今回もBMW方式(自転車・自動車・徒歩)で行く。 五島(列島)はその名のごとく、5つの主要な島(福江島・中通島・奈留島・久賀島・嵯峨島)と、他に無数の小島からなっている。
この五島列島で、定期船の通う島を全部訪れるのは大変なことだ。ましてや「海のタクシー」を利用して小さな島(無人島を含む)を訪れようとしたら、半年かかってしまうだろう。今回は南にある最大の島「福江島」、2番目に大きい「中通島」の二つを訪れた。(サイクリングコースは5つの島すべてに設定されている。)
前者は5角形に近い形をしているので、一周をしてみた。後者は指を広げたような形をしているので一周することは難しく、フェリーが着いた「奈良尾港」からこの島最大の港である「有川港」へ、行きと帰りとでは違うコースで回ってみた。
島は非常に美しい。瀬戸内海のような小島が点在する眺めとあちこちにある教会堂、そして亜熱帯特有の海の色と、誰でもぜひ一度は訪れたいところだ。
第1日目 仙台市より(午前10時発)東北道、圏央道、新名神、山陽道に入り、午後10時に姫路市付近の「白鳥PA」で車中泊。
第2日目 午前7時「白鳥PA」より、山陽道、九州道、長崎道を経て「長崎IC」まで。午後6時に長崎市内のホテル泊。
第3日目 自動車は1泊500円(x5)ができる駐車場に預ける。長崎港よりフェリー(九州商船)で8:05発、福江島の福江港に11:15着。自転車と徒歩で福江周辺探索。福江地区のホテル1泊目
第4日目 福江より自転車で反時計回りに海岸沿いに福江島を一周。福江地区のホテル2泊目
第5日目 午前8:00福江港より九州商船のフェリーで中通島の奈良尾港へ移動。自転車で国道384号で有川港まで北上。こんどは県道を南下して「鯛の浦」経由で奈良尾港に戻る。奈良尾地区のホテル泊
第6日目 奈良尾港よりフェリー(九州商船)で、08:50発。長崎港に13:25着。長崎市内見物。長崎市内のホテル泊。
第7日目 「長崎IC」より長崎道、九州道、中国道、名神高速、北陸道へ。途中、金沢市内のPAで車中泊。
第8日目 北陸道を東進し、日本海東北自動車道「胎内IC」まで。国道113号、東北中央自動車道、東北道経由で仙台市まで。
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長 崎 港
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実質17時間、1500キロを越える運転の末、ようやく大村湾を見下ろす「大村PA」にたどり着いた。”ようこそ長崎県へ”という看板と、その背後にリンガーハットの模型が見える。長崎道は長崎インターが終点の盲腸線だ。その先は「ながさき出島道路」という市の管理による自動車専用道路を経て長崎駅などの市の中心部に達する。自動車は島に渡っている間、時間貸しではなく、日貸しの駐車場に入れておく。 |
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4度目の長崎は、外国人観光客、特に中国人の急激な増加で活気にあふれていた。以前はかなり空いていたチンチン電車も立っている人がかなりいるほどの込みようだし、道路交通は、もともと道が狭いこともあって渋滞が深刻だ。最も驚いたのは、「グラバー邸」のある坂道の下にあったかつての貧弱な船着き場が、すっかり改装されてていたことだ。遠くから大きなデパートかなと思った建造物が、近くに行ってみるとご覧の通り、巨大クルーズ船だった。船に向かう人の流れがすべて中国人で、市内での観光やショッピングを終えて船に戻るところだった。しかも船の乗降口には、これまた中国人によるテント張りの土産物店がずらりと並んでいて、まだ”買い足りない“客を待ち受けている。 |
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宿泊したホテルから駅までは徒歩5分ぐらい、そして五島行きの船の出るターミナルまでも5分ぐらいと、絶好のロケーションだ。車は駐車場に預け、自転車でターミナルに向かう。港はその様子を一新しており、函館など他の有名な港に倣ってウォーターフロントができている。 |
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九州商船 に乗って五島に向かったが、ほかにも海運会社がいくつかある。高速船、ジェットフォイル、フェリーの3種類があるが、自転車をそのまま積めるのはフェリーだけ。午前8:05時発の「万葉」に乗って出発。 |
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二等船室内部。3時間の睡眠の旅。 |
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東日本を中心にして未曽有の被害をもたらした「台風19号」は九州を通らなかった。それでも9メートルを超える強風が吹き、海は大荒れでジェットフォイルは休航となったが、フェリーは予定どおりに出発した。大揺れで、この通り甲板にいるとうっかり滑ってしまうほどの傾きのときもあった。エーゲ海からアテネに戻るときの揺れでもなく、島民のおばさんたちは台風には慣れているから、大波にぶつかって船が「ドーン」と音を立てても平気な顔をしていた。 |
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福江港 周辺
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大荒れだった「五島灘」も福江港に近づくとすっかり穏やかになり、揺れも静まって円滑に着岸した。福江港は福江川河口にある。小さな漁船がいっぱい係留してある。川沿いには商店やホテルがずらりと並んでいる。ただしコンビニは2,3件しかない。 |
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福江港から南方向を見る。低い山並みが続く。はるか向こうの半島部に「鬼岳」がかすかに見える。
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フェリーターミナルから自転車で行けばほんの5分もかからないところに今夜の宿があった。宿の名前は吉田拓郎の歌からとったのかな? |
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五島も長崎県に属する。だから最初の昼食もチャンポンにした。「白イカチャンポン」で、普通のより割高である。 |
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港のほうからこんな建物が見える。これらは「五島観光資料館」「図書館」「福江文化会館」などだが、これらはみな福江城址の敷地内にあって、五島藩の残したものだ。
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立派なお堀もあり、埋め立てをする前には、すぐ目の前が海だったそうだ。 |
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城址の地区から南西に向かうと、整然とした石垣を組んだ通りと、門を備えた重厚な家々が見えてくる。 |
