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副詞とは
文中での副詞はどちらかというとはみ出しものです。動詞の作る文型には含まれないからです。しかし意味を明確するには欠くことのできない語であり、置く場所がかなり自由なので、文の中では「挿入」という形で神出鬼没です。 副詞とは、形容詞と対立的に使われます。形容詞の担当は名詞を修飾したり補語になったりすること。これに対し、副詞は名詞以外を修飾する役目を持っています。形容詞の方は多様な名詞にかかりきりなのに対し、副詞はもっと自由にさまざまな品詞に関わり合います。 最も大切な働きは、動詞に係ること。(1)動詞の前から(2)動詞のうしろから(3)動詞のあとの目的語の後から、の3種類の位置が考えられます。
動詞以外にかかるときは、文全体にかかる・・・文修飾副詞か、特定の語に前からかかる場合があります。文修飾副詞についてはその項目をご覧下さい。特定の語にかかるとは、(1)他の副詞、(2)形容詞、(3)前置詞、(4)接続詞にかかる場合をいいます。
副詞は名詞以外のものを修飾、特に動詞を修飾するのが最も特徴的ですが、文全体にざっとかかるという使い方をするものもあります。それらに関しては、文の方向を決定するためにあるので、場合によっては it~to や it~that 構文に似たものもあります。
not 以外の副詞で否定を表すものがかなりあります。これらは、文頭に置いてあとの文を倒置にする(言い換えると、疑問文の語順にすること)ができます。
全くのゼロ回を表す never から、少しも間のあかない always にいたる系列を頻度副詞といいます。 位置としては、一般動詞の前、be動詞のあと、have と過去分詞の間が標準的とされる。 never / scarcely / seldom / sometimes / often / always などこの4つの副詞は同じ系統に属し、用法が混同しやすいことで有名です。
注:yet は not との組み合わせを原則とします。時制は(現在・過去・未来)完了形が最適。但し <be yet to 不定詞>や<have yet to 不定詞>のような not を含まぬ成句もある。また、<最上級>との組み合わせもある。
注:still の位置は注意が肝心。一般動詞、過去分詞の前、 be動詞のあと、助動詞のあと、否定表現( don't, isn't etc. )の前
注:already は文頭に来ることも多い。また疑問文で驚きを表すときは文末に来る。
時間的に「はやい」ことを、soon, early といいます。速度的に「はやい」のは fast 、動作、できごと、変化が「はやい」のは rapid early :一日の時間の中で、ある「基準時間」より早い時間のことを言います。午前8時より午前7時の方が「早い」わけです。だから「早起き」とは、いつも起きている時間よりも前であることを示しています。反対語は late 。He gets up earlier than she every morning./How early did you go to bed last night?(昨晩はどのくらい早く寝たの) soon :「今」からみて、その時間がどのくらい迫っているかを示します。今から10分後の方が、30分後よりも soon なわけです。I'm coming soon! / How soon will the train arrive?(あとどれくらいで列車は着くの) night という名詞はなぜか数多くの前置詞を付けて「副詞句」となります。 by night :昼間の明るいときに対比して暗い時間帯をさします。( = when it is dark ) He studied by night and sleep during the day. at night : by night にほぼ同じ。( when it is night )さらに、8 at night のように、午前8時ではなく、午後8時であることを示すのにも使います。 in the night :夜間。定冠詞に注意。夜の始まりから終わりまでの期間。その間に起こる出来事を記述するのに使う。 I went to the washing room four times in the night. (私は夜間に4回も便所に行った) during the night ; in the night にほぼ同じ。定冠詞に注意。 on the night of... :ある特定の日の夜であることを説明するのに使う。on the morning/afternoon/evening of などと同じ。on the night of March 3 / on a cold morning 本来副詞である not は、形容詞用法が主である no と違い、他の副詞や形容詞とも結びついて、さまざまな意味を作り出します。not a 冠詞は、形容詞の一種です。このあとには当然単数加算名詞が来るはずですが、「一つも・・・ない」という強い否定になります。 not any any は形容詞または代名詞となるのが普通ですが、any と結びついた not は「完全否定」になります。ただし、必ず文章中では not が先行すること。その配置が不可能なときは、any と結びついていた名詞の前に、no を入れ替えます。なお、any のあとに可算名詞が来たときは、その数は2であってはいけません。これは either と関係があります。not the least least は little の最上級です。more の反対語としての用法なら、たいてい副詞になります。not...in the least というのもあります。そして not と結びついたときは、「すこしも・・・ない」という最強の「完全否定」の一つになります。 not least おっと、これは紛らわしいですね。 least の前に the がない!ということは、何かと比較しての最上級ではないようです。つまり絶対的に程度や量が少ないということ。それに not が加われば、「少なくない」、つまり「かなりの・・・」という意味に変身してしまいます。not a few これも「少なくない」を表すタイプです。not a little も同じタイプ。 not always これは有名な、「部分否定」を作るうちの副詞タイプの代表的なもの。その他、文脈に合わせて、necessarily, entirely, completly, exactly, quite など、「100%」的な意味を持つ副詞との組み合わせが可能です。 not all これも「部分否定」ですが、形容詞(代名詞)タイプ。もう一つは、形容詞である every との組み合わせがあります。not either これが2つのものに対する、完全否定です。それ以外の意味では any と共通です。ただし、副詞、形容詞と、代名詞の用法があります not both これは2つのものに対する、部分否定です。それ以外の意味では、 all と共通です。 so は副詞ですが、次の4種類のように実にさまざまな場面に登場します。*接続詞のような so
*動詞のあとの that節の肯定的内容を表す so
*肯定の繰り返しの so
*強調の so
時の副詞句は、前置詞+名詞の形で作るのが原則です。ただし、yesterday, tomorrow, today でおなじみのように、前置詞を省いたものも少なくありません。現代英語では前置詞をなくして書く傾向が強まっています。 基本の副詞句 at on in
