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:(12)能代 ⇔ 鯵ヶ沢(東北篇)

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トライアスロン用自転車

<第12レッグ;能代市→鯵ヶ沢町>2010/11/07 全走行距離120キロ 午前6時30分出発、午後3時到着

道の駅「みねはま」→国道101号線→(深浦)(千畳敷海岸)→JR鯵ヶ沢駅

《追加その1》 2016/09/21 全走行距離120キロ 午前9時出発、午後3時30分到着

JR鯵ヶ沢駅→国道101号線→JR東能代駅

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国道101号線を北上。左は海、右は迫り来る山塊で、ほかに通り道がない。それでも起伏はわずかで、下北や津軽のような険しさはない。八峰町から深浦町にかけて、白神山地を背景にした「乙女」の像が国道から少し入ったところにある。自転車や徒歩でないと気づかないところにひっそりたっている。もちろん、観光案内にもない。
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国道が内陸部に入ると、海岸線には暴風、防雪のための松林が見える。その奥には田んぼが広がり、この地方での冬の季節風の厳しさが産んだ構造になっている。
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深浦町にはいると、奇岩が増える。それも国道を通るより、トンネルができる前の旧道をたどると、細い、昔からの道になり、思いがけない風景に出会うことができる。
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太宰の宿、ふかうら文学館。建物の様式が面白い。郵便ポストまである。国道に面して立てられているので、すぐにわかる。
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千畳敷は観光スポットだが、南北に細長いので、一箇所にとどまってみるには向かない。自転車でゆっくり眺めるのが最適。北の外れまで行くと、さすがに人は少ない。

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きれいに改装された鯵ヶ沢駅。2010年2月の青森駅までの新幹線開通で、地元では多くの駅で改装工事が行われている。
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リゾートしらかみ号。普段は普通のローカル列車が走る路線に、土日には関東や関西から来た観光客を満載して青森市と秋田市の海岸線を結ぶ。窓が大きく、非常に開放的な車両である。これにのると、国道と相当部分で平行しているので、同じ風景を楽しめる。
 《追加その1》
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 それから6年後、この区間が懐かしくなって、再び通ってみる。ただし今度は逆に北から南へ進む。東能代駅から朝5時29分の一番電車に乗り、途中「岩舘」で乗り換え、鯵ヶ沢駅まで輪行する。そして国道101号を中心に進んで再び東能代駅に戻る。今年は五能線全通80周年記念だということだ。車体に、丸いプレートが張り付けてあるのが見える。東能代駅にて。岩舘駅までは3両編成だが、乗客は私一人。岩舘からは、通学の高校生が乗ってきた。
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 車窓からみる五能海岸。午前8時半に鯵ヶ沢駅到着。以前より一層人口が減った感じだ。駅前のスーパーは閉店したらしく、街の商業施設と言えばコンビニのみだ。
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 国道101号沿いのガードレールにへばりついているジョーログモ。3センチ以上あり、発育がよい。鯵ヶ沢町のはずれで
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 前回は見落とした天然記念物「関の杉」と史跡「関の古碑群」。小さな神社を中心に、緑深い光景が、国道沿いから見渡せる。深浦町にて
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 日本一のイチョウ。国道から降りてすぐだ。右側はすぐに港。深浦町の北金ケ沢にて
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 その名も名高き、「千畳敷」海岸の始まりを示す、大岩。海岸段丘の観察には最適だ。
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 まるでピラミッドか、熊本市の水前寺公園にある小山のようにきれいな円錐形をした山が見える。
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 9月は稲刈りの季節。このあたりでも稲を干しているのだが、この形は普通のように横木の上にかけてゆく方式とは違い、まるで「なまはげ」の仮面か、「タコ坊主」のようにしておかれている。
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 国道に小さな赤い神社が見えた。その名も「鎮座恵比須神社」。別に代り映えしないが、その背後の海を見てびっくり。長々と遊歩道が岩伝いに作られて大岩にまで続いている。その大岩の上に何やら柵らしきものが見えるのだが、いったいこれはどうなっているのだろう。
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 遊歩道は大岩のへこみのところまで続いていた。そしてへこみの中をのぞくと、あっと驚き!トンネルがくりぬかれ、明るい日光が差し込んでいる。階段は上に向かって続き、トンネルの外は左巻きのらせん状に、上へ上へと続いている。
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 ついに”屋上”に出た。柵に見えたのは、参拝者が転がり落ちないようにと設けられていたのだ。そして下を見下ろすと、遊歩道と、その先に神社が、そして国道101号が見えている。観光案内に見あたらない、まさに自転車か徒歩でなければ気づかないスポットなのであった。近くに駐車場があるわけでもない。(そばにあった”旧”消防署の駐車場が利用できそうだったが)
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 6年後の「リゾート白神号」。あいも変わらず大勢の観光客を乗せて走っている。1日7往復の五能線では貴重な現金収入であろう。

通り残した半島部;なし

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

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