英語語法一口メモ

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形容詞編 副詞編 名詞編 代名詞編

接続詞編

  1. While と During
  2. 理由の接続詞
  3. Unless と As long as
  4. Where はいったいどこで使うのか
  5. Even if と Even though

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WHILE と DURING 目次へ

while は接続詞、during は前置詞ですが、「期間」を表すという点ではよく似ています。しかしそのあとの用法はそれぞれに異なります。

WHILE While we were staying in Paris, my wife did a lot of shopping. 「パリ滞在中、妻は買い物を大いにやった。」:普通の節を入れることができるが、同時に「進行形」が適している。さらに進行形に伴う主語と be動詞は前後から判断できるときは省略できる。
DURING What are you planning to do during the vacation? 「休暇中はどんなご予定?」:目的語は「(何かのあった)特定期間」を表す名詞。そのため大部分が the を伴う。これに対し、for は「経過した時間の長さ」のみ。

理由の接続詞 目次へ

「理由」を表す副詞節を作る接続詞の筆頭はなんといっても because です。これによってほとんどの表現をまかなえますが、微妙に異なる表現を目指すときは、それぞれの接続詞を使う必要があります。

BECAUSE Because you have been late twice, you can't afford to three times.「2回欠席しているのだから、3回は許されない。」She got angry, because he never looked her in the face.「彼女は腹を立てた。彼が彼女の顔を見なかったからだ。」:because には二つのタイプがあり、先に理由を明示する標準タイプと、あとで理由を追加するタイプである。
SINCE Since you have become accustomed to the rules, you have to be always careful not to break them.「規則には慣れたのだから、破らないように常に気をつけてもらいたい。」:because より略式の感じがする接続詞。「・・・以来」の意味と誤解されないように注意する。
AS As it is raining all day, I feel lazy.「一日中雨だからやる気がしない」:because よりずっと論理的結びつきが弱いものに向いている。as は多義語で「・・・するとき」「・・・につれて」「・・・にしたがって」など多数あるから、十分な注意が必要。
SEEING THAT/AS Seeing that you've tired, you must have been up all night. 「疲れているところを見ると、一晩中起きていたんだろうね。」:視覚的に得られる根拠に基づく結論を述べる。
NOW THAT Now that you are a member of the society, you have to perform your duty.「今や会のメンバーなのだから、義務を果たしてもらわなければならない。」:現在の状態を理由にして、そこから導かれる結論を述べる。that は省略可能。
FOR She was absent, for she felt sick when she got up this morning.「彼女は欠席した、というのも今朝起きたとき気分が悪かったからだ。」:副詞節を作らない、等位接続詞。つまり二文をつなぐだけ。文語的。前文の内容に対する理由を追加するための接続詞。前文とはピリオドで切ってもよい。
IN THAT Dogs and wolves are different in that the latter hate to be chained. 「犬とオオカミとでは、後者が鎖につながれることを決して受け入れないという点で違っている。」:理由について、ある限られた範囲に絞って表現しているのが特徴。「類似」「相違」の説明に多用される。
THAT I was surprised that he offered to help us. 「私たちに援助を申し出たことで私はびっくりした。」She must be crazy that she let the men in her house. 「その男たちを自分の家に入れるなんて、彼女はキチガイだ。」What have I done that he should be angry with me? 「彼が私を怒っているとは、私は何をしたのだろう。」:感情表現のあとや、断定表現のあとの that は弱い because の役割を果たしている。「判断の根拠」と呼ばれることがある。

UNLESS と AS LONG AS 目次へ

条件節といえば、if まず登場しますが、それぞれ特殊な機能に制約されているのが、unless と as long as です。

unless = if...not といわれていますが、必ずしもそうとは限りません。if は仮定法が使えるのに、 unless はふつう仮定法には用いません。unless には「・・・しない限り」という訳が示すように、「他の選択肢がそろっていても、もしこれがなければ・・・」となります。わかりやすく言うと、「・・・(を実行し)ない場合だけ・・・」という限定された文脈で使います。

たとえば、Unless she takes the medicine, she will die. (その薬を飲まない限り、彼女は死ぬだろう)ですが、ほかの治療法がなく、ただひとつ残されたある薬を飲むか飲まないかという選択のうちの後者をとれば、死んでしまうという結論を導くものです。裏返せば、「その薬を飲めば生きるはずだ」という気持ちが見え隠れします。

