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NO.2 日本語・朝鮮語比較

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朝鮮語が日本語からみて最も近いというのは間違いないだろう。言語の近さは語彙ではなく文法構造ではかるべきものであるとするならば、その語彙はともかくとして(語源的にもまるで違っているものも多いが)文法構造に関しては<連体形>を除いてはほぼ一致するとみてよい。

特に<助詞>の使い方は全く違った音ながら非常によく似ている。<は><が><で>など、それぞれに相当する単語を一つ一つあげることができる。しかし目的語に関して、日本語ではたとえば「旅行ヘ行く」であって「旅行ヲ行く」ではない。ところが朝鮮語は生真面目にヲの原則を守っている。

日本語の形容詞句を表す助詞のひとつとして、「・・・ノ」があり、たいていの場合ふたつの名詞の間に使われるが、朝鮮語ではこのノにあたる使用は日本語に比べてそれほど頻繁ではない。

ただし朝鮮語には敬語はあるが<謙譲語>はないと思った方がよい。人間関係については両国には大きな差があるのだ。

日本語は否定が最後に来る、世界でもまれな言語である。これに対し朝鮮語は非常に多くの共通点を日本語と持っているのだが、否定は動詞の前に来る。

日本語では(1)夜寝られない(2)私行きたいの2文のなかで、「も」は発音が同じでも、意味が違う。つまり(1)夜でさえも(2)私も同じく、というふうに使い分けが行われている。朝鮮語では、この「も」にあたるのが、「ド do」であり、何よりも”発音が同じなのに使い分けが違う”という点で共通なのである。このことは、日本語とヒンディー語の場合にもいえる。

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

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