その5(2022年11月)

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長谷寺→飛鳥南部飛鳥北部橿原神宮・藤原宮・今井町

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外部リンク元明天皇が710年、外部リンク平城京を造営して以来、奈良の町は、都市計画、荒廃、神社仏閣の成立と衰退、近代都市への変身、と目まぐるしく変わってきた。1000年以上にわたるこの変化の集積が現在の奈良である。その痕跡は、街角に、路地に、人の訪れないひっそりした山間部に発見することができる。

それらを目撃したければ、歩くしかない。時速4,5キロのスピードなら、周囲のものをあまり見逃すこともなく捕まえることができよう。しかも、巨大な京都の町と比べ、奈良はずっとこじんまりしている。今回(2022年11月14日~18日)の歩きは2020年2021年2022年4月に次ぐ、第4回目のものである。

外部リンク長 谷 寺 2022/11/14

フェリーで名古屋港に到着した後、奈良盆地へは近鉄大阪線で向かったが、その途中駅に「長谷寺駅」がある。日暮れまでの2時間を有効に利用すべく、この駅に下車してロッカーに荷物を預け徒歩で寺に向かう。季節さえよければ、ここが「花の寺」として有名なことが実感できるのだが…

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駅から長谷寺へ向かう道はかぎ形に曲がっている。まずは駅から北西方向の下り道を行き右折して、両側に土産屋や食堂の並ぶ比較的幅の広い道を北東に10分ほど進み、左折して再び北西方向に道をとると、寺を頂く山が見えてくる。駅からの往復は4キロぐらいだ。
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駅の北側の入り口に立つと、駅前広場から始まる下り階段の前に、こんな“山門”が建っている。午後4時なので、参拝を終えて帰ってくる人々とすれ違った。
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最初の行程が下り坂なのは、これから「初瀬(ハセ)川」という川が流れる谷に降りて行くせいだ。そのほとんどが階段である。
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北東に進む道路に出た。はじめはさびれているように見えたが、寺に近づくにつれ、人が増え店が増えてきた。ここは自動車も通行できる。めぼしい団子屋を見つけたりしたのだが、帰りに通った時にはすでに5時を過ぎ、閉店してしまっていた。
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「三室のやまみつつ ゆけ吾が背子が い立たしけむ 厳樫か本」 額田王
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北西方向への道を登っていくと仁王門が見えてきた。
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山の斜面を利用して作られた寺なので、石段続きである。そしてその面積も広い。仁王門と本堂のあいだには丸い提灯のぶら下がる、「登廊」と呼ばれる399段の屋根付き石段がある。
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「春の夜や 籠り人床し 堂のすみ」 芭蕉
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「こもりくの はつせのやまは いろづきぬ しぐれのあめは ふりにけらしも」 里見弴(トン)
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「西国第八番」、長谷寺の本堂である。長谷寺大観音の特別拝観中であった。
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併設されているのが「日限(ひぎり)地蔵」。迷路のように入り組んで、様々な祠(ホコラ)が並んでいる。そして各種のおみくじがそろっている。
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カラフルな小地蔵たち。
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「日限地蔵」と、その右には「弘法大師修行像」がある。
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 右側が「慈母観音」であるが左の石像は非常に古そうで、苔が一面についている。「大僧正 海量」は江戸時代後期の教育者のことか…
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 ここには「柴犬おみくじ」なるものもあるのだ。このお寺のマスコット。可愛いから参拝客はむやみに触ろうとするのだが、それは犬にとってストレスになる。「触らないで」という張り紙がしてある。
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地蔵のある所から下の建物を見下ろす。紅葉シーズンだ。
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大きな地蔵様にもカラフルな衣装を。
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山の頂上近くには「奥の院」がある。そこから本堂を見下ろしたところ。
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 「五重塔」。
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 小さな仏像彫刻が無数に並んでいる。
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 「鳥獣 猟犬 供養塔」。
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 ここは大規模なお寺であり、様々な施設が詰まっている。これで春に花が満開になる季節ならば、さらにその趣が増すだろう。滞在時間:約2時間。

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