島めぐり

淡路島 (2019年3月26/27日)

:GPS地図

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兵庫県明石市から、かつては車載フェリーが出ていたが、今では本四架橋のおかげであっという間に島に渡ることができる。でも船旅の持つ情緒は失われ、「橋げたの島」になってしまったことは否めない。中央を縦貫する高速道路以外は、古くからの道が中心で、老朽化が進んでいる。自転車で行くには路側帯が狭い。そしてその交通量は多い。今回もBMW方式(自転車・自動車・徒歩)で行く。

第1日目 仙台市より(午前10時発)東北道、圏央道、新名神、神戸鳴門自動車道を経て「西淡三原IC」まで。翌日の午前零時すぎ着。道の駅「福良」で車中泊。

第2日目 道の駅「福良」より、島の南半分を時計回りで一周(111キロ)。洲本市のホテル泊

第3日目 道の駅「淡路」より、島の北半分を時計回りで一周(97キロ)。

第4日目 前日の夕刻「淡路IC」より帰途につく。名神、北陸道経由。途中SAで車中泊ののち、日本海東北自動車道「胎内IC」まで。国道113号経由で仙台市まで。

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島の南、つまり徳島県と向かい合う鳴門海峡に面した福良湾の奥に道の駅「福良」がある。半円形のこの建物からは、鳴門海峡クルージングや渦潮見学の船が出ている。ここを出発点とした。
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 道の駅から道路を隔てて向かいには、奇妙な形をした劇場「?O???????N淡路人形座」がある。
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 福良港。これから山の高い所を走る県道25号線(うずしおライン)にはいって、さらに西へ進むことになる。
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うずしおラインからの紀伊水道の眺め。中央に見える島はおそらく「煙島」または「洲崎」であろう。
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この看板地図は珍しいことに、南北が逆さになっている。今右上にある細長い半島の先端(鳴門岬)に向かっている。海沿いは県道25号線。(大日川まで)
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 鳴門岬の先端は道の駅「うずしお」で、渦潮を見れる展望台があり、すぐその上を高速道路「大鳴門橋」が走っている。歌碑は「鳴門海峡」で、歌手は「伍代(ゴダイ)夏子」。津軽海峡のようにボタンを押すと曲が流れるわけではない。
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ちょうどこのときは、左から右へ海流が激しく流れていた。つまり紀伊水道から瀬戸内海へ向かって流れていた。対岸は徳島県。

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 大鳴門橋ケーブルの断面模型(実寸)。5.37ミリの鋼線を127×154本束ねたもの。
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 淡路島は「?O???????Nサイクリング・アイランド」なんだそうだ。島の最北端近くにある「岩屋(港)」から時計回りに一周すると全体150キロのうち、ここは90キロ地点にあたる。このような看板が、ルート沿いに立っている。だが、正直言って、道が狭く舗装はガタガタで、路側帯は狭いし、高速道路の料金が高いために大型車が一般道を走るため、危険でしょうがない。きつい坂や急カーブは構わないが、自動車ときっちり分けた自転車専用道がまるでない(あっても100メートルほどで切れる!!!)。ひどい所だ。
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鳴門岬のあとは、ところどころに漁港があるが、やはりこれは撮影しておく価値がある。「蛸壺」直径15センチぐらい。県道25号線沿い。

