英語語法一口メモ

前置詞編 接続詞編 動詞編 助動詞編

形容詞編 副詞編 名詞編 代名詞編

副詞編

  1. 副詞とは
  2. 文修飾副詞
  3. 否定の副詞
  4. 頻度の副詞
  5. still/yet/already/just
  6. soon/early
  7. nightで作る副詞句
  8. not+副詞・形容詞・代名詞
  9. so について
  10. specially と especially
  11. 時の副詞句
  12. ever/never/before
  13. 強調の副詞

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副詞とは

文中での副詞はどちらかというとはみ出しものです。動詞の作る文型には含まれないからです。しかし意味を明確するには欠くことのできない語であり、置く場所がかなり自由なので、文の中では「挿入」という形で神出鬼没です。

副詞とは、形容詞と対立的に使われます。形容詞の担当は名詞を修飾したり補語になったりすること。これに対し、副詞は名詞以外を修飾する役目を持っています。形容詞の方は多様な名詞にかかりきりなのに対し、副詞はもっと自由にさまざまな品詞に関わり合います。

最も大切な働きは、動詞に係ること。(1)動詞の前から(2)動詞のうしろから(3)動詞のあとの目的語の後から、の3種類の位置が考えられます。

  1. I often go shipping.
  2. Tom swims fast.
  3. She speaks English fluently.

動詞以外にかかるときは、文全体にかかる・・・文修飾副詞か、特定の語に前からかかる場合があります。文修飾副詞についてはその項目をご覧下さい。特定の語にかかるとは、(1)他の副詞、(2)形容詞、(3)前置詞、(4)接続詞にかかる場合をいいます。

  1. very fast, quite easily
  2. almost all, nearly dead
  3. only for, just at
  4. only because, just as
副詞句や副詞節とともに、単語としての副詞は(1)「時」(2)「場所」を表すのが最も多く、それ以外に、(3)「頻度」(4)「程度」(5)「様態」を示すのにも使われます。
  1. then, now, nowadays, ever, before
  2. there, here, down, up, behind, below
  3. always, often, sometimes, rarely, seldom, never, once, twice
  4. hardly, scarcely,
  5. easily, hard, well, ill

文修飾副詞とは 目次へ

副詞は名詞以外のものを修飾、特に動詞を修飾するのが最も特徴的ですが、文全体にざっとかかるという使い方をするものもあります。それらに関しては、文の方向を決定するためにあるので、場合によっては it~to や it~that 構文に似たものもあります。

happily / fortunately He did not die happily.(彼は幸せな死に方をしなかった)では動詞にかかるが、 Happily he did not die.(幸いにも彼は死ななかった)では文修飾となる。fortunately の方は意味は happily に近いものの、文修飾のみ
probably / possibly It is probable that 節 / It is possible that 節、とすれば、意味が近くなる。
certainly / definitely It is certain that 節 / I am sure that 節、とすれば、意味が近くなる。
apparently / seemingly 代わりに It seems that 節 / S seem to不定詞、it is apparent that 節、などを使う

否定の副詞とは 目次へ

not 以外の副詞で否定を表すものがかなりあります。これらは、文頭に置いてあとの文を倒置にする(言い換えると、疑問文の語順にすること)ができます。

頻度 rarely / seldom / never / hardly ever
限定 only / only when節 / only if節 / only after 節
程度 hardly / scarcely / barely / little / almost
no / not 含み under no circumstances / not until節・句

頻度の副詞とは 目次へ

全くのゼロ回を表す never から、少しも間のあかない always にいたる系列を頻度副詞といいます。

位置としては、一般動詞の前、be動詞のあと、have と過去分詞の間が標準的とされる。

never / scarcely / seldom / sometimes / often / always など

STILL/YET/ALREADY/JUST 目次へ

この4つの副詞は同じ系統に属し、用法が混同しやすいことで有名です。

yet 否定では未完了を表す「まだ・・・(ない)」、疑問では完了したかをたずねる「もう・・・したか?」
still 予想していたよりも長時間をあらわす。「まだ」「依然として」
already 予想していたよりも短時間をあらわす。「すでに」、疑問では yet とちがって驚きの気持ちを表す「もう・・・?」
just 「正確に」exactly の代わり、only の代わり、直前を表す「ちょうど今」、未来に向けて「すぐ」

注:yet は not との組み合わせを原則とします。時制は(現在・過去・未来)完了形が最適。但し <be yet to 不定詞>や<have yet to 不定詞>のような not を含まぬ成句もある。また、<最上級>との組み合わせもある。

  • Have you finished your homework yet?(もう宿題終わったかい)
  • No, I haven't finished yet.(いやまだだ)
  • They have yet to see face the crisis.(彼らはまだ危機に直面していなかったー危機にまだこれから直面するのだった)
  • This is the best of all the cars yet manufactured. (これはこれまでに作られた最も優れた車です=これより優れた車は「いまだ」作られていない)

