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ザンジバル島、タンザニア

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音声できくスワヒリ語のあいさつ スワヒリ語のあいさつ

Habari?

(ハバリ=こんにちは←ニュース)

Asante

(アサンテ=ありがとう)

Hujambo?

(フジャンボ=あなた元気?)

Sijambo

(スィジャンボ=私元気です)

注;この jambo は、本来、「出来事(困ったこと、悩み事)」という意味で、Hu/Si は否定語なので「困ったことがない⇒平穏無事」をあらわします。一方、英語になっている jumbo はやはり、アフリカ系統のことばで、「巨大な」をあらわし、、jumbo jet で有名です。

東アフリカ3カ国の共通語 アメリカのポップ歌手、ビリー・ジョエル Billy Joel の歌に「ザンジバル Zanzibar 」という歌がある。こここそスワヒリ語の発祥の地。アフリカ中部東海岸沖合いの島だが、タンザニアという国の一部であるが、江戸時代の長崎における出島みたいなところだったらしい。ここはアラビアやインドの商人たちが行きかう貿易の地であった。

さまざまな人種がここで出会い、中央アフリカから来た人々と、アラビア人たちがそれぞれの特産品を持ち寄って通商をおこなった。アフリカの言語はかなり特殊である。アラビア語は文化的背景が強くにじみ出ている。だが貿易の話し合いには効率的で覚えやすくダイナミックな言語が必要だ。

こうして英語のようにさまざまな国語の要素がミックスされて、この海岸(スワヒリ)一帯に新しい種類の言語が誕生したのである。だからスワヒリ語はいわゆる土着言語ではなく、多くの人々が話すことばがいつの間にか融合してできた言語である。その点で国際言語としてのさまざまな利点を備えている。

その文法構造や語彙はバントゥ語というコンゴあたりを起源とする言語に基づいているが、何しろこのあたりにはものすごくたくさんの種類の言葉があって、言語学者の研究や分類作業がとても追いつかないくらいなのだ。それでも共通点や相違点がが次第に融合し、さらにアラビア語の語彙が外来語として大量に取り入れられて成立したらしい。

タンザニアの北隣はケニア、かつて日本の黎明期のテレビ番組で「少年ケニア」などという少年の間の憧れの的になった物語があった(1960年代)。そしてウガンダにもこの言語は広がっている。ほかの言語がある国のある地方に限定されるのに対し、スワヒリ語は少なくとも3カ国の間の共通言語である。このようなことからこれらの国々が発展すると、英語、フランス語、アラビア語というアフリカ大陸の主要言語に伍してこれから発展していくことが予想されるのである。

映画のタイトルでは「ハタリ!(=危ない)」そして渥美清主演の映画、「ブワナ・トシの歌(ブワナ=ミスター)」が思い出される。「サファリ」はアラビア語にもその派生語があるが、”旅、旅行”のことである。さらに日本人になじみがあるのは「ジャンボ」であろうか。これは本来”もの、こと、なにか”という意味だが、ある象の名前になったときから”大きい”という意味に誤解されているようである。あとは”ありがとう”をあらわす「アサンテ」が知られている。

アフリカの言語は部族によって細分化されており、18,19世紀の植民地宗主国の言語(英語、フランス語、ポルトガル語)が公用語とされているところがほとんどだ。北アフリカはアラビア半島生まれのアラビア語が優勢である。スワヒリ語は数少ない生え抜きのアフリカ言語なのだ。

発音 スワヒリ語の語彙が日本語に比較的取り入れられやすいのは、スペイン語やイタリア語の場合と事情が似ている。つまり母音は日本語とほぼ同じで、子音には日本人にとって発音しにくいものがほとんどないためだ。しかもアクセントはうしろから2番目の母音にあるので、ついイタリア語のような感じを受けてしまう。それもまた親しみやすくなる理由であろう。

いかにもアフリカらしい発音といえば、「ン n 」で始まる音だろう。「(数字の4)ンネ nne 」「はいそうです ンディオ ndiyo 」などだ。これは日本では東北弁で肯定の際によく聞く、「そうだ、そうだ」の代わりに使われる「んだ、んだ」に近い。鼻から空気が抜けるから鼻音の一種であるが、フランス語やヒンディ語と違って、文中ではなく文頭だから目立つのだ。

同じ鼻音としては「ム m 」で始まるほうがもっと多い。こちらのほうがほかの子音と結びつきやすいらしい。「速く ムビオ mbio 」「虫 ムドゥドゥ mdudu」など、ちょっと発音に注意を要する。

