(2013年10月)

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ガラタ塔周辺ユスキュダル

エジプシャン・バザール民謡酒場 記録 文明批評:イスタンブール訪問記

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ガラタ塔周辺 

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 6世紀にさかのぼり、何度も改築を重ねたガラタ塔は、まだ高層ビルの少ない新市街の丘の上にすっくと立っている。タクスィム広場から北へ歩き始めて、イスティクラール通りがどんどん細くなっても歩き続けると、突如広場が現われて、ライトアップされた姿を見せる。この真上の階では毎晩ベリーダンスをしているとのこと。惜しいことをした。
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 ガラタ塔に行きつくまでの道は、まさに小路であるが、自動車が無理矢理に時折入り込む。正面の店はジュース屋。オレンジかザクロをその場でつぶして絞ってくれる。ザクロジュースは、初めて飲んだが、さわやかな甘さと酸っぱさの入り混じった味。
 
 ガラタ塔やタクスィム広場は丘の上にあるので、海岸通りからはどこからもこんな急な階段を上る。上るのはつらいが、曲がりくねったり、変わった店があったりして、変化に富んでいるので、階段の両脇を楽しみながら歩ける。どうしても体力的に無理な人には、すでに述べた地下ケーブルカーや”トンネル列車”がある。
 
 イスティクラール通りからはずれたところに高校があり、さらにその奥にジェザーイル通りがある。これは”アルジェリア”の意味なのだが、写真の石像をはじめとして、通りの店は何もかもフランス風で統一されている。なおこの高校は lise と書いてある。つまりフランス語の lycée なのだ。借用語が定着したらしい。
 
 ジェザーイル通りの店の一つ。名前もフランス語だ。ここのテラスで子羊の照り焼きを食べた。左上の灯火は”集蚊器”ではなく、”電気ストーブ”である。つまり、この時期それほどまでに外は寒くなっていたのだ。

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観察日記(11)
ホテル: ホテルは4回変わった。別に不満があったわけではない。すべて駆け込み、予約なし。最初のホテルは、アヤソフィアの近くで、ドミトリー・タイプ。同じ部屋のベッドは、外国人の3人の大女たちが寝たが、とんでもない早朝に起きだし、大急ぎで出発していった。おかげで睡眠不足。

そのホテルは翌日から満室だったので、近くの普通の安ホテルに移動。だが、トイレは漏れ、シャワーは詰まるひどい部屋。夕方に観光から戻ってみると、「あなたの部屋は問題あるから、近所の別のホテルに無料でいいから移ってください」といわれ、引っ越しをした。

今度のホテルはなかなか上品でよかった。さて、帰国前にイスティクラール通りのライブハウスで聞きたかったので、深夜までいても大丈夫なように、その近くに再び引っ越しした。とてもきれいで部屋は快適だったので2泊した。ただし、朝食は付かず(先の3つはすべて無料の食事が出たのに)、エレベーターには「飲み物・食べ物は室内に持ち込まないこと」と書いてあるのには閉口した。

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ユスキュダル 

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江利チエミの1954年のヒット曲に「ウスクダラ」があるが、その舞台はここだという。江利チエミの歌の歌詞では、女たちにしいたげられた男たちの話になっているが、元の曲では、女がユスキュダルの官吏に恋をした歌だという。いずれにせよ、この街はアジア側にあり、イスタンブール市とは別の、ギリシャの植民都市に起源をもつ古い町だったらしい。写真の真ん中の家の2階が1階よりも張り出しているが、これが古いタイプのトルコ式住宅だという。起伏のある地形にあり、坂だらけだ。
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港からユスキュダルの街並みを歩いてみた。写真のようなかわいい食料雑貨店はあるが、大部分が住宅地で、波止場以外は静かだ。どこかのおじさんが「元気か?」と声をかけてくる。

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 ユスキュダルから徒歩でさらに北に向かうと、丘の上に大きな公園があり、クズグンジュックと呼ばれる古い街並みに入った。ギリシャ人やユダヤ人の住んでいた場所もあり、かつての複雑な民族構成をうかがわせる。
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クズンジュック地区にある、スルプ・クリコル・アルメニア教会。明らかにモスクとは建築様式が違う。すぐそばにはモスクがあるのだ。
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海岸沿いにさらに北へ向かうと、ボスポラス大橋がはっきり見えてきた。
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 さらにボスポラス大橋に近づくと、海岸公園になっており、近くで式を挙げたばかりの新婚さんが記念撮影をしている。釣り人も多い。

