その2(2017年5月)

嵯峨野

洛中から洛東洛東から洛中→洛中から洛西洛南から洛北嵯峨野・大原

貴船神社・鞍馬寺・銀閣寺・大文字山御所・二条城・東福寺宇治・伏見・伏見稲荷

外部リンク・・・参考資料

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桓武天皇が平安京を造営して以来、京都の町は、都市計画、荒廃、神社仏閣の成立と衰退、近代都市への変身、と目まぐるしく変わってきた。1000年以上にわたるこの変化の集積が現在の京都である。その痕跡は、街角に、路地に、人の訪れないひっそりした山間部に発見することができる。

それらを目撃したければ、歩くしかない。時速4,5キロのスピードなら、周囲のものをあまり見逃すこともなく捕まえることができよう。今回(2017年5月14日~18日)の歩きはその最初のものである。

洛東から洛中へ

東山地区の残った部分を北へ歩き、銀閣寺から西へ進み、御苑の中を通り過ぎて、中京区を歩き回る。この日は葵祭にあたるのだが、コースが違っていたので、祭りの行列に会うことはない。

この地区の出発は東西線蹴上駅とした。2017/05/15

(07)蹴上駅➡金地院➡天授庵➡南禅寺➡永観堂➡白川通 所要時間 0910-1020

(08)鹿ケ谷通➡熊野若王子神社➡哲学の道➡大豊神社➡安楽寺➡法然院➡銀閣寺➡白沙村荘・前(➡バスにて移動) 所要時間 1030-1245

(09)河原町丸太町➡寺町通➡夷川通➡柳馬場通➡二条通➡高瀬舟➡東西線京都市役所前駅 所要時間 1340-1445

(10)東西線二条城前駅➡神泉苑➡二条城➡二条通➡烏丸通➡東西線烏丸御池駅 所要時間1510-1555

(11)東西線烏丸御池駅➡烏丸通➡六角堂➡三条通➡京都文化博物館➡本能寺(➡河原町通➡裏寺町通➡柳小路➡四条河原町) 所要時間 1600-1700

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翌日、地下鉄東西線蹴上駅の東側出口からすぐ外部リンク蹴上インクラインの真下を通るトンネルをくぐって、南禅寺に至る小道を進む。途中、「外部リンク金地院」「外部リンク天授庵」の前を通る、緑豊かな道だ。
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外部リンク南禅寺の「三門」。知恩院の三門のような圧倒的追力はないものの、門を一周することによって、角度によって違う美しさを満喫できる。
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南禅寺の境内に、琵琶湖疏水の水路である「水路閣」が通る。パリのエッフェル塔のように、最初は似合わないと批判されたのに、今ではここを見ずして南禅寺を訪れる人はいないだろう。苔むしたレンガ造りが、テレビドラマのユニークな舞台を提供している。石段とアーチが不思議にマッチしている。
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 南禅寺の池泉回遊式庭園(方丈庭園)の切符。切符売り場に行っても販売員がいない。苔の敷き詰められた場所の雑草取りをしていたのだ。人気のない庭園なのかと始めは思った。だが、豈図らんや(アニハカランヤ)・・・
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建物の角を曲がると、あっと驚く光景が展開する!庭内は小規模であり、小さな池を一周するだけなのだが。写真では表せないのが残念だが、今回の京都旅行で、最も美しい庭園だといえる。その理由は、様々な緑色のニュアンスを、いろいろな種類の木を使ってあらわしていることだろうか。石灯籠や石橋やその他人工物ではなく、自然のもたらす緑だけで勝負しているのが、驚きである。葵祭の季節だったからよかったのかもしれない。
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南禅寺を北にある大寂門から出て「鹿ケ谷通」を北上すると、右折する角がある。突き当りは上の写真の「熊野若王子神社」がある。その手前を琵琶湖疏水が流れているが、疏水沿いに歩いていく道が西田幾多郎が歩いた「外部リンク哲学の道」である。
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哲学の道は並行した道が3本もある。一番細いのが疏水沿いで、気分がいいが、すれ違いのときは厄介だ。疏水の東側は低い山で、神社やお寺が点在している。それらに寄り道するのも一興なのだ。猫がうようよいる地点もある。
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これも寄り道したところ、大豊神社。これは狛犬とはいいがたい。どう見てもネズミだろう。サルもフクロウ(あるいはトビ?)もいた。
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 外部リンク法然院の境内にも立ち寄った。急傾斜ではないが、ジグザグに坂道がついていて、散歩には最適。
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 法然寺の庭園の中に池があり、そこに鯉がいたのだが、鯉が口を出したところでシャッターを切ると、ちょうど頭上の青葉が水面に反射して面白い構図となった。
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 哲学の道から東へ上がる寺の最後は何といっても「外部リンク銀閣寺」。ここで突然観光客が激増して、参道は、清水寺並み。
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 これは銀閣寺の総門であるが、修学旅行生が次々と押し寄せるので、見学は次回に回すことにした。
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 銀閣寺総門の北側に、小さな神社「八神社」があった。観光客は訪れない、地元の人専用であろう。
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 一転して京都御苑の近くまでバスで移動。御苑の塀沿いに南下する。途中、足を引きずった外国人の女性に出会う。御苑の中で迷ってしまったらしい。南に行くべきか北に行くべきか聞いてきたので、南に進むほうがはるかに近いことを伝える。ちゃんとホテルに戻れただろうか…
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 御苑の南のはずれ、河原町丸太町交差点から、寺町通そして夷川通、そして柳馬場通に入ると、神社仏閣の中で、まるで珍しい「外部リンク京都ハリストス正教会」があった。
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 さらに二条通を東進すると、河原町通を突っ切って、鴨川の手前で南下する。そこには鴨川とは別の細い運河があり、そこが外部リンク高瀬川と呼ばれるのであった。森鴎外の「外部リンク高瀬舟」はここが舞台である。写真の船はその復元模型。あとわずかで京都市役所だ。その東側に「長州藩邸」があったのだ。今は「京都ホテルオークラ」になっている。
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 地下鉄東西線で、「市役所前」から二駅西へ移動すると「二条城前」だ。駅の西側には「外部リンク神泉苑」がある。平安時代の貴族向け遊園地だったらしいが、雰囲気としては中国風である。神社のお宮が、池に突き出した半島(あるいは島?)にある。
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 神泉苑の北側にはお堀の向こうに「外部リンク二条城」がある。ここも観光客であふれんばかり。銀閣寺と同じく次回に回すことにした。入口から東に延びる二条通を通って烏丸通、そして南下して地下鉄東西線烏丸御池駅に出た。
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 さらに烏丸通を南下すると東側に、こんなお菓子屋さん「亀末廣」が。1802年創業の老舗。そこから面白そうな小道があったらしいのだが、建物が取り壊され、駐車場になったらしい。京都もどんどん変転している。
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 さらに南下すると、池坊の「生け花資料館」があり、その南側が「外部リンク六角堂」というお寺だ。この写真は境内にある「十六羅漢」。ここが生け花の発祥の地なのだ。
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 三条通を東に進むと、北側に「外部リンク弁慶石」なるものがビルの通路に鎮座している。
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 三条通から寺町通を北上すれば、外部リンク本能寺。「信長公廟」はその奥にあった。1700に門を閉鎖するというから、大急ぎ。
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 この後河原町通りを南下して、噂の「柳小路」の入り口を発見。
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 入口に立ってみると、幅が2メートルあるかないかの路地に、様々な店が続いている。「石塀小路」とは違った、別の京都の魅力。

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