immediate reason for wanting to join your organization.

Mr.Pierce : What is?

Miss Iida : I need a job.

解説

Be interested in ・・・に興味を持っている

Miss Iida: I have some new ideas up my sleeve I'd like to try out, too. わたしも、アイディアをいくつかもっていて、ためしてみたいと思っております。

have ... up one's sleeve とは直訳すれば「袖(そで)の中に・・・をもっている」というところですが、袖の中に何か隠しているなんて誰も思いませんから、”あとで使うつもりの秘密の計画やアイディアを持っている”ことを示す表現です。動詞の try は単に「・・・を試す」なのに対し、 try out は「(方法や道具などを)うまくいくかどうか試してみる」というように意味が広がっています。ここの try out は他動詞であり、目的語である new ideas は先行詞になっていますから、I'd like to の前には関係代名詞 which が省略されていると考えられます。

Mr.Pierce : Before we get too far, may I ask you a few more questions? あまり話が先に進まないうちに、もう二つ三つおたずねしたいことがあります。

go too far とは「(極端にまで)やりすぎる」ことで、会話の場合には、本筋をそれて別の話題に変わってしまうことです。接続詞 before は「・・・する前に」ですが、日本語では「・・・しないうちに」というように否定的に表現することが多いようです。 a few more における more の位置に注意しましょう。応用として「three more pencils さらに三本の鉛筆」「ten more minutes さらに10分」など。

Miss Iida : Certainly, Mr.Pierce. どうぞ

会話における certainly は相手への”同意”や”許可”を出すときの表現です。否定形は Certainly not です。

Mr.Pierce : Are you interested in our organization because of a chance to travel abroad? あなたがわたしたちの会社に興味を持っておられるのは海外に旅行するチャンスがあるからですか。

interested は本来他動詞の「interest someone (人に)興味を持たせる」から生じた過去分詞を形容詞に転じたものです。形容詞になったのは”感情の状態”を示しているからです。surprized, excited, satfisfied, disappointed などと同類です。このため受動態とはいえないためにうしろには by 以外の前置詞を使うことが多くなっています。because of は前置詞です。接続詞 because ならそのあとに主語と動詞をそろえなければなりませんが、前置詞ならうしろに原因・理由をあらわす名詞を用意すれば済むことです。chance のあとの to不定詞に注意しましょう。「・・・する機会」というように、動詞をつかって chance を修飾するときにはこのようにする必要があります。opportunity to ... , ability to ... などと同様です。

Miss Iida : I hope to earn that opportunity some day, but that is not my immediate reason for wanting to join your organization. そういう機会をいつかはつかみたいと思っています。でもそれはわたしが、あなたの会社に入りたいと思っている直接の理由ではございません。

hope to不定詞に注目しましょう。たいていは hope that ... となるのに、主語が二つのの動詞( hope / earn )の共通であるときはこれでいいわけです。some day は「いつの日か」という副詞で、多くは未来の文脈で使います。reason のあとの前置詞 for は「・・・するための(理由)」となり、ちょうど because of と対極的な関係にあります。つまり、It is not because of that (that) I want to join your organaization. が想定できるわけです。

Mr.Pierce : What is? ではそれは何ですか?

What is のうしろには your immediate reason が省略されています。

Miss Iida : I need a job. 仕事がほしいのです。

数多くの就職面接では、結局これが”殺し文句”となるのでしょう。面接官と面接者はこの点での一致に尽きるのでしょうか。

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Be supposed to

会話文音声speaker

Lady: I thought taxis don't stop me, because I am a foreigner. Is there any other reason?

Masako : I'm not sure, but I think there is.

Lady : Please tell me. I'm very anxious to know.

Masako : As I understand it, they are not supposed to stop near the street corners or streetcar stops.

Lady : Oh, I see! Thank you very much.

Masako : You're quite welcome, Ma'am.

解説

Be supposed to ・・・ことになっている

Lady: I thought taxis don't stop me, because I am a foreigner. Is there any other reason? わたしが外人だからタクシーがとまってくれないのかと思いました。他に理由があるのですか?

stop me とは「わたしを止める」ではなく、「わたしの前でとまる」の意味になっています。「他の何か・・・ any other 」は疑問文であるために some other から変化したものです。

Masako : I'm not sure, but I think there is. はっきりしませんが、あると思います。

there is のあとには some other reason が省略されています。

Lady : Please tell me. I'm very anxious to know. どうぞ教えてください。とても知りたいですわ。

形容詞 anxious はあとに to不定詞が続くと、「熱望する」の意味になり、「心配する anxious about 」と区別されます。

Masako : As I understand it, they are not supposed to stop near the street corners or streetcar stops. タクシーは街角や市電の停留所のそばにはとまらないことになっているのだと思います。

As I understand it とは「わたしが理解しているように→わたしが理解しているところによれば」という形の副詞節です。be supposed to は本来、「・・・すると思われている」の意味でしたが、そこから発展して、助動詞の should に近い意味をもつようになりました。こういう場合は規則や権威のある人の意見に基づいています。

Lady : Oh, I see! Thank you very much. ああ、わかりました。どうもありがとうございました。

ここでの see は understand の意味です。

Masako : You're quite welcome, Ma'am. どういたしまして。

You're welcome. は Thank you に対する返事です。Ma'am は尊敬の気持ちをこめて女性を呼ぶとき、または相手の名前がわからない女性を呼ぶときに使います。

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Be through with

会話文音声speaker

Susan : Ice cream? I thought you were through with any fattening stuff.

Mrs. Peterson : I am, but this is a special occasion. Daddy wants to hear our opinions.

Eddie : About what ?

Mr. Peterson : Well, it's time we made plans for the summer. I have my ideas, but I'd like to hear yours.

Mrs. Peterson : You would like to go fishing in the mountains, wouldn't you, dear ?

Mr. Peterson : Yes, where there are rivers.

