英会話の楽しみ

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E / F

各項目のspeakerをクリックするとその会話文音声が聞けます

 

East of

会話文音声speaker

Father : Mother and I have talked it over.

Norman : Well, may we go?

Father : Yes, but on one condition.

Norman : What's that condition, Dad?

Father : Do Seiji's parents approve of it?

Norman : Yes, they do, Dad.

Father : I am glad to know that. I would like to meet them. Where do they live?

Norman : Just a few blocks east of the big bridge.

解説

East of ・・・の東の方

Father : Mother and I have talked it over. お母さんとわたしはそのことについて相談したよ。 

talk が現在の情況に影響を与えているので、時制は現在完了形が必要です。talk O over とは「どうするかを決定する前に、誰かとそのことについて話し合うこと」です。over は副詞なので、 O の前に出ることもあります。

Norman : Well, may we go? では行ってもいいんですか?

正式な許可を求める場合はやはり、 can we より may we のほうが適しているでしょう。

Father : Yes, but on one condition. いいよ。でも一つ条件がある。

Yes, but you may go on one condition. の省略形です。このように「条件」の意味での condition は前置詞 on をとります。

Norman : What's that condition, Dad? その条件は何ですか。

条件は Norman にとってまだ”未知”のものなので this condition とはいわず that condition といっています。

Father : Do Seiji's parents approve of it? 清次君のご両親は賛成しているのかい?

approve of O は「賛成する、受け入れる」の意味で、他動詞の approve O が「(公式な場で)承認する」とやや異なります。

Norman : Yes, they do, Dad. はい、賛成しています。お父さん。

Father : I am glad to know that. I would like to meet them. Where do they live? それを知ってよかった。わたしはご両親に会いたいな。どこに住んでおられるの。

glad to know は glad to see you のタイプ「・・・してうれしい」をあらわす、感情の形容詞+ to不定詞との連結形です。

Norman : Just a few blocks east of the big bridge. 大きな橋から東の方へほんの2,3丁行った所です。

They live just a few blocks east of the big bridge. の省略形です。east of O は一種の前置詞と考えられ、その前にある just a few blocks は副詞的に east of を修飾しています。これは、たとえば two days before the earthquake 「地震の2日前(に)」と同じ構造です。

応用

Our school is two kilometers east of the station. われわれの学校は駅から2キロ東にあります。

The gate is at the east end of the campus. 校門は校庭の東端にあります。

Is Yokohama east or west of Tokyo? 横浜は東京の東の方ですか、西の方ですか?

「(離れて)・・・の東方(に)」を正式に言う場合には、to the east of ... といいます。

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Enough of

会話文音声speaker

Mr. Thomas : How did you like France?

Mr. Goto : I liked it fine, but ...

Mr. Thomas : But what, Mr. Goto?

Mr. Goto : I saw only Paris.

Mr. Thomas : You had been there before, I thought.

Mr. Goto : Yes, I had, and yet I can never see enough of it.

Mr. Thomas : An enchanting place, isn't it?

Mr. Goto : Paris is old, cold, bold, lazy, busy, and expensive.

Mr. Thomas : What happened in Paris?

解説

Enough of ・・・をじゅうぶん

Mr. Thomas : How did you like France? フランスはどうでしたか。

How did you like ... ? はあることについての感想をたずねる形式です。 What was your impression of France? より軽い感じです。

Mr. Goto : I liked it fine, but ... よかったですよ。でも・・・

形容詞「すてき、よい fine 」の副詞形は同じく fine です。finely にすると「細かく、微細に」という別の意味になってしまいます。

Mr. Thomas : But what, Mr. Goto? でもどうしましたか。

But what とは接続詞 but の後に続くはずの文章を言ってくれるようにと促す形式です。

Mr. Goto : I saw only Paris. 私が見たのはパリだけです。

Only I saw Paris. / I only saw Paris. / I saw Paris only. と副詞 only の位置によって意味が変わってきますが、今回の場合は「ほかの都市は見ていない」という意味を持ちます。

Mr. Thomas : You had been there before, I thought. パリには以前にも行かれたことがあったと思いましたけど。

I think ではなく I thought となっているのは、今回の Mr. Goto の話によって、自分の考えが間違っていることが判明するかもしれない、という予感からかもしれません。また、had been が過去形ではなく過去完了なのは今話題になっているパリ行き”以前”の話だからです。

Mr. Goto : Yes, I had, and yet I can never see enough of it. ええ、行ったことがありました。しかし何回行ってみてもこれでじゅうぶんということは決してないんです。

I had は同じく過去完了形です。enough は普通、副詞として他の形容詞や副詞を”前”につけて使いますが、名詞を”うしろ”につけて形容詞にもなります。そして今回の場合は名詞である enough が see it のあいだに enough + of としてはさまった形、つまり一種の副詞句として作用しています。また、本文のように否定文と結びつくと、「・・・し足りない」という文章を作ります。「You cannot be too careful in crossing the street 道路を横断するときはいくら注意してもしすぎることはない」に使われている cannot ... too ... の使い方にどこか似ています。

Mr. Thomas : An enchanting place, isn't it? 興味のつきないところですね。

他動詞 enchant は「・・・を魅了する」という意味で、そこから生まれた形容詞は enchanting/enchanted の2種類あり、surprise と同じタイプの使い方をします。

Mr. Goto : Paris is old, cold, bold, lazy, busy, and expensive. パリは古くて、つめたくて、大胆で、たいまんで、忙しくて、しかもお金のかかるところです。

最初の3つの形容詞はともに old で終わるようにそろえ、次の2つは zy で終わるようにことばを選んでいます。みんな韻(イン)を踏んでいるのです。expensive はまるきり違う音ですが、長めの音で最後にしまりをつけています。

Mr. Thomas : What happened in Paris? パリで何かあったのですか。

相手に印象づけるのにこんな詩的な方法で言われると、聞き手はひざを乗り出してくるに違いありません。

応用

He is crazy about baseball. He cannot see enough of it. 彼は野球に夢中でいくらみてもあきることがない。

Spaghetti is my favorite dish. I can't eat enough of it. スパゲッティは僕の大好物。いくら食べても食べ足りない。

I'll never say I have seen enough of you. これでもうあなたの顔はじゅうぶん見たということは絶対にありえない。

この3つの例はいずれも enough of を抜くと、 see it / eat it / seen you となることに注意してください。つまり、すでに述べたように、 enough of は一種の副詞句として挿入されているのです。

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Eat one

会話文音声speaker

Scott : What's eating you?

Paul : It's Walter.

Scott : What did he do?

Paul : He said our team is no good.

Scott : Nothing is good enough for him unless he runs it.

Paul : You took the words right out of my mouth.

Scott : Let's work hard and show him.

Paul : Sure. We'll make him eat his words at the end of the season.

解説

Eat one むしゃくしゃする

Scott : What's eating you? 何をむしゃくしゃしているの?

この言い方は、「 eat + 食べもの」ではなく「 eat + 人」という形式の違いで、普通の”食べる”と区別されます。”むしゃくしゃする”するというのは感情の一時的状態ですから現在形ではなく現在進行形を使っています。

Paul : It's Walter. ウォルターのことだ。

what = it ですから、Walter is eating me. ということになります。

Scott : What did he do? ウォルタガーがどうした?

