動 詞 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本動詞と準動詞 動詞はひとつの文につき1個と決まっている。これを「本動詞」という。本動詞が2つ以上必要なときは and / but / or / for / so のいずれかによって連結するが、これによって文の数が増えるだけである。もしひとつの文の中に動詞をさらに増やそうというときは、下位分類である「準動詞」を使う。これは3種あり、 toV / Ving / Ved の格好をしており、それぞれ「不定詞」「現在分詞」「過去分詞」とよぶ。 不定詞にはあたまに to がついているのが普通だが、「原形不定詞」といってついていないものもある。現在分詞は常に Ving の形を持つ。(同じ形で名詞用法のものを「動名詞」と呼ぶ。過去分詞はその大部分が動詞のあとに ed をつければ出来上がるが、一部「不規則動詞」というものがあり、それぞれ特別な形をしているので個別に覚えなければならない。 本動詞でも準動詞でも次に述べる文型の形をとること、形容詞ではなくて副詞によって修飾されるという点では共通である。一部の Ving の形をしたものが所有格や形容詞をつけている場合は、それは完全に名詞化したものとみなすことができる。 動詞の”型”については12種類 英語の動詞は、語順をきちんと守って使わなくてはいけない。学校で学ぶのが、まず”基本5文型”と呼ばれるもので、これは多くの動詞のタイプをわかりやすく代表しているが、これだけでは十分ではない。 なぜならば、英語には動詞のほかに前置詞と(短い)副詞を組み合わせることによってできる、いわゆる”動詞句”が非常に発達しているからだ。辞書に載っている動詞句を拾ってみると、おおよそ5種類の型が考えられる。これらは、先に述べた基本5文型の形では十分に説明できないものである。 たとえば「・・・を探す look for O 」の場合、look と for のあいだで切って”自動詞と前置詞”の組み合わせとみなすか、look for と O のあいだで切ってこれを他動詞とみなすか、などと厄介な呼び名の問題が生じてしまう。これらを解決するためには、思い切って別のタイプの文型を考え出したほうが能率的であることがわかったのだ。 もう一つは、ふたつの動詞の組み合わせである。”助動詞+動詞”の組み合わせなら、誰でも知っているわけだが、ふたつの動詞のうち、前の動詞が一種の助動詞の役割を果たし、後ろの動詞が本動詞の役割を果たしているものをさす。たとえば dance → enjoy dancing であり、build → plan to build である。 ここでわかるように、ふたつの動詞を組み合わせる方法は2つしかない。それは< V + Ving ><V + toV>である。help のように<V + 原形>もあるが、これはまったくの例外である。このようにして、合計12種類の動詞の使い方が考えられるわけだから、あたらしい動詞が出てくるたびに、その後に続く単語の組み合わせを絶えず見張っていなければならないのである。 動詞の基本5文型 S=名詞相当語句 O=名詞相当語句 自動詞=1,2文型 他動詞=3,4,5文型 自動詞と他動詞の特徴
動作動詞と状態動詞、そして瞬間動詞 「走る」や「食べる」「泣く」のように始まりと終わりが必ずある動詞のことを「動作動詞」とし、「知っている」「属している」「存在する」のようにそれらの区別がない動詞のことを「状態動詞」と区分してみよう。これは英文法では正式に”公認”されていない用語であるが、明らかに動詞にはこのどちらかのグループに属すると考えられる。 動作動詞は(現在)進行形によって「一時的状態」を表し、現在形によって、「(繰り返される)習慣、性質」を表す。また現在完了形によって「結果完了または経験」を表し、現在完了進行形によって「継続」を表す。 一方、状態動詞は初めから状態を示しているので、わざわざ進行形を作る必要がない。いや、作ってはいけないのだ。辞書でもそのような場合には、”進行形不可”などと明記してある。もちろん、 see などのようにその意味によって状態だったり、動作だったりするので、一つの動詞をどちらかに決めつけるわけにはいかない。しかし、arrive / finish / come / die などの動詞はどうだろうか?これらは一見、動作動詞に見えるが、その動作が行われた次の瞬間にはそれは”済んで”しまっている。つまり継続性がなく、その時点の先にもあとにも行われる可能性がないことに特徴がある。だからこれらを無理に進行形にすると、「 He is dying 死にかけている」のように意味が異なってしまうのだ。これらを区別して”瞬間動詞”と呼ぶことにする。 例
状態動詞は、現在形によって現在の状態を表し、現在完了形によって「継続」を表す。 例
すでに述べたように、動作動詞と状態動詞は動詞によって明確に区分されてはいない。一つの動詞でもどちらも含んでいるのが普通。見分け方は、「進行形不可」とある場合が状態動詞だと見てよい。 例 たとえば HAVE には他動詞として約22の意味がある(熟語や助動詞用法を除く)。このうち、<1><2><3><6><7><15><16><17><1819><20><21><22>は、「状態」を表しているとみなされ、進行形を使うことはできない。残りは使用可。
仮定法とは 仮定法とは、現実でないことを想定した場合に使う動詞形態を言う。フランス語では「条件法」があり、スペイン語では「接続法」がその役割を果たし、それぞれ意見してわかる形態を持っているが、英語では新しい形態を生み出すのではなく、従来の動詞の形態を「転用」するという手段に出た。しかも英語では助動詞が大いにかかわっている。 一言で言うと、本来使うはずの時制を一段引き下げるという方法である。つまり「現在形→過去形」「過去形→過去完了形」に変化させるというやり方である。下の例は動詞 go を使ったものである。一般動詞のみならず、 be動詞や助動詞の変化に注意されたい。なお、名前はついていないが、「未来形→現在形・未来完了形→現在完了形」という変化もある。これはスペイン語などでは「接続法」と呼ばれているものに近いと言えるが、異論もある。さらに「すべての時制→(should)動詞原形」というパターンもある。
*未実行とは「提案・要求・命令」などの内容をさす。例;We suggested that he go there at once. / It is important that we finish it. **助動詞とは一般に will 以外に may / can が使われる。if 節では助動詞が使われることは少ないが、主節(帰結節)には必ず助動詞が登場する。 ドリル1 (解答) 次のそれぞれ4つの文を2つづつ2種のパターンに分類せよ A
B
C
ドリル2(解答) 次の文のうち「補語」が同じ品詞のものを2つづつ、6組選べ
HOME > 言語編 > 英語 > 英語構造一覧表 > 動詞 > ドリル解答 © 西田茂博 NISHIDA shigehiro |