解説

Be through with ・・・をやめる

Susan : Ice cream? I thought you were through with any fattening stuff. アイス・クリームですって?ママは肥るものはもうおやめになったと思っていたわ。

家族も子供たちが大きくなると、みんなそろって会議をしようとしてもなかなか集まりません。甘いお菓子など、何かきっかけが必要なのです。ここでの through は形容詞であって、前後に be動詞と前置詞をつけています。”何かをやるのをやめる、能力などが使えなくなる、恋が終わる”などの場合に使います。全体としては否定的な成句ですから、後にくるの名詞には some ではなくて any をつかっています。stuff は staff とは違いますから注意しましょう。fattening とは、他動詞 fatten 「・・・を肥らせる」をつかった文、 The stuff fattens you. から導き出した、形容詞の働きをしている現在分詞です。

Mrs. Peterson : I am, but this is a special occasion. Daddy wants to hear our opinions. やめているのよ。でもこれは特別な時ですから。パパがわたしたちの意見を聞きたいんですって。

I am のあとには through ... の部分が省略されています。a special occasion とは、”重要なお祝い、イベント、儀式”などを示します。

Eddie : About what ? 何についてですか。

これは What does Daddy want to hear about ? を簡略化したものです。What about ... にすると「・・・はいかが?」になってしまいますから注意しましょう。

Mr. Peterson : Well, it's time we made plans for the summer. I have my ideas, but I'd like to hear yours. もう夏の計画を作っておくときだ。わたしにも考えがあるけれど、お前たちの考えも聞いてみたい。

「そろそろ・・・するころだ」というのは it's time ... ではじめます。made が過去形に見えますが、実は<仮定法過去>であって、”(今の時点で)計画ができているはずなのに、まだできていない”ことをあらわしています。もしこのように節にしないで、不定詞にしてしまえば、it's time (for us) to make ... ですみます。最後の所有格代名詞に注意しましょう。yours = your ideas のことです。

Mrs. Peterson : You would like to go fishing in the mountains, wouldn't you, dear ? あなたは山へ釣りにいらっしゃりたいのでしょう。

go Ving とは”出かけた先で、ある行動を行う”場合に使います。ですから go fishing to the mountains とはなりません。

Mr. Peterson : Yes, where there are rivers. うん、川のあるところへね。

この場合の where は副詞節を作っています。つまり、in the place where there are rivers のことです。場所をあらわす at/in/to のいずれかの前置詞が含まれていると思えばいいのです。

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Beat one to it

会話文音声speaker

Mr. Ota : Do you want a taxi, too ?

Tourist F : Yes, I do, but other people always beat me to it.

Mr. Ota : Isn't it awful ? Are you in a great hurry ?

Tourist F : Yes, I am.

Mr. Ota : I will tell you what you can do. See a big hotel there ? Go to the front entrance, and tell the doorman you want a private taxi.

Tourist F : Thank you, I will.

解説

Beat one to it だし抜く、まかす

Mr. Ota : Do you want a taxi, too ? あなたもタクシーを探していらっしゃるのですか。

”探す”といっても、ここではタクシーが目の前を頻繁に通っているのですから発見できないわけではなく、 look for の意味ではありません。日本語としては”乗りたがっている”の意味です。

Tourist F : Yes, I do, but other people always beat me to it. そうです。でもいつも、ほかの人達がつかまえてしまいます。

動詞 beat とは本来、「(相手を)打ちのめす」という意味です。one の部分に人をあらわす代名詞か名詞が入ります。to it とは”それに到達した”つまり、”勝負がついた”ことをあらわします。ここでは大勢の人々によるタクシーの取り合い競争です。

Mr. Ota : Isn't it awful ? Are you in a great hurry ? まったくひどいですね。たいへん急いでいらっしゃるのですか?

形容詞 awful とは「たいへんよくない、悪い」をあらわします。ここでの hurry は前置詞のあとなので名詞です。冠詞の a に気をつけましょう。

Tourist F : Yes, I am. はい。

これは I am in a great hurry. の省略形です。このような返事を正しく言うためには、be in a hurry というように、 be動詞をつけて覚えておかなければなりません。

Mr. Ota : I will tell you what you can do. See a big hotel there ? Go to the front entrance, and tell the doorman you want a private taxi. どうしたらよいか教えてさしあげましょう。あそこに大きなホテルが見えますね。その正面の玄関へ行って、送迎係にハイヤーが必要だとおっしゃるといいですよ。

第1文の直訳は「あなたにできることをあなたに教えましょう」です。言い換えれば「こうすればいいですよ」のことです。See は文頭ですが、うしろに疑問符があるので Do you see... ? のことです。doorman の役目はドアの開け閉めだけでなく、道案内やタクシーをつかまえることなど、ホテルの外に関係する仕事が多く、荷物運びなどホテルの中に関係する仕事の多い porter と区別されます。「ハイヤー」は動詞「 hire 賃借りする」の音声を書き写したもので、hire car とは貸し自動車、レンタカーのことです。これに対し、文中の形容詞 private は public の反対語ですから、「専用の、私有の」の意味がつきます。

Tourist F : Thank you, I will. どうもありがとうございました。

最後に I will といったのは、I will go....and tell... のことであって、さっそくアドバイスを実行に移す気持ちを相手に伝えるのに使っています。

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Behave oneself

会話文音声speaker

Mr. Thomas : Welcome home, Mr. Goto !

Mr. Goto : Thank you. It's good to be home.

Mr. Thomas : Did you have a good time in Europe ?

Mr. Goto : Yes, I did.

Mr. Thomas : You must have. You don't look tired at all.

Mr. Goto : I had a good time, but I also behaved myself.

Mr. Thomas : Maybe that's why you look as good as new.

解説

Behave oneself お行儀よくする

Mr. Thomas : Welcome home, Mr. Goto ! 後藤さん、お帰りなさい!

名詞や形容詞だけでなく、このように Welcome は間投詞に使われる場合があります。Welcome back もそのひとつです。Welcome to... とうしろに名詞をつけることもできます。

Mr. Goto : Thank you. It's good to be home. ありがとう。日本に帰ってくるのはいいものです。

It's good to... は It's nice to... の類似表現です。

Mr. Thomas : Did you have a good time in Europe ? ヨーロッパは楽しかったですか。

have a good time とは enjoy oneself の類似表現です。a を付け忘れないようにしましょう。

Mr. Goto : Yes, I did. ええ。

I did = I had a good time のことです。

Mr. Thomas : You must have. You don't look tired at all. そうでしょう。ちっとも疲れた様子がありませんね。

You must have = You must have had a good time のことです。助動詞 must のあとに have p.p. がつくと「・・・したにちがいない」と、話者がかこの事柄について”断定”していることを示します。否定形「・・・したはずはない」は cannot have p.p. です。must not ではありません。< look + 形容詞>は「・・・に見える」の意味になります。not ... at all は否定の強調です。

Mr. Goto : I had a good time, but I also behaved myself. 楽しかったけれど、お行儀もよくしていましたからね。

also は主語が共通なので、「・・・はまた」の意味です。behave の発音に注意しましょう。 have とは異なります。behave だけだと「行動する、振舞う」、ところが oneself がつくと「他人に迷惑をかけないで、礼儀正しく従順に行動する」ことを意味します。

Mr. Thomas : Maybe that's why you look as good as new. 多分そのせいでしょう。あなたは生き生きとした顔色をしていますよ。

that's why ... は「そんなわけで・・・」となり、That's because ... 「それは・・・だからだ」とは逆の使い方をします。as good as new は「非常によい状態」を示しています。

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Believe it or not

会話文音声speaker374

Student : What did you do during the vacation, Mr. Johnson?

