フランス語入門

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音声できくフランス語のあいさつ

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言語的魅力  英語を除くとフランス語は日本人の間では最も人気のある言語です。大多数の人はその文化的魅力に引きつけられて、勉強を始めますが、言語そのものに対する 関心はいまひとつのようです。多くの人はフランス語が英語に似ているという期待のもとに取り組んでみますが、期待に反して、英仏語はライバル同士であり、 勉強が進めば進むほど、いかにこの2カ国語が相違しているかを思い知らされるのです。

統一された言語 純粋に 言語学的見地からすれば、論理性、言葉としての発達、あらゆる点で、英語よりもフランス語のほうが優れています。かなり前から、フランス政府は多くの知識人のもと、フランス語の改良に努めてきました。そのおかげで、現在のフランス語は発音、文法、伝達機能のいかなる面でも高度な発達を遂げていると言えま す。これに対し、英語は放任の一途をたどり、特に言語の中心がイギリスからアメリカに移ってしまったあと、特に都市部での人種間、階層間の相違が顕著にな り、それぞれのグループに特有の表現が発達しました。現代の正しい英語の牽引役はTIME,NEWSWEEKなどの代表的マスコミですが、英語には方言と は言わないまでも、バラエティが大きすぎます。

バランスのとれた言語 フランス語は中国語のように極限まで簡 素化されることはあえて避け、男性、女性名詞の違いは残したままで、現代語の地位を保とうと努力しました。また、発音のバランスが崩れないように、積極的 にこの言語がよい方向に向いてゆくように努力が為されています。言語は学者は手を触れずに自然に任せる方がいいのだという意見もありますが、フランス語の 場合は中央コントロールがかなり成功したまれな例なのかもしれません。

リズム感 発音は映画のセリフを聞いて いてわかるように、子音と母音のバランスが程良くとれていて、リズム感があり、聞き取りがたやすい言語です。このことは知らない単語を聴いてもかなりの程 度までその語をアルファベットで書き取ることができるほどです。アクセントの位置は語や文の一番最後と決まっています。これも聞き取りを楽にする大きな原 因です。

リスニングを楽しみつつ高める・・・フランス語によるおすすめ映画

FanfanFanfan 恋人たちのアパルトマン・・・ソフィー・マルソー演じるファンファンは、いつも新鮮な感動を与えてくれる医学生に恋をしてしまったが、彼は、キスもしてくれない・・・本ホームページに掲載。

その他フランス語による作品多数収録。トリュフォー、ルイ・マル、ルネ・クレマン、ベッソンなど、それぞれの監督による個性が光るのがフランス映画の特徴だ。

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リエゾン  また、長年の間に、最後が子音で終わる語の大多数がその文字を発音しなくなりました。一見やっかいに思えますが、よく聞いてみると、そのおかげで単語の長 さが短縮され、バランス良くなったのは事実です。もっとも「リエゾン」と言って、前の単語の発音しない子音字が、次の単語の先頭の母音と結びつくという現 象も生じていますが、たとえば、nous avons (私たちは・・・を持っている)を「ヌ・アボン」と発音するより、「ヌ・ザボン」と発音する方が小気味がいいに決まっているわけで、長年の言語の進化は最 もエネルギーを消費しないスムーズな言い方ができあがっているものなのです。

代名詞 フランス語の最大の特徴は代名詞が”整備”されていることです。何を指しているかがはっきりしないと、国際条約の条文では後でトラブルのもとになります。英語が台頭する前は関係諸国の言語とともにフランス語で記することが原則になっていました。フランス語を学ぶ人は、この代名詞をまず厳密に正確に使い方を覚えなければなりません。

人称代名詞は直接目的「・・・を」と間接目的「・・・に」に分かれますが、共通するものもあるものの、文の中の位置では区別されており、前置詞がなくともどちらなのかすぐにわかるようになっています。また、文、節、不定法などを受ける中性代名詞 le や、場所を表す代名詞 y や、関連事項を表す代名詞 enや、一般人全般を示す on などがそろっており、文の明確化に貢献しています。英語の場合、it, this, that などが表す内容にいろいろ問題があるのと比べると明快です。

