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一般相対性理論による宇宙

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宇宙物理学の素人が宇宙の生成について考え巡らしても無駄かもしれない。だが、現代の科学がわかっている範囲内で、どのようなものかを自分なりに想像してみることもあながち無駄なことでもあるまい。

宇宙空間は本来何もないものであるが、じつはそうではなく、空間そのものが何かを生み出す契機になっているのである。そこにエネルギーが生まれた。エネルギーは電磁波の形で空間を満たして行く。

あるところから発生した電磁波がまわりに広がって行くとき、空間はエネルギーを含むことになる。言い換えると、空間とはエネルギーの充満したところである。これがいわゆる宇宙空間にある普通の「真空」である。

光をはじめとする電磁波がが進むということは宇宙を押し広げて「空間」を作っていくことである。だから空間内での速度はすべて光速の範囲内に収まる。光速を超えるということは、空間を破って外に飛び出してしまうことになる。光速がすべての基本であり、時間も距離もすべて光速に支配されて延び縮みする。

電磁波の速度は光速であるから、電磁波でないものが空間を占めるときは、すべて光速によって作り出されたエネルギー空間の枠内にはいるからその最大速度は光速以下である。宇宙のすべてものものは電磁波の作り上げたエネルギー空間を超えることはできない。

追加;物質と反物質をぶつからせると、お互いにすべて消滅して巨大なエネルギーが生じる。ではエネルギーから普通の物質を作るにはどうしたらよいのか。エネルギーの変化の狭間で生まれた素粒子を光速にまで加速すればよい。光速に近づければつぎ込まれた加速のエネルギーがどんどん物質に変わってゆく。エネルギーという粉を押し固めたものが物質である。

また、電磁波に満ちた空間での時間の進行もすべてこの光速が一定になるようにつじつまが合わされる。光速に近い速度で進む物体の場合は同じ方向に進む光はその速度を加えることができないので、観測地点から見ると同じスピードでも時間がかかるように見える。

質量を持つ物質は宇宙空間では異物である。物質とはエネルギーが凝縮したもので、それまで「平坦」だった空間に物質が存在するようになると、空間にゆがみが生じる。ちょうど網の上のボールのようなもので、ボールの重みによる網は下に垂れる。その斜面に置いた小さなボールはみな下に転がってしまう。これが重力の正体である。

物体に近ければそのもたらす重力は最も大きくなり、光もそのコースを回り道して進むので、時間の進行も遅くなる。物体から遠ければ光はその影響が少なくて済むので本来のコースを直進し、時間は早く流れる。

物体があるために空間に生じたゆがみは距離が増せば急激に弱くなるものの、ゆがみ、つまり重力が伝わる速度は光速と同じである。つまりエネルギー空間の広がりと共に進むのだ。質量があまりに巨大な場合はそのゆがみが波状になってまわりに伝わって行く。これが重力波である。

2005年9月初稿

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