Mr. Johnson: Believe it or not, I went to Ise.

解説

Believe it or not 信じようと信じまいと

Student : What did you do during the vacation, Mr. Johnson? ジョンスン先生は、休み中何をなさいましたか?

Mr. Johnson: Believe it or not, I went to Ise. 信じてもらえるかどうかわからないけれど、伊勢へ行きました。

表現 Believe it or not は動詞である believe は命令形ではなく、“譲歩”表現の一種で、このように or を含む場合には Whether you will believe it or not を簡略化したものです。なお、「伊勢神宮」というときは The Grand Shrines of Ise というように、定冠詞と複数形に注意します。

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The best way to

会話文音声speaker

Mr. Goto : Who's playing at Candlestick Today?

Assistant Manager : Chicago, I think. Wait, I'll check. Yes, it's Chicago.

Mr. Goto : Do you think I can get in?

Assistant Manager : Oh, I'm sure you will be able to.

Mr. Goto : What's the best way to get there?

Assistant Manager : If you want a good seat, you'd better take a cab.

Mr. Goto : I'll do that then.

Assistant Manager : Have a good time.

解説

The best way to ・・・への一番いい道順

Mr. Goto : Who's playing at Candlestick Today? 今日キャンドルスティック球場では、どのチームとの試合があるのですか。

この球場は San Francisco Giants の本拠地でサンフランシスコにあります。今日これから行われる予定ですので、play は現在形ではなく、現在進行形を使っています。

Assistant Manager : Chicago, I think. Wait, I'll check. Yes, it's Chicago. シカゴだと思いますが。ちょっとお待ちください。調べてみます。はい、シカゴです。

Assistant Manager はホテルの場合、”副支配人”とすればいいでしょう。

Mr. Goto : Do you think I can get in? 入れるでしょうか。

get in は「(何かの)中に入る」となり、後ろに具体的な名詞があれば前置詞ですが、ないとなれば副詞扱いです。

Assistant Manager : Oh, I'm sure you will be able to. お入りになれると思います。

will be able to get in の後半が省略されています。しかし to だけは残しておかなければなりません。

Mr. Goto : What's the best way to get there? そこへ行く一番いい方法は?

the best way to Kyoto のように、うしろに”地名”を入れることもできるし、この本文のように動詞の原形を入れることもできます。

Assistant Manager : If you want a good seat, you'd better take a cab. もしよいお席をご希望なら、タクシーでお出になったほうがよろしいと存じます。

you'd better = you had better のことです。

Mr. Goto : I'll do that then. ではそうしよう。

「そういうことならば・・・」というつながりを示すのが副詞の then です。文頭におくこともあります。

Assistant Manager : Have a good time. いってらっしゃいませ。

英語には「行ってきなさい」の敬語にあたる表現がありません。だから「楽しく過ごしてください」で代用しているのです。

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Break down

会話文音声speaker

Sachiko : How am I going home?

Fred : That's where I come in.

Sachiko : Do you have a car?

Fred : No, but I can get hold of one.

Sachiko : How? Is it here on the campus?

Fred : No, but it will be.

Sachiko : Don't bother, Fred. I'll phone Mrs. Peterson and she'll come for me.

Fred : That's what you think, Sachi. The telephone line broke down hours ago.

Sachiko : No kidding.

解説

Break down 故障する

Sachiko : How am I going home? どうやって家に帰ったらいいかしら。

疑問詞 how は「方法、(交通)手段」などをたずねるのにも使われます。現在進行形になっているのは、毎日繰り返されることがらではなく、今これからまさに行われることを示すためです。

Fred : That's where I come in. そこでぼくが必要になってくるさ。

That's where SV... というのは「場所」を強調する言い方です。例: I was born in Nagano. ぼくは長野に生まれた→ That's where I was born (in). そこがぼくの生まれたところなんだ」 聞き手に特定の場所を印象づけるために使います。この場合、山のてっぺんから長野市を見下ろしながらしゃべっている場面だと想像してください。文尾に in/on/at などの前置詞は普通つけませんが、意味関係を明確する場合にはつけることがあります。本文では正確には場所の表現ではありませんが、そこから派生した”場面”ということで where を使っているのです。ここでは「ぼくが活躍する場面、ぼくが役に立つ場面、ぼくが登場する場面」という意味で動詞に come in を使っています。

Sachiko : Do you have a car? あなた車があるの?

動詞 have は「所有」の意味だけでなく、「今、使える状態で持っている」ことを示すこともできます。

Fred : No, but I can get hold of one. いや、でも手に入れることができるよ。

動詞句 get hold of はまさに上の文における have の意味です。one は特定していないものを示す<不定代名詞>で、 a car のことです。次の文で one は it に代わりますので要注意。

Sachiko : How? Is it here on the campus? どうやって?学校においてあるの?