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 これはマキグソではなく、「アンモナイト化石」であり、淡路島のものは、これで分かるように、途中で”巻き”がほどけた奇形であるという。
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弁天島 「丸山海釣り公園」が太鼓橋の先に突き出している。入場料を払わないと、釣りも見学もできない。太鼓橋の一番上には施錠された門がある。丸山地区で。
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 春日神社の鳥居。たぶん県道25または31号線沿いだった。南あわじ市津井地区にある。この辺りの道は島の西側だから「淡路サンセットライン」と呼ばれる。
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 県道から神社につながる楽しい道。低い丘が連なる、ただしヒノキ花粉が猛烈な、天気のいい日だった。
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 春日神社本殿。「的射の儀」がおこなわれる例大祭はここを訪れた日の3日後だった。
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 まるで子犬が海を見つめているかのような奇岩。
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 この奇岩の裏に回ってみると、ものすごく古い石造りのベンチがあった。そこには風雨にうたれてかすかに、「?O???????N島の名酒・都美人」と彫ってある。気になったので、帰る間際にこの酒を土産物店で探したら、あった!!!
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 そしてこの犬ころ岩の裏側は神社だった!!!名前は不明。祠か?
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 この一帯は瓦(カワラ)の生産で有名である。この橋は「みはらがわ」(川の名前?)といって、欄干が瓦や鯱(シャチホコ)で装飾されている。
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都志地区に到着。ここは海岸伝いに県道31号線で北上してきたが、この島の中心都市、洲本へ行く内陸部を通る県道46号線への分岐点だ。その交差点から都志川下流に架かる橋を渡って山側へ進むと、「薬師山公園」入り口となり、中はよく整備された庭園になっていた。「あわじ花へんろ第二十五番 ?O???????N花の札所」とある。春の暖かい日、何もしないで、ボーッとしていたらなんて素敵であろう!そんなところだ。この後、県道46号線で低い山の連なる山間部に入り、川沿いに上り坂となるが、分水嶺と思しきところからは下りになった。

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時間は午後1時を回っていたので腹ごしらえをしなければならない。洲本市街地に入ったころ、下加茂地区で大きな駐車場のあるうどん屋を見る。讃岐うどんの「もへいじ」だ。

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洲本市の中心部に到着。この町のもっとも有名なところは、イオンストアであろうが、それはパスして、かつて鐘紡の工場だった赤レンガ造りの「Sumoto Artisan Square」の撮影を行う。レストラン、お土産屋はもちろんのこと、歯医者や弁護士事務所も入居している多目的施設だ。

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建物の前の芝生は「市民広場」だ。ここはイオンストアと隣接していて、地方都市にしてはなかなか活気がある。

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 洲本市には洲本川が貫通していて、主な施設はその左岸にある。そして河口にはこの洲本港がある。
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 洲本港の隣は海水浴場のある「大浜公園」。今晩の宿泊は港のそばのホテルに決めた。平日だというのに、ホテルはもう少しで満杯だった。「お登勢」(おとせ)は、船山馨の小説だが、この洲本市は「庚午事変(こうごじへん)」にからみ、「お登勢の町」だと名乗っている。(京都寺田屋のお登勢ではない)
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 洲本市から海岸を県道76号に沿って南下するが、サントピアマリーナを通過し、海沿いの由良地区に入ると、そのあとは山あり海ありで、なかなかの難所だ。しきりに目立つ看板は「3倍おもしろい ナゾのパラダイス ?O???????N立川水仙郷」である。まるでキアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ」に出てくるジグザグ道が谷を大きく回り込む県道から見える。だからこの辺りの県道は「南淡路水仙ライン」と呼ばれる。
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道路に2匹の子ザルがいた!!!すかさず撮影。シャッターの音を聞いた途端、森の中に逃げ込んだ。

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それはそのはず、ここは「?O???????Nモンキーセンター」入り口のそばだったのだ。いやいや、この島はなかなか面白い所がたくさんある。ただ自転車で走っているだけではもったいない。

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県道76号は、洲本から福良に戻るために通ったのだが、海岸部はともかく山間部ではアップダウンが厳しい。この看板はずいぶん古くなって色あせているが、「Attention ! (注意・注目せよ)登坂中間点 あと600m」とある。大変登りがきつく、前輪が浮いてしまうのではないかと思われる場所もあった。だから、この「600m」は「もうそれだけか?」ではなく、「まだそんなに?」なのである。出発点の道の駅「福良」に着いたときは午後6時近かった。自転車を自動車に積んで、一路洲本市のホテルに向かう。これで島の南半分終わり。

