きまじめ英文法

 PAGE 5

目次

前置詞の文法(2) 文章の出だし 

目的語の性質 限定と叙述

空間と時間の前置詞 時制の設定

名詞節とは何か 「動作」か「状態」か

BE動詞 動詞と前置詞

HOME > 言語編 > 英語 > きまじめ英文法 > PAGE 5

前置詞の文法(2) 目次へ

前置詞は日本語の助詞(別名後置詞)に似て、常に他のものと結びついて使われ、それだけで独立して使用されることはまれである。このようなものは容易にその個性(意味)を失い、巨大な機構(文章)の一歯車と化してしまう、かといって重要性がないわけではないが、不必要と思われればいつでも捨てられる(省略される)可能性がある。今回は前置詞がその固有の意味を失い、もっぱら機能的役割を持つようになったケースに焦点を当ててみる。

(1)前置詞+名詞の形で名詞や形容詞や副詞にしてしまう場合

  • a woman of ability = an able woman(有能な女性)
  • a matter of importance ( consequence ) = an important matter(重要なこと)
  • of use = useful, of no use = useless(役立つ・無駄だ)
  • a teacher of experience = an experienced teacher(経験豊かな教師)
  • We are (of) the same age.(われわれは同年齢だ)

以上の例では of には別に意味はなく、形容詞を作る機能しか持っていない。それで最後の例のように省略されるようにもなる。もっとも、of late (最近)= lately, of a Sunday (日曜などに), of necessity (必然的に)= necessarily, unavoidably のように副詞句になることもあるが、一般に「様態」を表すときは with + 名詞で副詞句を作るケースが多い。たとえば、 with ease (たやすく)= easily, with difficulty (苦労して), with fluency (流ちょうに)= fluently などである。with 以外では in, by なども使われる。たとえば、in safety (安全に)= safely, in earnest (熱心に)= earnestly, in comfort (楽に)= comfortably, by accident(偶然に)= accidentally などである。

(2)不定詞の意味上の主語を表すための前置詞、これは for が使われる。

  • For him to submit would be impossible. (彼が屈服するなんてあり得ない)
  • The rule was for men and women to sit apart. (男女が離れて座るのが決まりだった)
  • That's for you to decide. (それは君が決めることだ)

この for は仮主語 it を使った It is + 形容詞 + for + 名詞の目的格 + to不定詞の形で頻出する。

  • It is easy for him to do it. (そうするのは彼にとってたやしい)
  • It is bad for us to smoke. (たばこを吸うのは我々によくない)

for 以外にも不定詞の意味上の主語を表すものがある。それは of である。

  • It was kind of you to do so.(ご親切に)
  • It was very nice of you to come.(来てくれてありがとう)

これは人の行為に対する一時的な性格判断を表現するもので、「人間の性質」を表す形容詞( kind, clever, foolish, generous, naughty, sweet, cautious, careless, cruel, etc.)が使われる。またこのタイプは人間を主語にして You were kind to do so. と書き換えができるが、for を使った場合の文 It is important for you to go there. を You are important to go there. と書くことはできない。

(3)with による「付帯状況」を表す表現

まず例を上げると、

  • He was walking with a stick in his hand.(手にステッキを持って歩いていた)・・・この with にはまだ「所有」の意味が残っている。
  • What a lonely world it will be with you away. (あなたがいないと、どんなに寂しい世の中になるでしょう)
  • (With) night coming on, we started for home. (夜になってきたので帰途についた)

このような with には意味は別になく、最後の例のように省略されるようにもなる。すると文法的には「分詞構文」に近くなる。

文章の出だし 目次へ

英語でも日本語でもそうであるが、肝心の内容が始まる前にさまざまな出だしがある。それはこれから始まる内容を暗示するものもあれば、単なる著者の「構え」を示すだけであるかもしれない。しかしそれらはあくまでも決まり文句的なものであり、それらを知らない人がその部分にかかりきりになり、大切な内容の把握がおろそかになるようでは困る。従ってよく知られたものを、 that節を伴うものに限っていくつか紹介してみよう。

例1

  • It is said that he was a rich man.(彼は金持ちだったそうだ)
  • It was reported that all the members had safely returned.(メンバー全員が無事に戻ったと報告された)
  • All the members were reported to have safely returned.(同上)

これらはいずれも it ~ that 構文を利用した形態である。この特徴は受動態であり、3つ目の例文のように主語を前に持ってきて to不定詞で書き換えることが可能で在る。他に be known, be believed, be thought などがある。この形式は一般的状況を「言われている」「知られている」「報告されている」など、客観的に述べたものである。

例2

  • It seems that she was much loved by her parents.(彼女は両親に大変愛されていたらしい)
  • She seems to have been much loved by her parents.(同上)
  • It is likely that she well accept my proposal.(彼女が私の申し出を受け入れる可能性がある)