Paul : He said our team is no good. ぼく達のチームはなっていないっていうんだ。

not good とは「良くない」、no good とは「良くないどころかまるでダメ」という違いがあります。単なる否定にとどまらず、強調されるのが副詞 no の特徴です。

Scott : Nothing is good enough for him unless he runs it. 彼は自分が上にたってやることでないと、何でもけなすくせがある。

前半を直訳すると「彼にとって十分に良いものは存在しない」となり、日本語には存在しない言い方なので、裏返しにして Everything is bad enough for him. としてとらえ、訳文のような意訳がうまれることになります。 unless は接続詞で「・・・しない限り」が代表的な意味です。 if...not と違い、条件の範囲を絞った表現で「 so long as ・・・する限り、・・・さえすれば」とは対立的な位置にありますす。 ここでの run は、自動詞「走る」ではなく、他動詞「・・・を運営する、取り仕切る、管理する」の使い方です。

Paul : You took the words right out of my mouth. まったくだ。

これを直訳すると「私の口からまさにそのことばを取り出してくれた」となります。right は「ちょうど、望みどおりに、都合よく」という副詞です。words と複数形になっていることに注意しましょう。

Scott : Let's work hard and show him. うんと勝ってみせつけてやろうぜ。

動詞 work は労働だけでなく、勉学、スポーツなど、およそ努力を要するものに広く使われています。

Paul : Sure. We'll make him eat his words at the end of the season. ようし、このシーズンの終わりにはきっと後悔させてやろうよ。

動詞句 eat one's words は「(誤りを認めて)前言を取り消す」という意味です。この本文のように使役動詞 make と組み合わせて「前言を取り消させる」という使い方が多く見受けられます。

応用

Something is eating you. むしゃくしゃしているね。

What's eating father. お父さんは何をおこっているの?

Don't let it eat you. そんなことでむしゃくしゃするなよ。

もし It eats you. であれば「それがあなたをむしゃくしゃさせる。」ですが、これに使役動詞 let を組み合わせると「それがあなたをむしゃくしゃさせる」となります。make ではなく let を使っていることは、”外部原因”のせいでなく、”自分の心が軟弱である(=外部原因の侵入をたやすく許してしまう)”からむしゃくしゃするのだということを示しています。

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Every few hundred meters

会話文音声speaker

Mr. Goto : The top of the pass is more than two thousand meters high.

Mr. Thomas : When you mention heights in meters, I get lost.

Mr. Goto : Well, that's about seven thousand feet.

Mr. Thomas : That's a pretty good height.

Mr. Goto : Yes, and yet they have paved roads all the way up.

Mr. Thomas : Motoring in the Swiss mountains is fast becoming a fad, I hear.

Mr. Goto : All along the highways there were telephones every few hundred meters.

Mr. Thomas : What were they for?

Mr. Goto : Any motorist or cyclist could telephone the police for help.

解説

Every few hundred meters 2~300メートル毎

Mr. Goto : The top of the pass is more than two thousand meters high. 峠の頂上は2000メートル以上の高さがあります。

名詞のpass は「通行証」「定期券」「(ボールの)パス」「峠」の4つの意味をおさえておく必要があります。be動詞のあとに数字がきたら、それが何の数字であるのかを示す形容詞をつけることができます。「高さ」なら high 、「背の高さ」なら tall 、「長さ」なら long 、「幅」なら wide 、「深さ」なら deep などです。

Mr. Thomas : When you mention heights in meters, I get lost. メートルで言われると、わたしはわからないのですけれど。

mention は say と異なり、細部についてではなく、漠然とした内容、または”テーマ”だけを語る場合に主に使います。get lost は本来、「道に迷う」ですが、ここでは「わからなくなる、理解できない」の意味に転用されています。

Mr. Goto : Well, that's about seven thousand feet. そうですね、7000フィートくらいです。

長さの単位、feet の単数形は foot で、約 0.3048m です。アメリカ合衆国と、その大部分の移民の故国であるイギリスでは日常生活では学校ではメートル法を教えることになっているにもかかわらず、ヤード・ポンド法が愛用されています。それはゴルフでおなじみです。

Mr. Thomas : That's a pretty good height. それは相当な高さですね。

good が数量表現の名詞を修飾する場合は強調の働きになります。また、pretty は形容詞 good の前について副詞となっているので、 very の意味です。

Mr. Goto : Yes, and yet they have paved roads all the way up. そうなんです。それにもかかわらず頂上までずっといい道ができているのです。

and yet は前の文章の内容とは逆説的な話が始まる印ですので「それにもかかわらず」となっています。all the way は「はるかに、はるばる」と、長い距離をあらわす副詞句で、これに up/down/to などが付属することができます。

Mr. Thomas : Motoring in the Swiss mountains is fast becoming a fad, I hear. アルプスの山々の中をドライブすることは、急速に流行しているそうですね。

motor は動詞で、つづりは moter ではありません。drive の代わりです。ここでは ing をつけてこの文の主語となっています。副詞 fast の位置を見てください。「早く」という意味では通常、動詞のうしろですが、ここでは become の前におかれており、「短時間で」という意味です。このような fast の使い方は fast developing / fast disappearing などの動詞の進行形に見受けられます。

Mr. Goto : All along the highways there were telephones every few hundred meters. ハイウェイには2~300メートルごとに電話が立っていました。

along は前置詞ですが、その前にある副詞 all によって修飾されています。「・・・沿いに(端から端まで)」という意味です。ここで使われている形容詞 every は「すべての・・・」をあらわす< every+単数名詞>ではなく、「・・・ごとに、・・・おきに」で、< every +数字+単位>の形式で示されます。この数字が1でない限り、単位には複数の印 s がつくわけです。

なお、「2,3の・・・」というのは本来 a few のはずですが、あたまに every/next/the などがつくと、おそらく発音上の関係で a が取れてしまいます。でも、それらの単語の持つ意味からすると、a をもたない few の否定的意味は使われないはずですから差し支えないのです。

Mr. Thomas : What were they for? それは何のためですか?

what + for は「目的」をたずねる疑問文であり、why が「理由」をたずねているのと、少々異なります。

Mr. Goto : Any motorist or cyclist could telephone the police for help. ドライブしている人でも、オートバイに乗っている人でも、救援を求めるために、警察に電話ができるようにです。

any が肯定文の中で使われています。これは「どんな・・・も」とあらゆる場合を想定した、譲歩的な言い方になります。could は普通の過去形「・・・できた」ではありません。仮定法過去と呼ばれ、「できるであろう、できると思われる」という”想定”のはいった可能性を表す表現です。

応用

Policemen were placed at every twenty meters. 20メートルごとに巡査が配置された。 

You will find traffic lights (at) every two blocks. 2区画ごとに信号があるでしょう。

I want a report on outgoes at every one hundred dollars. 100ドルごとに支出の報告をしてもらいたい。

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Feel equal to

会話文音声speaker 068

Lucy : Are we having Christmas dinner tonight?

Mother : Yes, we are. We've delayed it on account of your being ill.

Lucy : How sweet of everyone!

Mother : It's quite all right, Lucy. I'm glad we've delayed it.

Lucy : Oh, really? Shall I help set the table?

Mother : Yes, if you feel equal to it.

解説

Feel equal to ・・・をする元気がある

Lucy : Are we having Christmas dinner tonight? 今夜クリスマスディナーをいただくの?

現在進行形が、近い未来の確定的な状況を表しています。ここでは「もうそれは決まっているの?」という感じです。

Mother : Yes, we are. We've delayed it on account of your being ill. ええそうよ。あなたが病気なのでのばしていたのよ。

we are はそのあとに having... が省略されています。動詞 delay は”今の時点”でも遅らしてあるので現在完了形です。そのあとの理由をあらわす部分は<節>で書けば、because you were ill. となりますが、前置詞 on account of (= because of) のあとなので、be動詞は<動名詞>である being (病気が完治したことを明確に示す場合には having been )となり、意味上の主語は<所有格> your を使うことになります。

Lucy : How sweet of everyone! みんな親切だこと。

sweet は”人の性質”を現す形容詞のひとつなので、Everyone is very sweet. とできます。これをもとにして be動詞を使わずに感嘆文を作るときには everyone と sweet とを逆転させて前置詞 of でつなぐ方法がとられます。その場合、very は how に代わり、文頭に来ることになります。

Mother : It's quite all right, Lucy. I'm glad we've delayed it. いいのよ。のばしてよかったわ。

I'm glad のあとに接続詞の that が省略されています。この that は弱い because のようなものです。

Lucy : Oh, really? Shall I help set the table? そうなの?テーブルの準備お手伝いしましょうか?