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ここは武家屋敷通りなのだ。日本中にあるが、ここは保存もよく、昔の雰囲気が残っている。 |
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城址の中に「五島高等学校」も入っている。これが校門。生徒たちは毎日”登城(トジョウ)・下城(ゲジョウ)”しているのだ。 |
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正面から見た「五島観光資料館」。博物館とはいっていないが、たいへんわかりやすい展示。中国との関係、倭寇、キリシタン迫害など、歴史的に大変重要な事件が詳細に説明されている。五島の観光地を訪れる前にここで概要をつかんでおいたので、大いに役立った。入場券を買う際に、合わせ買いをすると格安になることから「山本二三(ニゾウ)美術館」のも買った。これは武家屋敷通りにあったが、五島出身でスタジオジブリの作品(「もののけ」等々)の背景画家として優れたものを描いていたことがわかった。 |
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島内には教会堂がたくさんあるが、これは福江地区にある「カトリック福江教会」。尖塔は街中のいたるところからも見える。 |
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福江川のほとりに立つ「明人堂」。その名のごとく明の貿易商で、この「王直」というひとは明に送還されるまでこの地で貿易や商業の発展に尽くした。福江川のほとりにある。また、王直の一家が水をくむのに使っていた、いかにも中国風の「六角井戸」というのもこの近くに残っている。 |
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福江港に出ると突堤の先端に、一種の灯台のような「常灯鼻」がみえる。実際に自転車でぐるりと回り、この前まで行けた。 |
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福江島 一周
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福江島の観光地図。海岸沿いに回れば100キロを超える。福江地区は右端のコブのような部分の北側。反時計回りに行けば常に道路の左側に海が見える。 |
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そのコブのような部分に進む。はるか向こうに、お饅頭のような「鬼岳」が見え、そのふもとに空港がある。この辺りは県道165号線。割と交通量がある。
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「五島牛」というのが有名だ。ここでうつらうつらしている牛は、それにあたるか定かではないが毛並みがいい。
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コブの部分も終わりに近づくと、鬼岳への登山口があった。ちょっと入ってみると、この山がまるで秋田県男鹿半島にある「寒風山」のように、樹木が生えていないので芝生のような表面をしていることがわかる。 |
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今度は湾沿いに入り、漁港が点在する。
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リゾートホテルの付属プールが見える。水面に何かが浮かんでいるようなのだが、望遠で見てみると、なんと海鳥だった。 |
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対馬のときと同じように、島の各地に遺跡が残っている。これは「富江藩陣屋石蔵」で、穀物の貯蔵庫として用いられ、当地の玄武岩でできている。富江町を通る県道41号線、または国道384号線沿いで。 |
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台風に邪魔されることもなく、やや風は強いものの、運動会の開催にはぴったりの日だ。富江町で |
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「恵比寿さま 潮風うけて 浜に立ち ひねもす沖の 船を見つめる 光」。こんな句がこのお社(ヤシロ)のうしろにあった。富江地区のバス停「黒瀬」で。 |
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国道384号線に入ると、急に海岸が険しくなり絶壁の連続なので、道路のアップダウンがはげしい。川はこんな狭い隙間を縫って海にそそぐ。植生は明らかに亜熱帯のものである。 |
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国道384号を西の端まで行くと、その先は長い長い岬になっている。岬に通じる県道50号を進むと、ようやく「井持浦教会」が見えてきた。 |
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「井持浦教会」では「ルルド」のマリアが有名だ。清水が流れ出る亜熱帯樹が茂る洞窟の中にマリア像がある。 |
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岬から国道384号に戻って、さらに北上。瀬戸内海のような多島海の眺めが広がる。 |
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ここら辺はビーチが多い。バンガローもある。私の自転車は観光バスと先になったり、あとになったり。 |
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海岸線の険しさは次第に鳴りを潜め、北部の半島部「三井楽(ミミラクノシマ)」に近づく。 |
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ここから北は地形がすっかり平坦になっているのが見える。「貝津港」が見下ろせる。 |
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その絶景スポットに「魚籃観音」が立つ。中国由来の観音である。 |
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「高浜ビーチ」。日本の渚100選。日本の快水浴場100選のひとつ。確かにコバルト色がまぶしい。「魚籃観音」から撮影。 |
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「貝津教会」。この島で3番目に撮影した教会。 |
