「ラルースやさしい仏仏辞典 Niveau 1」は日本では駿河台出版社によって出ています。この辞典は、語義の解説をフランス語でやるのではなく、豊富な例文と、簡潔な文型・文法・語法説明によって構成されています。それぞれの単語の語義を知りたい人はまず、どこかの”仏和”であらかじめ調べておくとよいでしょう。その”調べる”という作業そのものが、おおいに記憶の助けになることもあります。
この辞典の意義は、例文を通してその使い方を覚え、ついでに単語そのものを取り込んでしまえることにあります。また、抽象語を除くほとんどの単語には、その語義を生かしたマンガがついており、その解説も巻末にフランス語でなされています。Niveau
1、つまり「レベル1」ですので、語彙数は基本語に限ってあります。作られた年度が古いので、お金の単位がユーロでなくてフランなのですが、例文における日常会話のよさは変わっていません。
有効な使い方の例;この辞典は”引く”のではなく”読む”のに適しています。アルファベット順に最初からでも、気まぐれにところどころをでも、例文をじっくり読み、意味を理解してください。たとえば、途切れなく毎日、15分ずつ続けるなら、勉強の習慣がつき、いつのまにか語彙力も読解力も成長しているでしょう。語学の勉強は長期的には、集中して大量に覚えるのではなく、ちょっぴりづつ細く長く続けるほうが、長い付き合いができるのです。日本語訳はありませんから、初級を終えた人である必要があります。というより、初級を終えたあとの”停滞”を打破するには恰好の参考書だといえます。このページでは、読んでいく際に出てくる(初心者には未知と思われる)単語を挙げておきました。時間の節約になるかもしれません。作業開始2011年5月3日
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