ラフカディオ・ハーン Lafcadio Hearn 1850‐1904
文芸評論家,小説家。日本名は小泉八雲(こいずみやくも)。ギリシアのレフカス島で生まれた。幼時ダブリンに移り、その後フランス、イギリス、アメリカを転々とし、1890年来日,島根県立松江中学校の英語教師となり,翌年熊本の第五高等中学校へ移った。
神戸で一時英字新聞記者を務めた後,96年から6年半にわたって東京大学で英米文学を講義し,早稲田大学に移った1904年に亡くなった。小泉八雲は日本に帰化したときに選んだ名前である。
ハーンの十数冊に及ぶ日本時代の著作の中で,出雲の生活を描いた《知られぬ日本の面影》,日本人の内面生活をとらえた《心》,また日本の怪談の再話はとくに著名である(《怪談》)。この中に「むじな」が収められている。
邦訳は《小泉八雲作品集》が良く,アメリカ時代の作品を中心とする《ラフカディオ・ハーン著作集》もある。妻小泉節子に〈思ひ出の記〉がある。
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