次の部類は話者の主観的な態度が入り込んでいるが、単なる様相や可能性を示しているだけで、断定的な意味は含まれていない。seem の他に appear そして形容詞の likely, unlikely も用いられ、例1と同じように to不定詞で書き換えが可能である。

例3

  • It is certain that he will succeed in the plan.(彼がその計画に成功するのは確実だ)
  • It goes without saying that she is nice and sweet.(彼女が素敵なのはいうまでもないことだ)

次のタイプは話者の主観的態度をはっきりと反映している。このほかの形容詞としては necessary, impossible, natural, doubtful などをよく目にする。2つ目は熟語的表現を中心にしたもので、やはり話者の態度が示されている。他に be no wonder, be a pity ( pities ) などがある。

例4

  • Chances are that he will wind the first prize.(たぶん彼は一等賞を取るだろう)
  • The feeling is that she is content with life.(彼女は人生に満足しているという感触だ)
  • There is a possibility that the war will be over.(戦争が終わる可能性がある)
  • It is not that he wants money, but that he wants to test his capacity.(彼は金が欲しいのでなく、自分の能力を試したいのだ)
  • I presume that experience is the most important of all.(経験が最も大切なものだと思いますが・・・)

出だしは it 以外にも普通の名詞を使ったもの(「たぶん・・・だろう」「・・・な感じだ」)や there be のあとに抽象的性質を持つ名詞を置いて、うしろを同格関係(ここでは that )を使って内容を示すもの、いわゆる強調構文として it と that との間に not や but をはさんで置くものもある(「・・・とうことではなく・・・問うことだ」)。この場合の that は弱い because といってもよい。この類としては It may be that (「・・・ということかもしれない」)というのもしばしば用いられる。最後の I think や I imagine などはなじみ深いものだ。

最後に美麗字句としかいいようのないものを紹介しよう。

例5

  • It may hardly be without reason to say that the plan ended in failure.(計画が失敗したというのは、ほとんど理由がないというわけであるまい・・・直訳)

「計画は失敗した」というためにこんなに回りくどい言い方をする著者も多いのである。我々も一つここではがまんして、彼らの表現術に脱帽することにしよう。

決まり文句としての出だしは、文全体の中では「副詞的」働きをしているといえる。従って速読の際のコツはいち早く文の中のアクセサリーとして主要な内容の方向付けをとらえておく必要がある。最後の例のように出だしの部分を凝る人は多いが、あくまでも本文のほうが大切で、そちらの方に注意を集中させておかなければならない。

目的語の性質ー動詞の意味を決める 目次へ

英語がはっきりした語順をもとにできているので、動詞とその目的語との関係もいくつかのパターンに分けることができるほどしっかり決まっている。目的語といえば、その動詞の働きの対象と理解され、名詞または名詞相当語句といわれている。しかしそれだけでなく、別のカテゴリーでも分類することが可能である。次の例を見てみよう。

例1

  • He explained the fact to us. (彼は私たちのそのことを説明した)
  • She said something to us. (彼女は私たちに何か言った)
  • What did you suggest to your students? (学生たちに何を指示しましたか)

他動詞は実は、その目的語として「人」と「もの」に大別することができる。それぞれの動詞の持つ性質によってその構成が固定されているといえよう。例1であげたのは動詞+「もの」+前置詞+「人」の語順である。これらの動詞の性質、例えば「説明する」を考えてみると、動詞のすぐうしろに来る目的語を見て「人」より「もの」を優先した意味を持っていると考えられる。explain, say, suggest は実際そのような動詞群なのである。日本語では一般に「人」に重点が置かれているので、 explain us としても不自然な感じはしないが、実は間違いなのである。なお3番目の例文では「もの」に当たる語がわからないために疑問代名詞の what となり、文頭に持ってこられている。

例2

  • The scene reminded me of the accident years ago. (その光景で、私は数年前の事故のことを思い出した)
  • They informed him of the news. (彼らは彼にそのニュースを伝えた)
  • I told her about the story. (彼女のその話を伝えた)

この例では例1とは逆に、「人」が中心に置かれているのがわかるであろう。「思い出させる」のも、「知らせる」のも、「話してきかせる」のも、人間が相手だからだ。

例3

  • The party provided the people with a lot of food. (その一行は人々に多くの食糧を渡した)
  • The party provided a lot of food for them. (同上)
  • She gave me a dream. (彼女は私に夢をくれた)

「与える、供給する」というような動詞では、「人」「もの」の優先順位をつけにくいので、どちらも可能である。ただそのうしろに来るものに応じて前置詞を付け替える。また give, send, offer のような、いわゆる4文型(授与動詞)では、「人」が先、「もの」がうしろと語順が決まっている。

