かんたんコンポ(2)

手軽に学べる英作文入門

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目次

STEP 16「時」の接続詞を使ってみよう(その1)

STEP 17「時」の接続詞を使ってみよう(その2)

STEP 18「時」の接続詞を使ってみよう(その3)

STEP 19 時間をたずねてみよう

STEP 20 回数、距離、程度をたずねてみよう

STEP 21 様子、目的、種類をたずねてみよう

STEP 22 関係詞 what を使いこなそう(1)

STEP 23 関係詞 what を使いこなそう(2)

STEP 24 接続詞 that と 関係詞 what とを区別しよう

STEP 25「理由」の接続詞を使ってみよう

STEP 26「譲歩」の接続詞類を使ってみよう(その1)

STEP 27「譲歩」の接続詞類を使ってみよう(その2)

STEP 28 「条件」の接続詞類を使ってみよう(その1)

STEP 29 「条件」の接続詞類を使ってみよう(その2)

STEP 30 「条件」の接続詞類を使ってみよう(その3)


STEP 16 「時」の接続詞を使ってみよう(その1)

「お風呂に入っていると電話のベルが鳴った」「駅に着いてみると列車が出てしまっていた」「明日天気なら野球をしよう」

When I was taking a bath、 the phone rang.いよいよ接続詞を使って文を2つ作ってみましょう。最初に登場するのは when です。普通「同時性」を示すのに使われますが、違った行為では、時制をそれぞれ工夫する必要があります。ここでは、「風呂に入る」というのは20分ぐらい続くであろう「一時的動作」(過去進行形)であり、「ベルが鳴った」のは「瞬間的な出来事」(過去形)という区別が必要になります。

When I arrived at the station、 the train had already left.この文での「到着」は、明らかに列車の「出発」よりあとに起こっています。乗り遅れたことを読む人にはっきり分からせるためには、前者を過去形であらわしたなら、後者は過去完了にしなければなりません。もし、 after や before のように時間の前後関係が前もって示されているというならば、それほど神経質になって過去完了を使う必要もないのですが、こと when に関する限り、その同時性が失われる場合には、何らかの手を打たねばなりません。これがここでの時制の使い分けなのです。

When it is fine tomorrow、 we'll play baseball.この文では「野球」も「晴天」も明日のことですので、両方とも未来形にすべきですが、when をはじめとする「時」の接続詞は未来形の代わりに現在形を使うという習慣があるのです。「・・・するとき」と言うとき、話者が心の中で勝手に設定した事態だからでしょう。その理由はともかくとして、Tell me when you will leave.「いつ出発するのか教えて」では未来形であり、 when が疑問詞で使われているのと比較すると、この区別は重宝だと気づくでしょう。

STEP 17 「時」の接続詞を使ってみよう(その2)

「タバコを吸い始めてから5分もしないうちに頭が痛くなった」「まもなく校長先生がいらっしゃいますよ」「すべてが良くなるまで5年はかかった。」

茄子の花I had not begun to smoke five minutes before I had a head ache.接続詞 before と after は不思議な性質を持っています。その直前に主節との「時間差」を書き入れることができるのです。この場合、煙草に火を付けたのと頭痛が始まるまでの時間差は5分に達しません(そのために否定文になっています)。before を中心にしたこの文はやや古めかしい文体なので、ごていねいにも主節が先に起こったということで過去完了、before節のほうはあとに起こったということで過去形になっています。しかしこの形式は応用範囲が広いので、多くの場面で見かけます。

It will not be long before our principal comes.「まもなく」であれば、soon でもよさそうですが、もったいぶって言うにはこちらのほうが適切でしょう。主節は it を使っていますが、これは「所要時間」をあとに付けるためです。befor節の中身は Step16 でも述べたように未来形は使えませんので注意してください。

It was five years before everything was all right.上の文の応用です。not long の部分を「5年」に取り替えただけです。こちらは過去の話ですが、そのときは主節も before節も共に同じ過去形にします。

STEP 18 「時」の接続詞を使ってみよう(その3)

「運転中はウオークマンを聞くな」「春になってやっと彼の病気は回復した」「君が大阪に着いているまでに僕は香港に着いているよ、じゃあね」

Don't listen to Walkman while (you are) driving.接続詞 while は when と違って、行為がある程度の時間、「継続」している必要があります。進行形が共に用いられることが多いのはそのせいです。ドアをバタンと閉めるのは when であっても、横断歩道を渡っているのは while のほうがふさわしいわけです。when と while は主語が分かりきっている場合はその主語とそれに伴う be 動詞を「省略」できます。ここでもカッコしている部分は差し支えなければ省略してもかまいません。