How? は How can you get hold of one? のことです。ここで campus というからには大学構内だとわかります。この前につける前置詞はなぜか farm などと同じく on です。そのまえに here を添えていることに注意しましょう。彼らが今どこにいるかわかります。

Fred : No, but it will be. いいえ、しかしいまにくるよ。

これは it will be here on the campus. を省略したもの。

Sachiko : Don't bother, Fred. I'll phone Mrs. Peterson and she'll come for me. いいわよ、フレッド、どうぞご心配なく。ピータースン夫人に電話して、迎えにきていただくわ。

動詞 bother は他動詞の場合、「困らせる、怖がらせる、悩ませる、手を焼かせる」の意味で”人”を目的語にもちますが、ここでは自動詞なので、単に「心配する、悩む」ぐらいの意味です。

Fred : That's what you think, Sachi. The telephone line broke down hours ago. サチはそう思うでしょう。電話線はだいぶ前に故障しちゃったんですよ。

That's what ... も前述の That's where ... と同じく、強調するための表現です。例;I want water. 水が欲しい。→ What I want is water 欲しいのは水なんだ。または Water is what I want. 水こそ欲しいものなんだ。同様にして、You think that. → That's what you think. となります。動詞 break だけなら「壊す・壊れる」と、いわゆる”破壊”を示すことが多いのですが、動詞句である break down なら「(機械が)故障する」「(全体の動きが)機能しなくなる」という意味を含んでいます。

Sachiko : No kidding. ほんと?

名詞なら「子ヤギ、子供」のことですが、動詞の kid は「冗談を言う、からかう」のことです。No ...ing の形にすると No smoking のように禁止を表すことになります。ここでは「(相手の言うことが信じられなくて)冗談言うな!」という意味で使われています。

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Break one's word

会話文音声speaker

Mrs. Butler : Did Bill Anderson show up?

Mr. Butler : No, he didn't.

Mrs. Butler : I told you.

Mr. Butler : Well, he phoned me.

Mrs. Butler : What excuse did he give ?

Mr. Butler : He said he was tied up at his office.

Mrs. Butler : He will soon forget about it, and so will you. Men are like that.

Mr. Butler : Oh, well, I don't like to remind him, and I don't want this to come between us. Anyway, he is not the kind of fellow who breaks his word intentionally.

解説

Break one's word 約束を破る

Mrs. Butler : Did Bill Anderson show up? ビル・アンダースン来ましたか?

show up とは「到着する」ことで、特に誰かがその人を待っている場面で使います。

Mr. Butler : No, he didn't. いやこなかった。

Mrs. Butler : I told you. 私そういったでしょう。

これは I told you that he wouldn't show up. を省略したものです。wouldn't とやったのは、しゃべった時点での未来形 won't が時制の一致で過去形になったためです。

Mr. Butler : Well, he phoned me. 電話くれたよ。

Mrs. Butler : What excuse did he give ? なんて言いわけをしていましたか?

動詞「許す、弁解する excuse 」は s の音が z と濁りますが、ここでは名詞なので濁らない s の音になります。ここでは give an excuse の組み合わせも覚えておきましょう。

Mr. Butler : He said he was tied up at his office. 会社で忙しくて出られないって。

be tied up とは be very busy であることを示します。

Mrs. Butler : He will soon forget about it, and so will you. Men are like that. そのうちすっかり忘れてしまうわよ。あなたも。男の人ってそういういうものよ。

<so +倒置> とは”肯定の繰り返し”を表す表現で、 You will soon forget about it, too. の意味です。”否定の繰り返し”には< neither/nor +倒置>を使います。倒置の部分には、will/can/must/do のような助動詞、be動詞、完了形に使う have/had などが先に来て、その後に主語が続きます。like はここでは前置詞ですが、この単語は比較級にしたり、この文のように前に be/seem/look などの動詞をつけたりすることが可能です。

Mr. Butler : Oh, well, I don't like to remind him, and I don't want this to come between us. Anyway, he is not the kind of fellow who breaks his word intentionally. 私は彼に催促したくないし、こんなことで2人の仲をまずくしたくもない。いずれにせよ、彼は自分の意志で約束を破るような男ではないよ。

動詞 remind は”人”を目的語にとり、「(人)に思い出させる」という意味で使われます。”何”を思い出させるかを示したい場合には、さらにそのうしろに、 of/to不定詞/that のいずれかをつけます。例;This album reminds me of my school days. 「このアルバムは私に学校時代を思い出させる」。この文でこの部分がないのは、二人の間ではすでにわかっていることであるか、あんまりあからさまに言いたくないことがらだからでしょう。

第2文では、want のうしろに「 This comes between us これがわれわれの仲を裂く」の文を組み込んだものです。第3文の< the kind of (=the sort of / the type of ) +名詞+関係詞>の表現に注意しましょう。これによって、「・・・のような種類の(男)」というふうに”一般化”した説明が可能です。

「言った言葉の実行を怠る break a word 」の反対語は keep a word です。なお、「(協力の)約束を破る・守る」は break/keep a promise 」というのがちゃんとあります。intentionally は名詞 intention の副詞形で「故意に、わざと、意図的に」の意味です。

応用

I never thought you'd break your word. きみが約束を破るとは思ってもみなかった。

Breaking your word is as bad as telling a lie. 約束を破るのはうそをつくのと同じくらい悪い。

Promise never to break your word again. 2度と再び約束は破らないと約束してください。

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Breaded pork

会話文音声speaker

Yoichi : How would you like to eat "tonkatsu"?

Friend : What's it like?

Yoichi : It's fried pork.

Friend : I like pork.

Yoichi : All right. Let's go in here.

Friend : Oh it's something like breaded pork.

Yoichi : Is it? Anyway, "ton" means pork, and I think "katsu" comes from the work "cutlet".

Friend : Then it's pork cutlet.

解説

Breaded pork トンカツ

Yoichi : How would you like to eat "tonkatsu"? 君は”トンカツ”が食べたい?

Would you like to ... が単に相手が欲しがっているかどうかをたずねるのに対して、How would you like to ... のほうは、”特に、相手が欲しがっていることがすでにわかっている場合”によく使われています。本文では友達が西洋人なのだから肉食が好きだろうというという前提で、この形を用いたものとみえます。

Friend : What's it like? それはどういうもの?

前置詞の like を用いた what 疑問文です。「 It is like a cutlet. それはカツレツみたいだよ」のように like のうしろには名詞が来るわけですが、その部分に入れるものを問うために、疑問代名詞である what に置き換えて文頭に出しているわけです。相手に「様子」「性質」「状況」などの説明を求めるのに使います。できれば like のあとに入れる、その説明にぴったりな名詞があればなお結構なわけです。

Yoichi : It's fried pork. 油で揚げた豚肉だよ。

西洋人にとっては「揚げた魚 fried fish 」はイギリスの名物、fish and chips などでおなじみでしょう。

Friend : I like pork. ぼくは豚肉は好きだ。

西洋では、家畜の名前のみならず、肉の名前もかなり細分化されています。pork, beef, veal, mutton, lamb, chicken, poultry など。

Yoichi : All right. Let's go in here. そう、ではここに入ろう。

今、二人は何を食べようか考えながら、食堂かレストランが並んでいる道を歩いているという状況です。

Friend : Oh it's something like breaded pork. ああ、これはパン粉をまぶして揚げた豚肉のようなものだね。

something like ... は「始めて出くわした、何かわけのわからないもの」を示すのによく使われる表現です。bread の動詞形は、「パン粉を(肉や野菜の表面に)つける」という意味で、本文ではその過去分詞形です。例;She breaded the pork. / The pork was breaded by her.