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「バラモン」という怪物はタコになって空に上がるが、これはトンネルの入り口に彫ってある。(打折第2トンネル) |
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4番目に撮影したのが「水ノ浦教会」。高台に立っている。 |
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水が増水時にはドンドンというすさまじい音を立てて岩の間を流れ下ることから、「ドンドン淵」と呼ばれている。県道162号からかなり森林の中に入って、さらに急斜面を歩いてやっとたどり着いたが、この時期は渇水期だった! |
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入江を隔てて巨大な石切り場の様子が見える。上五島に産出する砂岩である「五島石」とは違うのかな? |
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「宮原教会」。十字架がなければ一般住宅に見えてしまう。 |
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「堂崎教会」。隣ではマドレーヌ菓子を売っている。 |
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教会は岬の先端にあり、内海が見渡せるばかりか、途中の入り江にはこんな丸い岩が並んでいた。 |
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ショッキングピンクの海上タクシー。自動車も積めるので、これがあればたいていの島に行ける。 |
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「浦頭教会」。島をほぼ一周し終わって、間もなく福江地区に戻る。 |
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今振り返ってみると、自転車でかなり丹念に見たつもりだが、見ればよかったところがかなり残っている。隠岐の島のときのように、半分に分割して二日で回ればよかった。ところでこの島は”椿”をシンボルにしている。椿園もできているし、フェリーの壁面にもこんなロゴマークがあった。福江から奈良尾への船上で。所要時間約1時間。 |
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中通島
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中通島で、福江からのフェリー便は島の南の端、「奈良尾港」に到着する。狭い谷のあいだにたくさんの民家が押し込められたような構造で、山を巻く道路をあがっていくと、港全景が見渡せる。公民館など主要な施設は海面に一番近い所にあり、私の泊った宿もすぐその隣にあった。 |
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懐かしい柱型郵便ポスト(post は「柱」のことだけど…)。杖をついたおばあさんが出入りするのも、このあたりの風景にはぴったりだ。 |
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樹齢650年、日本一の大きさを誇るアコウ樹が、港のそばの商店街の入り口にある「奈良尾神社」にある。 |
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人間の足のように二股に分かれているのが奇観。 |
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この島での初めて撮影したのは「若松大浦教会」。 寅さんシリーズ第35作、「寅次郎恋愛塾」ではこの島も舞台となる。 |
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「中の浦教会」。入り江のほとりに立つ。 |
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だから、ちょっと離れて撮影すると、入り江の海面とうまく調和している。光の角度によっては、入江は”水鏡”になる。 |
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なにしろ指を広げたような形をした島なので、岬の先端まで行って帰るには大変な時間がかかる。今回はまず国道184号線で奈良尾港から青方港まで行き、そこから右へ曲がって港まで行き、そこから右へ曲がって有川港に向かうことにした。 |
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「有川港」に到着。ナガスクジラの顎の骨でできた鳥居があるのは「海童神社」。かつてはこの付近は捕鯨で栄えたのだ。この辺りは遊歩道ができていて、港全体の景色も楽しめるし、昼寝もできる。 |
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「五島うどんの里」が神社の真向かいだ。早速食べてみる。具の中にさつま揚げのような、かまぼこが入っている。 |
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「鯛の浦教会」。有川港からの帰りはもと来た西海岸の国道384号線ではなく、県道22号という島の東海岸を通る道で奈良尾に戻る。これまたアップダウンのすごい道。宿のおばさんに“あんた来年ここで開かれるトライアスロン大会に出るの?」と聞かれた。 |
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「鯛の浦教会」の前面に立つ聖家族(ヨゼフ・マリア・イエス)。 |
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突然「軍艦マーチ」が聞こえてきた。なんだろうと思って自転車を止めると、入江の対岸に漁船が停泊しており、そこから曲が流れてくるのだ。しかも神主さんらしき人や巫女たちが鳥居の中から出てきた。今日は「鯛の浦神社」の安全祈願のお祭りの日だったのだ。漁船には旗がひらめき、陸地のほうにも見物人が詰めかけている。 |
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このあとの道も険しく、さっきの漁船のところから駆け上がると、その湾の「鯛の浦港」がもう小さく見える。 |
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3時過ぎ、日が傾いてくる。二隻の漁船が太陽の光を浴びて白く輝く。 |
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最後に撮影した教会、「高井旅教会」。奈良尾港はもうすぐだ。 |