Shall I ...? は相手の意向を尋ねる形式です。この help は<help + 原形「・・・するのを手伝う」という文型です。「 help you set the table ”あなたが”テーブルの準備をするのを手伝う」とは異なります。

Mother : Yes, if you feel equal to it. そうね。その元気があるなら。

そのあとに you can help set the table. が省略されています。動詞句 feel equal to... は直訳すれば、「・・・と同等であると(本人が)感じる」となり、出来事、仕事、義務などが自分の能力、体力、気力に見合ったものであることを示しています。また、 be equal to... は「・・・と同等である」となり、 feel を使わない分だけ、もっと客観的な表現になっています。

応用

Thanks for the invitation, but I don't feel equal to it tonight. さそってくださってありがとう。でも今夜はその元気がありません。 

A : Let's go out and play catch. 外へ行ってキャッチボールをしよう。

B : I'm sorry, but I don't feel equal to it. 残念だけど、今その元気がない。

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Feel for ...

会話文音声speaker 369

American teacher : Japanese high school students seem to be always studying for college entrance examinations.

Student: We don't like it, but we can't help it.

American teacher : I understand that, and I feel for you.

解説

Feel for... ・・・に同情する

American teacher : Japanese high school students seem to be always studying for college entrance examinations. 日本の高校生は大学入学試験のためにいつも勉強しているみたいですね。

この文章の動詞部分は、<seem to be...>と<be Ving (進行形)>とが結合したものです。ですから always を挟んで大変長い部分を形作っています。

Student: We don't like it, but we can't help it. 私たちも好きじゃあありませんが、仕方がないんです。

動詞 help は他動詞の場合、<help + 人>(助ける、手伝う)と<help + 物事/Ving>(避ける = avoid)とがあり、区別が必要です。

American teacher : I understand that, and I feel for you. よくわかります、そして同情していますよ。

動詞句<feel for O (相手)>は「同情、共感を相手に感じる」ことです。

応用

I feel that you've lost your father. I feel for you. お父様を亡くされたそうですね。ご同情申し上げます。 

「お悔み」をいうときもこれを使うことができます。

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Feel like ...ing

会話文音声speaker 069

Judy : Another fine day, isn't it?

Linda : Yes, and another very hot day.

Judy : I don't feel like staying home.

Linda : Neither do I.

Judy : I feel like going swimming.

Linda : I do, too.

Judy : Let's go, then.

解説

Feel like ...ing ・・・したい気がする

Judy : Another fine day, isn't it? またきょうもいいお天気ね。

形容詞としての another は「(今まであるうちに)さらに(もう一つ)加わった」という意味です。ですから another five minutes といえば、「あとさらに5分」ということです。この会話で another が使われていることは、前日も、その前もずっといい天気が続いていることを想像させます。

Linda : Yes, and another very hot day. ええ、そして暑い日ね。

Judy : I don't feel like staying home. 家になんかいたくないわ。

動詞句 feel like ...ing は前置詞 like が含まれていますので、そのあとは名詞またはこの場合のように動名詞です。want to/hope to/wish to/would like to と”願望”を表すものがたいていto不定詞なのと対照的です。

Linda : Neither do I. わたくしも。

I don't feel like staying home, either. の短縮形です。not + either = neither となり、この否定をあらわす副詞を文頭に置くと、うしろは倒置形(疑問文と同じ語順)になります。つまり、 I feel like... を do I feel like... とし、うしろの feel 以下を切り落としたものです。

Judy : I feel like going swimming 水泳に行きたいような気がするわ。.

Linda : I do, too. わたくしも。

I feel like going swimming, too. の短縮形です。< neither + 倒置>の反対語である< so + 倒置>を利用すると So do I. ともいえます。

Judy : Let's go, then. じゃあ、いきましょうよ。

応用

I feel like going out. 外へ出たい。

Do you feel like resting? 休みたいですか。

They said they felt like going skating. 彼らはスケートしに行きたい。

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Feel well

会話文音声speaker

Yoichi : Excuse me. Aren't you feeling well?

Foreigner : I feel weak. Perhaps I have a little fever.

Yoichi : May I call someone for you? Is your home in Tokyo?

Foreigner : I'm a tourist. I'm here all by myself. You can call my hotel for me.

解説

Feel well 気分がよい

Yoichi : Excuse me. Aren't you feeling well? 失礼ですが、ご気分がよくないのですか。

現在形 Don't you feel well? では常に気分がよくないことになりますが、現在進行形では今現在に限定された状態を示します。反対に、「気分が悪い」は feel ill です。しかし feel bad では「残念だ、恥ずかしい」という方面によく用いられます。feel well は feel good ともいいますが、well も good もいずれも形容詞で、be well / be good となるのが元の形です。

Foreigner : I feel weak. Perhaps I have a little fever. はっきりしないのです。すこし熱があるのかもしれません。

feel weak とは「力がでない、だるい、なんとなく力が入らない」というような状態を示します。物理的な「熱」は heat ですが、病的に体温が上昇したときの「熱」は fever となります。

Yoichi : May I call someone for you? Is your home in Tokyo? だれかをお呼びしましょうか。お宅は東京ですか。

house のかわりに home を使っているということは、”建物”としての家ではなく、家族が同居している場所としての家を示しているからです。

Foreigner : I'm a tourist. I'm here all by myself. You can call my hotel for me. わたしは旅行者です。ひとりで日本にきているのです。私のためにホテルに電話してください。

by oneself は「一人で、ほかに人がいない状態で」をあらわし、all はこの成句を強調するための副詞です。Please call としないで You can call としていることは、 Yoichi が積極的に援助を申し出てくれた状況なので、”それなら、ご好意に甘えて・・・”という気持ちを表していると思われます。

応用

I did not feel well all day today. きょうは一日中気分がよくなかった。

If you don't feel well, you'd better go home. 気分がよくないなら、うちに帰ったほうがよい。

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Figure out

会話文音声speaker

Norman : Father told me to figure out how much money I would need for the trip.

Seiji : I have it all figured out.

Norman : Have you?

Seiji : Here is an itemized budget.

Norman : How neat !

Seiji : Well, it's just a rough idea of my own. We must first work out our plan. How would you like to go as far as Nemuro?

Norman : Nemuro? Where's that?

Seiji : Way at the eastern tip of the island.

解説

Figure out 計算する、考え出す

Norman : Father told me to figure out how much money I would need for the trip. おとうさんは、その旅行にどれくらいのお金が必要なのか計算しなさいって。

told は動詞 tell O to不定詞「 O に・・・するよう言う」の形が使われています。動詞句 figure out は「問題や状況のことを一生懸命考えて、その答えを見つけるか何が起こっているかを理解する」ことを示します。計算をして答えを出すのもその一つです。形式には< figure O out >と< figure out + 疑問詞SV... >のふたつがあります。この文では後者の形であり、 how much ... という疑問文が連結されています。

Seiji : I have it all figured out. ぼくはもう全部計算したよ。

ここでの have は「have my hair cut 髪の毛を切ってもらう」、「 have my bag stolen かばんを盗まれる」、「 have it done やってしまう」など、”依頼・被害・準備完了”をあらわす < have O p.p. >の構文が使われています。この文では”準備完了”を示していますが、この形は現在完了形で述べた場合の、 I have figured it all out. と意味がよく似ています。

Norman : Have you? そう?

そのような現在完了的な意味合いがあるためでしょうか、Do you? とはせずに Have you? となっています。

Seiji : Here is an itemized budget. これが項目別にした予算だよ。

項目は item です。その動詞形が itemize で「リストに、あらゆる項目をきちんと整理して書き記す」ことです。これが過去分詞の形容詞用法になり、 budget を修飾しています。

Norman : How neat ! なんてきちんとしてあるのだろう!