Yoichi : Is it? Anyway, "ton" means pork, and I think "katsu" comes from the work "cutlet". そう?とにかく、”トン”は豚肉という意味だし、”カツ”というのは、” cutlet ”からきたものだと思うよ。

anyway とは本来は、「思い通りにいかないことがあるけれども何とかやろう」という気持ちを表すのに使いますが、会話では話の”つなぎ”や、話題の変更の合図にもなっています。外国人に単語の説明をするときには、意味を示す mean と語源を表す come from は非常に有用です。

Friend : Then it's pork cutlet. それなら、それは豚のカツレツだね。

英語の cutlet とは本来、「小さくて表面の平らな肉の切れ端」のことだけをさすのです。( cut は「切る」だし、-let とは「小さなかけら」を示す接尾辞です- booklet/starlet/piglet ) しかし、現代日本語でのカツレツは、それに粉をまぶして油で揚げたところまでを示しています。

応用

I will take breaded veal. 子牛のカツをください。

When my boss comes, serve him breaded pork as usual. うちのボスが来たら、いつものようにトンカツを出しなさい。

I like breaded chicken better than roast chicken. わたしはローストチキンよりチキンカツのほうが好きです。

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Bring one over

会話文音声speaker

Mrs. Tucker : Thank you so much for coming over, Mrs. Takei.

Mrs.Takei : You're quite welcome, Mrs. Tucker. Thank you for sending the car to bring me over.

Mrs. Tucker : You see I have a big problem to solve.

Mrs.Takei : All right, let's get down to work.

解説

Bring one over つれてくる

Mrs. Tucker : Thank you so much for coming over, Mrs. Takei. お出でくださって本当にありがとうございました。

動詞 thank の目的語は”人”であり、for のあとには”感謝の理由”を表す名詞が入ります。動詞 come と come over との違いは前者が単に”来る”だけの意味なのに対しで、後者はわざわざ自分のほうに( here )”来てくれる”という感じを伴っています。

Mrs.Takei : You're quite welcome, Mrs. Tucker. Thank you for sending the car to bring me over. どういたしまして。車でお迎えありがとうございました。

形容詞 welcome を伴ったこの表現は thank you に対する返礼として広く使われています。日本語では「(車で)お迎え」という便利な言葉があるのに、英語ではそれに該当する語がないために、このようにたくさんの語が必要になってしまいました。まずは「車を送り出す send the car 」をつくり、そのあとに「私を連れてくる bring me over 」を不定詞(副詞用法)の形で取りつけます。この bring one over は先の come over の他動詞的表現(つまり目的語をつけることができる)であり、bring one here よりも会話的だといわれています。

Mrs. Tucker : You see I have a big problem to solve. 大きな問題を解決しなければならないのです。

You see は「ご覧のとおり・・・、この通り・・・」ぐらいの意味です。不定詞 to による語順の違いに注意しましょう。「問題を解決する solve a problem 」に対し、「解決すべき問題 a problem to solve 」と動詞と目的語が逆転していわゆる不定詞の<形容詞的用法>になっています。

Mrs.Takei : All right, let's get down to work. いいですよ。仕事にとりかかりましょう。

G の項目に、「 Get down to business 仕事に話を持っていく(話の本筋に入る)」というのがあります。ここでは business の代わりに work を入れました。

応用

Do you see some one you know ? Bring him over. 誰か知っている人?つれていらっしゃいよ。

Husband : I have an old friend from college with me. May I bring him over for dinner ? Wife : Of course.夫;大学時代の旧友がきているんだけど、夕食につれてきてもいいかい。妻;もちろんよ。

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Brush up one's Englisha

会話文音声speaker361

Student : Will you give me some advice?

Professor : All right.

Student : How can I brush up my English?

Professor : Practice your English with an English speaking person.

解説

Brush up one's English 英語に磨きをかける

Student : Will you give me some advice? アドバイスをしていただきたいのですが。

advice は不可算名詞です。some advice /any advice や a piece of advice はいいですが、an advice/advices はいけません。

Professor : All right. いいでしょう。

Student : How can I brush up my English? どうしたら私の英語に磨きをかけられるでしょうか?

動詞 brush のもともとの意味は、“磨く“というよりは”刷毛で表面をさっとこする“感じに近いのです。「(語学などの)能力を高める」という意味で<brush up (on) O>がよく用いられています。

Professor : Practice your English with an English speaking person. 英語を母国語とする人と会話の練習をすることですね。

文頭の動詞 paractice は命令形になっています。an English speaking person の作りですが、よく見ると、A person speaks English. という文を変形して並べ替えたことがわかります。

応用

I want to spend a month or so in America to brush up my English. 私の英語を磨き上げるために、1か月ほどアメリカへ行ってきたい。

<数字+or so>というのは「大体…前後」という漠然とした数値を示すためのものです。

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On business

会話文音声speaker

Mr. Tucker : We hate to bother you, but we got this cable this morning.

Mr. Takei : It's perfectly all right. We're glad to help you any time.

Mr. Tucker : Twe couples are flying into Tokyo two weeks from today.

Mr. Takei : Are they coming here on business?

Mr. Tucker : The men are, but I think the wives are coming here to spend what the men earn.