注:still の位置は注意が肝心。一般動詞、過去分詞の前、 be動詞のあと、助動詞のあと、否定表現( don't, isn't etc. )の前

  • He still goes to school.(彼はまだ学校へ通っている・・・留年しているのかな?)
  • They are still waiting for a bus.(彼らはまだバスを待っているー辛抱強いもんだ)
  • She can still be a champion.(彼女はまだチャンピオンになれるーこの年でも)
  • I still don't know the secret.(私はまだその秘密を知らないーみんな知っているのに)

注:already は文頭に来ることも多い。また疑問文で驚きを表すときは文末に来る。

  • Already the job was done.(すでに仕事は済んだ)
  • They have already arrived there.(彼らはすでにそこに到着している)
  • Did you finish the assignment already?(もう、割り当て仕事をやっちゃったんだって!・・・早いこと!)

SOON / EARLY 目次へ

時間的に「はやい」ことを、soon, early といいます。速度的に「はやい」のは fast 、動作、できごと、変化が「はやい」のは rapid

early :一日の時間の中で、ある「基準時間」より早い時間のことを言います。午前8時より午前7時の方が「早い」わけです。だから「早起き」とは、いつも起きている時間よりも前であることを示しています。反対語は late 。He gets up earlier than she every morning./How early did you go to bed last night?(昨晩はどのくらい早く寝たの)

soon :「今」からみて、その時間がどのくらい迫っているかを示します。今から10分後の方が、30分後よりも soon なわけです。I'm coming soon! / How soon will the train arrive?(あとどれくらいで列車は着くの)

NIGHTでつくる副詞句 目次へ

night という名詞はなぜか数多くの前置詞を付けて「副詞句」となります。

by night :昼間の明るいときに対比して暗い時間帯をさします。( = when it is dark ) He studied by night and sleep during the day.

at night : by night にほぼ同じ。( when it is night )さらに、8 at night のように、午前8時ではなく、午後8時であることを示すのにも使います。

in the night :夜間。定冠詞に注意。夜の始まりから終わりまでの期間。その間に起こる出来事を記述するのに使う。 I went to the washing room four times in the night. (私は夜間に4回も便所に行った)

during the night ; in the night にほぼ同じ。定冠詞に注意。

on the night of... :ある特定の日の夜であることを説明するのに使う。on the morning/afternoon/evening of などと同じ。on the night of March 3 / on a cold morning

not + 副詞・形容詞・代名詞 目次へ

本来副詞である not は、形容詞用法が主である no と違い、他の副詞や形容詞とも結びついて、さまざまな意味を作り出します。

not a 冠詞は、形容詞の一種です。このあとには当然単数加算名詞が来るはずですが、「一つも・・・ない」という強い否定になります。

not any any は形容詞または代名詞となるのが普通ですが、any と結びついた not は「完全否定」になります。ただし、必ず文章中では not が先行すること。その配置が不可能なときは、any と結びついていた名詞の前に、no を入れ替えます。なお、any のあとに可算名詞が来たときは、その数は2であってはいけません。これは either と関係があります。

not the least least は little の最上級です。more の反対語としての用法なら、たいてい副詞になります。not...in the least というのもあります。そして not と結びついたときは、「すこしも・・・ない」という最強の「完全否定」の一つになります。

not least おっと、これは紛らわしいですね。 least の前に the がない!ということは、何かと比較しての最上級ではないようです。つまり絶対的に程度や量が少ないということ。それに not が加われば、「少なくない」、つまり「かなりの・・・」という意味に変身してしまいます。

not a few これも「少なくない」を表すタイプです。not a little も同じタイプ。

not always これは有名な、「部分否定」を作るうちの副詞タイプの代表的なもの。その他、文脈に合わせて、necessarily, entirely, completly, exactly, quite など、「100%」的な意味を持つ副詞との組み合わせが可能です。

not all これも「部分否定」ですが、形容詞(代名詞)タイプ。もう一つは、形容詞である every との組み合わせがあります。

not either これが2つのものに対する、完全否定です。それ以外の意味では any と共通です。ただし、副詞、形容詞と、代名詞の用法があります

not both これは2つのものに対する、部分否定です。それ以外の意味では、 all と共通です。

so について 目次へ

so は副詞ですが、次の4種類のように実にさまざまな場面に登場します。

*接続詞のような so

  • It was getting dark, so that I decided to stay at a hotel.
  • It was getting dark, so I decided to stay at a hotel.
結果の接続詞というものがあります。一般に so that の形で書き、主節で起こった内容に続く内容(結果として起こったこと)を書き入れます。このうち、 that を取り去ったものが接続詞用法の so といえます。まるで and, but, or, for のように堂々と文をつなぐことができます(等位接続詞)。