このような事実を逆に考えると、一つの動詞に付く目的語に応じて、その動詞の持つ意味が次々と変わるのは当然である。次の他動詞 miss を例にあげてみよう。

例4

  • I miss her. (彼女がいなくてさびしい)
  • Now that we are in the mountains, we miss electric light. (山に入ってみると、電気の光がなつかしい)
  • He missed the first train on account of oversleeping. (寝坊して一番列車に乗り遅れた)
  • Fortunately I stopped, so I missed the accident. (幸運にも立ち止まり、事故を免れた)

この例に見られるように、たとえ根本的な意味は同じでも、miss は「人」が目的語になると「いなくてさびしい」という意味になるし、「もの」であれば、「欲しい」だし、「乗り物」であれば「乗り遅れる」であり、「偶発的な出来事」であれば「避ける」意味になる。

最後に名詞節と呼ばれる目的語をあげてみよう。これらは主語にも用いられるのだが、動詞によって決定されてしまうのは目的(節)の方である。

例5

  • I hope that she will accept the offer. (その申し出を受け入れてくれるといいが)
  • He is wondering if she will come or not. (彼女が来るかどうか心配している)
  • They asked how they could get to the place. (その場所への行き方をたずねた)

これらの代表格は that である。他に、 whether, why, where, when などがあるが、大きくわけて think タイプのようにある考えた内容を示すときは that を使い、 wonder, doubt タイプのように、どちらにするか迷っていることを示しているとき(二者選択)では、 if, whether を中心に使い、know, ask タイプのように未知のものを決めるときは、 how, wh- で始まる疑問詞を多用することになる。これらもそれぞれの動詞で決まっているから、その用い方に精通しなければならない。

限定と叙述ーその違いは 目次へ

名詞とそれとつながりを持つ部分との関係は、慣れないと「主語と述語」(叙述)なのか、「名詞を修飾している」(限定}のかよくわからないことがある。ここではその違いをはっきりさせてみよう。「花は赤い」と「赤い花」は違うのだ。

例1

  • a girl who live in Osaka (大阪に住む少女)
  • my father, who lives in Osaka --- My father lives in Osaka.

最初の文は「さまざまな場所に住む少女」のいるうちで、たまたま「大阪に住む」という<限定>をしている。ところが次の文では、父はただ一人しかいないので、そのような場合はそれについて説明する文を続けるだけで限定をしても無意味である。これを、<非限定>と呼び、原則としてコンマで切ることになっている。

<非限定>の文は主語述語の形式、つまり「叙述」文を作っても、伝える内容はほぼ同じことになるし、むしろ自然である。このような観点から見ると、例2から例6までは上段が叙述的、下段が限定的になっていることがわかるだろう。

例2

  • I saw < a girl learning English >.(私は少女が英語を習っているのを見た・私は英語を習っている少女を見た)
  • I saw Mary learning English. (私はメアリーが英語を習っているのを見た)
  • This textbook is useful for < a girl learning English >.

いわゆる第五文型の形を伴う知覚動詞であり、 see という動詞はものを「見る」のみならず、行動全体を「見る」こともできる。従って、まずある少女を見たのであり、その娘がたまたま英語を習っていたのを見たのであり、後者の訳のように、多くの少女の中から特別に英語を習っている娘を見た(に会った)というのは特定の状況であって、普通は考えにくい。中段のようにa girl の代わりに her や固有名詞がある場合は限定できないことが確実となる。

しかし下段は前置詞 for によって確定された名詞 girl をうしろから修飾している。この本は、「英語を学んでいない少女」には役立たないわけで、この場合は「限定」することに大いに意味がある。

例3

  • We train < animals to do some tricks >.(私たちは動物たちを訓練して芸ができるようにする・私たちは芸のできる動物たちを訓練する)
  • I want to keep as pets < animals to do some tricks>.(芸のできる動物をペットとして飼いたい)

これも5文型であるが、例1とは違い、 to不定詞になっている。「芸のできる動物」にさらに訓練を加えることよりも、前半の訳のように、「白紙の状態にある動物」に初めて訓練を施して芸ができるようにすると考えるほうが自然であろう。

下段はanimals が「飼う」という意味の動詞 keep の目的語として確定されているので、 to不定詞は animals を修飾する格好となっている。

例4

  • There are < young people exercising in the park >.(若者たちが公園で運動をしている)
  • I like < young people exercising in the park >.(公園で運動をする若者たちが好きだ)

there で始まるものは単に存在を示すだけなので文中では意味を持たず、最初に人々がいて(主語の働き)そしてその人々が何々をする(述語の働き)という形になる。ただいるというだけであれば、他に「公園には運動しない人々もいる」ことをわざわざ示す必然性はない。つまり限定にする必要はないのだ。下段は like によって確定された people がうしろから修飾されている。

例5

  • She was standing with <her hand in her pocket>. (片手をポケットにつっこんで立っていた)
  • He tried to touch < her hand in her pocket >. (ポケットの彼女の手に触ろうとした)

with は「付帯状況」と言って、そのうしろの名詞(主語の働き)だけでなく、そのうしろに来る部分(述語の働き)も包括して、主節と同時に行われていることを示す。下段では動詞 touch と目的語 hand が結びつき in 以下は hand を修飾するのみとなる。