感嘆文で、How neat it is! の短縮形です。

Seiji : Well, it's just a rough idea of my own. We must first work out our plan. How would you like to go as far as Nemuro? でも、それはほんの大体の予算だよ。ぼくたちはまず計画を細かく練らなければならないね。きみは根室までいきたいの?

my rough idea とせずに a rough idea of my own としていますが、これは” a friend of mine タイプ”の、所有格を所有格代名詞にしてうしろに置く方法をとっているからです。 own は所有格を強調するための代名詞で、これにより mine が my own と変化します。

work O out は動詞句で、いろいろな意味がありますが、ここでは「これからどうするかを注意深く考えて、うまくいくような計画や予定を立てる」ことです。How would you like to ... ? は「相手がどういうことをする希望を持っているか?」をたずねる形式の一つです。

as far as は前置詞的な使い方をする成句で、「特定の場所まで」の距離を示します。go to Nemuro が単に「根室に行く」のに対し、go as far as Nemuro では「東のほうへどんどん行って、それが根室までか、釧路あたりで引き返すか、もっと先の納沙布岬まで行くか、ということがポイントです。

Norman : Nemuro? Where's that? 根室?それはどこなの?

Where is it? にしないで Where's that? にしたのは自分のよく知らない、遠い遠い場所というイメージだからでしょうか。

Seiji : Way at the eastern tip of the island. 北海道のずっと東の端にあるんだよ。

way というのは名詞ですが、一方では副詞的にも用いられる語です。ここでは Nemuro is way ... ということなので、場所を示し< way + 場所の副詞>や< way + 前置詞>の形であらわされ、「はるかな距離のところにある」という意味です。

応用

My sister is crazy about the Beatles. I can't figure her out.

ぼくの妹はビートルズに夢中だ。ぼくにはそれがよくわからない。

The principal called off the athletic meet. Can you figure him out?

校長は運動会を中止した。彼の気持ち読める?

Can you figure out what year in the Western calendar Showa 3rd year is?

昭和3年は西暦何年だか計算できる?(答え;1928年)

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Fill out

会話文音声speaker

Mr. Goto : Good afternoon ! It is afternoon here in Honolulu now, isn't it ?

Clerk : Good afternoon, sir ! Yes, it is afternoon here. It's a few minutes past two o'clock, local time.

Mr. Goto : My name is Goto, G-O-T-O. Do you have my reservation ?

Clerk : Yes, we do, Mr. Goto. Will you please fill this out ?

解説

Fill out 記入する

Mr. Goto : Good afternoon ! It is afternoon here in Honolulu now, isn't it ? こんにちは!ホノルルでは今は、午後ですね。

いま自分がいるところであるなら、この文のように、「前置詞+地名」の前に here をそえましょう。このような質問をするということは後藤さんが、たった今飛行機で到着したばかりで、現地時間( local time )を確かめたかったからです。

Clerk : Good afternoon, sir ! Yes, it is afternoon here. It's a few minutes past two o'clock, local time. こんにちは!ここでは午後でございます。ホノルル時間で、2時を2,3分すぎたところです。

「・・・すぎ」をあらわす前置詞は past 、「・・・前」を表す前置詞は to です。

Mr. Goto : My name is Goto, G-O-T-O. Do you have my reservation ? わたしの名は、後藤、つづりは G-O-T-O です。私の予約がありますね。

外国人の名前は聞き取りににくい、ましてやつづりはわからない場合が多いので、この方法で明確に相手に伝える必要があります。reservation は、ホテル、レストラン、飛行機などで用いられることばです。

Clerk : Yes, we do, Mr. Goto. Will you please fill this out ? はい、ございます。これにご記入願います。

we do = we have your reservation. のことです。ここでの動詞句は「文書の特定の場所に、必要な情報をすべて書き入れる」ことで、< fill O out >の形であらわされ、out は副詞なので、O が代名詞の場合には必ずこの語順で書きます。

応用

Hotel front clerk : Will you fill out the registration card ?

ホテルのフロント係;投宿カードにご記入くださいませんか。

Have you filled out an application blank ?

申込書に記入しましたか?

If you don't mind, please fill out this questionnaire.

もし差し支えなかったら、この質問書に記入していただけませんか。

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Fill up

会話文音声speaker

Norman : May I have some more meat?

Mr. Dewey : All right. Pass me your plate.

Mrs. Dewey : Don't fill yourself up with meat, Norman.

Norman : No, I won't, Mother. Just a little more of that dark meat, Dad.

Mr. Dewey : I wonder if we could go out for a spin in the country this weekend.

Norman : Hurrah! May I invite Seiji?

Mr. Dewey : Maybe, Mother?

Mrs. Dewey : By all means. The more, the merrier.

解説

Fill up 一杯にする

Norman : May I have some more meat? もっとお肉を食べていいですか?

比較級を修飾する副詞はその前におかれます。<some/any/no/a little/a lot +比較級>となり、more some meat とはいえません。

Mr. Dewey : All right. Pass me your plate. いいよ。お皿をよこしなさい。

動詞 pass の文型は< pass +人+モノ>で、「人にモノを渡す」となります。

Mrs. Dewey : Don't fill yourself up with meat, Norman. お肉でおなかを一杯にしてはいけませんよ、ノーマン。

<fill + O + up >のかたちをとります。副詞の up は「完全に、すっかり」の意味を持っていますからもうこれ以上、入らないまでに一杯にすることを示しています。O がだいめいしのときはかならず fill と up の間にはさまなければなりません。また、前置詞の「 with ・・・で」は<with +詰め込む材料>をあらわしています。>

Norman : No, I won't, Mother. Just a little more of that dark meat, Dad. そんなことはないですよ、ママ。濃い色のところをほんのもう少し、パパ。

ここにある more には of がついています。単に more meat ですと「より多くのお肉」となりますが、more of ... というかたちをとるときは「・・・のうちの(部分)」を示すことになり、この of のうしろには< th-/所有格>が原則として必要です。なお、dark meat とは鶏肉のモモなど、黒味がかった赤み肉のことをさします。

Mr. Dewey : I wonder if we could go out for a spin in the country this weekend. 週末に郊外にドライブにでも行ったらと思っているんだがね。

< I wonder if S could ... >は、自分からの控えめな提案を表します。 助動詞過去形の could は仮定法です。動詞句 go for a spin は go for a drive と同じようなものですが、本来 spin とは「紡ぐ、回転する」という意味でしたが、これから「車を転がす(こと)」という意味が派生したのです。

Norman : Hurrah! May I invite Seiji? 万歳!盛次君もよんでいいですか?

「フラー」「フロー」と発音しますが、hurray とも綴り、日本語での応援の際の「フレー、フレー」はここから発したのでしょうか?

Mr. Dewey : Maybe, Mother? いいだろう、ママ?

副詞としての maybe は perhaps に近いといえますが、会話における”問いかけ”では、自分には確信がなくて、相手に意見を求めるときに使います。また、これを質問の”返事”につかうと、どうも相手の意見に気乗りしないとか、Yes とも No とも答えたくない気分のときに使います。

Mrs. Dewey : By all means. The more, the merrier. ぜひお呼びしなさい。人数が多ければ多いほど楽しくなるわ。

副詞句 by all means は強い肯定の気持ちを表します。強い否定の場合には by no means をもちいます。このなかの means とは本来「手段」という意味ですから、「いかなる手段を用いても・・・」という発想なのです。あとの< the 比較級 S V ... the 比較級 S V ... >は比例構文と呼ばれ、一方が変化するとそれに連動してもう一方も変化することを示します。この文の省略を補って書いてみると、The more people are invited, the merrier we are. などが可能です。Many people are invited. と We are merry. というふたつの文があり、many と merry の比較級が the とともに文頭に出たために、後半の文は”倒置”されていることに注意しましょう。

応用

Fill her up. 満タンにしてください。

her = the car かつて乗り物を女性名詞扱いにすることがあった。その名残り。

Don't fill me up. 私にそんなに食べさせないでください。

I'm filled up. I can't eat any more. もう一杯です。もうとても入りません。 

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Find out

会話文音声speaker

Foreigner : Do you speak English?

