(2014年2-3月)

スワヤンブナート

 目次

PAGE 1

ネパールへ→カトマンズ市内(1)→スワヤンブナート→カトマンズ市内(2)

PAGE 2

→タライ平原へ→ルンビニ→パシュパティナート

PAGE 3

バクタプルナガルコット東パルパ地方  記 録

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バクタプル

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バクタプルは、パタンと並んで、カトマンズ盆地のカトマンズ市東方にある近郊都市である。それぞれに寺社の集まったダルバール広場があり、それぞれの町の象徴的存在になっている。なかでもバクタプルのそれは最も評価が高いようだ。カトマンズ市街地中心から、バスに乗り、1時間余りかけてたどり着いた。そこはカトマンズと違って落ち着いた、騒音も少ない町だった。バス停の目の前には大きな池があり、そこでは真っ赤に染められた毛糸が干されている。
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ダルバール広場を求めてその方向に進んでいくと、中学生の一団に追いついた。そのあとについていくと、いつの間にか裏口から広場に入ってしまっていた。
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カトマンズ市のダルバール広場よりはるかに広々としていて、ヨーロッパ人観光客が多い。
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ニャタポラ寺院は豪壮な五重塔だ。この前の広場だけは、人々で混雑していた。
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 帰りのバスの中から、フロントガラスを通してみる。この通り、日本の援助で建設された道路は片道2車線で、ちゃんと車線のラインも引いてある。なんと信号も機能している。

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観察日記(7)
トレッキング: カトマンズ市内で日本人を見かけることは意外に少ない。登山用品店や、日本人のための旅行社は少なからずあるのだが、あまりカトマンズの街並みは好きではないようで、素通りしてしまい、ポカラのようなリゾート地、そして本格的な登山までは…と思う人はトレッキングのために、高い山々のふもとまで行ってしまう。もっとも、スキー場はないようだ。スキー場までの取り付け道路がないうえに、もともと亜熱帯の場所で、雪が積もるような場所は、高山病の危険があるほどの高度だからだ。

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ナガルコット 

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せっかくネパールに来たのに、ヒマラヤ山脈を見ないで帰るのはどうも…しかしトレッキングの基地まで行くには時間と金がかかる。幸いなことにカトマンズ盆地の西の端には山脈を眺めるのに適したスポットがあったのだ。それがナガルコット。バクタプルからさらに1時間以上バスに乗っていくと、急な登りになり、そののぼりつめたところがこの小さな町だ。リゾート地で、道沿いにホテルが立ち並ぶ。その道の一番北の端に「雲海リゾート」という日系のホテルがあったが、そこからの夕方の眺めは、野犬?をモデルにして、なかなかいいものだ。
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実際に泊まったのは、バンガロー形式の安宿。シャワーは冷水。もちろん一日の大部分は停電で、ローソク完備!このパノラマ写真で見るように、バンガローというよりは庵(イオリ)である。大きな鏡がついているのだけがしゃれている。
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その晩は泊まり、翌朝は4時に起きて徒歩で見晴らし台(View Tower)に出発。エジプト、シナイ半島の聖カトリーナ山を思い出す。見えた、見えた!ご来光だ!今は乾季で、空気も澄んでいるので、ヒマラヤ山脈の稜線がくっきり見える。
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日の出はあっという間に終わり、周りが明るくなった。カメラのパノラマ写真機能を利用して、3枚の映像をつないでみた。ここからは西から東まで約200キロに及ぶ山々の連なりが見えているのだそうだ。
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 下山して、再びホテルに戻ると、幅は狭いがそこからもなかなか良い眺めが見えた。
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 朝食後、ナガルコットの山の上から、広い谷を下り、盆地に降り立ってチャング・ナラヤンという寺院のある町へ、徒歩で行く。途中は登山道というより、農道や生活道が入り乱れたような道のりなのだが、同じ方向に下りるガイドに出会い、途中まで案内してもらった。合計4時間半の強行軍。埃だらけになり、マメができた。結局、寺院はどこにあったかわからずじまいだったのだが、くたびれ果てた時、ちょうど運よく後ろからカトマンズ行のバスがやってきて、飛び乗ると一気に市街地に戻ることができた。