例6

  • We are surprised at the capacity of < dogs to smell heroin out >.(犬がヘロインを匂いで探し当てる能力に驚嘆する)
  • The police is looking for < dogs to smell heroin out >. (警察はヘロインを匂いで探し当てる犬を捜している)

ここでわれわれが驚いているのは、「犬の能力」ではなく、むしろ「(犬が)匂いでかぎ出す能力」である。したがって smell が主体なわけで、必ずしも dogs に従属するわけではない。タヌキでもキツネでもかぎ当てる力はあるだろう。これに対し下段では、for により dogs がまず決まり、そのうしろに修飾するための to 以下がついてくる。

空間と時間をあらわす前置詞  目次へ

前置詞がその固有の意味を失って単に機能的役割しか持たない場合については以前述べたが、前置詞が表す固有の意味を体系的に述べることは難しい。しかし、その多様な意味の中で、時間と空間に関するものが最も顕著でしかも重要であろう。今回はこの種類の前置詞を整理してみたい。

まずおおざっぱであるが空間を次元で分類するとして、点を表すのが at 、二次的平面を表すのが on 、三次元的空間を表すのは in である。

例1

  • He was standing at the door.
  • We arrived at the airport.

しかし点を見るか、広がりのあるものと見るかは見方によるので、同じ場所でも例えば、

例2

  • He works in London.
  • Our plane refueled at London on its way from New York to Moscow. (ロンドンで給油した)

のようになる。後者は地図上の一点としてみている。時間的には at は時間軸上の一点、つまり時刻を表す。.同様に値段、速度、温度など計器で示されるような場合も at が使われる。

例3

  • at 10 o'clock
  • I am busy at the moment
  • It sold at ( a price of ) ten cents each.
  • The temperature stood at 40º. (温度は40度をさしていた)
  • They drove at 100 kilometers an hour.(時速100キロで運転した)

これら基本的意味から種々の比喩的用法が生まれてくる。行為の目標点は at で示す。人間が行動しているときはある一点に集中している。

例4

  • He aimed at the target. (彼は的を狙った)
  • Look at this.
  • I shot at the bird. (鳥をめがけて撃った)
  • He is at work ( at school, at rest )

on は基本的に、二次的平面との接触を示す。

例5

  • a book on the table
  • a fly on the ceiling (天井にとまっているハエ)
  • a ring on my finger (指にはめてある指輪)
  • mud on your shoes (靴に付いた泥)
  • work on the farm (農場で働く)

on は接触の意味が顕著で、分離を表す off と好対照である。

例6

  • turn on the light---turn off the light
  • on and off (休んだり働いたり、スイッチが入ったり切れたり)

接触の意味は、拡大され近接している場合も使われる。

例7

  • a house on the river (川のほとりの家ー近接したものは遠くから見ると接触しているように見える)
  • Your conduct borders on insanity. (君のふるまいは狂気に近い、紙一重だ)

about (・・・に関して)の意味もある話題にふれることから生じている。さらに支点、根拠、依存などの意味が生じてくるのは理解しやすい。

例8
  • a book on history (史書)
  • a lecture on philosophy(哲学の講義)
  • on foot,
  • live on rice (米を主食にする)
  • on the ground

時間的には at が時点を表し、 in が幅のある期間につけられる(・・・の間)。

例9

  • in spring
  • in the 19th century
  • in my absence (私のいない間)
  • in the morning

それに対し on はこの二つの中間にあるといえる。ただし、特定の日や、修飾詞がつく場合は on が使われる。また時間的近接(接触)も on で表す。

例10

  • on Monday
  • on Christmas day
  • on a clear night ( cf. at night )
  • on the morning of July 2
  • on arrival (到着と同時に)
  • on arriving in London (ロンドンに着くとすぐに)

in は空間内に囲まれていること、つまり「・・・の中に」「・・・において」を表す。着用の意味、「・・・を身につけて」もここから来る。またこの「・・・の中に」がある状態になっていることも意味するようになる。

例11

  • He kept the money in the box.
  • She is in the bathroom.
  • He was dressed in rags.(ぼろをまとっていた)
  • a girl in fur coat (毛皮を着た娘)
  • in a rage (煮えくり返るほど怒って)
  • in good health (健康な)

その他種々の用法があるが、ここから先はもとの意味から遠く離れているものが多く、それらは想像をたくましくして覚える工夫をしよう。

時制の設定 目次へ

単文中での時制はそれぞれ状況に応じて決定することができるが、複文または to不定詞、動名詞、分詞などの準動詞との組み合わせの時には、それぞれある規則により時制を決めてゆく。

