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私の食生活白書

朝食

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健康のもとは運動と食事である。毎日の食事は、「ちりも積もれば山となる」のことわざ通り、長年の間には多大な影響を人体に及ぼす。料理をする人はプロになるのではないから、巧みな食事を作る必要はない。美味しい食事も程々に・・・つい食べ過ぎてしまう。あまり美味しいとはいえないけれども栄養学的な常識の範囲内のメニューが望ましい。

と、口で言うのはかんたんだが、これを毎日実行するのは難しい。最大の敵は「忙しさ」と「ストレス」と「企業のなりふり構わぬ手抜きをすすめる宣伝」だ。これらに負けぬようがんばって食事を作ろう。よい食事は収入や出世やその他の物質的幸福に優先する。

ここに紹介するのは私のある日の食事。最大のモットーはバランスである。量は控えめ、調理は栄養を壊さない程度のシンプルさで。調理時間は夕食の場合は30分ぐらい。朝食は並べるだけだから数分。昼食はおにぎりの場合はゼロ分。

朝食 麦混ぜご飯 大根の麹漬け みそ汁 黒豆 納豆プラス生卵プラスだしがらプラス練りからし コーヒー

ご飯と麦を3対1の割合で混ぜて炊く。炊飯器は使わず鍋で炊き、その後おひつに入れておく。一回3合弱。朝は1膳(100グラム程度)。 大根の漬け物(浅漬け)は毎食といっていいほど食べる。食欲増進と、消化酵素を加えるため。 

みそ汁は前日の汁の残り(夕食参照)。黒豆は自分で煮てわずかに黒糖を加えたもの。50グラムほど食べる。これは腹持ちがよい。納豆と生卵はすばらしく相性がよい。まず納豆を十分に攪拌して粘りを出し醤油とカラシを加えたのち生卵(安物は使わない)を割り入れてさらに攪拌する。

目覚めのため、必ず豆からひいたドリップ・コーヒーを120ccほど。朝食のメニューは毎日ほとんど同じ。これに果物が加わることはある。

昼食 おにぎり3個 梅干し、スリ胡麻入り、海苔、大根の麹漬け 魚肉ソーセージ お茶

この上なくシンプルな昼食。その日の消費カロリーによって違うが、もともと日本人は昼食(中食)を食べていなかった。おにぎりの中身は梅干しに限る。疲労回復のクエン酸が入っている。すぐに午後のエネルギーになる。

胡麻を入れるのは梅干しの単純なすっぱみに対してアミノ酸の複雑な味を加えるため。両者は相性がいい。海苔は厚めのもので全体をおおう。

ちょっと物足りないので魚肉ソーセージを一本加える。これは昔と違って添加物が入っていないし、包装が完全なので常温で持ち歩けるのが利点。お茶は熊本で売っている15種混合茶。一見麦茶に似ているが複雑な味わいがある。

<上記に代わる献立>

(1)スパゲッティ+トマトソース+ワイン

(2)うどん+野菜のてんぷら+焼酎

(3)そば+野菜のてんぷら+焼酎

(4)バケットパン+チーズ+ショルダーベーコン+ワイン

夕食 麦混ぜご飯 味噌仕立て野菜汁 焼酎100~200cc するめ 焼き魚 大根の麹漬け 柿 自家製ヨーグルト

焼酎のお湯割り(夏はロック)と鯣(するめ)は欠かせないアペリティフ。肴(さかな)を鯣にしているのは硬いものを食べて歯茎やあごを鍛えるためもある。ビールでは腹が膨らんでしまうので人と飲むときのみ。

メインは何といっても野菜汁だ。一般に勧められている野菜の量はたかが知れている。まるで足りない。それも「青野菜」が足りない。一人あたり1把(わ)は必要だ。・・・参考図書「食べ物さんありがとう」 

これを煮ればたちまちにして体積は10分の1に。ただ野菜というのは特に菜っぱ類というのは美味しいものではない。このためダシは「鰹節」「昆布」「椎茸」の3種混合を厳守し、化学調味料のような”犬猫向き”は決して使わない。

もう一つ大事なことはキノコ類を加えること。シメジ、椎茸、榎難(えのき)でも日替わりでかまわないが、これも大切な要素だ。アガリスクよりはるかに安いからご安心を!そのほか季節によって菊の花や、みょうが、せり、などを加えたりする。 

ほかのタンパク質との量をにらんでさらに豆腐を加えたりする。大根やカボチャのような根菜類はあまり入れることはない。味が損なわれる。これらの根菜類は別に煮たり、電子レンジで蒸(ふ)かしたりして別の皿で食べる。

野菜汁は基本的には味噌仕立てである。醤油仕立てのこともある。ダシとして前もって鶏肉を煮立てて脂が浮いたものを使う場合もある。コンソメはまだ利用したことがない。

タンパク質は主として魚からだが、できれば生魚(さんま、あじ)にするが、干物の場合も多いからその時は焼いて食べる。もちろんこのような場合には絶対大根の麹漬けが欠かせない。時折鶏肉や豚肉を入れ、「鳥汁」「豚汁」として食べることがある。牛は滅多に食べない。羊はカレーを作るときに入れている。

食後の果物は、季節によって、温州みかん、八朔(はっさく)、トマト、柿、林檎などを食べるが、旬(しゅん)の時だけ食べ、ハウスものはほとんど使わない。高いし、栄養も少ないのだから。その他の果物は気晴らしに食べるので冷凍や缶詰の場合が多い。

最後に自家製ヨーグルト(牛乳+ヨーロッパ産の乳酸菌!)を食べるが、ここまで食べるとお腹がきつくなっている場合も多い。私の自家製は香りがよいのでジャムや砂糖を入れなくともおいしく食べられる。

なお、仕事の関係により、昼食と夕食の順序が逆転することがある。

2006年10月初稿

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

 
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