動詞、主語、目的語 スワヒリ語における動詞の文法構造は、英語、フランス語、スペイン語などの西欧語とも、アラビア語とも、言うまでもなく日本語やトルコ語とも違う。ただ学習を始めてみると、西欧語との違いはたいしたことではないように思えてくる。というのも主語や動詞、目的語、副詞的表現にはかなりの類似性が見出されるからだ。

人称代名詞 I=mimi you=wewe he/she=yeye we=sisi you=nyinyi they=wao (wewe の複数が nyinyi である)

英語での<主語+動詞>の結びつきと比較してみよう。まず主語については1,2,3人称とその単数複数の組み合わせで6種類の人称代名詞が存在する点は英語と同じである。大きな違いは動詞の形だ。ヨーロッパの言語では動詞の<語尾変化>はおなじみのものだが、スワヒリ語では<接頭辞変化>が主流である。簡単に言えば、動詞についての記号がうしろではなく、前に置かれているということだ。(ただし動詞のうしろが同時に変化する場合もある)

スワヒリ語における音声配列

アルファベティ ( alfabeti ) a b ch d e f g h i j k l m n o p r s t u v w y z

母音 a e i o u

子音 b d f g h j k l m n p r s t v w y z ch dh gh ng' ny sh th

アクセント 後ろから二番目の音節で、「高低」アクセント

注;アルファベット26文字のうち、q と x は使わない。子音のうち、th (think, thrill, through の音で無声音) dh (英語の this, that, the の音で有声音) gh (のどの奥のほうから出す「ガ」) ng' (鼻から空気を抜きながら発する「ンガ」)に要注意。

語頭変化 後で述べる”動詞の接頭辞”も含めて述べたいが、一般に、多くの西洋言語ではいわゆる”語尾変化”が普通である。英語の複数形は book → books と変化するが、われわれはこのような形式に慣れており、単語とは語尾がいろいろと変化するのが当たり前、と思いたくなる。ところが世界には実にさまざまなやり方があって、このスワヒリ語では語尾ではなくて語頭を変化させるというやり方が特徴的なのだ。

たとえば、スワヒリ語で「他の」という単語の基本形は ingine というが、これはさまざまな使用状況によって、mwingine / jingine / nyingine などというように語頭が変化する。これらに慣れるには思い切り頭の働きを切り替えなければならない。これは book の複数形は sbook にするのだといわれるのに等しい、かなりハードな体験なのである。

いったいどこで誰が、こんな方法を思いついたのだろう?しかしまたどうして世界中の言語の傾向を見ると語尾変化が主流で、語頭変化は少数派なのだろうか?いったいどこで人類のこのような使用方法が分裂したのか?わからないことだらけだ。

動詞の接頭辞 ”接頭辞変化”というと、難しそうな名前で誰でも恐れをなして構えてしまうが、英語で、I go. → I have gone. → I can go. などというように動詞の前に<助動詞>がつく場合を考えてみればよい。接頭辞は助動詞みたいなもの。分かち書きにしないで綴るので、なにやら難しそうに思われるが、音声で聞いてみれば、どうということはない。そのような記号が前に出るかうしろに出るかは、まさに”好み”の問題なのだ。慣れてしまえば格別便利でも不便でもない。

例;(Mimi) ninasema Kiswahili. (私は)スワヒリ語を話します。<ni+na+sema>

スワヒリ語の自動詞の基本構造は<主辞+時制辞+動詞語幹>であり、この3つの部分がこの語順で一緒になってひとつに綴られる。ばらばらに綴ってもよさそうなものだが、主辞と時制辞が単音節かせいぜい2音節なので、わずらわしさを避けるためにひとつにまとめてしまったものらしい。

主辞とは主語の人称や単複が何であるかを示すものなので、上に示した6種類の人称代名詞をだすと、それらと重複するわけで、強調する場合を除き、人称代名詞は省略される。固有名詞や職業名の場合のみ、主語が明示されるわけだ。

人称代名詞の省略はスペイン語などでも普通に行われており、別に珍しいことではない。一人称単数の場合には mimi はもちろんのこと、そのための主辞である ni すら省略されることがある(正確には ni+na=na )。

時制辞とはその名のとおり、<現在形><過去形><未来形><現在完了形>の4種類を示す印である。現在完了形はその守備範囲をみると英語とそう大きく違わない。そしてその後にくる動詞語幹(辞書の見出しに出ているつづりと発音)を結合するわけである。