まず第一の区分けの方法は「同時」と「主動詞以前」の二つに大きく分けることができる。

例1

  • I am convinced that she is honest.(彼女が正直だと確信している)
  • I am convinced of her being honest.(同上)
  • She hoped that she would go to Seattle.(シアトルへ行くことを希望していた)
  • She hoped to go to Seattle.(同上)

この例のように、まず主動詞が現在形に対し従動詞の時制は現在形(進行形を含む)または未来形が、また主動詞が過去形に対し従動詞に過去形の組み合わせが考えられるが、それらはそれぞれ現在や過去を起点にした場合には時間的に同じ部類に属すと考えられる。これと同じことが to不定詞や動名詞や分詞構文などの準動詞にもあてはまる。

例2

  • It seems that she has been in the United States years before.(数年前に米国にいたようだ)
  • She seems to have been in the United States years before.(同上)
  • He is proud that his son was awarded the first prize.(息子が一等賞を取ったことを誇りに思っている)
  • He is proud of his son having been awarded the first prize.(同上)

ところがこれらの文で見る時制の組み合わせは現在と過去または現在完了そして過去と過去完了が示されている。これらのつながりは明らかに時間のズレが見いだされる。それらはそのうしろの準動詞においても同様である。

準動詞でははっきりした時制を示す形式がないので、それぞれ to have + p.p. や having p.p.の形を使った「完了形」というものですべてを代表している。だから例えば、現在形の主動詞のうしろにある準動詞の「完了形」は、過去を示すものか現在完了を示すものかは読む人が文脈から判断するほかはない。

例3

  • When I called her, she had been sleeping for half an hour.(彼女電話をしたら、もう30分も寝ていた)
  • By the time I go to the United States next March, I will have been there three times.(今度の3月に米国へ行くまでにもう3回行っていることになる)

時を示す接続詞を用いた文と、主節との組み合わせではどのような点に着目すべきだろうか。<現在形、過去形、未来形は時間の中の「」である。現在完了、過去完了、未来完了は時間の中の「(的影響)」である>このような割り切り方をすると、これらの例文がよくわかる。

when や by the time で「起点」をつくり、それまでの「経過」を示すのに完了形を使っている。また完了形でよく用いられる since は「出発点」を、 for は「期間」を示し、 before は「起点から」の離れ具合を示すこともわかるだろう。

例4

  • While she was cooking, he set the table.(彼女が料理をしている間、彼は食卓を整えた)
  • Once you've made a promise, you have to keep it(いったん約束をしたら守らなければならない)
  • .I was not at a loss for words because I had known the fact years before.数年前にそのことを知っていたので言葉に詰まることはなかった)

進行形との組み合わせは「点」との重ね合わせになるので広く用いられている。進行形は点と交わるいわば、「短い線」で、二つのことが同時に行われていることを示す。

次の once や because の例文は例3とは逆に、接続詞のついている方に完了形を用い、その「線」の及ぼす効果が主節にまで至っていることを示す。

例5

  • Before you go there, I will go.(君がそこに行く前に私が行こう)
  • When you have finished reading, will you led it to me?(読み終わったらそれを貸してくれる?)

主節が未来のことを述べるときは、当然それに付属する「時」や「条件」の接続詞のついた文も同じく未来形になりそうであるが、「・・・するとき」とか「・・・するなら」という表現は、実は未来の予測ではなく、話者が心の中で勝手に設定したものであるから、「現在の心の状態」を示すということで、未来形の変わりに現在形、そして完了的なものを示すときは未来完了の代わりに現在完了を用いる。<重要な規則

名詞節とは何かー始まる目印は二種類 目次へ

名詞節は「文の中の文」の一種であり、主語として、目的語として、 be動詞のあと、前置詞のあとに現れる。それらは文中の位置で判断するしかないが、その始まる目印は大きく二つに分けられることを知っておく必要がある。(例文では斜線部が名詞節である)

例1

  • I believe that she is honest and sincere.(彼女が正直で誠実だと信じる)
  • That he is alive is certain.(彼が生きているのは確実だ)
  • It is unbelievable that man made a trip to the moon.(人間が月へ行ったことは信じがたいことだ)

この例文で見るとおり、普通の文章は that によって始めることができる。この that は普通、接続詞と呼ばれるが、この場合は名詞節の始まる目印である。ただ他の that の働きと違うのは、それが believe のうしろ、つまり目的語であるとか、 is の前、つまり主語であるとか、さらにその部分が長いときには、とりあえず仮の主語 it で代用し、あとでうしろの方でゆっくり本物の主語(真主語)を that で始めるというかたちを取ることもある。

例2

  • I asked her if she would like to go skiing.(スキーに行きたいかどうか彼女にたずねた)
  • People like to argue as to whether there live live creatures on Mars or not.(火星に生物がいるかどうかに関して人々は議論するのが好きだ。)

この例のように二者選択を要求するような動詞には、接続詞の if や whether を that の代わりに用いるが、名詞節を始めるという基本的な働きは変わらない。なお二番目の例文のように、少数ながら前置詞のうしろに名詞節が来ることもある(ここでは as to )。

例3

  • I want to know where she lives.(彼女がどこに住んでいるのか知りたい)
  • The question is why he is still unmarried.(問題はなぜ彼がまだ独身かということだ)
  • When this tradition began is still a mystery.(いつこの伝統が始まったのかは依然としてナゾである)
  • Would you like to know how you can ski like me?(どうやったら私のようにスキーができるか知りたいですか?)

