トレッキング

散歩も徒歩も競歩もいいが、もっとワイルドに!

愛宕山・猪倉山<宮城県柴田町>

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コース

<宮城県柴田郡柴田町大字富沢字猪倉付近を出発点に周遊>

2020/05/12 全走行距離10キロ 午前10時30分出発、午後4時帰着 天候:午前は晴れ、午後は曇り 気温は22度前後 風ほとんどなし 空気乾燥 4月29日に下見をしたが、そのときには猪倉山への登山口を発見できなかった。全行程は「(続)東北の山遊び?O???????N」のサイトでお世話になった。

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上の写真のGPS地図では、右上端が「出発点」となる。西に進み、「反時計回り」で周遊する。「展望台」は左下端になる。周遊コースの右上端が「猪倉山山頂」。

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柴田町大字富沢字猪倉付近の「林道田中線」の終点にちょっとした駐車スペースがあったので、そこを出発点とする。道路の向かい側は、一列に並んだ林が美しい。
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実はこの場所、手打ちそば「花いかだ」のほんの手前のところ。これから向かう登山道は、この店のある所から始まる。
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緩やかな登りの道を行くと「猪倉ため池」が見えてきた。
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途中の山肌には「猪倉遺跡」という柱が立っている。古代にここで製鉄が行われていたらしい。
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「猪倉ため池」の全体が見えてきた。農業用水に使われているようだ。道はその北岸を進む。
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ため池の終わりに近づいてきたところで、道の南側に青い農業テントが目に入る。
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そのすぐ後ろに道が見える。草ぼうぼうなので、注意しないと見過ごしてしまいそうだ。ここが、これから進むルートの入り口である。
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この道はため池の西岸沿いに進み、こんな橋が架かっている。
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 ついに出た。「里山ハイキングモデルコース:猪倉山コース」という紙製の札が、ビニールの袋に入って木に留めてある。矢印とは逆の方向へ進もうとしている。
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早速分岐点を通過。立札があり、斜め左方向と右方向は「秋柴線」という送電線巡視路である。右方向へ進むのが正解。
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すぐに急坂になる。
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左右から草木が覆ってくるので、ここはあまり人が通らないようだ。
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 すごく急な下り坂を降りると、「白岩ため池」が見えてきた。池のほとりでT字路になり、左折すればよい。
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 このため池のほとりで、再び道標を見る。「B 猪倉山ハイキングコース :一本カヤ 猪倉山方面」とある。矢印は今私がやってきた方向を向いている。下の道標は文字の部分がはがれてしまって、だいぶ古いものだと思われる。
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ため池のT字路でわざと右折し、ちょっと「石切り場」を拝見。
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こんな切り立った、石切りのあとがある。
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そして廃屋の中には、こんなふうに直方体に切りそろえられた石材がいっぱい置いてある。でも人影はない。ずっと前に放棄されてしまったのだろうか。
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 先のため池に戻り、予定の道を進む。ちょっとした集落の中を道は大きく右にカーブしている。その中間あたりに石材屋を発見。大黒天様は、今の時世にふさわしく、マスクをしていらっしゃる。
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 カーブのあとは直進する道が見える。
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 その道はだんだん狭くなり、左の小川に沿って電気柵が設けてある。背が低いので、これはイノシシ除けなのだろうか。
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 その先には小山が見えているがそこに通っている道は、さっき石切り場に向かうとき通った道だった。
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 先の小川に、小さな橋が架かっているところがあった。ここが分岐点である。この橋を渡って、道は西へと続く。
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かなり荒れた部分もある。林業の作業道らしい。川をこんな風に丸太がふさぎ、その上をそろそろ歩いた(実はその右側に、まともな橋が架かっていたのだが)。
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 ここはスギ林であんまりエサはないだろうに、クマが出没するのか!!!
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尾根を越え、しばらく行くと、車道に出た。その交差点にこの「富沢の一本カヤ」がある。
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見事な枝の広がり。ここを左折して車道沿いに降りていくと「赤柴地区」に出る。
