ソウル再訪 2014年

HOME > 体験編 > 旅行記 > 韓国 > ソウル再訪(その1) > (その2)

2014年・ソウル再訪 その2

ソウル・2014年 写真集つづき

<ソウル市とその周辺 旅行期間:2014年5月17日~20日> 
0335
 3日目、まずは「東大門」に向かう。交通の激しい大通りの真ん中にあり、この写真では無数の自動車が流れている部分をカットしてある。ここから巨大市場が広がるが、それぞれの得意分野を中心に、4つほどのエリアに分かれている。
0336
 東大門のすぐ南に「清渓川」が流れるが、ここは片側に歩道があり、自動車の騒音から切り離され、緑の中の散歩を楽しむことができる、都会のオアシス。すぐ上のビルには、市場の店舗が詰まっており、戦場のような騒ぎだ。
0337
 川はその名の通り、透明で、小魚はもちろんのこと、巨大な鯉が住んでいる。カモなどの鳥類も見かける。対岸には、こんな粋な渡り石が敷いてある。
  0338
 衣料品市場の内部。細い通路が細長いビルの端から端まで伸び、そこに無数の小さな店が連なっている。それが1階から6.7階まで同じ構造になっている。それぞれの専門を生かして営業しているようだが、あまりに店が多いので、一軒当たりの売り上げはどのくらいになるやら。
  0339
 これは何だろう?実は2014年5月に、つまりこの月に完成したばかりの「東大門デザイン・プラザ」なのだ。ここは「東大門歴史文化公園」の西側にあり、アルミ板を素材にしたらしい曲線の斬新なデザインが人目を引く。まだ観光名所としては知名度がなく、デザインの出品もまったくく少ないので、ここの担当者は、「箱モノを作りおって!!」という非難を受けないように頑張らなければなるまい。
  0340
 「東大門歴史文化公園」からさらに南下すると、通りの看板に突然、キリル文字が目につくようになる。韓国は中央アジアやロシアとの結びつきが強い。ここはユーラシア大陸の東端なのだ。ロシア、モンゴル、ウズベキスタン料理の店などが点在する。
  0341
 再び市場に入り、北上するにつれ「中部市場」「芳山総合市場」「広蔵市場」と続く。「中部市場」では、このようにタラの干物やするめの類が野積みされている。「広蔵市場」には、登山用品専門市場があり、ロープやリュック、寝袋を売る店が延々と続くのが見もの。韓国がこんなに登山が盛んとは知らなかった。
  0342
 クッションを当てて、お盆を頭に乗せた女性。日本で、こんなふうにして歩いたら曲芸と思われてしまうが、ここではごく普通の荷物の運び方なのだ。ここがユーラシア大陸の続きであるということが改めて思い知らされる。この後、食堂で「冷麺(ネーミョン)」を食べたが、糸こんにゃくの塊のようなのが出てきて、横にハサミが添えてある。麺をハサミで切りながら食べるのだ。”所変われば品変わる”。
  0343
 市場を出て、地下鉄5号線に乗り南下し、「漢江」のほとりのヨイナル駅に降り立つ。多数の橋が架かって、広大な河原が広がるが、ここから遊覧船が出ている。わずか1時間の航海なのに、「乗船名簿」を書かされた。フェリー事故の影響かもしれない。船は下流に向かって、市街地沿いに進む。気温が快適で、波もないことから、すぐに眠りに誘われてしまう。
  0344
船着き場を離れてまもなく見えてくるのが 左岸の国会議事堂。24本の柱が支えている。
  0345
 さらに下流に進むと、右岸の橋のたもとに見えてくるのがカトリック教会。ここは大勢の信者とフランス人宣教師が、弾圧を受け、首をはねられたという。
  0346
 遊覧船を降りて再び市街地へ。マッコリの味が忘れられず、フランスパン「Tous les jours」の近くにある、「草家(チョガ)ジブ」という居酒屋に入る。ここなら地元民だけで日本人がいないかなと思いきや、突然大声の大阪弁が聞こえてきた。店内は、まさに「庵(イオリ)」の雰囲気。マッコリの瓶は700cc でちょうどいい分量。栓を開けるとシャンパンのように泡が出る。底の方には白い粉みたいなのが沈殿していた。
  0347
 午後8時より、ミョンドン中央部にあるユネスコ・ハウスの中の「ナンタ劇場」で”お料理!”の公演が始まる。だから入口には鍋や蓋がたくさんぶら下がっている。
  0348
 2階の普通席は満席。これはセリフなしの劇(セリフがあっても、わざと意味不明の言語)で、各国の観光客が観に来ている。ある結婚式で、支配人に命令されて料理を作ることになった4人(うち一人は女)のコックが繰り広げるコミカルな筋。包丁や鍋蓋を打楽器にして、リズムをとり、時には観客にステージに立ってもらったり、観客とリズムの掛け合いをやってみたり、新しい趣向の道を進んでいる。観客の大部分は若い女性たち。ただし国籍は様々。
  0349
 ソウルの道は日本よりひどい渋滞。でもバスは台北のように、専用道を設けているところが多く、その運行はスムーズ。しかし自転車を通勤、通学に使う人は少ない。この国では自転車は、スポーツ、趣味のためのもののようだ。日曜日の河原など、大勢の人々が一段を汲んで、自転車に乗ること自体を楽しんでいる。
  0350
 最終日、空港への迎えのバスが来る前に、ホテルのある1号線「新里門」の近くにある世界遺産、「懿陵」を訪れる。王の位牌は「宗廟」に収めてあるのに対し、本物の墓は、各地に散らばっている。これもその一つ。
  0351
 陵には人や動物の石像が囲んでいる。埴輪(ハニワ)みたいだ。世界遺産といえども、ここは訪れる人も少なく閑静で、広々とした敷地は、散歩やピクニックには最適である。

HOME > 体験編 > 旅行記 > 韓国 > ソウル再訪(その1) > その2

inserted by FC2 system