これらは疑問副詞と呼ばれるものであるが、すべてそれぞれ特定の意味を持つことを除いては that と使い方は共通である。もちろん動詞一つ一つには癖があって that しか受け付けないものが多い。

例4

  • What I saw was nothing but ruins.(私に見えたのは廃墟だけだった)
  • I want you to give me whatever you have.(あなたの持っているものは何でも欲しい)
  • What is not unclear is his motives.(はっきりわからないのは彼の動機だ)
  • I gave her what little love I had.(私の持っているわずかな愛のすべてを彼女に与えた)

ところが第二のタイプでは was, is の前や gave her のうしろにあるということは、前と同じだが、1,2行目では I saw something の something にあたるものが what として前にいっているし、you have に対する whatever の場合でも同様である。3行目では something is not unclear の something にあたる部分がやはり what で肩代わりされている。つまり前者では目的語、後者では主語の役割を果たしているのである(目的格、主格)

最後の行では something にあたるものが what little love の三つがまとまって、やはり had の目的語となっている。このように、what とは something (または a thing, all the things )の代わりをしながら先頭に立って名詞節を作っている。なお what を「何・・・?」(疑問代名詞)か、ここの例文のように「・・・なこと、・・・なすべて」(関係代名詞)ととるかは文脈による。

例5

  • Do you know whose bag was stolen?(誰のカバンが盗まれたか知っていますか)
  • I want to know who(m) you came across on the street.(通りであなたが誰と出会ったのか知りたい)
  • Please decide which book you want to read.(どちらの本を読みたいか決めて下さい)

what と同じ用法は、人を表す who(m), whose + 名詞、選択を示す which に見られる。これらもすべて主語か目的語の肩代わりをしており、疑問代名詞と呼ばれる。なお、 what, who, whom, whose, which のうしろに ever がついても譲歩的な「・・・でも」の意味が付け加わるだけで、使い方は同じである。

「動作」か「状態」かー動詞による時制の設定 目次へ

動詞は「状態」を示すものと、「動作」を示すものとに分けられるということはよく耳にする。この分け方は進行形や完了形を設定する目安として、大変便利ではあるが、つっこんだ理解がなければかえって誤った文を作るもとになってしまうであろう。はっきり「状態」か「動作」かと分かれているものは全体から見ると実は少数であり、たいていは一つの単語の中に二つがそれに応じた意味によって混じり合っているのが普通である。

例1

  • I know her very well.(彼女のことをとてもよく知っている)
  • I am always thinking of you.(いつもあなたのことを考えている)
  • She watches TV.(彼女はテレビを見る)
  • She is watching TV.(彼女はテレビを見ている)

最初の2行はそれぞれ精神状態や always による継続状況の明示により現在形と現在進行形とを決定できる。ところが典型的な「動作」動詞である watch を使った3行目の文を見ると、「習慣」としてテレビを見るという印象を受ける。すなわち現実感がなく、今の状態を示していない。これに対して4行目のように進行形にするとはじめて、今しているという感覚がわいてくる。このように「動作」を示す動詞は進行形にしてやらないと「状態」を浮かび上がらせることができないのである。

例2

  • He is married.(彼は結婚しているーずっと結婚生活を送っている)
  • He gets married.(彼は結婚するー今まで独身だった)
  • He is getting married.(彼は結婚することになっているー挙式は間近い)

be動詞の場合、うしろに形容詞や過去分詞がつくと「状態」を示すのが基本であるが、これを get に置き換えると、「動作」が強調される。さらにこれを進行形にすると、今行われていることがさらに強まり、これから取りかかろうとするさま、すなわち be going to のように近未来や確定未来を表すことになる。

例3

  • He comes home.(彼は家に帰ってくるー出ずっぱりではない)
  • He is coming home.(彼は家に帰って来るーいよいよ)
  • He has (just) come home.(彼は家に帰ってきた、帰ってきたところだー家の中にいる)
  • He came home.(彼は家に帰ったーその時に)

この4つの例文の内容を日本語で忠実に再現するのはむずかしい。 come のような動詞は「来る」の多様な側面を含んでいるからである。1行目は「来るのだ」と習慣としての事実、または未来の予想を示す。2行目の進行形は例2の場合と同じく近未来や確定未来をさす。

3行目になってはじめて、日本語の「来た」に一番近い意味になったといえよう。現在完了形では「来た」という事実の他に今「在宅」していることも同時に示すからである。ここで just を含めれば、「来たばかりだ」となり、現在完了形のもう一つの使い方の、「来たことがある」という経験的な意味にとられる心配はない。

