木浦から麗水へ 2018年

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2018年・麗水

麗水・2018年 写真集

<麗水市:2018年4月12日> 
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麗水のバスターミナルに到着。ここは釜山と木浦を結ぶ南部海岸線の中で、木浦寄りに位置する、やはり風光明媚な港町だ。早めに出発したので、11時ぐらいには到着した。ここでもまた、中心市街から離れているので、ローカルバスに乗り換える。
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この町の中心地は、この「中央ロータリー」だろう。ロータリーの真ん中に文禄慶長の役で日本軍と戦い活躍した、李 舜臣(イ・スンシン)の銅像が立つ。
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ロータリーのすぐ横が港になっており、木浦のように漁船が並ぶ。
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この亀の背中に似た「亀甲船」の模型は、いたるところに見受けられる。これはロータリーのそばにあったもの。
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ロータリーの近くに早々と宿泊予定のモーテルを決める。これは一階が車庫になっているから、本物のモーテルだ。4万ウォンでやや高いが、室内はきれいだし、設備に問題はない。おまけに高い広告塔がたっているので、歩き回っているときも、目立って安心していることができた。
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ロータリーから一番近いのが、李 舜臣(イ・スンシン)率いる海軍の本拠地、「鎮南館」だ。これは門(望海楼)であって、肝心の中身は、巨大な囲いに入れられて、修繕中。
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 近くには李 舜臣(イ・スンシン)が命令を下した司令部があり、細い道でつながっている。その壁に描かれた壁画が面白い。
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鎮南館のそばにあった駐車場付きの立派な教会。韓国はキリスト教徒が国民の30%を占め、仏教徒より割合が大きいのだ。
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釜山の太宗台でもそうだったが、今韓国では、恋人たちの“聖地”が観光客誘致に大きな役割を占めている。少子高齢化に対抗するには、多くのカップルを成就させなければならない。でも効果が上がっているのか? ここは高台で、麗水の港を見下ろすロマンチックな場所である。
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 昼ご飯はビビンバ。港町らしく、海藻が豊富に入っている。
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 次に向かったのが「海洋博」跡地。博覧会そのものは2012年に行われたのだが、そのあとの巨大な建物群は残され、公園になっている。この巨大なグレーの建物は Aqua Planet。またその左側の観覧車のようなものは、Big-O。
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 まるで飛行機の格納庫!その大部分ががらんどうである。わずかな部分で飲食店が営業している。
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オリンピック、博覧会など、お祭りに向かって猛烈に建設されたものは、閉幕とともに巨大なお荷物になる。ここもその例にもれず、土地を売却して開発してもらおうという主催者側の目論見はなかなか進んでいない。
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かつての麗水駅が廃止され、代わりに海辺の近くに「麗水エキスポ駅」が作られ、ソウルや釜山からの列車が直通で通うようになった。バスに乗らず、列車で釜山に戻ろうと思ったのだが、一日一往復しかなく、時間がまるで合わなかったのであきらめた。
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ソウル行きのKTX車両。本数は多く、観光客は結構やってきている。
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このかつてはホテルだったであろう建物は、ようやく解体作業に入ったばかりだ。青いガラスの中央近くに黒点が見えるが、これはガラスを破って穴が開いたところ。それにしても壊さずに再利用する方法はないものか。ここから200メートルほど離れたところには、新たにリゾートマンションの建築が始まっていた。
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旧エキスポ会場は湾に面して作られていたが、オドンド島が、その湾とつながり陸続きになり、一躍観光地となった。ただし、さほど魅力的なスポットがあるわけではない。ただ、やたら歩かなければならないほど、遊歩道が網の目のように張り巡らされている。
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 それで足の弱い人のために、釜山の太宗台と同じように、連結自動車が登場した。平日だが、この車両だけは大入り満員である。
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 島内に生える樹木は、ツバキであり、その赤い色が観光客の人気を集めている。
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 黄海を照らす灯台。中はエレベータもあるが、らせん階段もある。
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 湾を取り巻く突堤の先にはちょっと変わった形の灯台がある。遠くから見るとヨットの帆のようだ。
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 へとへとになって本土に戻ると、すぐ崖があり、そこにも急な階段がある。これを死ぬ思いで上り詰めると、オドンド島とそれをつなぐ陸路(橋ではない)がよく見える。
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 そんなつらい思いをして階段を登らなくとも、すぐ横にはこんなエレベータ施設が完備している。実はこれは山の上のお寺やロープウェイ乗り場につながっているのだ。
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 展望台の手すりには、ハート形をした絵馬が数えきれないほどぶら下がっている。
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 これからこのロープウェイに乗って、対岸にある「突山島」に渡るのだ。片道1万ウォンだから安くないが、長蛇の列ができている。定員は6人だと思われるが、係員は一人旅の人間を一人で乗せてくれる。
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 かなり長距離の設定になっていて、並行してつり橋(亀甲船大橋)が左側にかかっている。高所恐怖症になりそうなほどの高さなのだ。万一切れたら…
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 出発点の中央ロータリー方面を見ると、狭い山裾に高層アパートと住宅が密集しているのが見える。屋根がカラフルな部分が見えるが、そこに壁画村がある。芸術家たちが小道沿いの塀に主思いの絵を描いたのだという。
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 突山島に降り立つと、そこは公園になっていた。見上げるとハトの巣がある。たくさんの円形の小穴にハトたちが住んでいるのだ。ハトたちはねぐら探しをせずに夜間安心して眠れるだろう。
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 突山島から本土のほうを見ると、さらに橋(突山大橋)がもう一本かかっている。これを歩いて渡れば出発点はもうすぐだ。
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 ロープウェイから見えた壁画村に行かずともここでも同じように小道沿いにいろんな絵が描かれていた。
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 そして階段あり、カフェあり、思いがけない脇道ありで、歩いていて大変楽しい。この小道や壁画を企画した人は、ギリシャ、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島(テラ島)に行って着想を得たのではないかとふと思った。
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 小道が突然終わり、古い造船所にぶつかる。この写真に、麗水の造船所、高層ビル、古い漁船の3つが含まれている。
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 麗水は、水産物を抜きにして語れない。造船所から少し行ったところに水産物市場(のひとつ)があった。これは木箱に入れられた煮干しだ。日本ではイカが深刻な不漁になっているのに、ここでは10枚入りの大袋がどこでも売っている。
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 水槽にぎっしり詰め込まれた魚たち。その下にはホヤやナマコの類が並べられている。ホヤの色が日本のものと比べて色が薄いのは種類が違うからだろう。
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 この無数の円盤を見よ!こんなにたくさんのアワビが集まっていいものだろうか?
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 ほかにも水産加工品、漬物なども販売されている。販売競争はこの上なく激しそうだ。
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 ホテルから散々歩いて見つけた「トゥッコビ・ケジャン」という店では「ケジャン・ペッパン」が有名。3,4月が旬のワタリガニ料理だ。ごはんが金属のボールに入っているのが面白い。カニは新鮮そのもの。薬味に漬け込んだもの、キムチにつけたもの、みそ汁にしたものなど、カニ尽くし。左上にハサミが見えるが、客たちは話をやめて、黙々とカニの身をほぐすのに専念する。

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