<南海電鉄ケーブル駅高野山を出発点に周遊>
2020/06/25(木) 全歩行距離11.5キロ(両ケーブル乗車含む) 午前8時30分京阪坂本駅発、午後12時44分八瀬比叡山口駅着 天候:濃霧のち小雨、気温は25度前後 風ほとんどなし 比叡山公式ホームページ
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上の写真のGPS地図では、右端が滋賀県側出発点「(京阪)坂本駅」となる。西に進み、「坂本ケーブル」で上に上がった。そこからは徒歩で西に進み、「東塔(トウドウ)地域」に入り、途中から北に上がって「西塔(サイトウ)地域」に行き、それから引き返して西にさらに進み、「叡山ケーブル」で山を下り、左端が京都府側「(叡山電鉄)八瀬比叡山口駅」である。
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宿泊した大津市中心部から京阪電鉄石山坂本線を北上して終点の「坂本比叡山口駅」にやってきた。ここが本日の出発地点。 |
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駅前からはバスが出ているらしいが、まだ8時代なので、徒歩でケーブル乗り場まで行くことにする。 |
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石積みの門前町、坂本の町内をまっすぐ進む。最近発見された資料によれば、信長の比叡山焼き討ちは主に坂本の周辺で行われ、山の上はさほどではなかったことが明らかになっている。 |
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緩やかな登り道が続き、由緒ある街道筋のような雰囲気が漂い、水路には透明な水が流れる。この辺りは「日吉馬場」と呼ばれている。 |
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「日吉大社」の前を通過。坂本周辺では最大の神社である。 |
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この付近は小規模な寺院や神社が実にたくさんある。 |
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左に曲がってケーブル駅が見えてきた。一時間に2本程度のダイヤだが、運よく出発5分前に到着。 |
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この坂本ケーブルは長さ日本一である。途中に無人駅が二つもあり、事前申告すれば停まってもらえるという。 |
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コロナ禍のせいか、朝早いせいか、乗客は3人。所要時間は11分ほど。 |
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昨日の好天と異なり、今日は曇りのち小雨。ケーブルで上に上がると、一面霧の世界だった。だが、それはこの山にはお似合いである。ケーブル駅から5分ほど歩くと延暦寺の山門が見えてきた。 |
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まもなくブースがあり、そこでこの「諸堂巡拝券」という変わった名前の券を渡される。当日限りで1000円。これで境内のすべての建造物に立ち入ることができる。 |
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最初に目に入るのが、このお寺の中心である「根本中堂」。すでに昨年の”ブラタモリ”で伝えられていたように、今は大きな覆いをして改修中なのである。でも中に入ることはできる。 |
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ものすごく急な石段。下に見える老夫婦は大丈夫だろうか… |
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この壮大な門のように見えるが、実は建造物であるのがこの「文殊楼」。 |
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「文殊楼」をその裏手から見る。 |
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「文殊楼」から小高い山を回ると「星峰稲荷社」。衆生を救ってくれる菩薩が祀られている。 |
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人間のために重労働を引き受ける牛たちを供養して建てられた石像。 |
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「大講堂」のそばにある鐘楼。 |
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いよいよこれが、この地域の代表名称にもなっている「東塔」。 |
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次なるエリア、西塔地域へはハイキングコースをたどろうと思う。境内を「東海道自然歩道」が通過していて、それを一部利用できる。 |
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この人道橋を渡ると西塔地域へ行くことができる。下の道は「比叡山ドライブウェイ」であり、この辺りでは車と人が完全に分離されている。 |
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左の「常行堂」と右の「法華堂」は連絡橋でつながっている。参拝者はその間をくぐりぬけるのだ。 |
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そこから階段を下りていくと、西塔地域の中心である「釈迦堂」が見えてきた。左手にある高みに鐘楼があったので、突いてみた。 |
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ここからさらに北に進むと三大地域の一つ、「横川」があるのだが、行き帰りに140分かかり、しかも雨が本格的に降りそうになっていたので、今回はあきらめる。京都府側に降りるため、叡山ケーブルの駅に向かうことにした。 |
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「それまでは霧雨だったのが、この塚を通過して京都側に出た途端、雨がかなり激しく降ってきた。しかし霧に包まれて雰囲気はすばらしい。すぐ横に「比叡山スキー場跡」があった。 |
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雨にけぶる中、「叡山ケーブル」の駅が見えてきた。なんと無人駅なのだ。この建物の真向かいには山頂ロープウェイの乗り場がある。運賃はケーブルカーの運転手に直接払う。 |
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京福電気鉄道で運営している。この切符、設計図のようにケーブルカーの寸法を描いていてユニークだ。 |
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坂本ケーブルとはまるで違うデザイン。滋賀県側と比べると勾配はそんなにきつくない。降りたところは「(もと)八瀬遊園」のただなかだった。そこから叡山本線の「八瀬比叡山口」までは歩いて5分ほど。急に人の数が増える。 |
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「八瀬比叡山口」の駅舎はなかなかクラシックである。ここから「比叡山方面」と「大原方面」の2方向に分かれるわけだから、急にまわりに女の人の姿が目に付くようになった。まだまだ少ないとはいえ、すでに京都はコロナ禍によって失われた観光地の賑わいを取り戻そうとしているようだ。 |