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:(11)浅虫温泉 ⇔ 鯵ヶ沢(東北篇)

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トライアスロン用自転車

<第11レッグ;浅虫温泉→鯵ヶ沢>2010/10/04 全走行距離180キロ 午前6時出発、午後3時10分到着

JR浅虫温泉駅→国道4号線→青森市街→国道280号(松前街道)→竜飛崎(タッピザキ)→国道339号線(竜泊(タツドマリ)ライン)→県道12号→十三湖西岸→浜明神参道→屏風山広域農道(メロンロード)→国道101号→JR鯵ヶ沢駅

《津軽半島再訪》 2017/08/31 全走行距離215キロ 午前6時45分出発、午後6時40分帰着

国道101号線沿い道の駅「森田」→JR五所川原駅前→国道339号線北上→県道26号線(津軽鉄道十川駅付近)→津軽線油川駅→国道280号(松前街道)→→竜飛崎(タッピザキ)→国道339号線(竜泊(タツドマリ)ライン)→県道12号→十三湖西岸→県道2号線→広域農道→国道339号線南下→JR五所川原駅前→国道101号線→国道101号線沿い道の駅「森田」

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朝焼けの浅虫温泉駅。ここは青森市から10キロぐらいしか離れていない。鉄道駅のすぐ隣が道の駅で、温泉も付属している。

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国道4号線をはさんで”浅虫温泉道の駅”の向かいには茶碗を伏せたような”湯の島”が見える。

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青森市東部の海岸より。晴れた日には、このように津軽半島の東海岸がよく見える。下北半島と違って、比較的なだらかである。
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いよいよ松前街道に入る。とはいっても街道は車の交通量が多く、道幅も狭い。それよりも堤防沿いの細い道のほうが、松前の風情をよくあらわしていて、海の眺めが楽しめる。写真の茶色い板張りの家は、漁師の作業場で、自宅とは別であり、共同の場合もあれば、長屋風につながっている場合もある。
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平舘(タイラダテ)灯台。街道からすぐ入ったところにある。
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津軽海峡は濃霧で有名だ。平舘灯台のすぐ横に、まるでホルンのような霧笛が開口部を海に向けて置いてある。実際に鳴らしたらさぞすごい音がするのであろう。
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平舘の西のはずれの丘に立つ巨塔。いったいこれは何のためにあるのだろう?
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道沿いの岩浜の中に、”岩屋観音”がある。小さな観音様を祭ってあるのだが、道路から10段ほど階段を下りたところにある。
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竜飛崎も近い。津軽海峡の青い海が広がる。赤と白のツートンの灯台が見える。
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この日は晴れていて、50キロ以上先にあるはずの北海道南部、つまり渡島半島の西の端(松前半島)はもちろん、東の端(亀田半島)まで見えるのだ。しかもはるか東には下北半島の先端部も見える。
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いよいよ三厩(ミンマヤ)の地区に入る。この地区の名物の一つである、風力発電機をかたどった看板に、「風の岬へようこそ」とある。
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漁港の沖に形のよい島がある。
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漁船が屋根つきのスロープにおいてある。中には上に家をのせているものもある。この形式は丹後半島にもあったのではないか。梹梛(ビンダナか?)地区の港の真上をとおる橋の上から撮影。