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北半分の出発点は「明石海峡大橋」の真下にある道の駅「あわじ」とした。高速道路のハイウェイオアシスは別のところにあり、こちらは一般道のための道の駅である。中に入ると、「釣りやサイクリングでの長時間駐車禁止」の立て札があり、警備員たちが四方を固めている。そのため、自転車はひとまず近くの空き地に隠し、何食わぬ顔をして道の駅に駐車する。このあたりを境に県道31号線から、28号線に変わる。

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こちらは岩屋港。大阪湾に面し、かつては明石との間に連絡船が往復し、たいへんにぎわっていたものだが、今はジェノバラインを除き、数少ない漁船が停泊しているだけだ。日本中、特に瀬戸内海は橋だらけ。将来の島々の人口の減少を考えると、フェリーならその船の大きさや便数で柔軟に対応できるが、建設に大変な費用をかけた橋は、その維持費がどれだけになるのか誰も計算しようとしない。タヌキやキツネしか通らなくなっても・・・クマなら泳いで渡るだろうし(利尻島)…

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岩屋港から一路南下する。道路幅が広く、交通量の多さはあまり気にならない。道路に面して「石屋(イワヤ)神社」がある。道路からいきなり階段が始まり、その上を木造家屋が覆っているという珍しい建築だ。この付近には源平合戦時代からの神社が多く、絵島(エジマ)という、古事記に乗っている国造りに関連した島もある。もっとていねいに探索すべきだった。

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県道31号線。道路沿いに椰子やシュロの木が続いているのは、宮崎県あたりを思わせる。正面に巨大な観音像が見える。

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ちょっとシャレたカフェ Koh House。ウィンドサーフィンのボードが立てかけられ、かつてのミニクーパーが入り口の屋根に乗っかっている。淡路市釜口地区。

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そして1階部分には、ガラス戸に収められた車の姿が。2枚の木の板を通って出入りするのだろう。まだ営業時間になっていなくて残念。

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昼過ぎに洲本市内に到着。さて昼食はということだが、これから昨日通った山間部の道を再び都志地区に向かうので、おのずと再びうどん屋の「もへいじ」に行くことになった。この店の壁に貼ってある地図で、淡路島でもっとも有名な神宮である、「伊弉諾(イザナギ)神宮」のことを知る。

 
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昨日は「うどん定食」で五目御飯付き、今日は「かき揚げ定食」でおにぎり付き。いずれもカロリーを消費するサイクリングには最適。

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洲本から都志までは昨日と同じコースである県道46号線を通った後、播磨灘を見ながら海岸沿いに県道31号線を北上することになる。交通量は大阪湾側と比べて格段に少なく、起伏もあまりないので走りやすい。そして旧一宮町に入って見つかったのが、例の「?O???????N伊弉諾神宮」への参道入り口である。県道31号線より2キロほど内陸に向かう。

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神宮の敷地は池があり、太鼓橋や石碑があり、なかなかの公園になっている。

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この神宮が由緒あることを示した石碑地図。ここから真東に進むと「伊勢皇大神宮」に到達する。夏至日の入では、「出雲大社」に到達するなど。

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本殿。日本最古の神宮である。神社ではない。イザナミノミコトが祀られている。彼はこの地で死んだという。。死んだ妻に再会するために黄泉の国へ出かけたが、(妻を見るなと言われたのに)振り向いたために、逃げ帰った話はギリシャ神話にもあって、興味深い。

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 無名の建物。ではあるが、そのデザインのシンプルさに感心した。神輿(ミコシ)をしまう倉庫だそうだ。遠野市の水車小屋を思い出させる。
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島の北部は、南部に比べて起伏が少ない。海岸線は大きく右に弧を描いて明石海峡と、向こう岸の神戸市や明石市が見える。そして大橋の下をくぐりぬけるとそれがゴールだ。無事、道の駅「淡路」に到着後、すぐそばにある温泉「?O???????N松帆の郷」で入浴と食事をとる。

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