前書き・詳細目次 | ||
学校で教わる英語は、実社会に出てから役に立たない、とよく言われる。中学校から大学まで通算すると10年間、私たちは英語を学ぶ。それなのに、満足に読み書きできないし、会話も思うようにいかない。 それを反映してか、このごろは英語の専門学校が繁盛しているようだ。従来の英語教育の中では得られないものを求めて、これらの学校が人を集めているのだろう。 実務に役立つ英語と学校で教わる英語との間のミゾはなぜ生じるのだろうか。教室で教える英語に問題があるとしたらそれは何か・・・これがはっきりすれば私たちが学校で英語を学ぶ10年間が、もっと実りの多いものとなるのではないだろうか。 本稿では、上述のような観点に立って、英語学習の原点とも言うべき教室という現場で、英語の、英文法の、どこが難しいのか、どういうテーマが説明しにくいのかをたどり、多くの文法書でも明快な説明はなされていないこれらのテーマにスポットを当てる。さらに、教える立場にはどんな問題があるかということにも言及するつもりである。 本稿が英語の基礎を再確認するきっかけとなり、読者の英語学習の手助けとなれば幸いである。 詳細目次 語順 慣用表現 (現在)完了 態(その1) 後置修飾 割り込み理論 仮定法 態(その2) 間接疑問 時制の一致 SVC文型 過去完了 修飾語 接続詞 語・句・節 節とは 7文型のすすめ 文型分類の意義 名詞構文 準動詞 形容詞節修飾 前置詞と名詞 不定代名詞 ネクサス 助動詞 仮定法助動詞 比較表現 単語 第五文型の分類 無生物主語構文 否定 仮定法現在 冠詞 比較表現(1) 不定冠詞 比較表現(2) 文章の名詞化 前置詞の文法(1) OF の働き 前置詞の文法(2) 文章の出だし 動詞の目的語 叙述と限定 空間と時間の前置詞 時制の設定 名詞節とは何か 「動作」か「状態」か 形容詞の働き There構文 「前置詞+名詞」の慣用表現 限定詞とは 不定詞の性格 分詞の性格 動名詞の性格 動詞句と短副詞 進行形・完了形・受動態 数え方のいろいろ 等位接続詞 強調の形式 挿入 倒置 共通構文 省略 準動詞 to不定詞による助動詞用法 同格 第2文型の特徴 副詞の注意点 名詞の格 否定語(1) 否定語(2) 代名詞 that/what構文 |