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いよいよ竜飛(タッピ)崎。これは例の階段国道だ。階段を下りると漁港にでる。自転車なら、展望台に登る手前の分かれ道から右へ漁港へ進み、階段を自転車を押して登るのも一つの手だ(階段にはスロープが並行している)。向こうに見えるギザギザの岩は”帯島”。
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ここは、石川さゆりの”津軽海峡冬景色”が流れ、観光客がバスに乗ってひっきりなしにやってくる。大間崎のほうが北にあるのに、こっちのほうが人気がある。
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風が強いので、風力発電所が何十本も立っている。竜飛崎をすぎると、西海岸へ抜ける「竜泊(タツドマリ)ライン」のはじまり。しばらく急な上り坂が続く。
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ようやく西海岸に出る。「七ッ滝」と呼ばれる七段に分かれた滝の眺めが見事。北海岸の「だるま滝」も見事だったが、両方とも道路沿いにある。
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ここからは山口県まで日本海に面している。このような看板はこれからたくさん見かけることだろう。太平洋岸には見かけない。
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津軽半島の東海岸中央部まで来ると、十三湖がある。今回は湖の西側をとおった。写真の橋は、”中ノ島”にかかっているもの。ここから一路「メロンロード」を南下するが、平地であるにもかかわらず、田んぼは少なく、沼が散在する森林の中をまっすぐ通っている。上へ
 (再訪)下って、2017年8月31日。津軽半島は10年に一度ぐらいは再び訪れたくなるような、魅力を持っている。東海岸のひなびた漁村、西海岸の竜飛崎から始まる断崖絶壁、そして十三湖に代表される湖沼地帯と、3つがこの中に凝縮されている。出発点は「つがる市」にある、道の駅「森田」。近くに五能線の「陸奥森田」駅がある。
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 道の駅「森田」にて。国道101号線に面しており、このまま国道を東に直進すれば、JR五所川原(ゴショガワラ)駅にぶつかる。津軽半島の付け根には、ひらがなの「つがる市」があるので紛らわしい。特産物は、コメのほかに、メロンとスイカがある。
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 JR五所川原(ゴショガワラ)駅前。五能線だけでなく、ここは北に向かう私鉄の津軽鉄道の始発駅でもある。ここから339号線に沿って北に向かう。
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 津軽鉄道「津軽飯詰⇔毘沙門」間の踏切。のどかな田園風景はいいが、県道26号というのが、一本につながった道ではなく、突然目立たないところで分岐して、メインロードは県道36号であり、表示も何もないまま26号は東にそれてしまう。
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 西のほうを向くと、津軽の一大象徴である岩木山がはるかに見える。津軽平野で道に迷って方向がわからなくなったら、この山を探すに限る。
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 県道36号と26号の分岐点にあった神社。名前はわからないが、「大日如来」とある。
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 県道26号は陸奥湾の油川駅に続く。低い山並みなので、坂は急ではなくわずかに上り坂になっているだけだ。しかし峠が近づくとちょっと急になってきた。ここが最高地点で「あすなろライン」という石碑があった。
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 坂を一気に下ると陸奥湾に出た。ここは南の方角に青森市内が一望できる。八甲田丸やピラミッド型のアスパムが見えている。後背は八甲田山系だ。
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 東海岸、松前街道は前回と同じ。バイパス、旧国道、そして堤防沿いの生活道と3本が蟹田駅並行していて、やはり一番海岸に近い道を選ぶ。漁師の作業小屋(番小屋?)も健在だった。半島の最北部に近い、平舘灯台まで北上すると、森の中にかわいらしい神社が。津軽半島にはいたるところに小さな神社があり、必ずしも立派な建物ではないが、風景のアクセントになっている。
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 下北半島のほうを向くと有名な「仏ケ浦」の断崖がよく見える。左側に機帆船も見える。
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 前回は撮影しなかった「だるま滝」。たまたまサイクリストが一人追いついてきて、写真を撮ってくれた。
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 「三厩(ミンマヤ)」までは海岸沿いの平和な道だ。高低差がなく、休み屋が作られていて、のどかな風景だ。左の黒い部分が「竜飛崎」らしい。
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 前回と比べて海岸が整備された。太陽光発電つきの遊歩道がある。間もなく険しい竜飛崎の岩浜海岸に入る。
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 海岸沿いに来て、「龍飛漁港」に到着。看板の左側に、レンガ色の小道が見えるが、ここが階段国道登り口。階段は木立の中に埋もれてここからはよく見えない。サイクリストが一人入り口がわからなくてウロウロしている。何しろこちらはこれで3度目だ。
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 龍飛漁港から「帯島」をみる。夏休みの最盛期は去って、人影は少ない。
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 階段国道を、自転車を担ぎながら、あるいは横の狭い空間を押し上げながら、進もうとすると、なんと通行止めの柵が!「スズメバチが飛んでいます。危険ですので通行しないでください」とある。だが、ここで戻ったら大回りをしなければならない。土砂崩れではないのだから、びくびくしながら通過する。確かにハチはいたようだが、私に遠慮したのか、向かってこなかった。
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 またまた石川さゆり「津軽海峡冬景色」の記念碑と、この茶色の石の塔のところにやってきた。赤いボタンを押すと彼女の唄が周辺に響き渡る。ちょっと気恥しい。今は「津軽海峡夏景色」なのだ。
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 ここから先が試練の場。国道339号線は、半島の先端部分は「竜泊(タツドマリ)ライン」が30キロほど続く。登っては下り、その繰り返しで、ようやく最高地点の展望台までたどり着く。龍飛の灯台が先端に見え、その右に風力発電の塔が見える。そして海峡の背後には北海道だ。ここから先は大体が下り坂だ。
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 東海岸に沿って国道を下っていけば、あの険しかった岩浜海岸は姿をひそめ、こんなふうに低い山になり、ついには砂浜海岸となる。
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 国道339号線が再び内陸部に入ろうとするのを嫌い、県道12号に移ると、「十三湖」の東側を通ることになる。前回と同じコースだが、「十三湖マリーナ」が改装され、多くのボートが陸置きしてあった。「中ノ島」も健在。南方向に向けて撮影。
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ここは「つがる市車力地区」。 案山子(カカシ)づくりコンテストの参加作品が道沿いに展示されている。これは自衛隊と三沢基地の合同企画による文化交流で、この黄色い看板は英語で書かれている。

ここから一気に県道12号を南下すれば、スムースに出発点の道の駅「森田」につくはずだった。だが、途中県道2号に入り込むミスを犯し、広域農道とやらに紛れ込んで、西にある金木町のほうまでそれてしまい、大回りをして走行距離170キロぐらいで済むところを、215キロになってしまった。

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

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