はじめに;日本語との違いはどこだろう?
問1 次の文の誤りを正しなさい。
「ので疲れた、早く寝た」→「疲れたので、早く寝た」
「ときシャワーを浴びていた、電話がなった」→「シャワーを浴びていたとき電話がなった」
「俺は日本語を生まれてからずっと話しているんだぞ、こんな簡単な問題、バカにするな!」という声が聞こえそうです。ところがわかっちゃいない。”誤り”のはずの文が英文の正体なのです。「ので」は
because であり、「とき」は when であります。
問2 あなたはどちらの文をよく使いますか?
(1)雨が降ったら試合は中止だ。(2)試合は中止だ、雨が降ったら。
きっとほとんどの人が(1)が自然だと言い張るでしょう。でも英語では(1)も(2)も平気なのです。「たら」は if か when です。「試合は雨が降ったら中止だ」も英語では可能です。
皆さんはここからどんな”法則”を読み取りますか?これがきちんとしたルールなら、大手を振って<英文法>と呼んでいいのです。
まず名前をつけましょう。「ので」「とき」「たら」は接続助詞といいます。一方、because, when, if は接続詞といいます。
ルール1;日本語では接続助詞はその内容がかかわる文の最後につく。一方、英語では接続詞が先頭につく。
ルール2;日本語では接続助詞のついた文が普通さきで、ついていなほうの文はあとになる。一方、英語では接続詞のついた文はついていないほうの文より前でも、あとでも、まんなかにはさんでもかまわない。
英語では、時、条件、理由などを表す接続詞がついている文を<副詞節>といい、接続詞がついていないほうを<主節>と呼びます。
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