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赤柴地区の真ん中に小さなため池があり、 その地点で大きく右折する。
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このため池の名前はわからなかったが、竹などの囲まれて、見にくい。しかし重要な目印だ。
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右折した後は再び分岐点に出っくわす。左は下がる道で、右は上がっていく道だ。正解は右の道。どんどん上り坂になる。
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そして見えてきたのが、展望地。小岩がポコッと見える。
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この小さい岩の上で、ちょうど正午。眺めはすばらしいので、ここで昼食をとることになる。道はこの展望地で大きく南向きから北向きへと大きくカーブ。
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すぐに、左へ分岐する場所に出る。たぶんイチョウの大木へ向かう道だろうと思った。
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 予想通り、背の高いイチョウの木が見えてきた。
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 まわりは、ユズ栽培の北限であるという。大規模に植えられている。5月ではもう収穫時期は過ぎてしまったが。
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 イチョウの大木のすぐそばまで来る。長い年月を生きてきた、荘厳さが漂っている。「雨乞(アマゴ)のイチョウ」と呼ばれ、天然記念物であり、樹高31m、幹囲11m、樹齢600年である。
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 そのすぐ隣の大木も非常に大きい。太い幹が道路方向に張り出していたために、バッサリ切られ、ごらんのとおり痛々しい切り口を見せている。
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 これが「雨乞(アマゴ)のユズ」で、最北限である。名物が2つもそろっている。
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 道路から右へ分岐する小道をあがると、イチョウの大木の別の角度からの眺めが楽しめる。この小道をさらに上がると、この日は営業していないようだったが、「食の銀杏館」という土産物屋がある。
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 再び、展望台から続く道に戻り、しばらく進むと分岐点に出た。そのまま直進すると「C 愛宕山コース 愛宕林道 馬場方面」となり、右折すると「C 愛宕山コース 愛宕山山頂」で上り坂になる。いよいよ山らしい山の頂に挑む。
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 道は単純で、かなり急こう配の道がずっと続いているだけで、すぐに山頂のマイクロウェーブ中継所が目に入った。この道は登山道というより、アンテナ管理道路なのだ。
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 すぐその横には「愛宕神社」がある。お宮がかわいらしい。
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 神社の裏側には三角点がある。手前の石柱はかなり古そうだ。
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 これから猪倉山に向かうわけだが、当然いったん下らなければならない。すると十字路に出る。ポストみたいな立札は、すっかり錆びて文字も何も判読できない。立札より左に降りるとどこへ行くかわからない。右に曲がると「富沢の一本カヤ」に行くらしい。立札の先に延びる道を直進する。
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 これは「送電線巡視路」であって、そのまま行けば「猪倉ため池」に戻ってしまう。どこかで北方向へそれて猪倉山へ向かう道があるはずだが、気づかず1キロぐらい行き過ぎてしまった。これに気付いて、雨の降りそうな空模様を気にしながらゆっくり戻り、ようやく藪に覆われた、獣しか通りそうもないような登山道入り口を発見。誰も近年通行していなかったのだ。笹で擦れるわ、毒虫またはウルシにやられたらしく、足がかゆくなる。でも”お散歩”ではなく、”ワイルド”な世界に入ったのが楽しい。
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 急坂の連続。手入れの悪い登山道で、笹が覆いかぶさりそうなところ、ちょっと注意をそらすと道がわからなくなってしまいそうな状況だ。だが、幸い赤いテープがほぼ等間隔にぶら下がっていて、それがなかったらたちまち遭難だ。5分に1回ずつ、雷のような音がする。この山の真下を東北新幹線の「愛宕山トンネル」が通っているのだ。どこかに開口部があるのか。
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 最後はとんでもない急こう配に入り、もし木々が生えていなくて更地だったら、とても上り下りできないような斜面が連続した。それでも山頂はたった245mしかないのだ。イノシシが入っているために、この山は「干支(エト)の山」なのだ。
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 山頂はまわりの木々のためにあまり見通しは良くない。
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 「猪倉ため池」方面に戻る道は比較的広いので、楽々に戻ってきた。民家のところまで降りて振り返って上のほうを写真撮影すると、まるでのどかなハイキングコースの始まりのようだ。1週間前に下見に来たときはこの道を見つけられなかったのが不思議でならない。
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 この民家の右側を登っていけばよい。気持ちのいい芝生に覆われた場所である。撮影地点の後ろは「猪倉ため池」。たった10キロの行程でありながら、なかなかハードなトレッキングであった。
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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

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