ここまでは比較的簡単に見えるが、スワヒリ語では、<否定>表現が厄介だ。否定になると英語のように単に not をつけるというわけにはいかない。否定専用の主辞があるのだ。つまり6掛ける2、合計12個の主辞が必要になる。さらに時制辞については現在形の否定の場合にはつけないが、未来では同じものを用い、ほかの時制では否定の場合は別の語が必要なので、1プラス2プラス1プラス2、合計6個の時制辞が必要になる。ルールそのものは難しくはないが、使い分けには”機敏”さが必要なようだ。

例;Ninakitaka kitabu hiki. 私はこの本がほしい。(ni+na+ki+taka)

他動詞の場合はどうだろう。動詞のうしろには目的語がつくが、同時に目的辞をつけなければならない場合がある。その語順は<主辞+時制辞+目的辞+動詞語幹>で結合する。主辞があれば人称代名詞の主語を省略できるように、目的辞があれば目的語を省略することができる場合がある。目的辞は一種の”代名詞”なのだ。こうやってみるとなかなか便利な工夫がされているということで感心してしまう。ビジネスの巧みな貿易商人たちの知恵が生かされている。

英語のbe動詞にあたる語もある。繋辞(けいじ)とよばれている。この後には名詞か形容詞が来る。人称による変化はないが、これまた肯定用と否定用の二つがあり、現在形の場合にしか使えず、過去形その他には別の動詞を必要とする。

何でも後置! フランス語を習った人は、a black cat が un chat noir となり、形容詞がほとんどの場合、名詞のあとに置かれる(後置)にショックを受ける。なんでもフランス人によれば、「存在は属性に優先する」という、なにやらむずかしい哲学的理由があるかららしいが、スワヒリ語はその上をゆく。

なぜなら100%の形容詞はおろか、指示代名詞、所有格まですべて名詞のうしろに置かれるからだ。つまり英語で書けば my book ではなく book my なのだ。それならそれでいい。中途半端なところがないからだ。関係代名詞もちゃんとあって、これは大部分の西欧語と同じく、先行詞のうしろに形容詞節が続く。

スワヒリ語による新聞サイト
外部リンクMaoni ya wahariri wa magazeti ya Ujerumani leo Magazetini Deutsche Welle
外部リンクGazeti la Mtanlzania
外部リンクMwananchi

前置詞の存在 さて、西欧語では大手を振って歩いている「前置詞」だが、これはスワヒリ語にあるのか?これはあるとも言えるし、ないとも言える。一言で言えばまだ生まれたばかりで十分に発達しているといいがたい。英語の「・・・の前に before 」、「・・・のあとに after 」などのように時間的な語は存在する。ただしこれらはアラビア語語彙の影響が強い。

だが、場所に関して言うと、英語の in, on, at のような類はあるが、一方で -ni のような接尾辞がある。たとえば「戸棚 kabati 」と「戸棚の中に kabatini 」。この接尾辞を後置詞とよんでいいかもしれない。ところが「戸棚の中に ndani ya kabati 」という言い方ものあるのだ。

世界の言語では、前置詞を使うタイプと後置詞を使うタイプとはっきりと分かれている場合が多いのに、スワヒリ語では両方が共存しているようだ。もしかしたら人類最初の言語、いわゆる「祖語」では両方があったのかもしれず、その痕跡をスワヒリ語など中央アフリカ系の言語が残しているといったら、途方もない空想だろうか?

オンライン辞書 外部リンクkamusi project  英語ースワヒリ語、スワヒリ語ー英語で使用可能。まだ構築中の段階で、寄付を求めています。お金持ちの日本人で、スワヒリ語に興味のある人はよろしく!

なぜ名詞をこんなに細かく分類したのだろう?  

スワヒリ語について一番話題になるのは、名詞を8種類ものクラスに分けることだろう。ほかの言語でも「抽象名詞」「物質名詞」「普通名詞」などと分類をしたりするが、せいぜい、数えられる<可算>か、数えられない<不加算>ぐらいに分けて使う。ところがスワヒリ語では「木」「果物」「人」「抽象名詞」「外来語」などというわけ方をしている。

これらは単数形と複数形の形が、またまた接頭辞によって区別されており、これに修飾する形容詞もそれぞれに従って接頭辞をつけ、「コソアド」に使う<指示詞>はクラスごとにみんな違う。