He did not recover from his illness until spring came.接続詞の until(till) は主節の not と結びつくと、only after ( only when )の意味になります。ですからこの文を He recovered from his illness only after sprig came.とすることもできます。また、not と untilが離れて見づらいときには 強調構文の形式で書くことも可能です。It was not until spring came that he recovered from him illness. という具合になり、not until が一緒になっているので一目瞭然です。

By the time you get to Osaka, I will have arrived in Hong Kong. So long!接続詞のうちで by the time は前置詞の by から生じた変わり種で、未来完了か、過去完了の主節と共に用いられます。ここでは未来完了の文ですから、Step16の規則通り、未来形ではなく、現在形です。「行為の完了・継続」専門の接続詞なので、主節の動詞はそれまでに何かが「終わっている」とか、ある時間が「経過している」表現でなければなりません。

ここまで1999年10月作成

STEP 19 時間をたずねてみよう

「列車は何時に出発するのですか?」「列車はあとどのくらいで出発するのですか」「列車は次の駅までどのくらいかかるのですか?」

きゅうりWhen does the train leave? 疑問詞の when は「時点」をたずねるものです。列車がスケジュール通りに運行されている場合、定刻をたずねる必要があります。そのため、未来形に必ずしもする必要もありません。これに対する答えは、たとえば、It leaves at ten thirty. という具合です。

How soon will the train leave? 同じ疑問詞でも how soon は「(今から見て)あとどのくらいか」をたずねます。てこれに対する答えは、たとえば、 It will leave in ten minutes. などとなり、未来形の使用と、「経過した時間」を示す、 in が必要になります。

How long does the train take to get to the next station? 疑問詞 how long は「所要時間」をたずねます。従って、不定詞を伴うときは、take を使用するのが最適です。主語はこの文のように、主体(ここでは train )でもいいし、it を主語にしてそのあとに for the train としてもよい。この質問に対する答えは、たとえば、It takes about twenty minutes.などとなります。

STEP 20 回数、距離、程度をたずねてみよう

「一月に何回ぐらい残業するのですか?」「駅からお宅までどのくらいの距離があるのですか?」「その猫はどのくらいかわいいの?」

How often do you work overtime in a month? 回数をたずねるには、how many times でも可能ですが、回数の具体的な数字より、頻度の度合いを聞く場合には how often の方が適しています。たとえば答えとしては、 I seldom work overtime. など。

How far is it from the station to your house? 時間の長さが long であるのに対し、距離に関しては far を用います。主語は一般に it で済ませ、あとは from と to の組み合わせを利用します。答えは、たとえば、 It is five kilometers. など。

How cute is that cat? 疑問詞 how は万能選手です。さまざまな形容詞や副詞と結びついてその「度合い」「程度」「様子」を聞き出します。how 一つあれば、何でも質問できますが、その答えは、相手の熱意にかかっているでしょう。たとえば、Just bad! というそっけないものから Well, it just like a queen, not cut, but rather elegant! のように手の込んだ返事まで予想できます。

STEP 21 様子、目的、種類をたずねてみよう

「ニューヨークってどんなとこ?」「何のために英語を勉強しているの?」「どんな本がほしいの?」

7月の花What is New York like? 疑問詞の what と前置詞の like との組み合わせは、「どのような様子か」をたずねるのに使います。like を文尾に置くのが普通です。間に挟まれた部分は、主語と be動詞が入るのが普通ですが、act like, seem like, look like のように一般動詞が使われる場合もあります。この質問に対する答えは様々でしょう。Heaven! と答える人もいれば、Hell! と答える人もいるでしょう。

What are you studying English for? 疑問詞 what と前置詞の for との組み合わせは、「目的」をたずねるのに使います。「理由」なら why ですから区別しなければなりませんが、混同する人も多いようです。答えの形式は、in order to, so as to, for the purpose of のような副詞句を含めます。I am studying English to understand Western cultures. など。

What book would you like to read?  このような質問が発せられる場面はいろいろあるはずです。部屋で、これからどんな分野の本を読むのか、まだ漠然として決まっていないときは what プラス book で疑問文を作りますが、本屋の店頭で、ある程度手に入れる本が絞られた段階では which プラス book が用いられます。相手の考えていることがわからなくて、敢えて読む本を問いただしたいときは、what kind of book ではじめるとよいでしょう。 

ここまで1999年11月作成

STEP 22 関係詞 what を使いこなそう(1)