*動詞のあとの that節の肯定的内容を表す so

  • "Will she keep her promise? ""I think so. ( = I thnk that she will keep her promise. )"
  • "Will it be fine tomorrow? ""I hope so. ( = I hope that it will be fine tomorrow. )"
  • "Will it rain tommorow?"" I'm afraid so. ( = I'm afraid that it will rain tomorrow. )"
  • "I hope you will help her. ""Well, I will do so."
  • "Is she coming home tomorrow? ""So I hear. ( =I hear that she is coming tomorrow. )"
実際は接続詞の that を使って文章を作るはずだけれども、中身が肯定で、前に言った内容と同じだとなれば、それを so 一言で済ませることができます。逆に否定の内容であれば、 I think not のようにすればよい。「そうしよう」 do so はよく使われる。また So I hear のようにリズムの関係から文頭に置く場合もある。

*肯定の繰り返しの so

  • "I am a student. ""So am I.( = I am a student, too. )"
  • "He can swim. ""So she can. ( = She can swim, too. )"
  • "We go on a picnic. ""So does he. ( = He goes on a picnic, too. )"
一方の人が言ったことと同じ肯定内容を表すとき、So +倒置の形式を用います。ここで言う倒置とは、普段疑問文を作るときにやっている並べ方のことです。否定内容の繰り返しの時は Nor +倒置、または Neither +倒置を使います。

*強調の so

  • He was so tired that he could not keep standing.
  • They swam so fast that they got the first prize.
  • They swam so fast as to get the first prize.
  • Physics was so difficult a subject that I gave up learning it.
  • There were so many people in the park that I could not find my wife.
一言で強調と言っても、very に似ている点もあれば、how に似ている点もあります。基本的にはうしろに「副詞・形容詞のみ」がつきます。名詞をつけるときには次の制限で行います。「 so 形容詞+ a +名詞」のパターンを守る。または「so many/much/few/little +名詞」のパターンを守る。いずれの場合でもこれらを主節としてそのあとに that で始まる「結果・程度」の副詞節をつけることができます。また、主語が共通で時制も同じ時は3番目の例文のように that を as to不定詞に代えることも可能です。

SPECIALLY と ESPECIALLY 目次へ

この二つの副詞は、確かに形容詞である special から作られていますが、使い道は違っています。
  • This is a specially made pie for you ! (これはあなたのために作った、特別製のパイですよ)
  • I like fishes, especially tuna. (私は、魚が、特にマグロが好きなんです)
これでわかりますように、 specially はある特定の「目的・目標」のために何か手を加えたり、注意を向けたりしている場合に使います。これに対し、especially はあるグループの中で「特筆」したいものを取り上げるのに使います。

時間の副詞句  目次へ

時の副詞句は、前置詞+名詞の形で作るのが原則です。ただし、yesterday, tomorrow, today でおなじみのように、前置詞を省いたものも少なくありません。現代英語では前置詞をなくして書く傾向が強まっています。

基本の副詞句 at on in

時刻 at five o'ciock
日にち on Monday, on the first of July, on my birthday
月、年、世紀 in April, in 1998, in the twenty-first century

前置詞をつけないときの副詞(句)

単語 today, tomorrow, yesterday, now, nowadays, these days
last つき last year, last week, last month
next つき (the) next year, (the) next week, (the) next month

注:nextにおいては現在の時点から見た未来の場合にはtheは不要だが、それ以外の時点から見たnextにはtheが必要。例;She said that she would leave Osaka the next day ( = the following day ).

時の区切りを示す副詞句

by 締め切り時点、完了時点をあらわす。「・・・まで」 I will have to finish my homework by tomorrow.

She has to arrive there by five in the evening.

till, until 継続したことの終了時点、変化時点をあらわす。「・・・まで」 He studied until three o'clock.

She did not go to bed until her mother told her to..

before ある時点より以前のことをあらわす。「・・・しないうちに/・・・にならないうちに」 I have a little time for shopping before the departure.

以降のことをあらわす副詞句

in 今から見てある時間を経過した時点をあらわす。従って未来についてが多い。 The concert should end in twenty minutes.
after after によって指定されたある時点よりさらに以後のことをあらわす。 She became healthier after a year.

ever / never / before のセット 目次へ

現在完了においては、「経験」をあらわすのに最もよく用いられるのが、ever, never, before の3つです。その使い分けは次の通りです。

  • Have you ever been to Africa ?
  • No, I have never been to Africa.
  • Yes, I have been to Africa before.