解説

On business 仕事で

Mr. Tucker : We hate to bother you, but we got this cable this morning. お邪魔して申し訳ないのですが、この外電が今朝ついたものですから。

hate to 不定詞「・・・するのが嫌い」は like to 不定詞の対立語です。bother +人は「・・・を困らせる、悩ませる」の意味です。受動態でもよく用いられます。cable とはかつてよく用いられた(海外からの)電報です。

Mr. Takei : It's perfectly all right. We're glad to help you any time. ちっともかまわないんですよ。いつでもお役に立てることをよろこんでいます。

perfectly は all right を強調するのによく使われる副詞です。any time は「いつ、どんなときでも」という意味の時を表す副詞です。前置詞は必要ありません。

Mr. Tucker : Twe couples are flying into Tokyo two weeks from today. 2組の夫婦が2週間後に東京へ飛んでくるのです。

fly を現在進行形にしているのは、<確定した予定>を示すためです。前置詞に to の代わりに into をつかっているのは「外の世界からこちらに飛び込んでくる」という気分を表すためです。時 + from today の副詞句表現は未来形か未来を想定した文章で使います。

Mr. Takei : Are they coming here on business? 商用でおいでになるのですか。

ここでも現在進行形を使っています。business とは本来、形容詞である busy の名詞形です。この成句は冠詞 the を必要としません。なお、対立語は下の応用文にもあるように for pleasure です。

Mr. Tucker : The men are, but I think the wives are coming here to spend what the men earn. 男の人たちは商用で来るのでしょうが、奥さんたちは旦那さんの稼ぐお金をつかいにくるんでしょう。

The men are (coming her on business). という具合に省略されている部分があります。後半は coming here でひとたび切って不定詞の副詞的用法(目的)がついています。「金を稼ぐ」は spend (the) money といいますが、「男たちは何かを稼ぐ The men spend something 」から something which the men spend → what the men earn → the money というように導き出すことができます。

応用

I will be in your city next week on business. 来週仕事であなたの町にまいります。

Are you here on business or for pleasure? こちらにおいでになったのはお仕事で、それともお楽しみで?

I want to see you very soon on business. 仕事のことでごく近いうちにお目にかかりたい。

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Buy one

会話文音声speaker373

Mrs. Fukazawa : Oh, hello, Mrs. Anderson! Fancy meeting you here.

Mrs. Anderson: Hello, Mrs. Fukazawa. I'm glad to see you.

Mrs. Fukazawa : Can you spare a few minutes?

Mrs. Anderson: Of course, I can.

Mrs. Fukazawa : Will you let me buy you a cup of coffee?.

Mrs. Anderson: My legs are tired, so I'd welcome a short break.

解説

Buy one おごる

Mrs. Fukazawa : Oh, hello, Mrs. Anderson! Fancy meeting you here! まあ、アンダースンさん!こんなところでお目にかかるなんて!

動詞 fancy (=imagine) を使った表現で、これは命令形なので、直訳すれば「ここであなたに出会うことを想像してごらんなさいよ(そんなはずがないわ)!」といったところです。

Mrs. Anderson: Hello, Mrs. Fukazawa. I'm glad to see you. まあ、深沢さん!お目にかかれてうれしいわ。

Mrs. Fukazawa : Can you spare a few minutes? 少しお時間あって?

動詞 spare が<spare + (人) + 時間>のときは「(時間を)割く、(余った時間)を持っている」ことです。 (人)が加わるときは第4文型となります。

Mrs. Anderson: Of course, I can. ええ、もちろん。

Mrs. Fukazawa : Will you let me buy you a cup of coffee? .コーヒーをおごらせてくださらない?

ここでは二つの動詞が作る二重構造に注意しなければなりません。

まずは使役動詞 let の作る文型<let + 人 + 原形>です。ここでの let me ... は「私に…させてくれ」と許可を願い出るときの表現です。

次に原形部分に buy が入っています。この場合の buy の文型は<buy + 人 + もの>という第4文型です(人=one)。このような時は「(相手にこちらからお金を出して)買ってあげる、おごる」ということになります。

Mrs. Anderson: My legs are tired, so I'd welcome a short break. 足が疲れていますから、少し休憩するのは歓迎ですわ。

I'd = I would のことです。名詞 break はここでは coffee break につかわれているものと同じです。

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By all means

会話文音声speaker

Mrs. Peterson : How old is Fred?

Sachiko : I'm sure he is not any older than I am.

Mrs. Peterson : May I suggest something?

Sachiko : Yes, please.

Mrs. Peterson : By all means go out with him this time. But try to get acquainted with some other young men, too.

Sachiko : Yes, Mrs. Peterson, I will.

Mrs. Peterson : That's the spirit. You work so hard, Sachi. Get out and have good clean fun once in a while.

解説

By all means ぜひ

Mrs. Peterson : How old is Fred? フレッドさんはいくつですか。

How old are you? と同じ語順です。

Sachiko : I'm sure he is not any older than I am. わたしより年とっているとは思いませんけど。

He is not older than I am = He is younger than I am と異なり、not any older または no older では「彼はわたし同様年をとっていない」というように”同年齢”であることが強調されます。

Mrs. Peterson : May I suggest something? ちょっと言ってもいいかしら?

これから言おうとすることを不定代名詞 something を使ってあらわすことがあります。例;あのね・・・ You know something?

Sachiko : Yes, please. どうぞ。

Mrs. Peterson : By all means go out with him this time. But try to get acquainted with some other young men, too. 今回はぜひフレッドさんといってらっしゃい。その代わり他の若い男の方々とも知り合いになるようになさってはいかが。

means とは「手段」のことですから、「すべての手段を使って→ぜひ」となります。この否定形は by no means といい、「どんな手段を使っても・・・ない→決して・・・ない」となります。

acquainted は形容詞で be/get/become などの動詞のあとにつなぎます。with がつくことも必修事項です。名詞形は acquaintance 。other の位置に気をつけましょう。other men → some other men というように加わります。

Sachiko : Yes, Mrs. Peterson, I will. はい、そういたしましょう。

Mrs. Peterson : That's the spirit. You work so hard, Sachi. Get out and have good clean fun once in a while. そうそう、その気持ちにならなくては。あなたはあまり勉強しすぎますよ。たまには外に出て健全な楽しみを味わうべきです。

spirit には「勇気・気迫・意気」という意味があります。fun は形容詞ではなく、不可算名詞です。副詞句<once in a while >は「ときおり」で、sometimes ぐらいの頻度で、often ほど多くはありません。。

応用

A : I would like to visit with you sometime soon. May I? いつか近いうちにお話にうかがってもよろしいですか。

B : By all means. Come whenever you are free. ぜひどうぞ。いつでもご都合のいいときにおこしください。

Mr. Kato : May I help myself to one of your imported cigars? 加藤さん:あなたの外国製のシガーを1本いただいてよろしいですか。

Mr. Koda : By all means help yourself. 野田さん:どうぞどうぞ。

By no means may you go out tonight. 今夜はどうしても外出してはいけません。(注;このように否定の副詞が文頭に来ると<倒置;疑問文のときの語順>がおこる)

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By train

会話文音声speaker

Mr. Newman : First I wish to go to Nagoya.