「彼女は彼の人柄より、財産に興味がある」「彼は火事で持てるものすべてを失ってしまった」「高利貸しは彼のポケットにあったなけなしの金もとっていった」

She is interested in what he has rather than what he is.関係代名詞としての what には thing が含まれているため、that や which と違い、ある一つの「概念」を示すのに使われます。たとえば(全)財産は property とか wealth のように言われますが、これを what S have の形式で簡潔に示すことができます。同様に what S be の組み合わせは、その人の人柄、様子、性格、物であればその性質や状態を示すことができます。その他、 what is called 「いわば」とか、what he said 「彼の発言(内容)」とか、what is right 「正しいこと、正義」、what makes her happy 「彼女の幸せの原因・理由」などと、多くの応用が利きます。

Because of the fire he has lost what he has.関係代名詞 what には、thing のほか、all の意味も含まれています。ですから「全・・・」「・・・全体」の意味も持つわけです。この場合の what he has は金、土地、家屋、車、その他財産と呼べるものはすべて含んでいます。

The loan shark took out of his pockets what little money he had.今回の what は前に出てきたのと違い、うしろに名詞の money を伴っています。この場合は名詞を修飾しているというわけで、関係形容詞と呼びます。財産のうちのお金だけに「限定」されたわけです。こうなるとますますはっきりと all の意味を持つようになります。では間に挟まっている little は何でしょうか?これは money が多いか少ないかを示す、やはり形容詞だといえます。可算名詞に係れば few 、多ければ、much や many を使うことになります。

STEP 23 関係詞 what を使いこなそう(2)

「彼の言っていることはウソだ」「彼女がいちばんいやなのは、人前でしゃべることだ」「私が悲しいのは戦争で多くの孤児が残されたことだ」

What he is talking about is a lie. what節を主語に用いたり、逆に be動詞の補語に持ってくると、それと結びつく名詞(形容詞も可)と等しいことになり、一種の強調作用を持ちます。ここでは「彼の話の内容」=ウソと言うことになります。

What she likes least is speaking in public.同じことを名詞句(動名詞か to不定詞)についてもやってみましょう。この文では動名詞が使われていますが、現在進行形との区別はこのように、=で結ばれる関係で判断します。

What makes me sad is that wars left many orphans.今度は名詞節( that, wh-, how で始まる節)でやってみましょう。基本的には上の2つの例と同じです。ただこの種の文を作るときには慎重さを要します。というのは what節と that節を等しい関係に持ってゆかねばならないからです。ここでは「私を悲しませる原因」=ある「事実」の関係を作っています。

STEP 24 接続詞 that と 関係詞 what とを区別しよう

「彼があんなところで独りで住んでいるなんて驚きだ」「あの子がいつもいじめられているのはかわいそうだ」「彼女がいつもあの道を通るのはなぞだ」

すでに言いましたように関係代名詞の what には all の意味は含まれていても「事実」ではなく「概念」でした。それになんといっても、what の場合はその中に含まれる文の S または O がその概念の「中心」になっているのです。たとえば what he knowsthat he knows it とを比べてみると、前者の「彼が知っていること」とは彼の知っている「対象」を示す概念です。これに対し、後者では knows のあとに it が追加されていますが、これは、「彼が知っている対象」に他なりません。つまりこの2つの文の間では、 what he knows = it ということになるのです。

It is amazing that he should live alone in such a place.接続詞 that のあとに完全文( S も O も欠落していない文)というだけでなく、that の前には the fact または the news が追加されていると見なします。名詞節ですから主語にすることは可能ですが、あまりに頭でっかちになるので、できるだけ仮の主語 it を文頭に立てて置いて、that節はうしろに持ってくるようにします。

It is a pity that the child is always harassed.述語になるものは、感情的なものや判断はたいてい形容詞になります。述語の役割を果たすものがまれですが、名詞になる場合もあります。ここで使われている、a pity ( pities もあり)のほかに、wonder, mystery などがあります。

It is a mystery why she always passes that street.この文では接続詞の that を使うよりも、疑問詞、たとえば why や how などを使ったほうが自然でしょう。mystery = the fact とする関係には無理があるからです。むしろ、a mystery = the reason だとか、a mystery = the way としたほうが「なぞ」の性質に合っているからです。