Yoichi : Yes, a little.

Foreigner : Thank Heavens! I'm sure you can help us out.

Yoichi : What seems to be the trouble?

Foreigner : This man doesn't seem to want to sell me the ticket.

Yoichi : Oh, I see. I will find out what it is that he is trying to tell you.

Foreigner : I'll appreciate it.

解説

Find out 調べ出す

Foreigner : Do you speak English? あなたは英語が話せますか。

相手に助けを求めるような状況では、Can you speak よりも Do you speak のほうが会話では適切のようです。

Yoichi : Yes, a little. はい、少し。

何か専門的で困難な問題を持ち出されるかもしれないですから、Very well などとは言わないでおいたほうが無難かも・・・

Foreigner : Thank Heavens! I'm sure you can help us out. ありがたい!わたしたちを助けていただけると思います。

「ありがたい!」は Thank God / Thank Goodness ともいいます。これらは文頭に置き、すぐ文を続けるか、前置詞の for のあとに名詞をつけます。< help 人 out >とは、何か問題を抱えた人に、解決への手助けをすることを示す動詞句です。副詞の out は”窮状から逃れる”という意味を含んでいます。

Yoichi : What seems to be the trouble? 何か面倒なことでも?

「 What is the trouble? 何が問題なの?」と比較してみてください。seem to が加わることによって”ソフトな応対”の雰囲気が生まれます。

Foreigner : This man doesn't seem to want to sell me the ticket. この人はわたしに切符を売ってくれることがいやらしいのです。

この文での本動詞は seem ですが、意味の中心をなすのは sell me the ticket です。これに want to がかさねられ、さらに否定の seem to がかさなった3重構造です。英語における動詞と動詞の連結は V + ing / V + toV の2通りありますが、このどちらかが可能な動詞を使えば、いくらでも動詞を鎖のようにつないでいくことができます。

Yoichi : Oh, I see. I will find out what it is that he is trying to tell you. わかりました。彼があなたに何を言おうとしているか調べてさしあげましょう。

動詞句< find O out >は find とちがって、単に見つけるのではなく、”(偶然に、あるいは意識的な探索をしたうえで)ある情報を得る」ことです。今回の文脈では、もちろん Yoichi がこれから意識的な調査を始めるのです。O の部分は名詞だけでなく、本文にある what のように wh-/how/that/if を先頭とする文でもつかえます。

後半の it is that の部分は、He is trying to tell you something. ⇒ It is something that he is trying to tell you. ⇒ What is it that he is trying to tell you. として生成された文を、本動詞 find out の O として連結したもので、<強調構文>と呼ばれます。ここでは疑問詞 what が強調されているわけです。

Foreigner : I'll appreciate it. 感謝します。

Thank you では< thank + 人>ですが、 appreciate が”感謝する”の意味を持つときは、< appreciate + (だれかがやってくれた)こと>になることで注意しましょう。

応用

This means I break my word. Well, he'll find out.

これによって私は約束を破ったことになる。さて、彼はこのことをいつか調べ出すだろう。(注;原文では he'll never find out となっているが、never は誤植であろう)

I did it by mistake. I never thought it would be found out.

あやまってしたのです。みつからないだろうと思っていました。

He never went to college, and they have just found that out.

彼は大学にいったことはなかった。それをいま彼らは発見した。

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Fix up

会話文音声speaker

Yoichi : Do you think you've caught cold?

Johnson : No, it's not that. I think it's something I ate.

Yoichi : Oh, I see. Well, I think they have a doctor at that hotel, and he can fix you up.

Johnson : I hope so.

Yoichi : It's rough to get sick while traveling abroad, isn't it?

Johnson : It's no fun.

解説

Fix up 直す

Yoichi : Do you think you've caught cold? かぜをおひきになったのでしょうか。

「風邪をひく catch (a) cold 」はその質問をした時点で感染してしまっているということで、現在完了形が使われています。

Johnson : No, it's not that. I think it's something I ate. いいえ、そうではないでしょう。何か食べたものだと思います。

It's not it でもなく It's not this. でもありません。否定してその考えを”遠ざけている”から that になるのです。「私は何か食べた I ate something 」から「私が食べたもの somthing (which) I ate 」が生じます。

Yoichi : Oh, I see. Well, I think they have a doctor at that hotel, and he can fix you up. そうですか。あのホテルにはお医者さんがいますから、きっとあなたを治してくれると思います。

「医者がいる」は There is a doctor. ではなく、一般に They have a doctor. が好まれるのは、”存在”しているかどうかより”雇っている””待機させている”という気持ちをあらわしたいからでしょう。動詞句 fix O up はup が副詞なので、O が代名詞のときは必ず間にはさみます。これには「手直しする・提供する・恋人を見つける」など、幅広い意味がありますが、今回の意味は「(モノを)修理する、(人の病気や怪我を)治す」という fix の意味に、「完成」を意味する up を追加したものです。

Johnson : I hope so. そうしてもらいたいものです。

この so は I hope that he can fix me up. のうち、<that 以下の肯定文>を受けている語(副詞)です。否定文なら I hope not. となります。ほかにも I think so/not. I'm afraid so/not. などがあります。

Yoichi : It's rough to get sick while traveling abroad, isn't it? 外国で旅行中に病気になるのはつらいものでしょうね。

形容詞 rough を取り巻いているのは it - to 構文です。rough は「(表面が)ざらざらしている、荒れている」が本来の意味ですが、ここでは「快適でない」という意味で使われています。

Johnson : It's no fun. うれしいことではありません。

fun は形容詞ではなく、不加算の名詞です。no がついて意味が逆転し、「うれしいどころか、とてもつらい」という気持ちをあらわします。

応用

My watch is out of order. Can anyone fix it up?

私の時計が狂っている。誰か直せる?

Somthing is eating him. Take him to the bar. One or two will fix him up.

彼は何事かにむしゃくしゃしている。バーにつれていってやりなさい。一杯か二杯のめば気分が直るだろう。

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Follow one

会話文音声speaker

Student : To get what you want, go to the fourth window on the left.

Foreigner : Thank you very much.

Student : Maybe I had better go with you.

Foreigner : I am sure I will be able to manage by myself.

Student : Let me go with you just in case.

Foreigner : It's very kind of you.

Student : This is the window. Now, there are many kinds of trains going your way. Which kind do you wish to take?

Foreigner : I don't quite follow you. I just want to get on the first train out.

解説

Follow one 理解する

Student : To get what you want, go to the fourth window on the left. あなたのご希望のものを求めるには左手の4番目の窓口へいらっしゃい。

文に先立って、to不定詞が文頭につくときは<副詞用法・目的>となるのが通例です。what you want = something which you want のことです。go は主語を持たないので<命令形>になっています。”右左”をあらわすときに前置詞の on を使うことに注意しましょう。

Foreigner : Thank you very much. どうもありがとう。

Student : Maybe I had better go with you. ご一緒に行ってあげた方がいいかもしれない。

Foreigner : I am sure I will be able to manage by myself. 私ひとりで、何とかやれると思いますが。

動詞 manage には他動詞でも自動詞でも、「(一生懸命努力したあとで)何か難しいことをやり遂げることに成功する」という意味があります。

Student : Let me go with you just in case. もしもということがありますからご一緒に行きましょう。

この「 Let ・・・させてください」も主語なしの文頭ですから<命令形>です。副詞句 (just) in case は、「予期せぬことに備えて、または自分の考えが間違っている場合に備えて、準備万端整えて」を意味します。

Foreigner : It's very kind of you. それはご親切に。

前置詞の of に注意しましょう。これはもともと You are kind. であったことを意味します。it を主語にすることによって強調され、How kind of you! のように感嘆文に転換することも可能です。

