自転車・bicycle

:ブレーキシュー交換

トライアスロン用自転車

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最近の自転車は昔と違い、後ろも前もブレーキゴムをリムに両側から押さえつけて制動する方式が圧倒的に多い。これは簡便であるが、摩耗したり油が付着したり間隔の調整がわるいと制動力が著しく落ちて危険である。

ブレーキのゴムはブレ-キシュウ(ブレーキの靴)という。MTBをはじめとしてブレーキに差し込むためにゴムに金属棒を取り付けたもの(カンチ式)が多い。ゴムがすり減ったり劣化したものは直ちに交換すべきだ。ブレーキの利きの悪さは命に関わる。

必要なもの;スパナ、アーレンキー、ウェス(ぼろ切れ)、軍手

交換・調整の手順
==説明==
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即(そく)交換を要するすり減ったブレーキシュー。リムへの当て方がずれていたために、下の部分が丸く削れている。シューの面とリムの面は正しく合わされていなければならない。
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全面が摩耗しきったシュー。3本の溝が消えたら完全に寿命だ。危険この上ない。タイヤと同じような判定方法である。ここでは0.5ミリほどわずかに溝が残っているが、全体の厚さは相当減っている。
  0962
アーレンキー(上);この登場によって自転車整備は一段と便利になった。今回は8ミリのものを使う。スパナ(下);モンキーのようにねじで調整するものは禁物。ナットにあったサイズを一本一本用意する。今回は直径10ミリ(右側)のもの。
  0963
後部ブレーキの部分。たいていの部品は「世界のシマノ」が受け持っている。信頼できる製品だが、調整を怠ってはならない。作業の前に、パンク修理の場合と同じように、まず、左上のワイヤーをブレーキからはずす。左側がナット、右側に見える穴がアーレンキーを差し込むところ。もちろん裏側にもあるし、前部ブレーキの場合も同じ。
  0958
ナットにスパナを当てたところ。調整の際はごくゆるめに仮止めしておき、確定したら締める。(ナットは小さいので力の限りに締めたらねじがバカになる)
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右の穴にアーレンキーを差し込んだところ。L字型をしているが、短い方より長い方を差し込んだ方が作業がしやすい。キーをひねることによってシューがリムに当たる角度を調整する。また前後に動かすことによって隙間の間隔を調整する。キーの手さばき一つで調整の出来不出来が決まる、微妙な作業。
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下から見上げたところ;右上がリム。その左下がシュー。このようにリムとシューが平行になるように。左の細い棒はスポークである。
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左側がリム。右側がシュー。これを見てわかるように上の隙間が大きく、下の隙間が狭い。これでは良くない。上下の隙間が同じ間隔(2~3ミリ)になるように調整する。これを放置するとシューの擦り減り方が均一でなくなるし、制動力を100%発揮できない。
  0961
正しくリムに当たっているところ。これより上過ぎるとタイヤのゴムに当たり、下がり過ぎれば、リムの角でシューが丸くすり減る。リムの面とシューの面が平行にきれいに接するように調整しよう。

2004年2月初稿

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