4行目では、彼は過去のある時間に「来た」のだが、もう去っていったか、まだいるかについての言及はまったくない。このような時制との関係は、特に「往・来・発・着」を示す動詞、 go, arrive, leave, start, reach などに見られる特徴である。

例4

  • I have just been to the post office.(郵便局に行って来たところです)
  • Jack has gone to Europe.(ヨーロッパへ行ってしまった)
  • Have you ever been to Africa?(アフリカに行ったことがありますか)
  • She has been in the States for a year.(一年間アメリカに住んでいた)

存在を示す be動詞は、完了形 been の時におもしろい働きをする。1行目は「行って来たところだ」と表すけれども、このことは went (行った), was (居た)came (来た)の三つを合わせた働きをしていることがわかる。

これに対して2行目の「行ってしまった」とは、行きっぱなしでどこか離れた場所にいることも同時に示す。戻って来てはいないわけだ。ちょうど例3の have come と正反対である。

3行目では to を使っていることは1行目と同じであるので、just 「したところだ」の代わりの ever 「今まで」によって同じ延長線上でスケールが大きくなっているだけだ。この違いはその行き先による。「郵便局に行って来たところ」と「郵便局に行ったことがある」とではずいぶん違うが、一番近い郵便局まで30キロも離れているような場所に住んでいる人々にとっては後者があてはまることになる。

なお、最後の4行目にあるように、 to の代わりに in を使うと、live in の意味を持つようになるが、3つの機能を含んでいること(つまり今は現地を離れて戻って来ていること)は同じである。

BE動詞は主語=述語の関係を作る 目次へ

ヨーロッパ言語なら、みな BE動詞に相当するものがあるようである。中国語にも「是」というそれらしいものがある。働きを大きく二つに分けると、「主述関係」を結びつけるものと、「存在」を示すものになる。

例1

  • That she is intelligent is the fact that everyone agrees.(彼女が頭のいいのは誰しも認めるところだ)
  • The square is at the edge of the town.(その広場は町のはずれにある)
  • He is in a low spirit. (彼は意気消沈している)

BE動詞はその前にある部分が名詞か名詞相当語句であり、BE動詞のうしろがそれと論理的に「等しい」ものが入る。ここでは That 以下と the fact 以下が等しいのである。

これに対し存在を示す場合は、BE動詞だけで済ませることは理論上は可能でも、そのような場合は別の動詞 exist, live, lie などに任せ、普通はそのうしろに場所を示す副詞相当語句をつける。ここでは at という前置詞によってそれを示している。

また、3番目の例のように、さらにそれを敷衍して状態を示すことも可能。ここでは in という前置詞によってそれを示している。

例2

  • He is important(彼は重要人物である)
  • X He is importance.
  • She is beautiful.(彼女は美しい)
  • X She is beauty.
  • She is a beauty.(彼女は美人だ)
  • He is kind.(彼は親切だ)
  • He is kindness itself.(彼は親切そのものだ)

主述関係で問題になるのは、どのようにして等しい関係に持ってゆくかということである。「彼は重要な(人物)だ」と述べる場合、形容詞を使うが、これはその人の属性を包み込むことができるからだ。ところが一つ間違って名詞にしてしまうと、これは抽象名詞であるから彼という「人」とは等しくなくなってしまう。

ところが「美しい」というような場合、それを名詞にしても抽象名詞としてだけでなく、ここで a がついているのでもわかるとおり、普通名詞の「美人」という意味であれば she と等しくなる。また、抽象名詞であっても itself をつけて強調するのであれば、特例として許される。

例3

  • It is possible for me to climb the mountain by myself.(私1人でその山に登ることは可能である)
  • It is possible that I climb the mountain by myself.(私1人でその山に登ることはあり得る)
  • It is true that he loves her.(彼が彼女を愛しているのは本当だ)
  • X It is true for him to love her.
  • It is easy for me to ride a horse.(私が馬に乗るのはたやすいことだ)
  • X It is easy that I ride a horse.

仮主語を用いた it~to it~that の構文では、 BE動詞は to や that 以下を主語とし、 it のあとに来る(主として)形容詞が述語としてつながっているが、ここでも等しい関係は貫かれなければならない。

possible は to の時は for はあってもなくても「できる」の意味が強く、 that の時は「あり得る」の意味が強く出る。したがってそのような意味に合わせれば例文の1,2行目は問題がない。

ところが「本当だ」という意味では that の内容は一つの内容を持った「事実」として認めることができるものの、これを to で始めると「彼女を愛する」だけで、事実としては足りない。for は to の主語の役割をすることはできるのだが、もともとは「・・・にとって」の意味であるから、事実としてやはり不完全である。

easy の場合は逆のことがいえる。 easy と that を is で結びつけてしまうと、やはりある事実が「易しい」ことになってしまう。これを to にすると、「行動」を示すようになるから easy とバランスがとれるようになる。