以上のように、疑問文では ever 否定文では never 肯定文では before が用いられます。これらの単語は、「以前、今まで」と漠然とした過去を表していますが、 last year とか yesterday のように明確な過去の時点を示しているわけでないので、現在完了に最も適しているのです。

ただし、肯定であっても最上級との組み合わせで次のような例文があります。しかしよく考えると、この文は非論理的です。なぜかといいますと「これは今までよんだ家で一番おもしろい本だ」ですから、read の目的語は「複数」の books でなければならないはずですが、気にしなければよろしい。

This is the most interesting book I have ever read.

さて、ever にはぜひ特筆すべき性質があります。もし経験が「過去のある期間中」の時にはどうなるか?そのときには時制は過去形になります。

Did you ever see an whale when you were a child ?

「子供時代には」というのは、過去の十数年間を示しますから、これは現在とは関係ありません。従って現在完了を使うことができない。だからすべて過去形で通す。ただし「経験」の意味を明らかにするために ever を添えるのが望ましい。(もともと ever は「今まで」をかなり強調した言い方だから)

強調の副詞 目次へ

ここでは副詞または形容詞につく very / much / rather / fairly / pretty / so / too / how / such / what / quite の11個について取り上げてみます。

まず、位置について注目してください。

<副詞についた場合>

very fast / much faster / rather fast / fairly fast / pretty fast / so fast / too fast / how fast / quite fast

<形容詞+単数名詞についた場合>

a very small dog / a much smaller dog / a rather small dog / a fairly small dog / a pretty small dog // so small a dog / too small a dog / how small a dog // such a small dog / what a small dog / quite a small dog = a quite small dog

<形容詞+複数名詞についた場合>

very small dogs / much smaller dogs / rather small dogs / fairly small dogs / pretty small dogs / such small dogs / what small dogs / quite small dogs

上の例でわかることは、<副詞>についた場合、いずれも同じ語順になるということ。ただし such / what の2つが含まれていないということはこれらは副詞と結びつかないことがわかります。<形容詞+単数名詞>についた場合、a の位置が quite の場合を除いて、大きく3つに分けられることがわかります。( // のしるしが境界線)。最後に<形容詞+複数名詞>についた場合、so / too / how の3つが姿を消しているのはこれらが複数名詞を受け付けないからです。(ただし、so many / too many / how many / so few / too few / how few の場合のみ、あとに複数名詞は可能)

このように位置における共通点から、3つのグループは、それぞれのなかで置き換えが可能で、歴史的にも似たような道をたどってきたのではないかと考えられます。

<第1グループ> very / much / rather / fairly / pretty

very :最も基本的な強調の副詞。修飾する形容詞、副詞に対して表現に力を加える働きをしています。the very の形で最上級を強めることができます。

much :ここにあげた他のすべての副詞がうしろに<形容詞・副詞の原級>を伴うのに対し、これだけは<形容詞・副詞の比較級>であり、much the の形で最上級を強めることもできます。その他、過去分詞など特殊な語との結びつきが特徴的です。また、これだけでは動詞を修飾することができず、very much / so much / too much / how much のように他の副詞との組み合わせのとき可能です。

rather :これは副詞 fairly と似ており、それほど強い力は持っていません。どちらかというとフォーマルな感じ。

fairly :強調の度合いはたいしたことはなく、「どちらかというと・・・」とはかりにかけた上で一方の傾く程度のもの。

pretty :これは fairly / very をもっと口語的な気分で言ったもの。

<第2グループ> so / too / how

so :意味の上では such に近く、今述べたことが次に述べることの<原因・理由>になるような強調の仕方をします。つまり「こんなに・・・なのだ(だから・・・なのだ)」というぐあいに。この語と深いかかわりがあるのはじつは as なのです。副詞としてなら語順も同じです。たとえば、「No mountain is so/as high as Mt.Fuji. 富士山ほど高い山はない」においてはいずれでも使えます。しかし as は強調語ではないので、ここではとりあげていません。

too :強調の程度が強すぎて、後で何か困ったこと、何かが不可能になるほどの事態を予想させるほどです。

how :本来 so であらわしたものを how に置き換えると、<感嘆文>か<疑問文>になります。もちろんそのような場合 how は文頭にきます。

<第3グループ> such / what / quite

such :たとえば such a dog / such dogs ともなりますから、本来は形容詞的な性質が強いのです。しかし such (そのようなもの・人)となると代名詞のように見えます。あまり品詞分析にこだわってもしようがありません。意味の上では so によく似ています。

what :本来 such であらわしたものを what に置き換えると、<感嘆文>か<疑問文>になります。もちろんそのような場合 what は文頭にきます。

quite :意味は very に似ていますが、それほど強くなく極端になることはありません。上での述べたように冠詞 a が先頭にくる場合も見られます。なお、not quite は独自の表現で別物と考えるほうがいいでしょう。

場所の副詞句 at, in, on 目次へ

交通手段の副詞句( by)

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