あるいは、 Unless he is stupid, he will try it. (馬鹿でない限り、それを試みるだろう)では、彼は馬鹿かもしれないし、馬鹿でないかもしれないが、馬鹿でない場合に限って、それを試みるだろうと言う意味になります。これも裏返せば、「彼は馬鹿でないはずだからそれを試みないことはないだろう」となりましょう。

as long as は、たくさんある条件のうち、これだけは実行すればという「最低条件」を示すものです。たとえば、 If you come home by five, you can go anywhere. (もし5時までに帰るならば、どこに行ってもよい)と言うのと、 As long as you come home by five, you can go anywhere. (5時までに帰る限り、どこに行ってもよい)とを比較してみるといいでしょう。

前者では、どこに行ってもいい条件として、5時までに帰る以外のことが考えられますが、(100キロ以上は行かないとか途中で電話連絡をするとか)、後者では、5時までに戻ることさえ守れば、その他の条件はいっさいつけないということになります。

また、long を含むだけあって「時間的な長さ」も考慮され、瞬間的なもの、たとえば i bought my son a computer game on condition that he will not play it more than two hours. (2時間以上やらないという約束で、コンピューターゲームを息子に買ってやった)での bought は「瞬間的」なものなので、on condition that の代わりに as long as を入れるのは無理だということです。

このように、unless と as long as は否定と肯定という違いがありながら、 if と違って、定めた条件以外には認められないという強い「方向性、限定性」が感じられる点で共通しています。ですからこの二つは反対語同士といえる場合もあります。たとえば、As long as you don't overeat, you can eat anything. = Unless you overeat, you can eat anything. (食べ過ぎない限り、なにを食べてもいい)のような文脈においてです。

provided は、as long as と似ており、やはり最低条件を示すものと考えられますが、「時間的な長さ」を考慮する必要はありません。I was permitted into the court, provided I sat at the back.「私は後部に座りさえするなら、法廷に入ることを許可された」

WHERE はいったいどこで使うのか 目次へ

ことわざ、Where there is a will, there is a way.(意志あるところに道は通じる)にあるように where が接続詞として用いられるときは、基本的には場所を表すことになります。これは取っつきにくいことですが、時の副詞節は when が受け持っているのだから、これに対峙するものと思えばいいでしょう。

しかし実際には、このことわざのように、主節から独立して使われることは少なく、むしろ「場所を表す」動詞につくのが普通です。動きのあるものでは、come, go, arrive, leave, stay, 動作では put push, strike などを指します。

たとえば、stay を例にとってみます。I stayed at the hotel. では、at the hotel の部分が「場所を示す副詞句」と呼ばれるところです。ここに接続詞 where で始まる「副詞節」を入れ替えることができます。たとえば、Stay where you are! 「そこにいろ、動くな!(銀行強盗のセリフ)}

あるいは put を例にとってみます。He put it on the table. では、on the table の部分が場所を表す。従って、He put it where it was. とか He put it where she had put it an hour before.(彼は彼女が1時間前に置いた同じ場所にそれをおいた)などができます。

そして何よりも be動詞です。He is at home. He is out. He is in the room. He is under the tree. すべて be動詞のあとに場所の副詞(句)がついています。This is where I was born. He is where his mother told him to stay.(彼は母親にそこにじっとしているのですよと言われたところにいる)

EVEN IF と EVEN THOUGH 目次へ

even if と even though は「たとえ・・・だとしても」と日本語での表現が同じなのでまるで同じような気がしますが、全く異なった性格を持つ接続詞です。

even if は「条件」に属します。つまり if の強調形ですから、実際はその「逆」なのです。たとえば、even if I can swim ということは、実は自分は「泳げない」ということを示します。ですから、Even if I can swim fastest in the class, I won't win the regional championship. (たとえクラスで一番早く泳げても、地域大会では勝てないだろう・・・実はクラスで一番早いわけではない)

これに対し even though は「逆接」です。つまり though の強調形です。実際に「そう」なのです。ですから、Even though I can swim fastest in the class, I won't win the regional championship, because Mike lives in the neighboring town, who swims like a dolphin.(たとえクラスで一番早く泳げても、地域大会では勝てないだろう、あのイルカのようなマイクが隣町に住んでいるから)となれば、確かに「クラスで一番早い」のです。

ただし、この二つには共通点があります。つまりどちらに転んでも結果は同じということです。これを「譲歩表現」と言いますが、上の例で言うと、「私」はクラスで一番であろうがなかろうが、地域大会では勝てないのです。これを「二者選択・譲歩」を示す whether を用いて言いますと、Whether I can swim fastest in the class or not, I won't win the regional championship. となります。

来月更新に続く

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