Student : This is the window. Now, there are many kinds of trains going your way. Which kind do you wish to take? ここがその窓口なんです。軽井沢方面に行く列車にもいろいろ種類があります。あなたはどういう列車にお乗りになりたいのですか。

the window であって a window ではありません。通常 be動詞のあとでは the がつくことは少ないのですが、これまで二人が”窓口”について話題にしていたから、これを使っているのです。going に注意しましょう。これは< There be 名詞+ Ving >の形式の一部になっています。Many kinds of trains are going your way. と同じことですが、”こういうものがあるんだよ”と説明する場合にはこの形式のほうがわかりやすいでしょう。”軽井沢方面”とあるのは外国人が軽井沢に行こうとしていたからです。your way を直訳すれば、「あなたの向かう方向」となります。

Foreigner : I don't quite follow you. I just want to get on the first train out. わたしにはあなたのおっしゃる意味がよくわかりません。私はただ次に出る列車に乗りたいのです。

not + quite は<部分否定>と呼ばれ「not + at all まったくわからない」とは区別されます。副詞の out に注意しましょう。train のあとにちょっと添えるだけで、簡潔でストレートな表現になります。上の whci kind... という質問は、この学生が日本の列車には特急、急行、快速など、細かな種別があることを念頭において言っているからですが、外国人が鉄道の未発達な国から来ている場合には、当然、何のことを言っているかわからないでしょう。こういうところにも国際間のコミュニケーションの難しさが潜んでいるのです。こういう問題はただ語学がペラペラできればそれで済むというものではないでしょう。

応用

Are you following me? ( Do you follow me? ) わたしの言っていることがわかりますか。

進行形にしてあるのは今しゃべっていることを逐次、理解しているかどうかをたずねているからです。しかしカッコの中にあるように”言っていること全体”を想定して現在形にすることも可能です。

If you speak in French, I can't follow you. フランス語で話されたのではおっしゃることがわかりません。

Our guide spoke too close to the microphone for us to follow. われわれのガイドはあんまりマイクに近く口を寄せてしゃべったのでよくわからなかった。

ここでは too ... to 構文「・・・すぎて・・・できない」が使われています。for us は follow のための主語です。

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For a change

会話文音声speaker

Stanley : Guess what I did yesterday.

Willis : You read a book for a change.

Stanley : No. I got up before dawn so I could watch the sun rise.

Willis : That's usually the best time for that.

解説

For a change いつもとちがって

Stanley : Guess what I did yesterday. きのうぼくが何をしたかあててごらん。

guess という動詞は「確定的な証拠や情報もないのに、質問に答えたり、何かについて判断を下す」ことです。

Willis : You read a book for a change. いつもと違って本を読んだんでしょう。

for a change とは、毎日の同じ繰り返しの中で、今までと違う出来事のことを示します。気分転換のこともあれば、予想外の出来事のこともあります。

Stanley : No. I got up before dawn so I could watch the sun rise. ちがう。ぼくは夜明け前に起きて日の出を見ることができたんだよ。

dawn ( aw の発音注意)とは、一日の最初にさす光のことで、dusk と対立します。ここでの watch の文型は< watch + O + 原形>となっています。

Willis : That's usually the best time for that. それは日の出を見るには、普通もっともいい時間だよ。

応用

Nice day for a change. 珍しくいい天気ですね。

これまでしとしと雨降りの日が続いたあと、一転して晴れたときに使います。

You're on time for a change. 何だ、きみにしては珍しく時間通りだね。

この人は遅刻の常習犯だったのでしょう。

Let's go and see a western for a change. たまには西部劇を見ようじゃないか。

western とは映画のジャンルのうち、19世紀のアメリカ合衆国西部での生活を描いたものです。牧場主、アメリカ・インディアン( Native American )、保安官、酒場の女、無法者などが登場します。

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For ages

会話文音声speaker

Yoichi : Oh, hello, Tony! I haven't seen you for ages!

Tony : Well, good to see you!

Yoichi : You know, I think you've grown a bit.

Tony : That's quite possible. After all I'm still seventeen.

Yoichi : How tall are you?

Tony : I'm six feet two inches.

Yoichi : You're a giant.

Tony : You should see my father. He's six feet six inches!

解説

For ages 長い間

Yoichi : Oh, hello, Tony! I haven't seen you for ages! やあ、こんにちは、トニー!長いこと会わなかったね。

for a long time でもいいわけですが、age には「時代」という意味があり、大げさに表現しています。「今に至るまで」をあらわす現在完了形に注意。

Tony : Well, good to see you! きみに会えてうれしい。

Yoichi : You know, I think you've grown a bit. きみは少し大きくなったね。

a bit は a little と同じく「少々」という感じです。これは「すっかりそうなってしまった」ことをあらわす現在完了形であることに注意。

Tony : That's quite possible. After all I'm still seventeen. 確かにそうかもしれない。なんといってもぼくはまだ17才だから。

形容詞 possible には「できる」だけではなく、「ありうる」という意味もあります。ここでの after all は「新たな事実(17才)を思い起こさせることによって、すでに述べたこと(大きくなった)が正しいことをダメ押しする」役割を果たしています。

Yoichi : How tall are you? きみの身長はどれくらい。

a foot = 12 inches = 0.3048 m です。an inch = 2.54 cm です。

Tony : I'm six feet two inches. 6フィート2インチ。

Yoichi : You're a giant. 巨人だな。

Tony : You should see my father. He's six feet six inches! ぼくの父を見るといいよ。6フィート6インチもあるんだ!

応用

I haven't seen him for ages. Where is he hiding? わたしは彼にずい分長いこと会っていないわ。どこにかくれているのかしら。

現在完了形の否定形を使って、「会っていない」状態が<継続>していることを示します。

I haven't seen a Kabuki for ages. Let's go to the Kabuki Theater tonight for a change. ずい分しばらく歌舞伎を見ていない。今夜気分転換に歌舞伎座に行こうか。

これも同じく現在完了形。

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For good

会話文音声speaker

Alice : Do you know that Janet is leaving for America?

Kenneth : Is she? When?

Alice : Next week sometime.

Kenneth : We'll miss her. When is she coming back?

Alice : She's going back for good.

Kenneth : She is?

解説

For good いつまでも、永遠に

Alice : Do you know that Janet is leaving for America? ジャネットがアメリカにたつことを知っている?

動詞 leave は近い未来を示すために現在進行形になっています。この意味での leave には<(1)leave+出発地(2)leave for +目的地(3)leave+出発地+ for +目的地>の3通りの文型が考えられます。

Kenneth : Is she? When? へえ?いつ?

驚きや、意外な気持ちを持ったときの言い方として、Is Janet leaving for America? の短縮形である Is she? の使い方に慣れておきましょう。もとが現在形なら Does she? 、もとが過去形なら Did she? 、もとが過去進行形なら Was she? 、もとが未来形なら Will she? となります。

Alice : Next week sometime. 来週のいつかよ。

副詞 sometimes は「ときどき、ときには」ですが、副詞の sometime は「(未来における)ある時」を示します。

Kenneth : We'll miss her. When is she coming back? さびしくなるね。いつ帰ってくるんだろう?

<miss+乗り物>なら「乗り遅れる」となりますが、<miss+人>なら「その人がいなくてさびしい」という意味になることがあります。

Alice : She's going back for good. 永久に行ってしまうのよ。

ある変化が起こって、それがこれからもずっとそのままのときに for good をつかいます。

Kenneth : She is? へえ?

これも Is she と使い方が似ていますが、 She's going back for good? というように、正式な疑問形にしないで語尾を上げるだけの形式から派生したものでしょう。

応用

Father is coming home, this time for good! お父さんがお帰りになりますよ。今度はもう、ずうっとどこにもいらっしゃらないのよ。

”うちに帰ったままの状態”がいつまでも続くということです。

You may have that dog. for good. その犬をかってもいいよ。いつまでも。

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For instance

会話文音声speaker

Jay : Is it true that volcanoes cause earthquakes?

Masao : Yes, it's true, but earthquakes are not caused by volcanoes alone.

