英語力はこうすればのびる

具体的英語学習の実践

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中学校、高等学校での自分の英語学習の結果に不満な人は、次のような方法を試みるとよい。

  1. まずは母語である日本語をマスターする。
  2. 基礎構文の暗唱(約700)
  3. 語彙の増加(最低2000)
  4. 文法・構文面での基礎知識を獲得
  5. 上記の1,2,3が半ば終了した時点での、生(なま)教材のリーディングとリスニングの同時進行

言語学習の盲点、それは自国語に対する意識の欠如である。なぜ「私は・・・」と言ったり「私が・・・」と言ったりするのか?「着る→着て」なのにどうして「切る→切って」なのか?それらについての説明ができないとすれば自国語を無意識のうちに使っているわけである。

ところで外国語の学習は、最初から意識的な学習、つまり規則と用法の習得から始まるのだ。自国語についての体系的な知識ができていないのにどうして外国語をスムーズに理解できようか?学校で教わった「国文法」ではシステムが古すぎてダメだ。外国人の学ぶ「日本語文法」によって新しく見直そう。

まずは日本語をしっかり学ぼう。日本語を通して人類の共通の財産、言語というものをはっきりとつかもう。そしていよいよ外国語にとりかかるのだ。こうすれば将来の外国語の上達が期待できる。

第1にまず、どんな言語でも最小限の語順、つまり「 pattern (型)」というものがあるから、できるだけ簡単な語彙を用いて作られている基本文を暗記すること。全部で約700ぐらいあるのが通例である。ただし、あまり難しい例文では覚えるのに苦労する。これはネイティブの吹き込んだ音声を絶えず聞いて、自分勝手な発音にならないように、完全に定着するまでチェックするのが望ましい。

いったん暗記したら、中級以上のレベルに達するまでは、それらを忘れてはいけない。そのためには最低一週間に一回、声を出して暗唱すること。教材としては、本ホームページの「英語基本表現(1)-(6)が簡単でおすすめ。文法的な理屈はなるべく触れない方がいいだろうが、ある程度は文の構造など理解しておかないと、将来の応用に障害が出る。

第2には、語彙の増加が必須科目である。英語の場合は他の言語に比べて、語彙が多いので、800個ぐらいのところを、2000個必要だ。これには、熟語を含んでいない。これは、Longman の英英辞典の巻末にある単語表などがおすすめ。

どんな言語学習者でも経験することだが、この最初の2000個目までが大変なのだ!!本ホームページでは、基本英単語を参照されたい。2001個目からは急に楽になり、自然に覚えられるようになる。10000個目を越えるころには、単語覚えという意識はなくなる。

覚え方は、単純に暗記するだけでよい。将来使うのなら、今後繰り返し出てくるのだから、機械的暗記でも大丈夫。カードを作ったり、品詞別に整理したり、名詞なら用途別に分ける作業を繰り返していると、自然に身についてくる。とにかく、最初の2000語をものにするのが将来の伸び方を決めるのだ。

ただ、気をつけなければならないのは、英単語(ほかの言語でも同じだが)が日本語と必ずしも、1対1の関係にあるわけではないということだ。確かに、「文明= civilization 」と思っていてもほぼ問題はないが、「偉大= great 」では困る。great であれば、”ほめことば”に属するから、日本語であればさまざまな状況に応じていろいろな言い方があるということを忘れてはならない。「素敵、立派、見事」等々、いずれも great の守備範囲内である。

英語ではたった一つの単語で済ませているところを、日本語ではたくさんの単語が必要な場合もある。たとえば、operation は医者の世界では「手術」だし、軍隊であれば「作戦」になるし、機械技師に言わせれば「運転、操作」になり、金融株式関係者の間では「市場操作、売買」となってしまう。

逆に、日本語で一つで済ませているところを、英語ではたくさんの単語が必要な場合もあるのだ。たとえば「知る・知っている」なら、know/understand/recognize/realize/see/be familiar with/be acquainted with などと、微妙に使い分けがされる単語が続々出てくる。