ここまで1999年12月作成

STEP 25 「理由」の接続詞を使ってみよう

「彼は背が高いので、その枠に手が届く」「今日は二日酔いだ。なぜなら昨夜ウィスキーを1本開けたからだ」「雨が降るぞ。黒雲が濃くなっているから」

Because he is tall,he can reach to the frame.理由を表す接続詞といえば、because になりますが、最初の文は「理由優先型」であり、文頭に because を置いて理由を明示し、そのあとで起こる文を追加します。なお他動詞の reach は「到着する」ですが、自動詞の reach に前置詞の to を追加すると「(手が)届く」となります。

I have a hangover today, because I drained a bottle of whisky last night.次の文は「理由追加型」です。先に現象を述べ、そのあとで、理由を追加します。通常 because の前にコンマを置きます。二日酔いは、風邪を引く have a cold と同じ方式で表現します。このように because には二つのタイプがありますが、あくまでも「従属接続詞」なので、常に副詞節として主節と対峙させなければなりません。それ以外の形式が許されるのは、Why...? で聞かれて Because で返事をする会話体の場合だけです。

It will rain, for black clouds are gathering.文語的なのが「等位接続詞」の for です。「理由優先型」はありません。「追加型」のみです。なお、前の文をピリオドで終え、そのあとで、For というように大文字で始めることはできます。

STEP 26 「譲歩」の接続詞類を使ってみよう(その1)

「君は疲れてはいても、今すぐ出かけなくてはならないんだ。」「彼女は毎年海外旅行に行くんだ。もっとも外国語はまったくダメだけれど」「たとえ野菜が嫌いでも、緑の野菜は食べなければなりません」

鶏頭Though you are tired,you have to leave at once.譲歩の代表格は though であり、 although ともいい、従属接続詞です。最初の文は「譲歩優先型」であり、前もって疲れていることを相手に印象づけた上で、それに対立することがらを述べます。これを、等位接続詞 but で言い換えるとすると、前半を印象づけるために may を加えるのが普通です。次のように言います。You may be tired, but you have to leave at once.

She goes abroad every year, although she can't speak any foreign languages.これに対し、「譲歩追加型」ではうしろにコンマを付けて、(al)though で始めます。あくまでも前半の主節がメインであり、後に付け加えるものは重要度の点ではぐっと下回ります。

Even though you dislike vegetable, you have to eat greeneries.「・・・ということは念頭に置きながらも・・・」という働きをするのが、 even though であり、ここでは、あなたが野菜が好きだろうと、嫌いだろうと、(後者であることは分かっているんだが)とにかく緑の野菜類を食べなければならないと言っています。もしここで even if を使ったとすると、実際のあなたは野菜が好きで問題ないのだが、という前提に立ちます。つまり even though では事実を「肯定」しているのに対し、 even if では実際そうならない事態を想定して言っているという違いがあります。どちらにせよ、結論は一つ、緑の野菜を食べることに変わりはないわけです。

STEP 27 「譲歩」の接続詞類を使ってみよう(その2)

「好むと好まざるとにかかわらず、毎日適当な運動をしなければなりません」「誰がノックしても、返事をするな」「どこに隠れようと、必ずおまえを見つけだしてやる」

Whether you like it or not, you have to take a moderate amount of exercise.2者択1の接続詞は whether を使います。通常 or を伴い、一方が否定であるならば、 or not で済ませてしまいます。これも even if と同じく、どちらに転んでも、結論は同じ、つまり運動をせよと言うことです。この whether も他動詞 know, ask, wonder, などのあとに来ると目的語にされてしまい、また is などの主動詞の前に来れば主語にされてしまい、「名詞節」となります。つまり「・・・かどうか(知っている)」となってしまい「譲歩」の意味は失われます。

Never answer the door, no matter who knocks on it.ここに使われている no matter who ( whoever ) は厳密な意味では接続詞ではなく、関係代名詞に近い存在です。ですがノックをする人間の種類に制限なし、という意味で譲歩の構文です。whoever だけは、 whether と同じく「名詞節」になることがあります。ここで出てきた who そして what, where はいずれも「代名詞」なので、必ず、文中の主語または目的語の役割を果たすことになります。

I'll never fail to find you,no matter where you hide.隠れる場所に制限なし、という意味です。ここに使われている場所を表す、 no matter where ( wherever ) も厳密な意味では接続詞ではなく、副詞に近い存在です。時間に関しては、no matter when ( whenever ) が使われますし、通常の副詞や形容詞の「程度」を示すためには no matter how ( however ) を用います。いずれも「名詞節」にはなりません。

ここまで2000年1月作成

STEP 28 「条件」接続詞類を使ってみよう(その1)