動詞活用  英語を学んできて、第2外国語としてフランス語を学び始める人の口から漏れる最も大きな不満は動詞活用が面倒だと言うことです。英語のbe 動詞にあたるêtreのように不規則きわまる語の場合、1,2,3人称とその単数、複数、合計6種類を覚えねばならず、さらに単純過去、単純未来、条件 法、接続法と目の回るような活用を覚えさせられるからです。まじめに勉強するならいずれは覚えきってしまうものですが、1人称単数と2人称単数だけ、つま りyou and I だけを先に覚えてしまうと言う手があります。実用的な意味ではこの2種類だけでも十分に通用するからです。

英 語と違って、ラテン語の子孫たちは、動詞活用の体系が相当複雑です。まず日常生活全般を示す直説法には、現在、単純未来、そして「・・・しつつあった」と いうように完全に過ぎ去っていないことや反復する内容を示す半過去形があります。この3つは語尾変化による区別をする単純時制です。

インターネット・ラジオで聴くフランス語

外部リンクフランスにおけるラジオ局一覧

RFI RFI(エレフィー)放送局・・・ Radio France Internationale の略で、フランス語のみならず、たくさんの言語で放送している。とくに中東、アフリカ地域につよい。ニュースあり、音楽あり、対談あり、 インタビューありで盛りだくさんだ。BBCと聞き比べてみるといい。国民性の違いがよく現れていて興味深い。なお、パリに行けば FM の89メガヘルツで全世界向けとほぼ同じ内容を放送しているので聞いてみよう。専用アプリあり。

rfimusique rfi musique のボタンを押すと、フランスの音楽のみならず、ポップ、アフリカ系、ラテンと、実に多様なジャンルの音楽が楽しめる。リスニングに疲れたら、こちらがおすすめ。時報のときに短いニュースが入ることがある。

RTBF RTBF 放送局・・・ベルギーのラジオ局。Radio Télévision Belge Francophone フランスの放送局と比べると、いくらか速度が遅く聞き取りやすいといえるかもしれない。

表紙の一番下にニュースや音楽など、それぞれに専門化した番組が5種類そろっている。

 RTS 放送局・・・スイスの放送局。Radio Télévision Swisse

 RCI 放送局・・・カナダのラジオ局。Radio Canada Internatoinal の略。カナダは英語とフランス語のふたつの公用語を持っているため、放送も2ヶ国語で流される。

 TV5MONDE テレビ番組放送局

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これに対し、助動詞(主として avoir を使う)プラス過去分詞形は複合時制といいます。英語の現在完了形と似ているのが複合過去です。現在形の avoir と過去分詞の組み合わせになります。単純未来形の avoir と過去分詞との組み合わせは前未来といい、未来のある時点での完了するであろう時制を示し、英語の未来完了に似ています。さらに avoir の過去形と過去分詞との組み合わせは大過去といい、過去のある時点までに完了したことやそれまでにすでに起こったことを示します。(注:単純過去と前過去もあるが、現在の用法としては除外してよい)

フランス語にはスペイン語やイタリア語と同様に接続法が残っています。つまり英語の that 節のあとに来る文が心の中で考えたことや態度を示すような場合に使う動詞パターンです。現在形と半過去がありますが、その活用はかなり規則的で覚えやすい。さらに avoir の接続法現在プラス過去分詞が接続法過去であり、 avoir の接続法半過去プラス過去分詞が接続法大過去になります

さらに仮定状況の中で使ったり、控えめな表現に利用するのが条件法です。条件法現在と、avoir の条件法現在プラス過去分詞が条件法過去の二つが用いられます。また、命令法は「あなた」「おまえ」「私たち」に向かって3種類が使われています。英語のたった1種類よりは面倒ですが、スペイン語ほど複雑ではありません。

前置詞 英語と比較すると、単語が違うだけで、前置詞の用法は同じようなものだという印象を受けるでしょう。場所をあらラス表現「部屋の中に dans la chambre / in the room 」などをみれば、確かにそんな気がします。

しかし英語では前置詞に動名詞をつけることはできても、不定形をつけることはできません。「・・・するために to do 」はいずれも前置詞を伴っていません。もちろん<目的表現>を明確化する記号をつけて/ so as to / in order to とすることはできますが。ところがフランス語では「pour faire... 」というように堂々と前置詞をつなぐことができるのです。

つまり英語では前置詞のあとは名詞、代名詞、動名詞、名詞節などをつなぐことができるが、あくまで「名詞化」したものという制限がある。これに対してフランス語では不定形をそのまま前置詞につなぐことが可能です。

