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黄色の線は、香港市内の今回移動した軌跡(衛星写真に重ねたGPS記録による)。上が北。
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英国には6日間いたわけだが、帰りの飛行機は香港経由なので、航空料金は同じだから2日間、途中下車をすることにした。
しかし 、(1)ロンドンとの6時間もの時差(2)ロンドンでは日中でも摂氏20度を切っていたのに、香港では32度を超える暑さ(3)ひと部屋6ベッド(2段)の格安ドミトリーで、ロビーは各国から来た若者たちの”歓談”で深夜まで騒がしかった、と環境適応能力をフル回転させる必要に迫られた。
それでも昔の香港を”復習”し、ロンドンとの類似点、上海との違いを感じ取り、最近まで盛り上がっていた民主化運動のもとは何だろうと思いをはせることができた。
ドミトリーで向かいの寝棚には、インドからビジネスで来ていた人がいた。一般ホテルは高くて手が出ない。香港は、かつてのように単なるショッピングの拠点ではなく、アフリカ東海岸、南アジア、東南アジアの各国を政治、文化、経済のあらゆる面で結びつけるハブになっている。南アフリカにだって直行便があるのだ。 |
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観察日記(1)
モール化 これは致し方ないことだし、世界中どこを回っても、”経済発展”というものは画一化を伴うものだ。旅人は日常から離れた異質性を求めるのに、近所のチェーン店や有名ブランドを世界の果てに発見するとがっくりしてしまう。
香港はシンガポールと同様、政治的文化的な点での長い歴史を持たないから、それも仕方がないのかもしれない。特に九龍半島と対岸の香港島のセントラル一帯はこの町が持っていた独特の個性を失ってしまった。
モールというのは、いったいどうして世界中、こんなに同じなのだろう。もっとも、地元の人にとっては目新しい高級ショッピングの場ということになるだろうが。
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トラム(路面電車)を使って東へ西へ
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観察日記(2)
広東語: 3月に上海を旅行した時は、中国はどこへ行っても北京語が通用するものと思っていたが、香港に来ると、北京語を一応相手は分かってくれるものの、広東語の世界では違和感があることがわかる。
中華料理店のおやじに北京語で注文しても、広東語で繰り返される。言葉とはうしろに膨大な文化を背負っている。最近まで道路を占拠していた民主化運動も、たんなる政治的運動ではなく、北とは異質な文化圏という意識があるのではないだろうか。
ビジネスでは統合が進んでも人々の中には、ちょうどフランスとスペインの間の違いのように、別の国にしてもおかしくない隔たりが感じられる。それを無理やり一つの国の中に押し込め、上から強引に強権を押し付けると、ウィグルやチベットのような状況になる危険性をはらんでいる。、
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香港島をさらに西へ
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翌日、かつての香港らしさを求めてトラムで西に向かい、「北角 North Point」で下車。雑踏の中、真ん中にトラムの線路が走り、肉屋、八百屋、果物屋と所狭しと並んでいて見飽きない。Chun
Yeung St. にて。 |
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さらに西へ。今度は「北角」からバスに乗り換えて香港島の西の端になる「小西湾」へ。地元の人間ばかりのショッピングセンターに紛れ込み、食堂で鶏肉ソバを注文。漢字が読めないので、写真に写して店員にそれをディスプレーに出して注文した。 |
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ショッピング・センターにいる間に亜熱帯特有の突然の豪雨が降った。センターのテラスに出ると、東の方に香港島と九龍半島の中心部が見える。 |
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Victoria Peak にはかつて登ったはずだが、何の記憶もない。中環の駅からケーブルカーの乗り場まで歩いてみる。しばらくオフィス街を通った後、「香港公園」の中を上がっていく。
中は熱帯植物園みたいで、ハイキングコースみたいな道の途中、首に黄色い縞をつけた鳥が私の頭に体当たりした。どうやら近くにヒナのいる巣があったらしい。
Peak Tram は予想通り、切符を買うのに大変な列。ところが Octopus をみせると空いている列に案内され、すぐさま頂上へ。
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とんでもない急坂をのぼる Peak Tram。線路の真ん中に太いワイヤーが2本見える。 |
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Wanchai 駅のそばに繁盛している中華料理店を見つけたので、そこで「午餐」定食を注文。AからFまでのどれかを選べばよい。あてずっぽに選んだら、鶏肉の皮の付いたまま蒸したのが出てきた。
私の座った丸テーブルは小さかったのに、店のおやじはさらに3人の客を相席させ、おかげで地元の人がどんなものを食べるのか、じっくり観察することができた。緑の野菜を煮たものだけで済ませていた若い女もいた。食堂では酒を飲む人が見当たらない。酒場に行くのかな?
明日の朝は、飛行機の出発が 0845 なので、地下鉄ワンチャイ駅の始発 0603 ではちょっと苦しい。仕方がないので朝5時に起きて、空港行特急の駅まで、重いリュックを担いで地下鉄2駅分を歩くことにした。
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観察日記(3)
田舎に行きたい: 香港は亜熱帯に属する。かつてのように、安いショッピングを楽しみに行く都市だけではなく、香港領のかなりの部分を占める 農村、山村、漁村に行ってみたい。高層ビルの林立する部分を離れると、突然めったにバスの来ない伸びやかな自然が眠っているようなのだ。
香港島の南部である、スタンレーのまわり、そして九龍側の西や東の端にある海岸地帯などが魅力的なようだ。そこには南の海ならではの都市化されていない、昔からの人々の暮らしがあるようだ。
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記 録
旅行期間 2015年6月3日より6月11日まで
6月3日(水曜) 0945成田発CX509便にて香港へ1325着。乗り換えてCX253便にて1435 香港発 2030 ロンドン、Heathrow 空港着、Acton
Town の Osborne Hotel にて宿泊
6月4日(木曜) ロンドン市内観光、Osborne Hotel にて宿泊
6月5日(金曜) ロンドン市内観光、Osborne Hotel にて宿泊
6月6日(土曜) ロンドン市内観光、ビートルズ演奏会、Osborne Hotel にて宿泊
6月7日(日曜) ロンドン市内観光、Osborne Hotel にて宿泊
6月8日(月曜) ロンドン市内観光、1700 Heathrow 発CX238便にて夜行
6月9日(火曜) 香港1155着、香港市内観光、Check Inn HK にて宿泊
6月10日(水曜) 香港市内観光、Check Inn HK にて宿泊
6月11日(木曜) 0845香港発CX548便にて羽田1355着
おわり
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