Jay : What else could cause an earthquake?

Masao : A landslide, for instance.

Jay : Is that so? I'm scared.

Masao : Don't be scared. One hundred million Japanese people are not scared.

解説

For instance たとえば

Jay : Is it true that volcanoes cause earthquakes? 火山が地震をおこすって、ほんとうですか?

相手に真偽をたずねる時は Is it true that ... ? が便利です。<S cause O>とは「 S が O を引き起こす」または「 S は O の原因となる」という、<原因⇒結果>の関係を示すのに用いられ、下の文のように、受動態もよく見かけます。

Masao : Yes, it's true, but earthquakes are not caused by volcanoes alone. ええ、それはほんとうですが、地震の原因は火山だけではありません。

副詞・形容詞の alone は名詞の”直後”に置くと、only の意味になり、その名詞を強調したり、ただ一つであることを示します。

Jay : What else could cause an earthquake? ほかになにか地震の原因になるものがありますか?

副詞の else は「さらにつけくわえて、(それ)だけではなく、(それと)異なり、(それの)代わりに」という意味を持ち、any-/no-/some-/every- ではじまる、(いわゆる不定)代名詞や、疑問詞 wh-/how の”直後”に置かれます。ところで、この会話は過去のことについては述べていませんから、助動詞 could は「できた」ではなく、仮定法の「ありうる、可能性がある、考えられる」の意味を持ちます。

Masao : A landslide, for instance. たとえば地すべり。

for instance は、for example などと同じく、”例”を提示するための記号です。

Jay : Is that so? I'm scared. そうですか?こわいな。

相手から新しい情報を受け取った場面では、この Is that so? という言い方が便利です。動詞 scare は「(人を)怖がらせる」という他動詞で、surprise 同様、<人 be scared>の形にしてよく用いられます。

Masao : Don't be scared. One hundred million Japanese people are not scared. 怖がることはないですよ。一億の日本人はこわがっていませんよ。

「百万」は a million です。「一億二千万」は one hundred and twenty million となります。

応用

You said a number of things about me to my employer. --- For instance? きみはぼくの雇い主に僕のことについていろいろ言ったね。- たとえば?

a number of = many

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For laughs

会話文音声speaker

Mrs. Dewey : What on earth are you doing, Norman?

Norman : We are just having fun throwing rocks at the telephone pole.

Mrs. Dewey : You may think that's just for laughs, but how do you know you won't hit somebody?

解説

For laughs 面白半分に

Mrs. Dewey : What on earth are you doing, Norman? 一体全体何をしているの、ノーマン?

副詞句 on earth は疑問詞のあとにつけ、強調の働きをします。ほかにも ever などを使うことがあります。

Norman : We are just having fun throwing rocks at the telephone pole. 電柱に石をぶつけて遊んでいるのです。

「遊ぶ」というニュアンスは、このように play ではなく have fun であらわしたほうが適切な場合があります。just は「ただ・・・だけ」というように軽い気持ちを表すために添えられています。throw が ing を伴っているのは、これが we を共通の主語としてもち、have fun と throw が同時に行われていることを示す副詞用法(別名:分詞構文)だからです。

Mrs. Dewey : You may think that's just for laughs, but how do you know you won't hit somebody? あなた達はただ面白半分にやっているつもりでしょうけれど、石が誰かに当たらないとも限らないでしょう。

助動詞の may と、あとに来る接続詞の but は「・・・かもしれないが・・・」の流れを示し、前半の文が後半の文に対し、”どちらの場合でも結果は同じ(「そのつもりであってもなくても・・・」、つまり譲歩)”を示すのに使われます。for laughs は副詞句で、複数形になっていることに注意してください。how do you know は「どうしてわかる?⇒わからないでしょう」という反語的な意味を伴う疑問文です。

応用

I said it just for laughs. ぼくは面白半分に言ったまでです。

just は「ただ・・・だけ」と気軽な気分をあらわすのに使われています。

What you say and do for laughs often hurt other people. 面白半分に言ったりしたりすることがよく人を傷つけることがある。

この文は、often の手前で切って読む(つまり、主部と述部に分ける)ようにしてください。

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For one's information

会話文音声speaker

Mr. Scott : When was this speedway built?

Mr. Suzaki : Quite recently. We stop here to pay the toll.

Mr. Scott : Just for my information, how much is the toll?

Mr. Suzaki : A thousand and five hundred yen.

Mr. Scott : It's a good sum, isn't it?

Mr. Suzaki : It's not cheap, I admit, but it's worth it. Do you remember how long it took before?

Mr. Scott : I certainly do. I thought we'd never get to the hotel.

Mr. Suzaki : We'll be in downtown Tokyo in fifteen minutes!

解説

For one's information 参考のために

Mr. Scott : When was this speedway built? このスピードウェイはいつ作られたのですか。

特定の”時”が答えになるため、疑問詞の when は現在完了形と共に用いることができません。その代わりに過去形を用います。現在形や未来形は問題ありません。「スピードウェイ」は今の日本語では「競争車のための専用競技場」としてとらえることが多く、「高速道路」、そしてスピード制限が厳しく課せられている場合には「自動車専用道路」という名前が適切であるようです。

Mr. Suzaki : Quite recently. We stop here to pay the toll. つい最近です。通行料を払うためにここでストップしなければならないのです。

通行料金のことを toll といいます。料金所は toll gate となります。

Mr. Scott : Just for my information, how much is the toll? 参考までにおききしたいのですが、通行料金はいくらなのですか。

just は「ちょっと・・・」という程度の意味です。information には one's で示したように、必ず<所有格>が必要です。”自分にとってだけ必要な特定の情報”だからです。

Mr. Suzaki : A thousand and five hundred yen. 1500円です。

Mr. Scott : It's a good sum, isn't it? かなり高いですね。

sum とは「値段、まとまった金額」で、これにつく形容詞 good にはさまざまな意味が含まれていることはご存知だと思いますが、ここでは”数字の大きさの強調”をするために使われています。

Mr. Suzaki : It's not cheap, I admit, but it's worth it. Do you remember how long it took before? 安くないことはわたしも認めます。しかしそれだけの価値があります。前にはどれくらい時間がかかったか覚えていらっしゃいますか。

挿入された I admit はうしろに来る接続詞 but と共に用いることで、「・・・かもしれないが・・・」というように may ... but ... と似た関係、つまり<譲歩>を作り出します。worth はまえに be動詞がつくという点では形容詞に似ていますが、うしろに目的語をつける必要があるという点で、むしろ前置詞的な単語です。

Mr. Scott : I certainly do. I thought we'd never get to the hotel. 覚えていますよ。ホテルまでなかなか着かなかったと思います。

do = remember のことです。後半の文は直訳すれば、「ホテルに絶対着かないだろうと思った」というややオーバーな表現になり、会話に変化をつけています。

Mr. Suzaki : We'll be in downtown Tokyo in fifteen minutes! 今は東京の都心まで15分で着きます!

fifteen minutes のまえについている前置詞 in は、「・・・以内に( = within )」という意味のほかに、主に未来形と組んで、「(今から測って)・・・の時間がたって」という意味を表しています。参考:「あとどのくらいで東京の都心に着くの? How soon will we be in downtown Tokyo? 」

応用

Pass this on to Mr. Sasaki for his information. これを佐々木さんの参考のために彼にみせなさい。

動詞句 pass A on to B 「 A を B にわたす」

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For some reason

会話文音声speaker

Mrs. Knox : That's a good-looking mountain. What do you call it?

Driver : It's Mt. Ibuki. You should see it in early spring.

Mrs. Knox : Why?

Driver : For some reason the snow stays on it for a long time.

Mrs. Knox : It's not as high as Mt. Fuji, is it?

Driver : Fuji is three times higher.

Charlotte : Oh, Daddy's car is getting off the highway.

Doris : I bet someone in that car is getting hungry.

