(2019年6-7月)

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目次

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フランスへ

ブルターニュ地方 :サンマロ→カンペール

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アキテーヌ地方 : ボルドー

PAGE 3

バスク地方 : バイヨンヌ

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リヴィエラ地方 : マルセイユ・モナコ・エクサンプロヴァンス

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ジュネーブとシャモニー

パリ抜きといったものの…

記 録 総まとめ

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 アキテーヌ地方とは

ブルターニュ半島は大西洋岸に面しているが、さらに南の大西洋岸に面した地域で、大西洋に面した100キロ以上の長い海岸線を持つのがアキテーヌ地方だ。名前がいろいろ変わり、合併なども行われたようだが、最大の特徴は世界最大の生産量と品質を誇るワインの生産だ。

原油や天然ガスも出るし、航空産業も存在し、何よりも大西洋に面したビーチでの観光資源が多くの注目を集めている。人口は140万程度で、最大都市のボルドーでさえ、24万人ぐらいである。

ボルドー Bordeaux 

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ブルターニュ半島の先端にあるカンペールからいったん中心都市レンヌに鉄道で戻った後、ここからボルドーまでバスで行ってみることにした。300キロ余りで、6時間ほどかかる。到着予定時刻は午後の8時ぐらい。利用するバス会社は、国鉄系のOUIBUSといい、価格の安さがウリだ。バスターミナルは鉄道駅のすぐ横にあり、残席僅少であったが、何とか切符を手に入れ出発。残念ながら座席は最後部のエンジンの真上で、暑くうるさい所だった。

イランのバスもフランスのバスも長距離の場合、高速道路をいったん降りて、その町の中心部まで行って客を下ろすので、結構インターチェンジの出入りで時間がかかる。高速道路上のバス停は見かけないようだ。というより高速道路沿いは人が住んでないというべきか。

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午後8時過ぎボルドー着。ここでも緯度が高いのでこんなに明るい。運よく駅前にホテルを見つけたが、スーパーマーケットは閉まってしまい、夕食は駅のサンドイッチで。ボルドーはそのトラムが効率よく運用されている。駅前のトラム停で、市内交通一日券を買う(それを買う手伝い?をしてくれた男にチップとして50サンチーム渡したのだが)。

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トラムから見たこの門は18世紀中葉に作られた「ブルゴーニュ門」。この門がまたいでいるのは「ヴィクトルユーゴー通り」である。この門の奥のほうに繁華街がある。ピエール橋西詰より撮影。

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トラムC線は今、川沿いの道を進む。道沿いの4,5階建ての建物が同じ形で、彼方まで続く。同じくピエール橋西詰より撮影。

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ボルドーを流れる有名な川、それはガロンヌ川という。赤茶けた泥水が流れているのが特徴。フランス4大河川の一つだ。(セーヌ、ガロンヌ、ローヌ、ロワール)なお、ボルドーはガロンヌ川の河口近くにあると言えるが、その河口は、深く入り組んだ湾(別名:ジロンド川)の奥なので、実質的にかなり内陸に位置していると言える。

この湾曲するガロンヌ川沿いに三日月形の町が形成されたから、世界遺産「月の港ボルドー」と呼ばれるようになった。これからその中を散歩することにする。

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カンコンス広場の南側にある、トラムの2線が交差するところ。トラムの停車場と公園が一体化したようなところ。この日は酷暑だったが、この部分だけは涼しかった。公衆便所もある。

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トラムの車内。トラムは郊外へ郊外へと延長されている。市内からのかな農村風景へと変わっていく。

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一日乗り放題の券を持っているので、終点まで乗ってみた。これは駅前の自転車置き場。日本と違うのは出入り口が暗証番号方式になっていること。無人方式であること。Abri とは直訳すれば「仮小屋」のことだ。

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別のトラム線でガロンヌ川をさかのぼると、「Cité du vin」がある。この地方が世界的な知名度を持っているワインについての博物館だ。奇抜なデザインだが、評価はいま一つのような気がする。

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 一階にはワイングラスの展示がある。それより上の階では、ワインの試飲が中心になっている。残念ながら試飲に耐えうるような舌を持っていないので、行かないことにした。(試飲にはそれなりの料金が必要)
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 「Cité du vin」には、交通局で運営する川船の船着き場があった。先の一日券が使える。ちょうどうまくやってきたので飛び乗り、川の風景を楽しむ。次の船着き場で下車して昼食を取ろうとしたが、適当な店がないので、仕方なくマクドナルドに入る。ここで初めてマクドナルドの、「パネルにある絵を指で触れてメニューを注文する」方式を体験した。そのうち世界中のマクドナルドで、この方式が主流となるだろう。でもフランス人の中にも操作に戸惑っている人がいたので、日本のおじいさんやおばあさんはどうかな?
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川舟を降りて、再び先のトラムの交差する「カンコンス広場」に戻ってきた。ここは「ジロンド県」と呼ばれ、この記念碑は「ジロンド碑」だ。フランス革命において活躍した「ジロンド派」は一時期、この地方から多く輩出した。薩長派みたいなものだ。

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 この寺院に入ってみると、パイプオルガンの音が鳴り響いていた。中には奏者以外にはだれもいなくて、きっと練習していたのだろうが、教会自体が共鳴箱となり、素晴らしい響きだった。
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 大劇場とその横のカフェ。この通り、まだヴァカンスも始まっていないが、土曜なので満員。
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 この店は「カフェ・ジャポネ」といい、カタカナで書いてある。。ただし日本人は見かけない。中心地区で。
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 これが世にも有名なブルス広場にある「水鏡」。広場からガロンヌ川ののほうを見ると、巨大な鏡の上に人々が乗っているように見える。
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 水鏡のなぞはこれで解けました。一枚一枚の石板の真ん中に、水の噴出する穴が付けられているのです。水が出て全体が覆われると、鏡になり、乾くと普通の石の床板に戻る。
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 この地域のことを知るにはこの「外部リンクアキテーヌ博物館」に行かなければならない。ちょっと市の中心から離れているが、トラムを使えば大丈夫。大西洋岸に面していることもあって、今回の「サーフィン特集」展示は実に興味深かった。
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 サンタンドレ大聖堂はこの町のランドマークだ。近くで見るより、ガロンヌ川の岸からその尖塔だけを眺めるほうがよい。

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