非人称表現 雨が降ったり、「・・・しなければならない」などの文脈では人間が主語になる必要がないので、普段「彼」の意味を持つ il を主語にして文を作ります。英語では it が主語になる場合と似ています。フランス語ではこの形式がかなり発達していて、まとまった熟語として覚えてしまったほうが早いでしょう。

新聞サイト

外部リンクLe Mondo誌はフランスで最も代表的な新聞の一つ。さらに関連会社が出している硬派の月刊国際誌 外部リンクLe Monde Diplomatique がある。さらにこれには外部リンク日本語版もあるので、両方で引き比べてみるとよい。もうひとつは 外部リンクLe Figaro だろう。外部リンクl’Humanite はフランス共産党機関誌。さらに 外部リンクLiberation の論調も欠かせない。

Le Monde
Le Figaro
l'Humanite
外部リンクAFP 通信社は、Reuters, AP と並ぶ世界的な取材網を持っている。トップページのセンスの良さが抜群!!ロイター、APと並び、最新のニュースを扱う。 AFP

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ジェロンディフ 英語なら「分詞構文」と言うところでしょう。en プラス現在分詞という、一見してわかる形式で「・・・しながら」のような曖昧な状況を示すために使われている副詞句です。

関係代名詞 関係代名詞は、先行詞が「人」か「もの」かにかかわらず、先行詞が後に続く文の主語であれば qui (主格)となり、後に続く文の目的語であれば que (目的格)という区別はあり、英語と違い、関係代名詞の省略はありません。前置詞を伴ったりして他にもいろいろな種類があります。

学習書 初級者用には、外部リンク白水社の「ニューエクスプレス・フランス語・東郷雄二」を使用しました。全部で20課あり、この基礎例文を暗記、暗唱すれば、基礎的な構文や時制はだいたい理解できるはずです。このシリーズは、「なぜそうなるか?」という疑問に納得できるように作られているので、一つ一つ理解しながら前に進むことができます。単なる暗記だけで語学を学ぶことに飽き足りない人にはぴったりだと思います。

今すぐ話せるフランス語・自由自在編今英語についで多種類の参考書や学習書が出ているのがフランス語であり、今後ともさまざまな工夫をこらした版が出てくるでしょう。ところで、英語以外の外国語のテキストは、最近では語学ブームを反映してか、初心者向けのテキストは花盛りです。ところが中級、上級向けとなると、とたんに種類が乏しくなります。出てもすぐに絶版になってしまいます。まあ、たいていの人は初級段階でポシャるのが現実なので、出版社もこの種のテキストを作るのに二の足を踏むのでしょう。

初級以降のフランス語に関しては、手頃なテキストを見つけました。外部リンク東進ブックスの一つ、「今すぐ話せるフランス語・応用編」と「今すぐ話せるフランス語・自由自在編」です。これは「入門編」と共に3部作となっていますが、白水社のエクスプレス・シリーズは、初級をカバーしているので、仏検3級なら、日常会話に慣れるために、「応用編」を、そしていよいよ単語増強と読解へ進むなら、この「自由自在編」が有効かと思います。(絶版なので、アマゾンなどで中古品をさがすとよい)

「応用編」は全部で39課あり、しっかりしたCDが二枚ついていてリスニング面でも確実な力がつきそうです。内容は、パリの町めぐりから始まって、料理、ユーロ、教育、 メディアと、全部読むとちょっとしたフランス概論ができてしまうような充実した内容です(いや実のところ、ほとんどの大学の講義よりはるかに優秀です)。そして、これが済んだら、インターネットサイトにある時事記事をどんどん読むことです。

フランス語を読むために(改訂版)もう一つ、中級者にとってすぐれた参考書は、外部リンク白水社の「フランス語を読むためにー80のキー・ポイント(改訂版)」です。現在形、条件法、接続法の使い分け、単純過去と複合過去の使い分け、副詞節における「譲歩」「条件」「対比」などにおけるさまざまな接続詞のニュアンスの使い分けなどが詳しく述べられています。

何よりもうれしいのは、例文が豊富で、特に<練習問題>にはなかなか役に立つ語彙がたくさん含まれていること。これらの語彙もいっしょに覚えてしまえば、単に語法が得意になるというだけでなく、基礎レベル以上の単語力を早急に見つけたい人にはぴったりです。