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観察日記(12)
あいさつ:街を歩いていると、英語で、あいさつをされる。中には「日本人?」と聞いてくる人もいる。それも5日間の間、1回や2回ではない。親日家が多いのだろうか?インドでもエジプトでも台湾でも、そういうことがあったが、まるで旧知の間柄であるような顔をしているのだから、おもしろい。日本からのツァー客も、観光バスにばかりのっていないで、もっと街を歩くといい。

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エジプシャン・バザール

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グランド・バザールよりは小さいけれども、人ごみの多さでは引けを取らないのが海岸のふ頭近くにあるエジプシャン・バザールだ。写真は正門(というよりは海岸に向いている門)。
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入ってすぐに、ローズ・オイルを売っている店を探した。これは様々な効能を持つ植物油のエッセンスで、ラベンダー、アーモンド、アプリコット、リンゴなど様々な種類がある。6種類も買ったので、おまけにリンゴジュース粉末をもらった(果汁ゼロ%)。少年から10リラでお菓子の詰め合わせを買ったが、他の店を回ってみたら同じ品がみな3リラだった。
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対岸の新市街が見えている。まだこの街にはコンビニがない。郊外では車の利用による巨大スーパーが増えつつあるが、このように都心では昔ながらの市場が賑わいを見せている。下手にオリンピック開催などで、”便利で清潔”になどならないほうがいいのかもしれない。

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民謡酒場

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イスティクラール通りから横町へ入ったところは、土曜の夜はすさまじい騒ぎ。若者の国ではある。飲み屋、ライブハウス、レストラン、どこも人でいっぱいだ。
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民謡酒場に立ち寄る。バイオリンとギターによる二人編成で演奏する。バイオリンの切ない音色が独特の雰囲気を作り上げる。中は混んでいて入れない。道に備えたイスとテーブルに腰を下ろすと、ビールとナッツのつまみを持ってくる。音楽を楽しみつつ、通行人を眺めるのも面白い。
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午前零時が近づいても、人の流れはあまり減らない(この日は日曜日で、翌日からは仕事のはずだが)。子供連れも恋人同士も頻繁に通るので、かなり安全な雰囲気である。
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道端にボーっとと座っていると、物売りが通る。風船なんてこんな時間(午前零時直前)誰が買うのか?でもこの写真でわかるように、小学生ぐらいの男の子が堂々と道を歩いている。多くは商売をしていて、花を売ったり、(おもちゃの)トルコ帽まで売ったりしている。
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客は出入りが激しい。曲がのってくると、踊りだす人も出てくる。すぐ隣も民謡酒場で、同じくテラスを出し、店と店の境界にいると、両方から大音量が聞こえてくる。お互い客取り競争をしているのだ。

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記 録 

 2013年10月

1日(火)全日空NH145便・羽田・1755発⇒トルコ航空TK47便・関西空港・1915発 機中泊

2日(水)⇒アタチュルク空港535着⇒(メトロ・トラム)⇒スィルケジ駅⇒ガラタ橋⇒ギュルハネ公園⇒考古学博物館・古代東方博物館・装飾タイル博物館⇒トプカプ宮殿⇒地下宮殿⇒グランドバザール 宿泊:Hostel Cheers Istanbul

3日(木)⇒アヤソフィア⇒ブルーモスク⇒カーリエ博物館⇒(メトロバス)⇒(フェリー)⇒(ケーブルカー)⇒タクスィム広場⇒イスティクラール通り 宿泊;Aquarium Hotel Istanbul

4日(金)⇒モザイク博物館⇒ボスポラス海峡クルーズ⇒(チュネル)⇒イスティクラール通り 宿泊:Hotel Emek

5日(土)⇒水族館⇒フォーラム(巨大ショッピング・モール)⇒ガラタ塔 宿泊:Papyrus

6日(日)⇒ユスキュダル⇒エジプシャン・バザール⇒民謡酒場 宿泊:Papyrus

7日(月)⇒フォーラム⇒アタチュルク空港⇒トルコ航空TK50便・1710発 機中泊

8日(火)⇒成田空港・1025着

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 ミュージアム・パス:入場可能な博物館・美術館すべてを回るつもりなら絶対お得!
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さらば!イスタンブール

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