一般動詞がそのうしろに続くものが文型によって決まっているのと違い、このように主語と形容詞を BE動詞と結びつけるときは、今述べたような possible, true, easy の3つのどのタイプに属するかを我々のように英語を母国語にしない者は注意していなければならない。

動詞と前置詞を組み合わせると・・・ 目次へ

動詞句は前置詞または副詞との組み合わせが大半を占めている。特に前置詞は、動詞を他動詞化したり、二つの名詞を関係づけたりする、大変重要な働きをする。

大別して、 V + 前置詞 + O (他動詞第3文型タイプ)、V + O¹ + 前置詞 + O² (他動詞第4文型タイプ)の2種類ある。動詞句を熟語として覚える場合、それに伴う前置詞の性質をよく飲み込んでおくと、その成り立ちがよくわかって記憶の持ちがいいし、同意語とまではいわないまでも、よく似た意味を持つことがわかる。

さらに未知の動詞句が出てきたとき、前置詞だけを見てその持っている意味を推定することができるかもしれない。ここでは代表的な前置詞をいくつか選んでみた。

例1

  • look for a pen / care for milk / ask for advice(ペンを探す・ミルクをほしがる・忠告を求める)
  • pay \100 for the notebook / take Jim for Jack /substitute margarine for butter(ノートに100円払う・ジムとジャックと取り違える・マーガリンをバターの代用にする)
  • blame her for the accident / thank her for her kindness / admire him for his skill(事故を彼女のせいにする・親切を彼女に感謝する・彼の能力に感嘆する)

普通 for は「・・・のため」という目的を示すことが多いが、動詞句では最初のブロックにあるように「求める」という意味と、2番目のブロックでの金と品物、代用品での「交換」、そして3番目のブロックでの「・・・のために(理由)」が代表的である。

例2

  • fill the bucket with water / endow them with a lot money / provide the city with water(バケツに水を満たす・彼らに多額の金を与える・都市に水を供給する)
  • be satisfied with lunch / be contented with life / be pleased with his present(昼食に満足する・人生に満ち足りる・彼のプレゼントに喜ぶ)

with は「・・・と一緒に」という意味でよく用いられるが、動詞句の場合でも「与える」の意味や2番目のブロックでの「・・・で(満足)」というように大きな意味の変化はない。

例3

  • depend on oil / rely on his help / count on your advice / fall back on her kindness(石油に依存する・彼の援助をあてにする・あなたの忠告を頼りにする・彼女の親切に甘える)
  • spend money on food / waste time on trifles / blame the accident on her(食物に金を使う・つまらないことで時間を無駄にする・事故を彼女のせいにする)

on はまず「依存」を表し、1ブロック目の4つの動詞はほとんど同意語といってよい。2番目のブロックは「対象」で、金を使う対象、責める対象などいろいろである。

例4

  • contribute a story to a newspaper / attribute his failure to his illness / lead to success(物語を新聞に寄稿する・失敗を病気のせいにする・成功する)
  • come from Osaka / derive pleasure from books / spring from a noble family(大阪出身・書物からよろこびを得る・高貴な家柄の出)

give でもよく知られているとおり、 to は「経路・付与」を示す。あまりもとの意味から離れていない。 from も「発生源・起源」を示すだけなのでわかりやすい。

例5

  • rob her of her purse / clear the road of snow / deprive him of his liberty(彼女から財布を奪う・道路の除雪をする・彼の自由を奪う)
  • convince her of its truth / inform him of the news / remind him of his old days(彼女にその事実を納得させる・彼にニュースを伝える・彼に昔の時代を思い起こさせる)

of は名詞同士をつなぐ重要な働き以外に思いもかけない意味を持っている。一つは「剥奪・除外」であり、財布を奪ったり、雪を取り除いたりするのに用いる。もう一つは「内容伝達」であり、あることがらを納得させたり、伝えたり、思い出させたりする。

例6

  • talk his mother into going on a picnic / persuade him into going abroad(母親を説得してピクニックに行かせる・彼を説得して海外に行かせる)
  • talk his mother out of smoking / persuade him out of going abroad(母親を説得してタバコをやめさせる・彼を説得して海外に行くのをやめさせる)
  • turn into red / put Japanese into English(赤に変わる・日本語を英語に翻訳する)

into は out of と対になっていて、「・・・の中に」「・・・の外へ」という基本的な意味を持っているが、 talk や persuade に into をつなげば、説得して何かをさせることになるし、 out of を使えばその反対であるから、やめさせることになる。 into はそのほかに状態の「変化」を示すのに重要である。色の変化、翻訳などに応用がきく。

目次へ

HOME > 言語編 > 英語 > きまじめ英文法 > PAGE 5

次ページへ

inserted by FC2 system