食と農の博物館見学記 |
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東京都世田谷区、小田急線経堂駅から15分ほど南下(または東急田園都市線用賀駅から北上)すると、東京農業大学がある。世田谷通りを挟んで南側には馬事公苑があり、広大な公園と馬たちに出会うことができる。馬事公苑に入り口に向かい合うように建っているのが農大付属の「食と農の博物館」だ。 2階建ての小さな建物だが、農大の心意気がうかがえる施設である。一階にはちょっとしたレストランがあり、季節の野菜などを加えた料理や、ビタミンC豊富な「カムカムドリンク」などを提供している。 一階の展示室には日本古来の「鋤(すき)と鍬(くわ)」、そして人力脱穀装置など、農作業の原点になった道具類が陳列されている。後は農大施設の詳しいパネルが飾ってある。 二階にはその時に応じて様々なテーマに基づいた特設展が置かれている。今回(2004年12月)には2005年にふさわしく、鶏の特集である。剥製の鶏、地鶏の分類などよくまとめられている。もう一つのテーマは「庭園造り」であった。パリのベルサイユ宮殿に代表されるように、造園の設計士がいかにその才能を発揮したかを説明している。 奥の方には「醸造」のテーマでの常設展示がある。昔の酒造りの道具類、戦前のビールや「電気熱燗器」、冷や酒を作るためのフラスコなど珍しい酒にまつわる器具が置かれている。 2ヶ月に1回ぐらいずつ展示テーマが変わり、現代農業に関するいろいろな面を勉強することができる。後援会なども盛んに行われている。入場無料。 2004年12月19日
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