使い方としては、とにかく全部を一読して全体の大枠をつかみ、そのあと必ず音読しながら例文をみんな身につけてしまうことです。

オンライン辞書
BAB. LA外部リンク

仏英辞書をはじめとして、各国語の組み合わせがある。アルファベットを組み合わせて単語を作るゲームなども入っている。日本語外部リンクによるサイトもある.。

仏語辞典外部リンク

仏英西独伊露相互可能。真ん中の from to にそれぞれの言語名を入れ、その下のハコの中に自分の知りたい単語を入れて search を押せば出てきます。(無料)

Centre National de Ressources Textuelles et Lexicales外部リンク (フランス国立テキスト語彙資源研究所)

語彙、語源、同義語、反意語、用例一覧も検索可能

仏英・英仏辞典外部リンク

左側のハコに単語を入れてもいいし、アルファベットのどれかをクリックすれば、収録されている単語の一覧が出てくるからその中から選んでもよい。

altavistaAltavista外部リンク いわゆる翻訳サイトの老舗。日本語からフランス語はありませんが、英語→フランス語、フランス語→英語に関しては、大変役に立ちます。文だけでなく、ひとつひとつの単語を入れても使えます。ただし、翻訳については機械による限界は否めませんが・・・
Le dictionairre multifoncions外部リンク 国際放送チャンネル TV5 の辞書欄。仏仏辞典としての意味、同義語、動詞の場合は活用表、用法、英語訳、音声の6機能を備えている。

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パスポート初級仏和辞典辞書 フランス語の初心者向けは数多く出されていますが、私は外部リンク白水社の「パスポート初級仏和辞典」を使っています。上級者向けと違い、単語がぎっしり並んでいなくて、その代わりに「ミニ百科」などと、文化の香りがするのが楽しい。また、CDの発音ガイドもついているのです。私はこれを古本屋で買いましたが、ほとんど汚れておらず、前の所有者は余り勉強しなかったんだなと思いました。見出し語は5000ですが、重要語は約500であり、基礎例文を覚えたあとは、まず何はともあれこの500だけは覚えてしまいましょう。それがなければ何も始まりません。

Le Petit Robertまた、ある程度語彙力がつけば、仏仏辞典も必要になります。Le Petit Robert は その中でも代表的なものです。いや、必要になるというよりは、もう後には引けないぞということで大変励みになる!!

東京神田を思わせる、パリのリュクサンブー ルにある本屋街で買えば、30ユーロで手に入る場合も。自分で買いに行くのもよし、パリに行く友だちに頼むのもよし。(ただし重さは少なくとも5キロはあ るが)仏仏辞典は確かに語義を読むだけで知らない単語が次々と出てきて、引き始めると果てしがないが、非常に勉強になります。

なお、これは2分冊となっており。普通の「国語辞典」として使えるのが、1 LANGUE FRANÇAISE であり、固有名詞、つまり「百科事典、用語辞典」として使えるのが 2 NOMS PROPRE です。こちらは新聞雑誌を読む上で役に立ちます。しかし、眺めて楽しむだけでも楽しい!!

しかしなんといっても初心者から中級者にかけて最も魅力的な辞書といえば、日本では駿河台出版社で出している「ラルースやさしい仏仏辞典 niveau 1 」でしょう。挿絵があり、豊富な例文があり、文法説明と、意味の説明がしっかりと載っていて、これを毎日読んでいれば、フランス語の能力を落とさずに済みます。例文のための私設単語帳あり。これは復刻版です。ただし活字があまりに細かいのが欠点。いったん拡大コピーして研究するのがいいでしょう。

語学講座
アメリカの VOA やイギリスの BBC が初心者のための英語レッスン講座を持っているように、Radio France International でもフランス語を学ぶ人のためにやさしい教材を用意しています。オンラインでのフランス語学習、簡単なフランス語で書き直したニュース、総合資料、リスニング教材など盛りだくさんです。langue française では、特に<Les mots de l'actualite>に数多くの時事用語が収められ、原稿を見ながら、アナウンサーの朗読を聞くことができます。

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フランス語普及機関
francophoneOrganization Internationale de Francophonie は、英語の世界的専制に対抗してフランス語とフランス文化の普及のために作られた団体です。

ケベック、中央アフリカなど、フランス語の通じるまたは公用語になっている国々の紹介や、これまでの活動や、関連書籍の紹介をしています。

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シャンソン
Musique & Chanson は、昔のシャンソンのビデオ、MP3、カラオケなどを提供するサイト。

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(さようなら) Au revoir

以後随時更新します 1999年2月初稿~2024年2月改訂・増補

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

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