Miss Nagata : How would you like to travel to Nagoya? Would you like to fly?

Mr. Newman : Oh, no! I would like to travel by train or bus.

Miss Nagata : Bus travel is not too practical. You had better go by train.

解説

By train 列車で

Mr. Newman : First I wish to go to Nagoya. 最初にわたしは名古屋に行きたいのですが。

wish to は want to / hope to と同じく、あとに不定詞を直結することができます。wish の特徴は hope のなかでも、特に”そのとおりであってほしい””何かが起こってほしい””(たとえ不可能とわかっていても)それができるといい”という意味が加わったものです。

Miss Nagata : How would you like to travel to Nagoya? Would you like to fly? 名古屋までどのようにしていらしゃりたいですか?飛行機でですか?

How do you go to school? のように、how と go/come/arrive/travel などの”往来”動詞との組み合わせは、「交通手段」をたずねることになります。

Mr. Newman : Oh, no! I would like to travel by train or bus. いいえ、列車かバスで旅行したいのです。

by train/by car/by ship/by air/by boat/by taxi など、「 by + 乗り物」によって交通手段を表すことができますが、一種の熟語なので、冠詞が伴うことはありません。ですから、on a bus/in a car などと区別しなければなりません。これらは移動よりむしろ、”乗り物に乗っている”ことが強調される表現です。

Miss Nagata : Bus travel is not too practical. You had better go by train. バス旅行はあまり実質的ではありませんよ。列車でいらしたほうがいいですよ。

not very/not much などと同じく、not too も否定になると本来の意味がすっかり”薄まって”しまい、「たいしたことない・さほどでない」という意味になってしまいます。practical は名詞である「 practice 実際・実用・実行」の形容詞形です。had better は助動詞で should 程度の”強制力”があります。

応用

I came by ship. わたしは船で来ました。

I will go by taxi. わたしはタクシーで行きます。

I don't like to go by plane. 飛行機で行くのはいやです。

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By special delivery

会話文音声speaker

Kate : I want to get off at the next stop. I must go to the post office and mail a letter.

Mother : There's a mailbox in front of the market.

Kate : Well, I want to send it by special delivery.

Mother : Then, will you mail this at the post office?

解説

By special delivery 速達で

Kate : I want to get off at the next stop. I must go to the post office and mail a letter. わたしは次の停留所でおりたいわ。郵便局へ行って手紙を出さなければいけないんです。

乗り物に関して、「乗る get on ・降りる get off 」「利用する take 」があります。”旅行”のために乗るのは「乗り込む board 」、さらに馬、自転車、バスや列車に「乗る ride on 」もあります。

Mother : There's a mailbox in front of the market. マーケットの前に郵便ポストがありますよ。

「・・・の前に in front of 」「・・・の後ろに behind 」「・・・の間に in the middle of 」はいずれも”場所”の前置詞です。

Kate : Well, I want to send it by special delivery. 速達で送りたいのです。

「送る、配達する deliver 」という動詞があり、郵便物にもピザの配達にも使えます。その名詞形が delivery です。special のかわりに express をつかうこともあります。

Mother : Then, will you mail this at the post office? じゃあ、これも郵便局で出してね。

副詞の then は「それから」ではなく、「そういうことであれば」というように前述の内容とつながりがあることを示すのにもつかわれています。

応用

There's a special delivery letter for you. あなた宛に速達の手紙が来ていますよ。

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By the name of

会話文音声speaker

Mr. Pierce : My name is Pierce.

Mr. Aoki : My name is Aoki

Mr. Pierce : How do you do, Mr. Aoki.

Mr. Aoki : I'm happy to meet you, Mr. Pierce.

Mr. Pierce : Do you have a son by the name of Masao?

Mr. Aoki : Indeed, I do. Are you Jack's father?

Mr. Pierce : Yes, I am! Well, isn't it a small world?

解説

By the name of という名前の

Mr. Pierce : My name is Pierce. わたしの名はピアースです。

Mr. Aoki : My name is Aoki. わたしの名は青木です。

Mr. Pierce : How do you do, Mr. Aoki. はじめまして

Mr. Aoki : I'm happy to meet you, Mr. Pierce. はじめまして

ここまでの4行は型どおりのあいさつです。このまま話題が途切れてしまってはいけません。あいさつの言葉をかわしながら、何か気のきいたことを考え付いて円滑な会話に備えます。日本人にはその訓練が不足しているのではないでしょうか。

Mr. Pierce : Do you have a son by the name of Masao? あなたには正男さんという名のむすこさんがおありですか。

by the name of = whose name is の関係になります。また、 by the name of には”偽名”であることを示す場合もあります。例:The suspect may be by the name of Tom. 容疑者はトムを名乗っているかもしれない。

Mr. Aoki : Indeed, I do. Are you Jack's father? たしかにございます。あなたはジャック君のお父さんですか。

indeed にはこの会話のように単なる強調の用法と、さらに新たな情報の”追加”を示す記号になることもあります。例:She is a very lovable person. Indeed, she is loved by everyone.

Mr. Pierce : Yes, I am! Well, Isn't it a small world? そうです。世の中はせまいですね。

narrow world ではありません。”幅がせまい”のではなく、”体積”が小さいのです。narrow の反対は wide であり、small の反対は large です。

応用

Do you know a businessman by the name of Kobayashi? 小林さんという名前の実業家をご存知ですか。

Do you know of a company by the name of Toyokumi? 豊組という名の会社のことをご存知ですか。(know of = know about ・・・について知っている)

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By this time

会話文音声speaker

Mr. Knox : Are we on the expressway now?

Driver : Yes, this is where it begins.

Mr. Knox : Do we pay the toll here?

Driver : No, I get a card and pay later.

Mr. Knox : By the way, what's the toll?

Driver : It's one thousand yen from Nagoya to Kyoto.

Stan : How much is that in our money, Dad?

Mr. Knox : You ought to know it by this time.

Stan : You never give me that kind of money, so I have no idea.