われわれは外国語を学ぶとき「どうしてこんな面倒なルールを作ったのだろう?」と頭をひねることが少なくない。この名詞分類も理解に苦しむシステムだ。フランス語やスペイン語のように男性名詞、女性名詞の二つぐらいなら我慢できようが、これが8つもあるとなると、すらすら言えるようになるのに何ヶ月も、下手すると何年もかかるのではないかと思ってしまう。

実際、ある英語によるスワヒリ語入門書では、8つの代わりに2つの名詞グループに絞り、ほかのグループについては、あとで覚えればいいといっているものもある。現地に行ったら、少々間違っていたって、外国人だからときっとわかってくれるだろう。

それにしてもどうしてこんなに細かく名詞をわけたのであろうか。その起源はなんだろう?「果物」や「木」というもので分けているということは、これらが生活に密着していて、相手にどのカテゴリーにあるかを強く印象付けようとしたためなのだろうか?現代の都市生活ではあまり役に立っていないように思うのだが。

 インターネット・ラジオで聴くスワヒリ語 今のところ未発見

動詞は語尾変化によって、受身や使役を表す 

動詞の前に接頭辞がつくことを述べたが、実は語尾変化もあるのだ。接頭辞が時制、主語、目的語を示す語を置くのに使われるとすれば、語尾は受動態(・・・される)、使役(・・・させる)、そしてなんと自発(たとえば切る→切れる)を表す記号がつくところである。

それらの形式は、英語よりも日本語のほうによく似ている。「打つ utsu →打たれる utareru 」では語幹 ut のうしろの部分が変化しているが、これとよく似た仕組みなのだ。

6万年ほど前に人類がアフリカ大陸を出て北上し、エジプトあたりで一方は左へ曲がってヨーロッパ大陸へ、もう一方は右へ曲がってインド方面に向かったそうだが、その頃の人類の言語にはこのタイプの語尾変化があったのかもしれない。今の日本語の中に、アフリカ、コンゴあたりで話されていた言語のある特徴を引き継いでいるとしたら愉快ではないか。

語尾変化でもうひとつ注目すべきことは、<前置詞形動詞>というタイプの存在だ。これは英語でいうと、「それを買う buy it 」と「彼女のためにそれを買う buy it for her 」の違いに似ている。つまり、 buy に対して buy + for にあたるのがこの前置詞形動詞だ。

ただ、英語では動詞と前置詞が切り離して使われる(分かち書き)のに対し、スワヒリ語では buyfor のような感じで、動詞と一体となった語尾変化としてとられている。分かち書きをすることはできない。なぜなら一体となって発音されるため、音韻変化を起こしているものが大多数だからだ。たとえば「する fanya →・・・のためにする fanyia 」では、ファニャがファニーヤと変化している。

これはもしかしたらヨーロッパ大陸で動詞と前置詞が分離する前の状態なのかもしれない。地中海を越えて北に進んだ人類はラテン語やギリシャ語などの古典語を経て、近代語への変化の中で分離が進んだという推測も可能だ。

ニューエクスプレス・スワヒリ語学習書 外部リンク白水社の「ニューエクスプレス・スワヒリ語」を使いました。スワヒリ語の教科書は、英語などと違って学習者の数が問題にならないほど少ないので、これといったよいものが見つかりません。しかしこの本は、日常会話のさまざまな場面を取り扱っており、文法も一通り学べますので、一番すぐれた入門書だと思います。これより上のレベルについては、英語で書かれたテキストや副読本を探すことになります。

辞書 スワヒリ語の学習者には、やはり英語ースワヒリ語タイプがよいでしょう。イギリスの出版社には長い歴史を持っているものもあると思いますが目下調査中です。

簡易会話教本 外部リンクlonely planet 社の、Swahili Phrasebook は容易に手に入ります。解説は英語です。重要なスワヒリ語の決まり文句や東アフリカ圏内の旅行や生活に必要な単語はほとんど網羅されています。さらにバスや鉄道の利用の仕方、一般的な商習慣などの文化面についても詳細の解説がついています。英スワヒリ・スワヒリ英の小辞典つき。スワヒリ語の基礎を一通り勉強した方なら、実に実用的価値の高い1冊だといえます。

スワヒリ語を本格的に勉強したい人のための日本語サイト 外部リンクスワヒリ語教室 スワヒリ語のベテランで、ケニア、タンザニアに何度も行ってられる方の充実サイト。

音声できくスワヒリ語のあいさつ スワヒリ語のあいさつ  

Kwaheri

(クワヘリ=さようなら)

2008年1月初稿4月追加

以後随時更新します

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