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東パルパ地方

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ネパール中央部には、リゾート地ポカラがあり、その南にタンセン、ブトワルという町が続き、インド国境にいたる。タンセン付近をパルパ地方という。そのタンセンの町から東へさらに山奥に入ると、アリャバンジャンという宿場町があり、さらにその山奥にラホールという寒村があり、そこが今回の目的地である。早朝520のバスでカトマンズを出て、アリャバイジャンに着いたのが1600過ぎ。11時間強だ。もうその日はその先のバスがなかったので、写真の赤い建物のホテルに一泊。ここは三叉路になっており、バスが停車する。
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アリャバンジャンからの眺め。周辺の山は、そう高いわけではないが、非常に急である。昔、人々はよくこんな場所に住み着いたものだ。今はバスが開通しているものの、それ以前は徒歩しか交通手段がなかったから、いわば陸の孤島といってよい。道路は急斜面を回り込むようにして山肌にへばりついて進む。いつ転落してもおかしくないようなスリルがある。ラホールまでの舗装が半分完成したのはつい最近のことだ。未舗装の部分を通過するときは、頭を屋根にぶつけないように、必死に車にしがみつき、埃を吸わないように息を止めていなければならない!
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この Aryabhanjyang は、まったく典型的な集落で、ごく小さなコミュニティー(別名Ward)だが、ちゃんと学校もあるし、生活を進めるのに必要な店は、食堂をはじめとして一応そろっている。揚げたてのサモサがうまい。なんといっても子供が多いのが救いだ。街がにぎやかに感じられる。
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ホテルの天井にツバメたちを発見。何となく薄汚れているのだが、皆成鳥ばかりだ。巣がない。日本に来て子育てをして、ヒナとともに、こちらに向かうのだ。
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ラホール行のバスの中。800発で、4時間もの間、悪路に揺られた。距離は30キロほどしかないのだが。特に後半は未舗装の道を行く、難行苦行。だが、地元の人々は平気だ。すっかり慣れきっている。通路には巨大な荷物だらけ。バスは人を乗せるだけでなく、小口混載トラックでもあるのだ。
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ついにラホールに到着。20年もの間地元の人々のために働いてきた日本人ボランティアに感謝するための集い。大きな広場に、本人と、その日本の支援団体の主な人たち、そして地元の市長などの名士が集まり、次々と演説をぶっている。
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長い演説の後、歌や踊りが始まった。なんかこの3人は日本の有名芸能人と同じような姿をしているが…?ネパール人たちはテンポのいい音楽を聞き、どんちゃん騒ぎみたいなのが大好きなようだ。
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気になったことは、日本語をしゃべるネパール人は結構いるのだが、ネパール語をしゃべる日本人はほんの一握りであることだ。援助する日本人の側は、もっと援助される人々の、言語、文化、慣習、そしてできたら政治にも、もっと関心を持つべきだ。挨拶言葉も知らないので、せっかく地元の子供たちが好奇心満々で、寄ってきてもコミュニケーションができないままでいる。

この後、援助団体の車のひとつにタンセンまで同乗させてもらい、そこから乗り合いタクシーでブトワルまで出てそこの安宿に一泊した。蚊とダニの攻撃に悩まされた一夜を明かした後、翌朝カトマンズ行の快速ミニバス(別名:トヨタ・アイス)に乗る。

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観察日記(8)
バス: ネパールには、正規の鉄道がない。だから、バスが最も安価で重要な交通機関だ。タクシーやリキシャと比べてみても、格段に安い料金だ。バスには車掌が欠かせない。バス停でないところから人が乗り降りもするから、料金も様々だ。荷物の上げ下ろしも車掌の任務。中には荷物だけ載せて、人は乗らず、ある指定された場所で荷物を下ろすというような、まるで宅配便並みの業務もこなす。カトマンズ盆地なら、便数も非常に多い。ただ、ほとんどのバスは、廃車寸前のおんぼろバスばかりで、頭当てのシートなど、垢でよれよれになっている。そして必ずや運転手は、騒がしいインド系音楽を大音量でエンドレスで鳴らす。おんぼろバスでもスピーカーだけはSONYなのだ!この種の音楽の嫌いな人がバスに乗って11時間も揺られたら、発狂してしまうだろう!!

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記 録

2/23 深夜、カトマンズの空港に到着
2/24 カトマンズ市内探検。
2/28 本日移動日。
3/01 本日より水質調査、アンケート調査開始。
3/06 ルンビニの園
3/07 本日移動日。
3/08 カトマンズで、パシュパティナート見学、ネパール映画鑑賞
3/09 パタン訪問
3/10 バクタプル訪問
3/11 ナガルコット泊
3/12 午前四時に起きて山を登り、View Tower で日の出を見る。そしてヒマラヤ山脈の絶景を見る。そのあとナガルコットからチャングナラヤンに抜けるトレイルを下る。
3/13 アリャバンジャン行きのバスにのり、途中ブトワルで乗り換えた後、険しい山道を延々と行き、11時間後、午後四時頃目的地に到着。
3/14 アリャバイジャンの宿を出てラホール行きのバスに乗る。四時間余り悪路に揺られ、会場にたどり着く。その後ブトワル泊。
3/15 早朝、すぐにブトワルを出て、快速の乗り合いワゴン車にて、午後1時過ぎカトマンズに戻る。
3/16 今日はホリーのお祭りの祝日。紫色の染料をかけられないように気を付けなければならない。今日はせっせとお買い物。毛糸の帽子、ウールのバッグ、ヤクのチーズ、コーヒー豆、紅茶、等盛りだくさん。1日買い物デーにしておいてよかった!
3/17 本日いよいよ最終日。正午にホテルhanaのチェックアウトを済ませると、荷物はホテルに預けて、町の中を散歩。市役所の近くに巨大な衣類市場を発見。カシミアの手袋とホウキを二本買う。午後11時30分の飛行機で帰国

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