解説

By this time もうそろそろ

Mr. Knox : Are we on the expressway now? もう高速道路に出ましたか?

expressway は freeway と違って、有料のことも無料のこともあります。be動詞のあとの前置詞 on に注意しましょう。on the road の on と同じです。

Driver : Yes, this is where it begins. はいここからです。

is と where のあいだに the place を補ってみますと、「これがそれが始まる場所です」となります。the place がつけば where は関係副詞、the place がなければ(場所をあらわす)接続詞の扱いとなります。ちょっととっつきにくいですが、(時をあらわす)接続詞である when と比較してみましょう。

Mr. Knox : Do we pay the toll here? 料金は今払うのですか。

the toll とは多くの異なる意味を持っていますが、ここでは特定の道路や橋などの通行料のことです。

Driver : No, I get a card and pay later. いいえ。今はカードをもらい、あとで払います。

get は幅広い意味を持っています。ここでの「受け取る」という意味も文脈から正しく推定しなければなりません。副詞のlate の活用は形容詞の場合と同様、 late-later-latest となり、形容詞だけの late-latter-last とは意味が異なります。

Mr. Knox : By the way, what's the toll? ところで、料金はいくらですか。

by the way は話題を変更するときに使う目印です。「・・・はいくらですか」については、<How much is + ”具体的な品物の名前” ?><What is the + ”料金名” ?>となります。(料金名とは toll / charge / fare / price などをさす)

Driver : It's one thousand yen from Nagoya to Kyoto. 名古屋から京都まで1.000円です。

この文章が作られたのは、まだ高速料金が安かったころの話!

Stan : How much is that in our money, Dad? パパ、それはアメリカのお金でいくらですか。

that = 1.000 yen となります。前置詞の in に注意しましょう。

Mr. Knox : You ought to know it by this time. もうそろそろそのくらいのことはわかってもいいのじゃないか。

助動詞 ought to (=should) は、物事がそうあるのが正しいとか公正であると思われるような場合に、そうするべきだという態度を表明するときに使います。ですから単なる命令とか押し付けとは区別されます。by this time は副詞で”今この時間までに”というのが原義です。接続詞の「by the time ・・・までに」と混同しないでください。

Stan : You never give me that kind of money, so I have no idea. パパ、僕にそんな大金をくださることはないから、見当がつきません。

give が現在形で示されているのは”いつもそうだから”です。「that kind of ... そのような種類の・・・」。have no idea は”何にも知らない、何の情報も持っていない”ということをあらわすのにつかいます。

応用

He should have arrived there by this time. もうそろそろ着いているだろう。

By this time next year you will be out of college. 来年の今ごろあなたは大学を出ている。

You ought to know his name by this time. もう彼の名前ぐらい知っていていいのじゃないか。

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By three

会話文音声speaker

Mrs. Peterson : Well, I'm going, Sachiko.

Sachiko : All right, Mrs. Peterson. Have a good time.

Mrs. Peterson : Thank you, and I'll be back by three.

Sachiko : Oh, don't worry about the roast. I'll put the oven on, and I'll have the potatoes peeled.

Mrs. Peterson : Let Susan help you.

Sachiko : Yes, if she comes home before three, but I'm not counting on it.

Mrs. Peterson : I'll see you later.

解説

By three 3時までに

Mrs. Peterson : Well, I'm going, Sachiko. では出かけますよ。

出発の挨拶は I go ではなく現在進行形にします。毎回繰り返される習慣ではなく、今これからまさに起ころうとしていることだからです。

Sachiko : All right, Mrs. Peterson. Have a good time. はい、行ってらっしゃい。

Have a good time / Have a nice time などは、「楽しいときをすごしてください」という意味ですから、日本語での発想とはちょっと違います。

Mrs. Peterson : Thank you, and I'll be back by three. ありがとう。3時までに戻ります。

前置詞の by は before に似ていて、ある<期限>よりも以前、ということを表します。この文では3時きっかりに戻る必要はなく、2時50分でも1時半でもかまわないわけです。これに対して until / till は継続した行為や流れの<切り替え点>であり、I studied until 3. ということは3時を境にしてそれ以前は勉強をしたが、それ以後は勉強をしていないことをあらわしています。

Sachiko : Oh, don't worry about the roast. I'll put the oven on, and I'll have the potatoes peeled. ローストのことはご心配なさらないでください。ちゃんとオーブンに火をつけ、ジャガイモをむいておきますから。

動詞 worry about は be anxious about に似ています。不必要なことをとくよくよ考えてしまうことです。the roast とは the roast chicken のことかもしれないし、 the roast beef のことかもしれません。「スイッチを入れる put/turn O on 」が使われています。「スイッチを切る turn O off 」もあります。ジャガイモはつけあわせでしょう。peel が過去分詞形になっていることに注意します。I peel the potatoes. → The potatoes are peeled. → I have the potatoes peeled. と変化し、<能動態><受動態><受動態の文の have による取り込み>と展開します。基本的には同じことを意味しているのですが、 have を使うことによって「ジャガイモをむく動作」そのものではなく、「ジャガイモをむくという仕事の結果」を強調することになります。

Mrs. Peterson : Let Susan help you. スーズンに手伝わせてください。

ここでは let に注意しましょう。Susan will help you. → You let Susan help you. → Let Susan help you. と変化し、<普通の文><使役動詞 let による文の取り込み><命令形>と展開します。let は make と違って”強制的”意味合いはありません。自由にやらせる、という感じです。なお、help の位置にあたる能動態での動詞は make/have/let のあとでは<toなし不定詞>になります。

Sachiko : Yes, if she comes home before three, but I'm not counting on it. ええ、もし3時前に帰ってきたら。でもスーズンをあてにしてはいません。

ここでの before は基本的に by と同じです。count on / depend on / rely on / fall back on などは「当てにする、頼りにする、依存する」などの意味があります。ここで進行形にしているのは「今回のようなケースでは・・・」を言う意味を加えるためです。

Mrs. Peterson : I'll see you later. ではあとで。

決まり文句です。

応用

You may keep the book until Monday, but I must have it back by 9 o'clock Tuesday morning. その本を月曜日まで持っていてもいいけれど、火曜日の朝9時までにはどうしてもかえしてほしい。

I'll be home by seven. 7時までには帰るよ。

He said he'd be back by ten, but I'm afraid he will be later than that. 10までには帰ると申しましたが、どうもそれよりはおそくなりそうです。( he'd = he would )

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

 
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