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OTHER の使用法
other という語は「ほかの」という意味で、すでに文中に出てきた one や some とは別のものをさすのに使います。代名詞と形容詞の使い分けがあり、大部分は使い方が重複しますが、中には見落とせない違いもあります。
例文を見てみましょう。
代名詞 one は不定代名詞の仲間で、it とは違い、特定のものを示すことはありません。そのかわり、さまざまな修飾語句を付け足すことができ、それによって幅広く利用することができます。
英語の代名詞は動詞体系と違ってきちんと整理されておらず、例外が多く規則化しにくいので大変覚えにくい。同じことを下でもう二度復習しましょう。
one の基本的な意味は「 a + 単数名詞」 といわれています。すなわち数えられる名詞一個分です。それだけでなく、the が含まれていませんから、it と違って、前述の特定のものを示すことができません。 傘をなくしてそれとは別の新しい傘を買うときは it は使えません。it は「特定物・同一物」(旧情報)なのに対し、one は「同種のもの」(新情報)だといえます。 一方、the one は「既出の名詞」(ただし、関係詞節などによって下位区分によってある程度限定されているもの)です。次の例文で代名詞の働きを確認して下さい。 I lost my unbrella. I wanted to find it, but I couldn't. I will buy one. I want the one that is yellow. it についてはものを指し示す場合、中学校で習ったとおりです。ただし数えられない名詞を受けることもあります。ただ、love とか happiness というものは雲をつかむようなもので、これを「特定・任意」の枠にはめることは困難でしょうが。ですから、数えられない名詞というと、milk, water, air のように分量化(液体、気体、情報など)できるものと、love, hate, imagination のように分量化(抽象名詞など)できないものがあります。 Do you want milk? Yes, I want some. または Do you have some imformation on Kamakura? のように、一般に分量化できるものは代名詞・形容詞の some (any )を用い、分量化できないものは it を用います。それ以外の数えられない名詞で代名詞にしにくいものは、同じ名詞を繰り返した方がよいのです。(例)American rice is cheaper than Japanese rice.ー rice は数えられない名詞 one(s) と it との最大の違いは one が前に形容詞をつけることができることでしょう。「同種」でも「異物」ですから、ミカンなど、形容詞で大きいだの小さいだの、さまざまな「差異」をつけたほうがいいわけです。ただし単数の時はさらにその前に a をつける必要があります。(例)a small one, a new one また指示形容詞の場合は、 this one, that one ということになります。 ところでやっかいなのは複数形の ones です。これは形容詞をつけなくてはならない。つまり単独の ones のままで放っておけない。これはたぶんに発音の関係上だと思われます。(注)この用法での ones は、it と同じく they/them になります。(例) I don't have pencils. Do you have them?また、 ones には前につけてはならない語もあります。any, some, と数字です。これらがつく必要が生じた時は、うしろに来るはずの ones を逆に取り去ります。所有格の場合は one / ones いずれもつけません。 (例)any books → any /// some pencils → some /// ten cards → ten /// George's watch → George's 形容詞がつけられるなら、同じ理由で形容詞節、つまり関係詞をうしろに接続することもできます。先行詞となった one には、ふつう定冠詞 the がつきます。これは、it = the one という関係があるからです。目の前にある「箱」を指さして言うときは、やはり「同種同物」だからです。ただしすでに述べたように、数えられる名詞の場合だけです。数えられない場合は普通 that を使います。(例) the box which I can see over there = the one which I can see over there 最後に one of ... というようにうしろに of による形容詞句が付く場合があります。「傲慢な態度」を示す場合、that of arrogance であれば the attitude of arrogance ですが、one of arrogance であれば an attitude of arrogance のことです。さて、どちらが適切でしょうか? 一般に後者だと言われています。それは「態度」とは一人で何種類も使い分けており、「傲慢な態度」とはそのうちのたまたま一つに過ぎないからという理屈です。つまり「態度」には多くの「側面」があるという見方です。 これに対し「東京の人口」を考えてみます。the population of Tokyo ( = that of Tokyo ) なのは、「人口」とは、人数というたった一通りの「側面」しかないからに他なりません。本来、the population = it のはずですが、it は前にもうしろにも一切修飾語句をつけない「単独使用」の語ですので、of がつく場合には、それが数えられる名詞でも数えられない名詞でも(ただし人間は不可) that of に切り替えます。the one of は滅多に使われません。複数形は those of ですが、もちろんこの場合は数えられる名詞のみを受け、人を示すこともできます。 普通に言われている it やthis と違い、数量を表す代名詞は、形容詞の働きと重複するところがあるだけに、きちんと整理しておく必要があります。次の表の単語が数量を表す代名詞ですが、この中で、形容詞の場合は no なのに、代名詞では none となっています。また、every は形容詞だけです。