「明日雨なら、ピクニックは中止だ」「5時までに家に戻るならどこへ行ってもよい」「すぐに修理しなければ、このクルマは完全に壊れてしまうよ」

If it rains tomorrow, we will call off the picnic. 条件文は if を使うのが基本で、主に未来に起こることを予想します。従って、「予想」の部分は未来形である will を使い、その他必要に応じて can や must を使ったりします。これに対して、 if の中身は「予想」ではなく、いくつかの「想定」のうちの一つなので、たとえ未来のことを述べていても、敢えて現在形(または現在完了形)にします。また「万が一」というように強調したい場合には should + 動詞の原形、つまりここでは if it should rain... のようにします。また if を省略したいときは Should it rain... のようにします。

You can go anywhere as long as you are back home by five. この文では、5時までに戻るという「限られた条件」を守りさえすれば、後は何をしても許されます。このように特定の条件だけに限定して述べる場合には、 if よりも as long as ( so long as ) の方が向いています。

This car will break down completely unless it is repaired immediately. この文は「限られた条件」の否定版といえるでしょう。つまり「修理をする限りは壊れない」の逆を表現しているわけです。ですから、安易に if...not... = unless というわけにはいかないのです。

STEP 29 「条件」接続詞類を使ってみよう(その2) 

「もし君が10000円払えるなら(払えないだろうけど)、このグループに入会できるのだが。」「もし海がなければ(そんなことはありえない)、陸地は恐ろしく暑いか、寒いだろう」「彼女はまるで小さな妖精のようにダンスを踊る」

If you should pay \10.000, you would be welcome to this gathering. この文は STEP28 のような「予想」ではなく、現在、実際には実現していないので、心の中で「想定」しているだけです。これを示す場合には、 will + 動詞の原形をわざと would + 動詞の原形に、その他 can, may についてもわざと could, might にして表します。これが、「想定」を表す目印となり、助動詞の普通の過去形ではありません。ここでは「払えないだろうけど」という考えを暗に示す役割を果たしているのです。これに対し if の中身では、 If you paid... のように現在形のところをわざと過去形にするか、この解答例のように should を同じく使います。注; gathering (名詞)「(何か目的を持った)集まり、集い」 meeting より永続的

Were it not for the sea, the land would be too hot or too cold. よく用いられる表現に「もし・・・がなければ」があります。これも上記と同じタイプで、熟語化して if it were not for... と言います。また be 動詞については、 was の代わりにむしろ were を使うことによってわかりやすい目印になっています。しかし if が発音のじゃまになるので、主語と be 動詞をひっくり返して解答例のように if を省略することが好まれています。ほかに、 Without the sea, But for the sea というように前置詞の助けを借りる方法もあります。

She dances as if she were a sprite. 別のタイプの接続詞、 as if は実際そうでないのにそれらしく見える場合に用います。ですから as if のうしろに過去形をわざと使うのです。ただしそれほど現実から乖離していないような場合、たとえば「まるで努力家のように」と表現する場合には、 as if he is deligent というように普通の現在形で済ませることもあります。注; sprite (名詞)「小妖精」普通の妖精は fairy という

STEP 30 「条件」接続詞類を使ってみよう(その3) 

「昨日、もし彼女がその魚を食べていたとすれば(実は食べなかった)、今頃胃の痛みに苦しんでいることだろう。」「もし去年この新製品のことを知っていたら(実は知らなかった)、そのときこんなものを買わなかっただろう」「江戸時代に自転車があったとすると(もちろんなかった)、旅人はずっと楽に東海道を行き来できただろう。」

If she had eaten that fish yesterday,she would be suffering from stomach ache now. if の中身で「想定」していることが過去のできごとの場合、そのまま過去形を使うと普通の表現と区別が付かなくなります。ですからその場合には、if のあとに来る動詞に had + 過去分詞の組み合わせを使います。これは一見、普通の過去完了形と同じに見えますが、 if のあとだというのが最大の違いなのです。注; suffer from... (動詞句)「・・・で苦しむ」

If I had known this new product, I wouldn't have bought such a thing. if の中身も、そのあとの文も共に過去の出来事である場合、上記に述べた方式に加えて、would have + 過去分詞の形式を利用します。could や might の場合もあります。これは STEP29 で述べた would + 動詞の原形と区別しなければなりません。

Had there been bicycles in the Edo period, travelers would have been able to go back and forth the Tokaido more easily. 上記と同じく過去の話です。 if の省略は had の場合にも現れています。本来なら If there had been... とすべきところを、先頭の there と had をひっくり返して出来上がりです。注; back and forth (副詞)「行ったり来たり」 the Edo period は the Edo era ともいう

ここまで2000年2月作成 

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