解説

For one's information 何かの理由で

Mrs. Knox : That's a good-looking mountain. What do you call it? あれはきれいな山ですこと。名前は。

ハイフンでつながれた good-looking は a と mountain の間にはさまれているので形容詞の働きをしています。The mountain looks good. から作ったと考えられます。

Driver : It's Mt. Ibuki. You should see it in early spring. 伊吹山です。春の初め頃見るといいものです。

伊吹山(いぶきやま、いぶきさん)は、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山地主峰の標高1,377.3mの山です。Mt. は mountain の略ですが、固有名詞の前につけたときは mount と読みます。

Mrs. Knox : Why? どうしてですか。

Driver : For some reason the snow stays on it for a long time.何かの理由で雪がいつまでも残っているのです。

副詞句 for some reason では reason は単数形になっています。ですから some を「いくつかの・・・」などと言ってはいけないわけです。ここでの some は「(なんだか知らないが)何かの・・・」という意味でつかわれています。ここでの stay は remain の意味で使われています。

Mrs. Knox : It's not as high as Mt. Fuji, is it? 富士山ほど高くはありませんね。

不等比較 not as 原級 as ... の文章です。日本語では「・・・ほど~ない」の形を使って表現します。また、この文は主文が否定になっているので、付加疑問は肯定形です。

Driver : Fuji is three times higher. 富士山は3倍の高さがあります。

higher のあとには than Mr. Ibuki. が省略されています。Fuji is three times as high as Mr. Ibuki ともいえますが、比較級を使った文例のほうが多く見かけるようです。

Charlotte : Oh, Daddy's car is getting off the highway. あら、パパの車が道から離れるわ。

前置詞 off は”離脱””剥落”の意味を持っています。get off the bus であれば「バスから降りる」ですが、ここでは「主要道から降りてわき道に入る」の意味で使われています。

Doris : I bet someone in that car is getting hungry. あの車の中で誰かがお腹がすいてきたんだわ、きっと。

「 I bet わたしは賭けてもいい」とは、 I'm sure よりもかなり強い確信をあらわします。

応用

Mr. Ohshita is quitting for some reason. 何かの理由で大下さんはやめる。

Miss Shimoda is not in the office for some reason. 下田さんは何かの都合で会社に出ておりません。

The U.S. is sending a mission to Cairo for some reason. アメリカは何かの理由でカイロに使節を派遣している。

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For the time being

会話文音声speaker

Doris : Please, Daddy, I want to sit by the window.

Mr. Knox : We will rearrange our seats later. Just sit down where you are for the time being.

Doris : But, Daddy, which side is Mt. Fuji on?

Mr. Knox : It will be on our right, Doris, but you won't see it right away.

解説

For the time being 今のところ

Doris : Please, Daddy, I want to sit by the window. ねえ、パパ、わたし窓のところに座りたいわ。

ここでの前置詞、 by は近いところを表しており、beside / near に似ています。

Mr. Knox : We will rearrange our seats later. Just sit down where you are for the time being. 座席はあとで配置がえする。今のところ、そこで座っていなさい。

接頭辞 re- には「再び」という意味が含まれている場合があります。したがって re + arrange という構成です。where は接続詞で、これを先頭にする文は場所を表す副詞くになります。関係副詞の where とちがい、先行詞を持ちません。where you are は be動詞が含まれているので、直訳すれば「あなたが存在している+場所に・場所へ・場所で」となります。

副詞句 for the time being とは「現在から始まる短い時間」で、いつまでも続くものには用いません。多くは文末につけます。in the meantime もこれに似ていますが、「現在からの短い期間、または過去におけるふたつの出来事の起こる時間に」という意味で、多くはふたつの文のあいだ、つまり第2文の先頭につけます(応用例3参照)。

Doris : But, Daddy, which side is Mt. Fuji on? でも、パパ、富士山はどっち側なの?

代名詞の< which >は「どちら」であり、形容詞では< which + 名詞>で「どちらの・・・」となります。what も同じ活用です。which side = right side /left side と考えられます。下の文の on our right にみられるように、”側”につく前置詞は on です。On which side is Mt. Fuji? というひともいます(?いました)。

Mr. Knox : It will be on our right, Doris, but you won't see it right away. 向かって右側だよ。でもすぐには見えないよ、ドリス。

right away は副詞句で、right now / right after などと同じく「直ちに」という意味の right を含んでいます。

応用

This will do for the time being. 今のところこれで間にあう。

ここでの do は「受け入れ可能だ、十分だ、(ものが)まにあう」という意味です。多くの例文で will をつけていますが、下の場合のように must もあるようです。

For the time being this must do. 当分これで間に合わせなければなるまい。

You will be Acting President for the time being. In the meantime, we will look for a man. 当分きみが社長代理をつとめなさい。そのあいだにわれわれは人をさがすから。

Acting President は役職名ですから無冠詞です。in the meantime は本文の解説参照。

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From time to time

会話文音声speaker

Seiji : You've been to my home and know what I have. Is there anything at my home you would like to have?

Norman : Let me see. Well, what I liked best at your home was what your mother gave me to eat.

Seiji : What for example?

Norman : I like omochi and nori.

Seiji : I don't think I can send you omochi, but I can send you nori. How about arare?

Norman : Good! Will you send me arare from time to time?

解説

From time to time ときおり

Seiji : You've been to my home and know what I have. Is there anything at my home you would like to have? きみはぼくの家に来たことがあるから、ぼくのところに何があるか知っているね。そのなかで何か欲しいものがある?

have been to は現在完了の<経験>をあらわしています。know what I have というのは、直訳したような意味ではなく、「家にどんなものが置いてあるか」というような気持ちです。最後の節は、 you would like to have (anything/something) の文章のうち、目的語の anything/something を前に持ってきて関係代名詞 which/that の先行詞にしたものです。home が先行詞なのではありません。at my home をカッコでくくってみると文章がすっきりします。

Norman : Let me see. Well, what I liked best at your home was what your mother gave me to eat. そうね。きみの家で一番ぼくの気に入ったのは、きみのお母さんがつくって食べさせてくだっさったものです。

Let me see. とは「 Let me see it ちょっとみせてくれ」という表現に似ていますが、it のような目的語を持たないときは、「ちょっと考えさせてくれ」というような意味になります。第2文は What I liked best at your home までが主語(名詞節)です。また本動詞 was のあとの what your mother gave me to eat の部分が補語(名詞節)です。what = a thing/things which とみなすと理解しやすいでしょう。

Seiji : What for example? たとえばどんなもの?

What is it?/What are they? のかわりに for example をいれています。

Norman : I like omochi and nori. お餅とノリです。

このように、なじみのない”外国語”をイタリック体で書くことがあります。

Seiji : I don't think I can send you omochi, but I can send you nori. How about arare? お餅は送れないけど、ノリなら送ってあげられる。あられはどう?

ふつう、I think I can't send you omochi. のようにうしろの節に否定をいれることはせず、動詞 think を否定にすることが一般的です。How about... は”提案”に使われています。

Norman : Good! Will you send me arare from time to time? いいなあ。ときどきあられを送ってくれる?

副詞句 from time to time は sometimes に似ていますが、それほど規則的ではなく、回数はそれほど多くない感じです。また、sometimes は一般動詞の前、be動詞の後ろにおきますが、from time to time はほとんどが文尾です。

応用

I used to do him a favor from time to time. わたしはときおり彼に親切にしてやったものだ。

「 Will you do me a favor? お願いがあるのですが、頼みたいことがあるのですが」は有名な疑問文ですが、このように肯定文でも使えます。この表現の中心部分である favor は本来、「好意」という意味を持っているのです。

He wrote to me from London from time to time. 彼はロンドンからときどき便りをくれた。

My uncle checked on me from time to time.わたしのおじはよくわたしをしらべに来た。

動詞句 check on とは「(相手が無事でいるか、足りないものはないか、やるべきことをやっているか)を調べる」ことです。

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© 西田茂博 NISHIDA shigehiro

 
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