前置詞をつけないときの副詞(句)
注:nextにおいては現在の時点から見た未来の場合にはtheは不要だが、それ以外の時点から見たnextにはtheが必要。例;She said that she would leave Osaka the next day ( = the following day ). 時の区切りを示す副詞句
以降のことをあらわす副詞句
現在完了においては、「経験」をあらわすのに最もよく用いられるのが、ever, never, before の3つです。その使い分けは次の通りです。
以上のように、疑問文では ever 否定文では never 肯定文では before が用いられます。これらの単語は、「以前、今まで」と漠然とした過去を表していますが、 last year とか yesterday のように明確な過去の時点を示しているわけでないので、現在完了に最も適しているのです。 ただし、肯定であっても最上級との組み合わせで次のような例文があります。しかしよく考えると、この文は非論理的です。なぜかといいますと「これは今までよんだ家で一番おもしろい本だ」ですから、read の目的語は「複数」の books でなければならないはずですが、気にしなければよろしい。 This is the most interesting book I have ever read. さて、ever にはぜひ特筆すべき性質があります。もし経験が「過去のある期間中」の時にはどうなるか?そのときには時制は過去形になります。 Did you ever see an whale when you were a child ? 「子供時代には」というのは、過去の十数年間を示しますから、これは現在とは関係ありません。従って現在完了を使うことができない。だからすべて過去形で通す。ただし「経験」の意味を明らかにするために ever を添えるのが望ましい。(もともと ever は「今まで」をかなり強調した言い方だから) ここでは副詞または形容詞につく very / much / rather / fairly / pretty / so / too / how / such / what / quite の11個について取り上げてみます。 まず、位置について注目してください。 <副詞についた場合> very fast / much faster / rather fast / fairly fast / pretty fast / so fast / too fast / how fast / quite fast <形容詞+単数名詞についた場合> a very small dog / a much smaller dog / a rather small dog / a fairly small dog / a pretty small dog // so small a dog / too small a dog / how small a dog // such a small dog / what a small dog / quite a small dog = a quite small dog <形容詞+複数名詞についた場合> very small dogs / much smaller dogs / rather small dogs / fairly small dogs / pretty small dogs / such small dogs / what small dogs / quite small dogs 上の例でわかることは、<副詞>についた場合、いずれも同じ語順になるということ。ただし such / what の2つが含まれていないということはこれらは副詞と結びつかないことがわかります。<形容詞+単数名詞>についた場合、a の位置が quite の場合を除いて、大きく3つに分けられることがわかります。( // のしるしが境界線)。最後に<形容詞+複数名詞>についた場合、so / too / how の3つが姿を消しているのはこれらが複数名詞を受け付けないからです。(ただし、so many / too many / how many / so few / too few / how few の場合のみ、あとに複数名詞は可能) このように位置における共通点から、3つのグループは、それぞれのなかで置き換えが可能で、歴史的にも似たような道をたどってきたのではないかと考えられます。 <第1グループ> very / much / rather / fairly / pretty very :最も基本的な強調の副詞。修飾する形容詞、副詞に対して表現に力を加える働きをしています。the very の形で最上級を強めることができます。 much :ここにあげた他のすべての副詞がうしろに<形容詞・副詞の原級>を伴うのに対し、これだけは<形容詞・副詞の比較級>であり、much the の形で最上級を強めることもできます。その他、過去分詞など特殊な語との結びつきが特徴的です。また、これだけでは動詞を修飾することができず、very much / so much / too much / how much のように他の副詞との組み合わせのとき可能です。 rather :これは副詞 fairly と似ており、それほど強い力は持っていません。どちらかというとフォーマルな感じ。 fairly :強調の度合いはたいしたことはなく、「どちらかというと・・・」とはかりにかけた上で一方の傾く程度のもの。 pretty :これは fairly / very をもっと口語的な気分で言ったもの。 <第2グループ> so / too / how so :意味の上では such に近く、今述べたことが次に述べることの<原因・理由>になるような強調の仕方をします。つまり「こんなに・・・なのだ(だから・・・なのだ)」というぐあいに。この語と深いかかわりがあるのはじつは as なのです。副詞としてなら語順も同じです。たとえば、「No mountain is so/as high as Mt.Fuji. 富士山ほど高い山はない」においてはいずれでも使えます。しかし as は強調語ではないので、ここではとりあげていません。 too :強調の程度が強すぎて、後で何か困ったこと、何かが不可能になるほどの事態を予想させるほどです。 how :本来 so であらわしたものを how に置き換えると、<感嘆文>か<疑問文>になります。もちろんそのような場合 how は文頭にきます。 <第3グループ> such / what / quite such :たとえば such a dog / such dogs ともなりますから、本来は形容詞的な性質が強いのです。しかし such (そのようなもの・人)となると代名詞のように見えます。あまり品詞分析にこだわってもしようがありません。意味の上では so によく似ています。 what :本来 such であらわしたものを what に置き換えると、<感嘆文>か<疑問文>になります。もちろんそのような場合 what は文頭にきます。 quite :意味は very に似ていますが、それほど強くなく極端になることはありません。上での述べたように冠詞 a が先頭にくる場合も見られます。なお、not quite は独自の表現で別物と考えるほうがいいでしょう。 交通手段の副詞句( by) |