これらはいずれも単独で用いることもできますが、多くは、前置詞 of をつけて<部分> of <限定語><全体>の構造を作ります。この場合、of の直後には限定語、つまり全体を「確定」するための印、th- ( the, this, that, these, those ) か、所有格をはさんでおかなければなりません。ただし、them とか us のような代名詞の場合は不要です。all Japanese のように、「 all + 漠然とした全体」の場合には of と限定語を省く文例も見受けられます。all, both, half はそのあとの of が省略可能です。 使用例(1); none of the people, none of them, much of the water, much of it, several of the students, several of us 数量の考えを拡大して、分数やパーセントの表現を入れることもできます。 使用例(2):two-thirds of the city, 70% of the population , half of the apple, half of the apples これらが主語の場所に置かれたときの、単数扱いか、複数扱いかについては、 of のあとに来る名詞の性質から判断されます。 city の場合ですと、city そのものが単数なので、「面積」を表すと見なし単数、population の場合ですと「人々の数」と考えて複数です。 apple の場合ですと元が1個なので、その半分であろうとなかろうと単数の扱いになります。そして apples の場合ですと、もとが複数なので、(素直に考えれば)4個以上あった場合には half では2個ですから複数の扱いになります。 さらに悩みの種は、関係代名詞の先行詞になったときで、 the only one of の時を除き、通常は one of のうしろの名詞が先行詞に該当します。 使用例(3);He is only one of the employees who speaks Turkish. He is one of the employees who speak English. (赤字部分が先行詞) 使用例(4):All Japanese are said to be busy all the time. all の注意点。All Japanese と All the Japanese との違いは?前者は、特に説明するまでもない「日本人全体」と漠然と示します。これに対し、the がつくというのは、「ニューヨークに住む日本人」とか、「ある信条を信じている日本人」というように、特定グループに属する日本人だけであることを暗示します。 使用例(5):Half (of) the apples were not fresh enough. Both (of) my parents are angry. They told me to throw all of them away. all, both, half が代名詞使用法の場合、うしろに来るはずの of を省略できます。ただし、代名詞の場合は省略できません。 くりかえしの THAT二つのものを比較したりするときに、英語では内容を忠実に繰り返さなければなりません。(例)The population of India is larger than the population of Pakistan. インドの人口はパキスタン(の人口)より多い。 このような繰り返しが必要なのは、比較級によって結ばれた文の他、different from, the same as などです。 一回いったら二度目には省略してしまう日本語と違い、やっかいなことに英語では同じ単語を繰り返し使わなければなりません。そこで繰り返し専用代名詞の登場です。 The population of India is larger than that of Pakistan. 代名詞 that が使える使用条件としては
複数の場合には、those を使います。また、the one, the ones も可能で、特に「人」を示すのに使われますが、これは one の説明でも述べたように繰り返すことのできるのは「可算名詞」のみです。繰り返す語が限定されておらず可算名詞の場合には、ただの one of が使えます。 2005年9月追加改訂不定代名詞には、of がついたりつかなかったりします。どうやって使い分けるのでしょうか。
ところが none の使われている文では、それぞれ、2では my students であり、4では restaurants であることがわかります。 実際に of が使われていなくとも、of がついた場合にその後に補う名詞があるときに none を使うことがわかります。それ以外の場合には nothing, nobody, no one となります。 このやり方は、no- の他に、any-, some- の場合にも当てはまります。 what には構造的に同じでも、関係代名詞と疑問代名詞の用法があります。疑問代名詞の場合は、「何・・・?」の文を作るわけで、直接疑問文にするか、know, wonder, ask, tell などの後に続けて間接疑問文を作ります。 一方関係代名詞としての扱いでは、先行詞に a thing, things, something のいずれかがあると考え、これらの単語を忠実に日本語に置き換えると「こと・もの」で終わる文となります。 what の使い方一つは強調用法です。
このように、water という名詞を強調するには、what に置き換えて小さな節を作ります。あとはリズムに合わせて、what を先頭に立てるか、is のうしろに持ってくるかします。 もう一つの what の用法は、抽象的語彙の代用です。
以上のように what と組み合わせる動詞をうまく考えれば、それぞれの抽象的な名詞の代わりになります。 否定代名詞は次の4つです。
いずれも「・・・が存在しない」という意味です。通常は主語として用います。nowhere というのもありますが、これは(場所の)副詞です。この中でも特に重要なのは、of をつけることのできる none です。 使用例:How much water is left in the tank? None! / Today is my birthday, but none ( of my friends ) came./ We had a sale today, but nobody came. nothing と言わずに none と答えているのは、うしろに of を付けた場合、none of the water ということが示されているからです。nothing ですと「なんにもない」ということであり、考えられる限りの「もの」が存在しないことを表します。これに対し、none は of のうしろに来る名詞についてのみ存在しないことを示します。 人の場合も同様です。「自分の友だち」を指すときは none を用い、バーゲンセールのように、不特定の客を示す場合は、nobody や no one を使います。 |