だから、単語を覚えるといっても、きちんと長期的な作戦を立てていかないと、役に立つ”生き字引”が出来上がらないのだ。早いうちから、つまり book や pencil を覚える段階から自分の蓄積した単語の知識を体系的に整理しておくことが欠かせないのである。頭の中のどこの引き出しに何が入っているかを知っていて、必要ならば即座に取り出すことができなければならない。

第3には、我々がネイティブではないのだから、必要最小限の文法知識が必要。将来英文を正しく書き、読み、話し、聞くことを望むのなら、内容で勝負するつもりなら、文法用語をある程度は知っておく必要があり、自国語との違いをきちんと理解しておくことも大切だ。

言語は人間の脳が発明した論理的構成物だから、文法という抽象的な知識体系が可能になった。自国語ならば、無意識のうちに使いこなせることも、外国語の場合はどうしても「客観的」視点が必要だということを忘れないでもらいたい。本ホームページでは、「英語構造一覧表」のページがおすすめ。これでは食い足りない人には「基礎構文・前編」「基礎構文・後編」があるが、例文が少々難しいので覚悟が必要だ。

ここまで初級者向け

以上1,2,3の項目は「同時」におこなってゆく。期間は問わない。ただ、長期に及ぶときは、忘却と戦うために、1週間ごとの「全体復習」が必要となろう。そしてある程度この作業が進んでいるようであれば、いよいよ自分のレベルにあった生教材を探してみる。

生教材とは、新聞やテレビ、映画、ラジオ、そしてできたらネイティブの発話をさす。このときに、リーディングだけに偏るのはいけない。できるだけ、それを音声で聞き、自分の勝手な発音ではなく、正しい音声で頭の中に納めることが必要だ。

上級に達すればその必要も少なくなるが、初級から中級へと飛躍するとき、この作業を無視すると、将来的にリスニングができなくて苦労することになる。言語は根本が音声であるから、初級の段階から常に文字と音声とを結びつけておくことが必要なのだ。

生教材への抵抗感が薄れる頃、基本構文は忘れてもよい、というよりは自然に自分の身に付いているから、ほうっておいても自然に言語表表現の型ができあがっているのだ。そのころになると、自分のならい覚えた表現を使ってみたくなるだろうから、日記を付けたり、小論文を作ること試みてみよう。その場合には、「かんたんコンポ」が役に立つ。

また、それまでの文法知識だけでは不満になる人もいるし、文法オタクになる人も出てくるだろう。しっかり納得した方が前に進める人もいる。そのような人には、「きまじめ英文法」がおすすめだ。

また、それまでリーディングばかりに力を入れ、聞き取りをおろそかにしたために、簡単な朗読さえ何を言っているかさっぱりわからないという人もいよう。そのような人は、まず発音の基礎からはじめ(「英語発音の基礎」)、そのあと音声につきものの諸問題(「リスニングをマスターする」をしっかり把握してもらいたい。

さらに、肝心の読解力について、自分の読むスピードが遅いと気になる人は「速読をマスターする」を通じて読み方の改善をはかってほしい。自分の読み方が、日本式になっていないか、パズル解読式になっていないかを早めにチェックしておいた方がよいのだ。

文法は、ともかく、個々の単語の用法は大丈夫だろうか?どうしてこういう場合はよくて、こういう場合には使ってはいけないのか?辞書を引いても今ひとつわからない人は、「英語語法一口メモ」を利用するとよい。英語の場合、規則ではなく実に細々した単語のくせがあるものだ(日本語もそうだが)。

さらに、口語的な表現で、日々進化する表現法も気になる。これについていくには、テレビドラマを見るか、映画を見るのが一番手軽だ。これには「英会話の楽しみ」を参考にするといいだろう。生教材としては「BBC」や「インターネットラジオ」、「英字ニュース」がある。

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